アグネスタキオンは4連勝で皐月賞を制覇するも、そのレースを最後に引退して種牡馬となった後も有馬記念勝ち馬やダービー馬など多くの活躍馬を送り出した名馬です。今回はそんなアグネスタキオンにスポットを当てて、自身や産駒の血統や成績をご紹介していきます。

アグネスタキオンと産駒血統データまとめ!神話になった競走馬とは?

目次

  1. アグエスタキオンはすべてを超高速で駆け抜けた馬だった
  2. アグネスタキオンの血統は?
  3. 種牡馬としても優秀な成績を残した産駒を送り出すアグネスタキオン
  4. アグネスタキオン産駒の代表馬! ダイワスカーレット
  5. ダービーを制したアグネスタキオン産駒 ディープスカイ
  6. 父アグネスタキオンと同じ皐月賞馬に輝く キャプテントゥーレ
  7. 父アグネスタキオンに初めてG1タイトルをもたらした馬 ロジック
  8. アグネスタキオン産駒の芦毛女王 レーヴディソール
  9. アグネスタキオン神話はこの「皐月賞」から始まった
  10. 夢の続きは光速の向こう側へ

アグエスタキオンはすべてを超高速で駆け抜けた馬だった

アグネスタキオンという馬をご存知でしょうか。競走馬生活をわずか4戦という短さながら、多くの競馬ファンにその圧倒的な強さを見せつけると、種牡馬となっても8世代という短い間に6頭のG1ホースを送り出し、唐突にこの世を去った馬でした。今回はそんなアグネスタキオン自身とG1でも活躍した産駒の血統や主な成績、今なおアグネスタキオンの神話として語られる皐月賞などについてご紹介していきます。

アグネスタキオンの血統は?

アグネスタキオンは父サンデーサイレンス、母アグネスフローラ、母の父ロイヤルスキーという血統の牡馬です。父のサンデーサイレンスはアグネスタキオンが7世代目の馬だったこともあり、アグネスタキオンがデビューする前には、すでに産駒が牡馬クラシック3冠レースをすべて制するなど押しも押されぬ大種牡馬となっていました。

母のアグネスフローラはその父ロイヤルスキー、母アグネスレディーという血統で、アグネスレディーはオークスの勝ち馬、アグネスフローラは桜花賞の勝ち馬、さらに全兄であるアグネスフライトがダービー馬という、日本の競馬界におけるロイヤルファミリーと言っても過言ではない血統の一族です。

種牡馬としても優秀な成績を残した産駒を送り出すアグネスタキオン

多くの競馬ファンに圧倒的な強さと夢を見せたアグネスタキオンでしたが、その夢は3歳春で終わりを迎え、種牡馬としてアグネスタキオンは新しい道を歩むことになります。生産界でも多大なる期待をもって種牡馬入りしたアグネスタキオンはここでも優秀な成績を収める産駒たちを多く送り出していきます。

ここからはそんな種牡馬アグネスタキオンを父に持つ活躍した産駒のうち、G1勝ちを収めた5頭をピックアップして血統や主な成績などをご紹介してきます。

アグネスタキオン産駒の代表馬! ダイワスカーレット

ダイワスカーレットは母スカーレットブーケ、母の父ノーザンテーストという血統のアグネスタキオン産駒です。半兄に皐月賞や天皇賞秋、マイルCS連覇など名マイラーとして活躍したダイワメジャー(父サンデーサイレンス)がいる血統で、母ノスカーレットブーケもG1には手が届かなかったものの、重賞を4勝という成績を収めた競走馬でした。

兄のダイワメジャーがマイルCSに出走した日に競走馬としてデビューし、ともに勝利したため新馬勝ちの時点から話題になった馬でした。その後も堅実な走りを続け、桜花賞ではウオッカとの一騎打ちを制して母が届かなかった桜の女王の座に就くと、オークスは感冒にかかり回避しますが、秋になって秋華賞ではダービー馬となったウオッカを再び破り、牝馬2冠を達成します。

