最近、写ルンですを始めフィルムカメラが再注目されています。デジタルと違ってフィルムカメラは現像という手間と費用がかかります。その現像という手間が写真一枚一枚に愛着を持たせてくれるのは確かです。今回はそのフィルムカメラの現像についてまとめていきます。

フィルムカメラの現像方法まとめ!自宅でのやり方や費用・必要なものは?

目次

  1. フィルムカメラには現像が必要です
  2. 意外と高い現像代金
  3. フィルムの現像は自宅でも可能
  4. フィルムカメラの現像:モノクロフィルム
  5. フィルムカメラの現像:自宅現像をするための道具
  6. フィルムカメラの現像:現像に必要な薬剤
  7. フィルムカメラの現像:現像の原理
  8. フィルムカメラの現像:現像の方法・準備
  9. フィルムカメラの現像:現像のやり方・その1
  10. フィルムカメラの現像:現像のやり方・その2
  11. フィルムカメラの現像:現像のやり方・その3
  12. フィルムカメラの現像方法:現像のやり方・その4
  13. フィルムカメラの現像方法:現像のやり方・その5
  14. フィルムカメラの現像方法のおさらい
  15. フィルムカメラの現像とはネガにすること

フィルムカメラには現像が必要です

デジタルカメラが当たり前となった今日では、写真はスマホやパソコンと言ったモニターを媒体としてみるものになりました。いつの間にか写真は紙でプリントして見るという作業がなくなりました。フィルムカメラが全盛期の時は、写真屋さんにお金を払って現像を頼んでいました。フィルムカメラ時代は現像の費用と、時間が必要ですぐに写真を見れるものではありませんでした。

写ルンですが再び注目され久しい今日この頃。フィルムカメラも再び脚光を浴び始めました。よって、現像を行う人も増えたということでしょう。フィルムカメラをデータ化もできますが、やはり、フィルムを現像するというのはフィルムカメラの醍醐味ではないでしょうか?そこで、今回はフィルムカメラの現像を自宅での行う際のやり方や費用・必要なものなどをまとめてみました。

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意外と高い現像代金

フィルムカメラが最盛期時代はいたるところに、現像とプリントを行ってくれる業者がいました。ダイゾーもフィルムの現像だけなら100円というサービスを2000年代の半ばぐらいまで行っていましたが、今は現像をしてくれる業者も少なくなりました。フィルム自体が取り扱いを縮小しているのは確で、フィルム自体が高額になるにつれて、現像代も高額になっています。

業者にフィルムカメラの現像を頼むと、大体550円から700円ほどと言われています。これにプリント代も含めると24枚フィルムのものだとざっと1500円ぐらいです。プリントとは、現像したフィルムを用紙にプリントし、「写真化」してもらうことです。映画などで暗室で紙を溶剤に入れたら、絵が浮かび上がってくるシーンがあります。それがプリント作業です。

フィルムの現像は自宅でも可能

フィルムカメラの現像は業者に出すのが一般的ですが、現像に必要な環境と道具があれば自宅でも現像することが可能です。先にも説明したように、現像代が高額になっているため、フィルムカメラを本格的に考えている人にとっては、自宅で現像したほうが経済的だと思われます。

しかし、自宅で現像するには、現像用品や薬品を揃えるための初期投資という費用が必要になります。現像用品を揃えれば薬品を買い足すだけで良く、現像薬品の中でも現像処理液は繰り返し使え、現像費用を抑えることができます。フィルムカメラを始めるのなら、現像を自分で手掛けるようになれば、写真の愛着も出てきます。

フィルムカメラの現像:モノクロフィルム

フィルムカメラのフィルムの種類は色々あります。カラーフィルム、モノクロフィルム、ネガフィルム、ポジフィルム。サイズも35㎜や中判のブローニーフィルムと幅広いですが、まず自宅現像でおすすめするのは、サイズが35㎜フィルムのモノクロフィルムです。35㎜フィルムは最も流通しているフィルムサイズで、当然35㎜のモノクロフィルムが手に入りやすいフィルムです。

モノクロフィルムとカラーフィルムの現像方法は異なり、モノクロフィルムの方が比較的簡単で自身で現像を行う人が多いです。その他にも、カラーフィルムとは異なる薬品や現像工程なため、現在はモノクロフィルム現像ができる現像所が少なくなっているといわれています。その対処として、カラーネガフィルムと同じ方法で現像処理ができるモノクロフィルムもあります。

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フィルムカメラの現像:自宅現像をするための道具

現像におすすめなのはモノクロフィルムと先に説明しました。ここでは、自宅現像に必要な道具を紹介します。フィルムピッカー、現像タンク、リール、ダークバック、500ml以上のメスカップ×4、攪拌棒、温度計、秤(キッチンスケール可)、洗面器×2、フォトスポンジ、2リットルのペットボトル容器3本以上、定着液の保存用遮光ボトル1本。これらが、現像のための道具です。

