2017年に新型が発表されるというリリースで話題になったRX-7。数あるスポーツカーの中にあって孤高の存在とされ、前モデルFDとFCもまた、人を惹きつける車であり続けています。どちらを買うべきか。今回はRX-7 FDとFCの魅力にせまります。

RX-7のFCとFDの中古車はどちらを買うべきかまとめてみた

目次

  1. 孤高のスポーツカーRX-7
  2. RX-7の魅力はピュアスポーツカーとしての速さである
  3. RX-7の魅力は機能美からなる美しさにもある
  4. RX-7の欠点は燃費
  5. RX-7 FC3S/FC3Cとは
  6. RX-7 FD3Sとは
  7. 中古車としてのRX-7 FC3S/FC3C
  8. 実は狙い目なRX-7 FC3C
  9. FC3Cは世界で唯一のロータリーエンジン搭載オープンカー
  10. 敢えていま中古車のRX-7 FC3S/FC3に乗る理由とは
  11. 中古車としてのRX-7 FD3S
  12. 敢えていま中古車のRX-7 FD3Sに乗る理由とは
  13. RX-7は中古車価格よりも維持費の方が高い?
  14. RX-7は基本的には2人しか乗れない車
  15. RX-7のFCとFDの中古車はどちらを買うべきか

孤高のスポーツカーRX-7

RX-7は孤高のスポーツカーであると言われています。何故なのか。それは世界でただ一社、マツダだけが量産に成功した孤高のエンジン、ロータリーを搭載する車だからです。軽量コンパクトで高出力。どこまでも回転するようなフィーリング、抜けの良い高音。エンジンを小型化した事によって実現できたフロントミッドシップ化。

前後の重量バランスを限りなく50/50に近づけることによってコーナリング性能を向上。しかし、エンジン小型化の恩恵はそれだけに留まらず、ボンネットを低くし、ボディ形状を限りなくピュア・スポーツに近づけました。それがFC3S/FC3C と言われる先々代のサバンナRX-7です。

RX-7の魅力はピュアスポーツカーとしての速さである

RX-7の魅力、それはまずスポーツカーとしての純粋な速さでしょう。多くのランナーを虜にしたロータリーエンジンは、軽量小型かつハイパワーを売りにしており、その恩恵を受けたRX-7 FC3Sは発売された85年当時、日本車で最も速い車でもありました。

後継者のRX-7 FD3Sが登場した91年は既にスカイラインGT-Rやスープラといったよりハイパワーの車が台頭しており、パワーの面では一歩引けを取る形にはなりましたが、軽量化の恩恵を受けてコーナリング時の速さは他車より抜きんでており、レースでも大活躍しました。

RX-7の魅力は機能美からなる美しさにもある

RX-7の魅力、それはデザインでもあるでしょう。エンジンの小型化、フロントミッドシップ、流線形のボディ。それらは全て速く走るための機能美です。無駄がない美しさ。決してお洒落ではない。RX-7 FC3Sには無骨だけどスマートな格好良さ、男っぽさがあります。

発売から30年ですから旧車と言ってもいい年月が経っているものの、そんな古さを感じさせない一本筋の通ったフォルム。一方、後継のRX-7 FD3Sもイタリア車に通じるグラマラスなデザインが素晴らしく、実際にイタリアなどでも人気があったそうです。

RX-7の欠点は燃費

RX-7の有名すぎる欠点にも触れておきましょう。それは燃費の悪さです。ロータリーエンジンの構造上の問題で、RX-7の燃費は非常に悪い事で知られています。

カタログスペックですが、89年4月(平成元年4月) 発売モデルRX-7 FC3S GT-Xの燃費はリッター7.0km。1999年1月(平成11年1月) 発売モデルRX-7 FD3S タイプRSの燃費はリッター7.2kmとされています。

しかし、実際の燃費については、中古車の個体にも依りますが、RX-7 FC、FD共に街乗りでリッター5km程度だと言われております。はっきり言って燃費の劇的な改善は望めないので、この欠点については割り切っていくしかありません。

