春になると日本中あちらこちらで桜の花見が行われます。短い期間に満開になる桜の花で日本列島が南から桜色に染まって行くような感じがするのではないでしょうか。桜の花見でよく見られるのはソメイヨシノという種類の桜です。桜には他にも八重桜・しだれ桜などいくつかの種類があり、それぞれに花言葉も決まっています。今回は日本人にとって特別な花である桜についてと桜の種類別の花言葉をご紹介します。

桜の花言葉一覧!ソメイヨシノ・八重桜など種類ごとに違う?

目次

  1. 桜の花について
  2. 桜は様々に利用されている
  3. 国の天然記念物「五大桜」
  4. 桜の種類別花言葉
  5. 桜の花言葉まとめ

桜の花について

花見といえば「桜」

春の花と言えば桜を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。桜の種類は多いのですが、桜の花見で普段見かけているのは、日本中に観賞用として植えられているソメイヨシノという種類です。ソメイヨシノは咲き始めて1週間程度で満開になります。満開になった後も1週間ほどで散ってしまいます。花の時期が短いため花見の人出が多くなります。

桜の花の歴史

農業が中心の日本人にとって桜はとても大切な花です。桜の開花に合わせ農業を開始し、それの指標となる桜を「田植え桜」や「種まき桜」と呼んでいます。万葉集では花=梅でしたが、日本文化の成長とともに平安時代には花=桜となりました。嵯峨天皇も花見をされていたそうです。お雛様でも有名な左近の桜は元々梅でしたが枯れたために桜に変えられました。京都御所の紫宸殿(ししんでん)で見ることができます。

桜の花の種類

桜の花は園芸品種ですのでソメイヨシノだけでなく様々な種類があります。花びらもソメイヨシノの5枚から八重桜の10枚以上あるもの、百枚以上の花びらをもつ種類もあります。ソメイヨシノや八重桜は最初に花が咲きその後に葉が出ます。桜の種類にはそういった咲き方をする物が多いのも特徴です。葉だけになった桜は「葉桜」と言われています。

桜の花が愛される理由

桜の花は春の一瞬の間だけ咲き誇ります。満開になった桜が散る儚さは、すべてのものは刹那で繰り返すという仏教用語「諸行無常」を感じることで人生の儚さをも感じさせる花です。また、ぱっと散ってしまう桜は潔いとされ、日本人の精神の象徴ともなり、戦時中に使われることも多く、太平洋戦争では兵器の名にも使用されました。

桜の意匠

日本人の精神に合う桜の花は特別な花ですが、日本には正式な「国花」はありません。皇室や天皇は菊の花が象徴となっています。ただ桜は現在「事実上の国花」となっていて、旧日本軍も自衛隊も桜を使用しています。桜はすぐに散りますので家の存続が大切な武家の家紋としては、使用されることは少なかったようです。

桜の植栽

桜は様々な場所に植えられています。川に沿って植えられることも多いのですが、これは「享保の改革」で治水対策として植えられたそうです。桜を植えることで川の氾濫からの決壊を防ぐ意図があります。学校に植えられている桜は、入学式に咲いているようにするためソメイヨシノより開花の遅い八重桜が植えられています。

「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」

桜はどの種類でも切った場所が痛みやすい樹です。そのため昔から「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という言葉があります。(梅は枝が多くつくので切った方が良い)花見などで人が枝を折るとその場所から腐ってしまい枯れることも多いです。桜は根が浅く土が固くない方が良いので、花見では枝を折ったり、あまり桜の近くを踏み固めるようなことは止めましょう。

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桜は様々に利用されている

桜は生活にも利用されている

桜は観賞用として植えられることが多いのですが、食用の種類もあります「オウトウ」と呼ばれる桜の一種がサクランボで、佐藤錦・豊錦・アメリカンチェリーなどが有名です。

和菓子やアンパン、桜湯として使用される桜漬けは、八重桜の花を塩と梅酢に漬けたもので、桜の花の独特な香りが楽しめます。桜湯は祝い事で使用されますが、これはお湯を注ぐと花びらが開くことからめでたいとされ、「お茶を濁す」という言葉から祝い事ではお茶は使用せず、桜湯を出されることが多くなっています。

桜は花だけでなく、葉も使用されています。葉を塩に漬けたものは桜餅に使われ、独特のとても良い香りがします。桜の樹は硬く湿気にも強いので、無垢のテーブルやフローリング材としても使用されます。桜の樹皮は小物入れなどにも細工されますし、燻製用のスモークチップとしても有名です。樹皮は染料として使用すると薄いピンクに染まります。

桜の歌

桜の歌はとても多く百人一首にも入っている紀友則の「ひさかたの光のどけき春の日にしづ心無く花の散るらむ」や西行法師の「願わくは花の下にて春死なんそのきらさぎの望月の頃」は、歌の通りに入寂されました。俳句では花=桜で三大季語の春の季語になります。

幕末に作られた「さくらさくら」は日本人なら誰でも歌えるのではないでしょうか。「春のうららの隅田川」から始まる滝廉太郎の「花」や、義経千本桜も有名です。ただ義経千本桜は話しに桜は出てきません。ポップスにも数多く歌われていますし、ボーカロイド初音ミクが歌う「千本桜 feat.初音ミク」は様々な媒体に使用され社会現象にもなりました。

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国の天然記念物「五大桜」

三春滝桜(みはるたきざくら)

