花魁漫画・遊郭漫画のおすすめ傑作選!愛憎うずまく華やかな世界!

吉原遊郭でトップの地位に君臨していた花魁(おいらん)を描いた「花魁漫画」には、愛憎渦巻く恋愛模様やピュアな純愛、ユニークなギャグなどさまざまな名作や傑作が生まれています。今回はおすすめの「花魁漫画」をご紹介しましょう。遊郭の歴史に興味のある方にもおすすめです。

花魁漫画・遊郭漫画のおすすめ傑作選!愛憎うずまく華やかな世界!

目次

  1. 遊郭や花魁が登場する「花魁漫画」に注目!
  2. 花魁ってなんのこと?
  3. 花魁になるまでの道のり
  4. 花魁のファッションをチェック!
  5. ぜひ一読を!「花魁漫画」おすすめ作品ランキング!
  6. 10位:『おいらんガール(響ワタル)』全5巻
  7. 9位:『難波鉦異本(もりもと崇)』全3巻
  8. 8位:『蝶のみちゆき(高浜寛)』全1巻
  9. 7位:『青楼オペラ(桜小路かのこ)』現在7巻
  10. 6位:『花宵道中( 斉木久美子・宮木あや子 )』全6巻
  11. 5位:『花街鬼(桜田雛)』現在2巻
  12. 4位:『さくらん(安野モヨコ)』全1巻
  13. 3位:『おいらん姐さん(鈴木あつむ)』全5巻
  14. 2位:『江戸モアゼル(キリエ)』全2巻
  15. 1位:『親なるもの 断崖(曽根富美子)』
  16. 「花魁漫画」を読んでみよう!

遊郭や花魁が登場する「花魁漫画」に注目!

純愛から愛憎劇、人生劇場にギャグまで「花魁漫画」の幅広いジャンル

和の文化が注目を集めている昨今、漫画の世界でも遊郭を舞台にした作品や花魁(おいらん)が登場する作品が増えてきています。ジャンルも多岐にわたり、愛憎うずまく恋愛系や人生系のほかに、純愛ラブロマンスやギャグ系もラインナップ。今回はそうした「花魁漫画」の中から、おすすめの名作や傑作をご紹介していきます。

花魁ってなんのこと?

遊郭ってどんなところ?

花魁がいる場所は遊郭(遊郭)と呼ばれていました。その歴史は古く、安土桃山時代に始まったという説があります。公に認められた女郎が集められ、多くの娼館が並んでいました。有名なのは、江戸時代の吉原(よしわら)。ほかに、大坂の新町遊廓と京都の島原遊廓の3つが三大遊郭として知られています。また、九州・長崎の丸山遊郭には、中国人やオランダ人のお客もいました。

花魁は女郎のトップ

遊郭に集められた女郎たちにはそれぞれランク付けがされていました。ランクによって揚代(あげだい)と呼ばれた金額が異なり、個室があてられるなど特権があったのです。もともと、大阪や京都の遊郭では上位の女郎を太夫(たゆう)と呼んでいたのですが、18世紀中ごろから江戸の吉原遊郭では太夫から花魁という呼び名に変わりました。

花魁の豪華絢爛さは花魁道中にあり!

花魁となるためには、美しさのほかに教養も必要とされました。自分の下についている禿(かむろ)や振袖新造(ふりそでしんぞう)を引き連れて、遊女屋から引手茶屋や揚屋までの道を練り歩く花魁道中も花魁の務めの1つ。三枚歯の高下駄をはき、豪華な着物姿で歩く姿は現在でも歌舞伎の演目などで見ることができます。

花魁になるまでの道のり

スタートは見習いの禿(かむろ)から

「花魁漫画」をはじめ、花魁を描いた小説やドラマ、映画などでは女衒(ぜげん)と呼ばれる人買いに連れてこられた貧農の娘が遊郭で働く、というストーリーが多くみられます。実際には、花魁と呼ばれる高級女郎のほとんどは、遊郭の中で生まれた子や女郎や芸者を母に持つ子どもだったそうです。幼いころから器量がよく賢い子が見込まれて禿(かむろ)という見習いになりました。

見習い遊女は振袖新造(ふりそでしんぞう)に

禿が10歳前後の少女だとすると、続いて遊女見習いとなる15歳以下の少女たちは振袖新造(ふりそでしんぞう)と呼ばれました。水揚げ前の振袖新造は、姉さん女郎の身の回りのお世話や、姉さん女郎のお客が待っている間の話し相手なども務めました。水揚げは、通常16歳から17歳ころ行われたそうです。