また、燃費の他にもエンジンオイルのこまめな交換が必要であったり、低速時のトルクの細さなど、ロータリーエンジン特有の繊細さには悩まされる事でしょう。ただ、それでも乗りたいと思わせる魅力がRX-7にあるのも、確かな話です。

RX-7 FC3S/FC3Cとは

1985年に登場したサバンナRX-7 FC3SとカブリオレタイプのRX-7 FC3C。実はRX-7としては二代目になります。初代RX-7はロータリーエンジン搭載のスポーツカーとして一世を風靡しましたが、一方で開発途上の車でもあり、実験的要素の強い車でもありました。

RX-7 FCの愛称「サバンナ」について

「サバンナ」の由来はアフリカのサバンナ地帯で躍動的に走る動物のイメージ、もう一つは世界初の原子力船「サバンナ」にあやかったもの。どうしてもアフリカのサバンナをイメージしてしまいますが、ロータリーエンジンを世界で初めて量産化したRX-3、そしてそれを受け継いだRX-7に世界初の原子力船「サバンナ」の名前を頂いた開発者のプライドと熱い思いが伝わってきます。

RX-7はこの二代目であるRX-7 FC3S/FC3Cから花開きます。まず目を引くのはデザインです。当時としては画期的なボディデザイン。現在でも古さを感じさせない無駄をそぎ落としたそのスタイルは、どの車よりも人の目を引き、純粋なカッコよさを持ち合わせていました。

特にカブリオレ型のRX-7 FC3CはAT車も設定され街乗りデートカーとしても人気を博したそうです。因みに車幅は1,700mm以下、排気量2,000L以下なので5ナンバー対応車になります。

技術面ではこのRX-7 FC3S/FC3Cからセミトレーリングアーム マルチリンクのリアサスペンションに変更され、よりクイックなレスポンスを得る事に成功。「コーナーでしっかり曲がる」旋回性を手に入れました。また、エンジンをターボ化した事で最高出力は185ps、205ps、215psと、当時としては最高峰のパワーを手に入れています。

FCの別称「プアマンズ・ポルシェ」

当時のCMでは与謝野晶子の〚みだれ髪〛より「柔肌の熱き血潮に触れもみて寂しからずや道を説く君」という詩が引用され、話題になりました。当時はポルシェ944と似ていることから「プアマンズ・ポルシェ」という呼ばれ方をしたりもしたようです。実際、プアマンズという言葉が示す通り、価格の安さもRX-7 FC3S/FC3Cの魅力の一つでした。

RX-7 FD3Sとは

RX-7 FC3S/FC3Cの後継者として91年に登場したのがRX-7 FD3Sです。本モデルから「サバンナ」の名称はなくなりました。この車はRX-7 FC3S/FC3Cの純粋進化と言えるでしょう。まず目を引くのはその流麗なデザイン。丸みを帯びたグラマラスなボディ、官能的なテールランプの形状。いまなお色褪せないピュアスポーツカーの完成形と言っても過言ではないでしょう。

もちろん、そのデザインはハッタリなどではありません。車幅を広げて3ナンバーになりはしたものの、全高を下げ、ホイールベースを短くすることで旋回能力を向上させ、さらに低重心の設計にする事によって直進安定性をも向上させています。

エンジンはRX-7 FC3S/FC3Cと同じ13Bと言われるロータリーエンジンを採用していますが、シーケンシャルツインターボの採用や全面的な設計の見直しで馬力をアップし、最高出力は255ps、最終モデルでは280psに達しました。

ただし、この時代のライバル車は既に280psを叩きだしており、ハイパワーという ロータリーエンジンの優位性はなくなっています。その代わりにRX-7は軽量なローターリーの特性を生かして徹底的な軽量化を行い、そこそこのパワーで軽く速く動くスポーツカーづくりに情熱を注ぎます。