自宅現像のための必要道具をそろえる費用は大体、15000円から2000円もあれば揃えることができるといわれています。道具の中には100均や安く抑えることができる道具もありますが、どうしても必要な道具が現像タンクとリールです。これらを安く手に入れる方法として、オークションを利用するやり方もあります。もちろん、現像道具一式はAmazonで入手できます。

フィルムカメラの現像:現像に必要な薬剤

フィルムカメラの現像には道具の他にも薬剤が必要です。主に3種類の薬剤がフィルムカメラの現像には必要で、現像液、停止液、定着液です。これらはフィルムカメラの現像作業を始める前に用意します。この薬剤は液体状のものがもあれば、粉末状のものもあります。この3種類の薬剤以外にも定着液を除去する薬剤として、水洗促進剤というものもあります。

フィルムカメラの現像に使う現像液と定着液は粉末状のもの、液体のもの両方あり、粉末は指示に従って水を加えて水溶液にすればいいのですが、ちょっと神経も使うので最初の内は液体でも良いでしょう。また、停止薬は酢酸かクエン酸ですので、食品添加物の酢酸やクエン酸を使用することも可能です。しかし、心配なら専用のものを使用しましょう。

フィルムカメラの現像:現像の原理

フィルムカメラの現像の原理を簡単に説明しますと、撮影した(感光した)フィルムは現像液に浸すと、感光剤として使われている臭化銀が銀に変換します。光が当たらない場所は臭化銀として残ります。光によって臭化銀が還元され像として残るわけですが、還元力を促進さるのがアルカリ性で、停止させるのが酸性です。感光しなかった部分にまだ感光剤が残っているので、それを除去します。

それが、定着という処理です。感光剤に残っている臭化銀は、水にほとんど溶けませんがチオ硫酸塩の水溶液には溶解します。これが定着液の役割です。さて、フィルムカメラの現像の薬剤の中で最も安全なのは、停止薬です。これは濃いお酢です。しかし、他の薬剤は危険ですので、子供やお年寄りの手の届かないように、管理を徹底してください。現像液と定着液は下水に捨てないでください。

フィルムカメラの現像:現像の方法・準備

ここからは、フィルムカメラの現像の方法について説明していきます。フィルムカメラの現像となると、暗室というものが必要な印象がありますが、モノクロフィルムの現像には暗室が必要ではないやり方があり、このようなやり方ではダーク・バックが必要となります。さて、現像方法の事前準備として、先に説明した道具と薬剤を用意します。そして、水が必要となります。

現像には大量の水が必要となるため、台所か風呂場がベストです。中にはお風呂場を暗室代わりにする方法もありますが、かなりの時間が占領するので家族で住んでいる人は、他の家族に迷惑にならないようにしましょう。そして、フィルムカメラの現像には温度設定が重要になるので、夏場は凍ったペットボトル。冬場はお湯を準備しておく必要があります。

フィルムカメラの現像:現像のやり方・その1

ここで説明するフィルムカメラの現像はすべて明るいところでできます。しかし、手探りで行うため、最初からうまくいかないと思ってください。暗室があれば簡単にできるやり方なのですが、費用の面を考えるとまずは暗室なしで要領をつかむ方法の方が、経済的でしょう。まずは、フィルムカメラからフィルムを取り出します。フィルムカメラの取り出し方はきちんと慣れておいてください。

フィルムカメラのフィルム巻き戻しをきちんとしておかないと、感光してしまいフィルムがだめになってしまいます。フィルムカメラから取り出したフィルムをダークバックに入れます。そして、リールと現像タンクを入れます。フィルムは筒状の容器(パトローネ)から取り出して、リールに巻き付ける作業が必要となります。これらは当然暗闇で行う必要があるので、ダークバックを使う際は手探りで行います。

フィルムカメラの現像:現像のやり方・その2

フィルムカメラの現像において、このフィルムをリールに巻き付ける作業と現像タンクに入れる作業に暗闇が必要になります。暗室があれば外に出すやり方ができますが、費用面でそれが厳しいならダークバックでの手探り作業となります。既成のダークバックは袋の両方から手を入れることができるようになっています。また、リールを巻き付ける作業は必ずと言っていいほど失敗します。

よって、新しいフィルムで巻き付ける練習をしたほうが良いでしょう。新しいフィルムで明るいところで、巻き付ける練習をしてみてください。また、パトローネからフィルムを取り出す際にフィルムピッカーを使用することをおすすめします。普通のカッターも費用を抑えるために使ってもよいのですが、手探りでのフィルムカメラの現像となると危ないです。

自宅現像で現像費用を安く抑えたいとしても、必要なものは揃えたほうが良いでしょう。よって、リールと現像タンク、ダークバック、フィルムピッカーは代用品を考えず費用がかかっても必ず揃えてください。さて、フィルムをリールに巻いたら、現像タンクの中に入れます。