さまざまな女郎のランク

もともと遊郭では上述の太夫と端女郎の2つのランクがありました。その後、格子(こうし)、局(つぼね)、切見世(きりみせ)といったランクに分かれていきます。その中で太夫だけが花魁と呼ばれたのです。江戸時代の後期になると、高額の太夫や格子が消滅していき、端女郎の上に位置していた散茶女郎が格上げされて花魁と呼ばれるようになります。

花魁の中にもランクが

遊郭の中で最上位の女郎である花魁ですが、その中でも3つのランクがあったそうです。下から付廻し(つけまわし)、昼三(ちゅうさん)、呼出し(よびだし)です。見習い女郎である振袖新造をつけることができた最高級の遊女で、揚屋を通して呼び出さなければ、お客は会うこともできませんでした。呼び出されると、新造や禿を従えて揚屋と女郎屋を練り歩く花魁道中をしたのです。

女郎のゴールとは?

多くの女郎は、10年ほど勤めると年季が明けたそうです。年季が明ける前に、ご贔屓の旦那に見受けをしてもらうこともよくありました。いわゆる妾(めかけ)も多かったようですが、礼儀作法がしっかりしているということで妻として望まれる女郎も多かったとのこと。また、女郎の指導に当たるやり手や、彼女たちの衣装の縫子、飯炊きなど遊郭の中で別の仕事に就く女郎もいました。

遊郭には悲劇的な人生も

美しさと教養を兼ね備えた花魁ですが、女郎の中にはやはり悲劇的な人生もありました。こちらは1909年の花魁道中の写真。幼いころに女衒に売り飛ばされ心の傷を負ったり、好きでもない相手に性的サービスをすることが苦痛に思う女郎もいたことでしょう。ルールを破った女郎には、厳しいお仕置も行われたそうです。そうしたドラマが、「花魁漫画」ではよく取り上げられています。

花魁のファッションをチェック!

豪華な色柄の帯を前で結ぶ!

「花魁漫画」でも目を引くのは、花魁の華やかなファッションや独特のヘアスタイルではないでしょうか。花魁は、帯を前に結んだ着付けをして花魁道中を行いますね。豪華な帯をよく見せるためという説のほかに、既婚者は帯を前に結んでいた昔の風習に倣いお客の一夜妻という演出をした、という説もあります。幅広の大きな帯は「まないた帯」と呼ばれていました。

花魁は化粧にもこだわりが

花魁は、おはぐろをつけますが引眉(ひきまゆ:眉を抜くメイク方法)はしませんでした。切れ長の目が美人の証だった江戸時代、花魁はアイシャドウのように目元に紅をさしています。口は小さいほうが品がよいとされていたため、おしろいで輪郭をつぶして小さめに描いていたそうです。

女郎はトレンドセッター!

花魁は、着物の柄やメイク方法などがトレンドとなるほどファッションリーダー的存在でもありました。中でもヘアスタイルに関しては、トレンドセッターといえるほど。こちらは、勝山髷(かつやままげ)というスタイル。人気花魁の勝山が考案した髪型は、一般女子の間でも人気になったそうです。

かんざしや笄(こうがい)が映える横兵庫

花魁といえば連想される鴨方は、こちらの横兵庫(よこひょうご)ではないでしょうか。「花魁漫画」でも、多くの花魁がこのスタイルで描かれています。まるで蝶のように曲げを結いあげ、たくさんのかんざしや笄(こうがい)をさしました。江戸時代の中期から後期にかけて大流行したヘアスタイルです。

ぜひ一読を!「花魁漫画」おすすめ作品ランキング!

華麗なる「花魁漫画」の名作・傑作たち

遊郭や花魁についてご紹介してきましたが、いよいよここから「花魁漫画」の名作や傑作をランキング形式でおすすめしていきます。「花魁漫画」の舞台はほとんどが遊郭です。その中でお客との純愛をテーマにしたり、花魁と女郎との愛憎劇などさまざまなドラマが描かれていきます。どれもおすすめの「花魁漫画」です!