本格的なスポーツカー故に、操作は難しい

結果として、RX-7 FD3Sは類まれなる運動性能を持った美しいピュアスポーツカーとしてストリートやレース場を席巻しました。ただし、ストイックに性能を追求した結果、非常にピーキーなハンドリングを求められる「操作が難しい車」になってしまい、車格が上がった事による価格の高騰と相まって、RX-7 FC3S/FC3Cほどには売れませんでした。

ザ・ロータリースポーツ

キャッチコピーは「ザ・スポーツカー」「ザ・ロータリースポーツ」。 孤高の存在であるロータリー車唯一の生き残りとして、マツダのプライドを感じさせる力強い惹句です。

中古車としてのRX-7 FC3S/FC3C

さて、それでは中古車としての中古車としてのRX-7 FC3S/FC3Cを検証してみましょう。まず大前提として、販売から2~30年経過しているモデルであるという事を念頭に置いておきましょう。まずは走行距離です。10万km超えは珍しくありません。殆どの車両が8万km以上を走っており、それ以下の中古車は価格が高騰しています。

もはやプアマンではない。FC3Sは中古車市場で高めの値付け

具体的には80万円から150万円の価格帯で取引されています。低走行・高年式の中古車であれば、250万を超えるケースもあります。手堅い人気があるために大幅な値崩れはなく、はっきり言ってスペックに対して「割高」と言わざるを得ない値付けです。

また、車の特性から多くの車体がチューンドされたものになります。ノーマルを見つけるのは至難の業でしょう。この部分はある程度割り切って考えるしかありません。恐らくRX-7 FC3S/FC3Cの購入を検討している方もまたチューンドカーの魅力にとりつかれているからこそ、この車を選んでいるのでしょう。

どこに手を入れているのか、どういう走りをするのかをしっかり確認し、可能であれば試乗してしっかり選んでいきましょう。中古車ショップの中にはロータリー者専門の業者もあり、そういった所で購入をする方がより信頼度は高いと言えます。

この時代にあっては、バリバリのレーシングカーとしてチューニングを施すよりも、エンジンのオーバーホールを含め、メンテナンスをしながらピュアに走りを楽しむ、という乗り方がいいのではないでしょうか。

実は狙い目なRX-7 FC3C

走りに向いがちなRX-7の中で異端児とも呼べるのがカブリオレのモデルRX-7 FC3Cです。当時はオープンカーがデートカーとして流行していた事もあり、その流れに乗ってRX-7 FC3Cが発売されたわけですが、やはり「走り」重視のドライバーが多い現在のRX-7乗りからは人気薄となっており、RX-7 FC3CやATモデルは80万円を切るものも存在します。

FC3Cは世界で唯一のロータリーエンジン搭載オープンカー

そしてなにより希少なのは、このRX-7 FC3C、世界で唯一ロータリーエンジンを搭載したオープンスポーツカーなのです。後継のRX-7 FD3Sにはカブリオレモデルが存在しないことから、正規の車両ではただ一つのロータリー・オープンカーという事になります。

RX-7 FC3Cはロータリーエンジン搭載車発売20年を記念して作られたモデルです。RX-7 FC3Sに遅れる事2年、87年にデビューしました。そして89年にマイナーチェンジ。91年にRX-7 FD3Sへフルモデルチェンジをした後も、RX-7 FC3C型のRX-7カブリオレは継続して販売されました。ミッションは5速MT、AT車も設定されました。

FCのデザインは好きだけど走りにそれ程こだわらない人、オープンカーに魅力を感じている人、他人とは違う車を求めている方には中古車価格が低めに抑えられているRX-7 FC3Cをおすすめします。

敢えていま中古車のRX-7 FC3S/FC3に乗る理由とは

ハッキリ言って、いまこの時代にあってRX-7 FC3S/FC3Cに乗るメリットというものは殆どありません。現代の車に比べると圧倒的な燃費の悪さ、旧車であるが故のメンテナンス費用、RX-7 FD3Sと比較した場合の走行性能、車格に対する割高感など、デメリットばかりが目につきます。