フィルムカメラの現像:現像のやり方・その3

フィルムを巻き付けたリールを現像タンクに入れたら、ダークバックの中から取り出します。事前に用意したフィルムカメラの現像液を現像タンクに入れます。この際に各薬液の温度調整に注意を払ってください。その後、停止薬、定着液を順番に入れていきます。しかし、ただ順番に入れていいというわけではなく、規定の温度の現像液を7分から10分間ぐらい攪拌しながら浸します。

この現像液の攪拌は1分間に一回の割合です。現像のやり方や薬液によっては、現像液に浸す時間や攪拌は異なります。時間がたったら現像液を排出(下水に流さない)し、停止剤を入れます。30秒間振り停止剤を捨てます。その後は定着剤を注ぎ、最初の30秒間は攪拌します。その後は一分ごとに攪拌します。この定着液は薬剤によって、時間が違うので注意が必要です。

攪拌や薬剤に浸す時間と言ったやり方は購入した各薬剤の説明に従ってください。定着液を使用した後は、メスカップに流し保存してください。定着液は1カ月の保存が可能で、使いまわすことができ現像費用を抑えることができます。

フィルムカメラの現像方法:現像のやり方・その4

現像液、停止液、定着液を順番に処理をしたら、水洗いをします。これは水のみでもできますが、1時間はかかります。よって、フィルムカメラの現像ではこの水洗いに水洗促進剤というものが必要になります。これも薬剤の指示に従って進めてください。これらの薬剤処理はフィルムカメラの現像の醍醐味ですが、薬剤によって浸ける時間や攪拌方法も異なります。

先ほどフィルムカメラの現像の薬剤の浸ける時間や攪拌について触れましたが、基本は購入した薬剤のやり方に従ってください。ここで紹介するフィルムカメラの現像の方法は、ざっとしたやり方の流れです。また、薬剤を扱う時間はタイマーが必要になります。ケータイでも大丈夫ですが水が多く、アルカリ性の薬品も扱うのでおすすめはしません。よって、防水用のタイマーを購入しましょう。

フィルムカメラの現像方法:現像のやり方・その5

薬剤で現像処理をというフィルムカメラの現像の醍醐味が終了したら乾燥です。フィルムを洗濯ばさみ(フィルムカメラ専用のものもあります)で挟んで干すのですが、その前に水を切る作業をします。水切りの方法にはフォトスポンジを使うやり方と、水切り溶剤のドライウェルを使うやり方があります。フォトスポンジの方法は冷たい水を含ませ、拭く上げます。この時強く拭いてはいけません。

強く拭いてしまうとフィルムカメラのフィルムに傷がつきます。このやり方がちょっとおっかないという人にはドライウェルという薬剤をおすすめします。この薬剤に規定時間浸せばいいのですが、手が荒れることがあります。また、乾燥場所は埃が飛ばないお風呂場がベストです。フィルムの下に洗濯ばさみを重石として使います。そうしないとフィルムが丸まり傷がつきます。

フィルムカメラの現像方法のおさらい

フィルムカメラの現像方法をざっと説明しましたが、ここではフィルムカメラの現像方法をおさらいします。まずはダークバックの中でフィルムをパトローネから取り出し、リールに巻く付けて、現像タンクに移します。その後は現像液、停止液、定着液を順番に入れていきます。これらの浸す時間や攪拌は各薬剤の説明に従います。

フィルムカメラの薬剤による処理を行ったら、水洗い処理を行います。その際には水洗促進剤を利用したほうが大変便利です。その後は乾燥。このフィルムカメラの乾燥には一晩かかります。フィルムカメラの現像過程で難しい点と言えば、ダークバックの中で行うフィルムカメラを取り出し、リールに巻き付ける作業でしょう。

自宅に暗室があればダークバックの工程は簡単でしょうが、費用面と考えるとダークバックをおすすめです。最初のうちは工程表を紙に書いて確認しながらフィルムカメラの現像を行うことをおすすめします。

フィルムカメラの現像とはネガにすること

フィルムカメラの現像を終え、フィルムが乾燥すると「ネガ」になります。これが写真となるわけです。現像したフィルムは業者にもっていけばプリントし写真になります。ネガから写真にすることをプリントといいますが、フィルムカメラの現像とは異なり、モノクロのプリントでも暗室が必要となります。自宅に暗室を作れなくはないのですが、結構骨の折れる作業です。

まずはフィルムカメラの現像を習得することから始めてみましょう。プリントに挑戦してみたくなったら、レンタル暗室というものもあるので、そこからプリントに挑戦してみてはどうでしょうか?ワークショップに参加してみるというのも一つの方法です。このように手間も費用も掛かるフィルムカメラですが、それが醍醐味でもあります。段々とフィルムカメラの幅を広げてみてください。


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