10位:『おいらんガール(響ワタル)』全5巻

花魁の頂点を目指す主人公を描く「花魁漫画」

おすすめの名作傑作「花魁漫画」ランキング第10位は、『おいらんガール(響ワタル)』。主人公である椿は、見習女郎である振袖新造。花魁の頂点を目指している椿ですが、初恋の相手が忘れられないという純愛も描かれている「花魁漫画」です。しかも、その初恋の相手は男であることを隠して椿の姉女郎になっている!というコメディ要素も楽しめます。

9位:『難波鉦異本(もりもと崇)』全3巻

ギャグもある!大阪が舞台の人情「花魁漫画」

おすすめの名作傑作「花魁漫画」ランキング第9位は、『難波鉦異本(もりもと崇)』。上中下の全3巻です。江戸元禄時代の大坂、難波にある廓が舞台となっています。主人公・和泉はかなりしたたかな女郎。大阪弁のセリフも痛快で、ギャグもちりばめられています。ヘアスタイルや衣装が江戸吉原とは違うので、比較して楽しむこともできますよ。

8位:『蝶のみちゆき(高浜寛)』全1巻

九州・丸山遊郭を舞台に純愛を描く「花魁漫画」

おすすめの名作傑作「花魁漫画」ランキング第8位にランクインしたのは、『蝶のみちゆき(高浜寛)』。九州の丸山遊郭の太夫「几帳(きちょう)」が主人公です。過去に秘密を持つ太夫をめぐり、さまざまなドラマが描かれます。そこにあるのは愛憎劇、純愛劇、悲喜劇。遊郭の女性たちの悲喜こもごもが胸に迫ります。

7位:『青楼オペラ(桜小路かのこ)』現在7巻

初心者にもわかりやすい純愛系「花魁漫画」

おすすめの名作傑作「花魁漫画」ランキング第7位は、『青楼オペラ(桜小路かのこ)』。歴史ものになじみのない方や、女郎の悲惨な側面が苦手な方にもおすすめしやすい「花魁漫画」です。元武家の娘がお家取り潰しとなり、父の仇を探すという秘めた思いをもって遊郭へ。そんな朱音(あかね)と若旦那との純愛系ラブストーリーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

純愛だけじゃない!サスペンス要素も楽しめる

『青楼オペラ』は、「花魁漫画」の中では珍しくサスペンス要素も楽しめるストーリーになっています。上述のように朱音は父を陥れ母を襲った犯人を探し出し仇を打とうと心に誓っているのです。15歳で遊郭に来たツンデレ気味の朱音のよきサポート役が、金貸しの若旦那。2人の純愛と謎解き、時代劇ならではの敵討ちのハラハラ感もつめこまれた「花魁漫画」なのです。

女性漫画家の作品おすすめランキング!少年誌や青年誌でも活躍中! | MensModern[メンズモダン]

6位:『花宵道中( 斉木久美子・宮木あや子 )』全6巻

小見世を舞台にさまざまな花魁を描く「花魁漫画」

おすすめの名作傑作「花魁漫画」ランキング第6位にランクインしたのは、宮木あや子さんの小説を原作とした、『花宵道中( 斉木久美子)』。江戸吉原の遊郭を舞台に、さまざまな花魁の人生や愛憎劇を描いている「花魁漫画です。主人公となる女郎が在籍しているのは小見世の山多屋。遊郭や花魁のことをあまり知らない方も、すんなりと読みやすいストーリーが人気です。

最終巻では山田屋の女将が主人公に

吉原遊郭の小見世「山田屋」を舞台に繰り広げられる女郎たちの愛憎劇を描いた『花宵道中』ですが、最終巻は「山田屋」の女将である勝野の物語です。子どもの頃に遊郭に売られ、女郎となりのちにやり手、女将となっていく女性の人生にスポットを当て、見世を切り盛りしていく姿を見せてくれます。これまでに登場した花魁も絡んでくるので、また最初から読み返したくなる!という声も。

メイド漫画のおすすめまとめ!メイドや家政婦がでてくる作品を徹底紹介 | MensModern[メンズモダン]

5位:『花街鬼(桜田雛)』現在2巻

江戸吉原の花魁と楼主を描く異色の「桜蘭漫画」

続いてご紹介するおすすめの名作傑作「花魁漫画」ランキング第5位は、『花街鬼(桜田雛)』です。この作品の主人公は、「蜃気楼」の楼主・芭蕉。不思議な力を持つ芭蕉は、花魁たちの願いをかなえてくれる、というストーリーですが、その願いをかなえることが即幸せにつながるかどうかはわからない、という不思議な雰囲気の「花魁漫画」なのです。

美しき「遊郭浮世草紙」

『花街鬼』には「遊郭浮世草紙」というキャッチコピーがつけられています。愛憎渦巻く遊郭を舞台に花魁たちの姿を描く「花魁漫画」ですが、ほっこりする純愛模様も楽しめます。不思議な力を持つ芭蕉を中心に、切ないエピソードが満載となった2巻。続刊を待っている方も多いのではないでしょうか。

少女漫画のイケメンおすすめランキング!胸キュン必至の男キャラまとめ | MensModern[メンズモダン]