しかし、それでもRX-7 FC3S/FC3Cがいい、というドライバーは尽きません。ロータリーエンジンで一番早い国産車を作りたい。そんな当時のマツダの開発者たちの情熱やフロンティアスピリッツに「粋」を感じて選ばれているのでしょうか。あるいは、そのシンプルで戦闘的なデザインに魅せられたドライバーも数多く存在するでしょう。

中古車としてのRX-7 FD3S

こちらも発売から20年近く経っていますが、RX-7 FD3Sについてはまだ現役バリバリのスポーツカーといった趣があります。サーキットでも現役で活躍しているマシンが多いそうです。

発売当時はあまり売れなかったFD3Sですが、中古車市場では人気車種となっており、RX-7 FC3S/FC3C以上に高めの値段で流通しています。走行距離も様々ですが、やはり低走行・高年式の中古車は割高で、中には500万円(これは新車価格以上です)を超える車体まで存在します。

安いものであれば100万円を切る車体もまれに存在しますが、良い状態であることは期待できません。こちらもRX-7 FC3S/FC3Cと同じく、チューニングされていることが大前提となります。

扱いが難しい車であった為に、事故歴や補修歴があるものが多いのも特徴です。思わぬトラブルに見舞われぬよう、慎重な検討が必要になります。こちらもやはり後々のメンテナンスの事も考慮すると、ロータリー専門店で購入するのがお勧めです。

敢えていま中古車のRX-7 FD3Sに乗る理由とは

RX-7 FC3S/FC3Cとは違い、こちらはまだ現役感のある車です。「世界の美しい車100選」で61位に選ばれた流麗なデザインも魅力です。部品も豊富にあり、車格が上がった事で内装も豪華で乗り心地もFC3S/FC3Cよりは上です。

燃費の悪さはどうしようもありませんが、RX-7 FD3Sにはそれを補ってあまりある魅力がつまっています。走りに拘るも良し、ライトスポーツな乗り方をするのも良し、です。街乗りには向いていない車ですが、その流麗なデザインは都会に似合う洗練されたものでもあり、見せる車としての役割も充分に果たしてくれます。

RX-7は中古車価格よりも維持費の方が高い?

RX-7 FC3S/FC3CもRX-7 FD3Sも、燃費はもとより維持費のかかる車として知られています。ロータリーエンジンの宿命としてオイル交換やプラグ交換の頻度が高く、年間の維持費は50万円を超えるとも言われています。

3年乗れば150万円ですから、もしかすると気が付いたら中古車として購入した価格よりも維持費の方が高くなっていた、という事になりかねませんし、恐らくそうなるでしょう。どうしても乗りたいという気持ちや覚悟は必要です。

RX-7は基本的には2人しか乗れない車

RX-7はFC3S/FC3C、FD3S共に4人乗りで設定されている車体もあります。しかし、それはあくまでもカタログスペック上での話。後部座席に人が乗るのは現実的ではありません。また、荷物を置くスペースも非常に限られています。軽量コンパクトを突き詰めた結果によるものですが、あらゆるシーンで不便を強いられることでしょう。

RX-7のFCとFDの中古車はどちらを買うべきか

RX-7 FC3S/FC3CもFD3Sも、いずれ劣らぬ旧世代の車です。冷静にスペックを検討すれば、デメリットばかりが目につきます。特に燃費の悪さは大きな問題です。それでもRX-7に乗りたいというドライバーは後を絶ちません。FC3S/FC3CもFD3Sも、それぞれに違った良さがあり、今となっては好みで選ぶのが正解、という結論になります。

世界で唯一ロータリーエンジンの量産化に成功したマツダ。そしてそのエンジンを搭載するRX-7。この孤高のピュアスポーツカーに乗る理由は、幾らでも見つける事ができます。RX-7を選ぶという事は、まわりとは違うという事。マジョリティに対するマイノリティ、レシプロ車に対する孤高の存在。それがロータリーであり、RX-7なのです。


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