国の天然記念物の1つ「三春滝桜」は福島県田村郡三春町にある推定1000年を超えたベニシダレサクラと呼ばれる品種です。「滝桜」の名前の通り、4月中ごろに四方に広がる枝に薄紅色の桜の花が滝が流れるように見事に咲き誇ります。東日本大震災で小枝が少し折れましたが全体の損傷ありませんでした。観桜料として高校生以上は300円が必要ですが、年間30万人の方が訪れています。

石戸蒲桜(いしとかばざくら)

国の天然記念物の1つ「石戸蒲桜」は埼玉県北本市にあるカバザクラと呼ばれる種類で、東光寺境内にあります。カバサクラはエドヒガンザクラとヤマザクラの雑種で、現在自生しているものは「石戸蒲桜」だけです。樹齢は800年と言われ、武将源の範頼が「蒲冠者」と呼ばれていたことから名前が付けられています。花は小さく薄いピンク色で4月中頃が見ごろになります。

山高神代桜(やまたかじんだいざくら)

国の天然記念物の1つ「山高神代桜」は山梨県北杜市の実相寺境内にあるエドヒガンザクラで「神代桜」とも呼ばれています。この桜は日本武尊が植えたとされていて、樹齢は2000年、日本最古級の桜です。一時は樹勢が低下しましたが、様々な努力で現在回復しています。この桜の種を国際宇宙ステーションで8ヵ月滞在させ帰還後発芽したものを植えたのが「宇宙神代桜(仮)」として実相寺で公開されています。

狩宿の下馬桜(かりやどのげばざくら)

国の天然記念物の1つ「狩宿の下馬桜」は静岡県富士見市にあるアカメシロバヤマザクラです。源頼朝が富士で巻狩(大勢で狩場を囲み獲物を追いつめる狩猟)をされた際にこの桜の樹に馬を繋いだとされています。別名を「駒止めの桜」ともいう樹で樹齢は800年以上、4月中頃薄いピンク色の花が次第に白くなっていく見事なヤマザクラです。

根尾谷の淡墨桜(ねおだにのうすずみざくら)

国の天然記念物の1つ「根尾谷の淡墨桜」は美府県本巣市の淡墨公園になる桜で、種類はエドヒガン、樹齢1500年以上になる古木です。「淡墨桜」という名前は、つぼみの時にはピンク色、満開になると白色、散る際に普通の桜とは違い、淡い墨色になるところから付けられています。現在、幹内部に空洞がありますが、樹木医たちによる看護で守られている桜です。

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桜の種類別花言葉

桜全般の花言葉

桜は種類により花言葉がありますが、「桜」全般の花言葉は「精神の美」「優雅な女性」という意味になります。花言葉の「精神の美」は英語で「spiritual beauty」ですが、これはアメリカの初代大統領、ジョージ・ワシントンが子供の頃桜を折りそれを父に正直に話したという話から来ていますが、ジョージ・ワシントンの子供の頃には桜はアメリカにはなかったそうです。

桜の花言葉「ソメイヨシノ」

桜の花を思い浮かべるときにソメイヨシノが一番多いと思います。観賞用の美しい桜で桜の開花予想もほとんどがソメイヨシノです。漢字で「染井吉野」と書く桜の花言葉は「純潔」「優れた美人」となっています。

桜の花言葉「シダレザクラ」

シダレ桜は枝が垂れて花をつけると花の滝のように見える桜の総称です。種類も数多くあり、ベニシダレ桜や八重紅シダレ桜が有名です。開花はソメイヨシノより少し早いのですが、花が咲いている時期が少し長いのが特徴です。シダレ桜の花言葉は「優美」「ごまかし」です。

桜の花言葉「里桜・八重桜」

花が八重になって咲く桜を八重桜と言います。野生に咲く「山桜」に対して人が住む側に咲く桜ですので「里桜」とも言われています。八重桜はソメイヨシノに比べると開花時期が少し遅いため、学校によく植えられています。花言葉は「豊かな教養」「善良な教育」「しとやか」と学校向きの花言葉になっています。

桜の花言葉「山桜」

ヤマザクラはソメイヨシノと違い、花と葉が同時に出ますので、他の種類と見分けることができます。ヤマザクラは本来日本の象徴とされていました。花言葉は「貴女に微笑む」「純潔」「高尚」「淡泊」「美麗」となっています。

桜の花言葉「冬桜」

花は少し大きめで白からピンクの一重咲、初冬と春に開花する「フユザクラ」は別名「小葉桜」とも呼ばれています。年に2度咲く珍しい栽培種で花言葉は「冷静」となっています。

桜の花言葉「寒桜」

花が1月中頃から咲き始める「カンザクラ」は少し濃いピンクの綺麗な桜です。「あたみ桜」とも言われ、熱海では「あたみ桜糸川桜まつり」も開催されています。花言葉は「気まぐれ」です。花言葉のように、カンザクラはゆっくりと2-3ヵ月の間咲いています。

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桜の花言葉まとめ

桜の花言葉と桜についてまとめました。日本人の精神と結びついている桜は「好きな花」を聞かれたときに答えるかたも多く、樹木の花としては特別人気の花です。桜は痛みやすい樹ですので、花見の際などには根元を踏みつけたりせず、少し離れた場所で行うのが良いでしょう。花言葉もいずれもネガティブなイメージの花言葉ではないので、販売されている物をプレゼントにするのもおすすめです。


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