牡馬を蹴散らしてグランプリ制覇

4歳シーズンも現役を続行したダイワスカーレットは、ドバイ遠征も予定されましたが前哨戦として出る予定だったフェブラリーSの直前に調教中のケガで予定が白紙となり、大阪杯では人気にこたえて快勝しますが、骨瘤を起こしてしまい、春はこの大阪杯のみの出走となります。秋は天皇賞秋から始動し、ウオッカと中央競馬史に残る大接戦を繰り広げ、わずか2㎝の差で2着に敗れます。

その後有馬記念に出走したダイワスカーレットは、ここでも1番人気に支持されると天皇賞と同じようにハナを切り、逃げの競馬に出ます。1000mが59秒6というハイペースを刻んだダイワスカーレットでしたが、鈴をつけようとダイワスカーレットを追った馬が先に失速するという力の違いを見せ、37年ぶりとなる牝馬での有馬記念制覇を果たします。

ダービーを制したアグネスタキオン産駒 ディープスカイ

ディープスカイは母アビ、母の父チーフズクラウンという血統のアグネスタキオン産駒です。母アビの初仔だったディープスカイは、血統面からはそこまで特筆すべき要素はなく、生まれた当初はそれほど目立つ存在ではなかったと言われています。しかし成長していくにつれて馬体も見栄えがするものとなり、頭もよく物覚えも早かったとされています。

しかしデビューしてから初勝利を挙げるまでは6戦を要し、続く500万下でも2着、格上挑戦をしたアーリントンカップでも3着と追い込むも届かずの競馬が続きました。そんな中で出走した毎日杯では四位洋文騎手に乗り替わると、後方からの差し切り勝ちを決め重賞初勝利を飾ると、皐月賞をパスして挑んだNHKマイルCでも末脚を見せ、初G1制覇を果たします。

父が果たせなかった悲願、ダービー制覇

ダービーに出走したディープスカイは、同じくアグネスタキオン産駒の皐月賞馬、キャプテントゥーレが不在だったことや前走でのG1勝ちが評価されたこともあり、1番人気に支持をされます。レースではNHKマイルCと同じように後方からレースを進めると、直線で前を行く馬をかわして残り100m付近で先頭に立つと、1馬身半の差をつけてダービー馬の称号を得ます。

その後はG1では勝てなかったものの、ウオッカやスクリーンヒーローなどと接戦を繰り広げ、引退して種牡馬となった後も産駒のクリンチャーが京都記念を勝つなど、アグネスタキオンの後継種牡馬として名乗りを上げています。

父アグネスタキオンと同じ皐月賞馬に輝く キャプテントゥーレ

キャプテントゥーレは母エアトゥーレ、母の父トニービンという血統のアグネスタキオン産駒で、兄に重賞2勝馬のアルティマトゥーレなどがいます。母のエアトゥーレは父トニービン、母スキーパラダイスという良血馬で、現役時代はG2を勝ち、欧州遠征もしてモーリス・ド・ゲスト賞で2着にも入った経験を持っています。

デビュー前から注目を集めたキャプテントゥーレは新馬戦こそ大敗を喫したものの、その後は1着と3着を繰り返し、朝日杯フューチュリティステークスを3着に敗れたのち休養に入り、春初戦となった弥生賞も4着に敗れますが、本番の皐月賞では鞍上の川田騎手が思い切った逃げの手に出ると後続を完封し、父アグネスタキオンとの父子制覇となる皐月賞馬に輝きました。

父アグネスタキオンに初めてG1タイトルをもたらした馬 ロジック

ロジックは母エイプリルドラマ、母の父サクラユタカオーという血統の馬ですが、こちらも近親や兄弟に目立った馬はおらず、血統面では特筆すべき要素はありません。そんなロジックですが、北海道セレクションセールで3097万円で取引されると、新馬戦でデビュー価値を収め、その後もやや勝ちきれないものの安定した成績を残す走りを続けます。