4位:『さくらん(安野モヨコ)』全1巻

「てめぇの人生、てめぇで咲かす」がキャッチコピーの「花魁漫画」

おすすめの名作傑作「花魁漫画」ランキング第4位は、『さくらん(安野モヨコ)』。2007年には実写映画化もされた「花魁漫画」の名作です。主人公のきよ葉は、8歳で吉原に連れてこられるというストーリー。17歳になるころには売れっ子となり、のちに廓の人気No.3に。花魁というにはかなりガラが悪く、ご飯の食べ方や態度もよくありませんが不思議な魅力がある主人公です。

着物や化粧など細部までこだわって描かれた「花魁漫画」の名作

映画では土屋アンナさんが主役を務め、安野モヨコさんの原作世界を見事に体現していました。そもそも、豪華絢爛な衣装や独特のヘアスタイルがトレードマークの花魁たちを描く「花魁漫画」ですが、『さくらん』はディティールまで細かく美しく書き込まれている名作といえるでしょう。

3位:『おいらん姐さん(鈴木あつむ)』全5巻

「地獄大夫」と呼ばれた花魁が登場!

おすすめの名作傑作「花魁漫画」ランキング第3位は、『おいらん姐さん(鈴木あつむ)』。物語は禿のなみじによって語られていきます。なみじがついているのは「地獄大夫」と呼ばれている大人気の橋立花魁。気が強く口も悪い橋立花魁ですが、お客とのやりとりが時にギャグのようで笑える場面もある「花魁漫画です。

ただ厳しいだけじゃない!橋立花魁となみじの日々

「花魁漫画」の定番でもあるドロドロした愛憎劇や、ドキドキの純愛ストーリーではないのが『おいらん姐さん』の魅力です。禿のなみじに厳しく当たる橋立花魁ですが、そこには厳しさだけでなくハートフルなあたたかさも感じられます。痛快なギャグ風のセンスは、辛い境遇でもしぶとく生き抜いた花魁たちにぴったりです。

切ない漫画のおすすめ作品まとめ!読むと切なくなる恋愛・日常系を紹介 | MensModern[メンズモダン]

2位:『江戸モアゼル(キリエ)』全2巻

女郎がタイムトラベル!ユニークなギャグ漫画

続いてご紹介するおすすめの名作傑作「花魁漫画」ランキング第2位は、『江戸モアゼル(キリエ)』。こちらは「花魁漫画」としては異色の傑作ギャグ漫画です。江戸吉原の人気女郎・仙夏(せんか)は、ひょんなことから新人女郎・寿乃(ひさの)と若いもん・平吉とともに平成の東京にタイムスリップしてしまいます!そして、仙夏はなんと、コンビニでバイトを始めるのです!

ギャグの中に蘊蓄や純愛が

『江戸モアゼル』は、江戸吉原で人気女郎だった仙夏が平成で引き起こす「ずれ」が上質なギャグになっています。女郎の恨みや下種な客、女同士の妬みに愛憎劇なども最後の落としどころがギャグなので、すんなり読むことができるのではないでしょうか。終盤の花魁道中の絵は、ギャグではありますが感動です!

1位:『親なるもの 断崖(曽根富美子)』

1991年第21回日本漫画家協会賞優秀賞受賞

おすすめの名作傑作「花魁漫画」ランキング第1位に輝いたのは、『親なるもの 断崖(曽根富美子)』。ここまでさまざまなタイプの「花魁漫画」をご紹介してきましたが、こちらの作品はかなりシリアスで、かなりヘビーです。日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した作品ですが、一時絶版になっていました。2015年に新装版として再登場した名作です。

胸が痛くなる作品だが目をそらしてはいけない作品でもある

この作品の舞台は、江戸時代ではありません。昭和2年の北海道・室蘭にあった幕西遊廓が舞台です。遠い昔のお話ではないことが、主人公たちの悲惨な人生をより強く感じさせるのではないでしょうか。貧しさ、愛憎、女であること、生きるということなどが重くつらくのしかかってきますが、目をそらしてはいけないことだというレビューも多い作品です。

「花魁漫画」を読んでみよう!

美しく派手で豪華絢爛な衣装やヘアスタイル、お化粧などが目を引く花魁。彼女たちが生きた遊郭を舞台にした「花魁漫画」の中から名作・傑作をご紹介しました。紹介しきれなかった作品もまだまだあります。ラブストーリーから歴史もの、サスペンス、ファンタジー、ギャグとさまざまなジャンルがありますので、ぜひ1冊読んでみてはいかがでしょうか。

記事へのコメント

気軽にコメントしよう!

※コメントは承認後に公開されます。

アクセスランキング

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