ニュージーランドTで3着に敗れた次走として出走したNHKマイルCで3番人気に支持されたロジックは、鞍上の武豊騎手が中団の内側からロスのない競馬をし、直線でもインをつくと先に抜け出したファイングレインと外から馬体を併せてのたたき合いになりますが、ゴール前で競り勝ち、アグネスタキオン産駒として初のG1勝ちを収めます。

アグネスタキオン産駒の芦毛女王 レーヴディソール

レーヴディソールは母レーヴドスカー、母の父ハイエストオナーという血統のアグネスタキオン産駒です。母のレーヴドスカーは父ハイエストオナー、母Numidieという血統で、現役時代はサンタラリ賞というG1レースを勝ち、テイエムオペラオーが制したジャパンカップにも出走(7着)した馬でした。

兄弟馬には青葉賞を勝ったアプレザンレーヴやレーヴミストラルがいるほか、阪神ジュベナイルフィリーズで2着にはいったレーヴダムールなど、日本で走っている馬はすべて勝ち上がりを果たしているという安定感のある血統です。そんな1頭のレーヴディソールは新馬勝ちを収めると、続くデイリー杯2歳Sでも中団後方から直線でまとめて差し切り、連勝で重賞勝ちという成績を収めます。

天才少女が2歳女王に輝いた阪神ジュベナイルフィリーズ

阪神ジュベナイルフィリーズに出走したレーヴディソールは、牡馬を破って優勝した前走が高く評価され、単勝1倍台の1番人気に支持されると道中は中団の外側に位置し、直線では外に出してメンバー中でレーヴディソールただ1頭の33秒台の末脚を炸裂させ、無敗で2歳女王に輝きます。

続くチューリップ賞でもノーステッキでの4馬身差勝ちと圧勝を収め、桜花賞はおろか牝馬三冠も、と言われましたが骨折を起こして戦線を離脱すると、復帰後も当時の輝きは戻らず、6戦4勝という成績で引退、繁殖牝馬入りすることになります。

アグネスタキオン神話はこの「皐月賞」から始まった

アグネスタキオンはデビュー前から、全兄のアグネスフライトがダービー馬だったこともあり注目を集めますが、そんな兄より「上かもしれない」という声もありましたが、デビューは12月の阪神開催と遅かったものの、デビュー戦から33秒台の脚を見せ3馬身半差をつけて快勝すると、続くラジオたんぱ杯3歳S(当時)では、ジャングルポケットやクロフネを子ども扱いして連勝を飾ります。

春の初戦となった弥生賞でも重馬場にもかかわらず、他馬を全く相手にせず5馬身差で快勝し、続く皐月賞でも前目の4番手付近の追走から直線でも楽々と抜け出し、圧倒的な強さでクラシック3冠の1冠目となる皐月賞を制します。「世代最強」、「3冠確実」などの声が上がりますが、その夢は屈腱炎によって突如として終わりを迎えることになります。

残されたライバルが次々と活躍し、アグネスタキオンの評価は神話の領域へ

しかしその後、アグネスタキオンに敵わなかった馬たちが大活躍をすることになります。ラジオたんぱ杯で負けたジャングルポケットはその後ダービーとジャパンカップを制し、クロフネはNHKマイルCを勝った後、秋にはダートで無敵の王者となり、マンハッタンカフェは菊花賞と有馬記念を連勝と、「最強世代」はその年のG1路線を支配するのです。

しかしそこには世代最強と目されたアグネスタキオンの姿はなく、これらの馬が勝ったレースにアグネスタキオンが出走していたら、とアグネスタキオンが神話の主人公であるような語り方をされても、不思議はないのかもしれません。それくらい力が抜けていた馬であり、皐月賞時も鞍上の河内騎手が「本調子ではなかった」と言っているくらいなのです。

夢の続きは光速の向こう側へ

今回はアグネスタキオンやその産駒の血統や成績についてご紹介してきました。競走馬としてわずか4戦、種牡馬としても8世代と名前の通り光速で駆け抜けたアグネスタキオンは、その強さと愛したファンの多さからJRAの「夢の11レース」という企画にも登場しています。光速の遺伝子はこれからも引き継がれていくのか、子供たちに注目です。


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