社会人になると日報や研修会などで所感を書く場面が格段に増えます。所感と感想の違い、所感の書き方にルールはあるのか?などの疑問点について「所感の書き方」をテーマにして探っていきます。分かりやすい例文も紹介しますので、参考にしてください。

目次
所感とは何か
所感の意味
所感というあまり聞きなれない言葉は、どんな意味を持っているのでしょうか。コトバンクで調べてみると、「事に触れて心に感じた事柄」「感想」「所感を述べる」「年頭所感」とあります。これを読みますと、所感と感想は同じなのだろろうかと思ってしまいます。
感想だけでは物足りないのが所感

ただ、ビジネスで所感と使う場合は、単なる感想を述べるだけでは物足りない所感となります。物足りない所感の書き方では、場合によっては認められず書き直しを命じられる場合もあるかもしれません。
所感には前向きな意見が求められる
社会人??年目の所感と抱負的なものw
— グミ (@gummie00) April 3, 2017
所感の書き方の定義は企業や会社によって若干の差異はあります。しかし、ビジネスにおいての所感の書き方は単なる感想のみにとどまりません。例えば、研修を受けた後の所感を求められた場合は、研修を受けたことによって見えてきた今後の課題など前向きな意見が求められるのです。
画一的な所感だと心が感じられない
報告書や業務日報など、それぞれの内容に応じた所感の書き方はビジネスマンを悩ませる要因となっています。画一的な書き方のテンプレートなどを使っての所感ですと心がこもらず、気持ちが伝わらない怖れもあります。
所感の意義について
社会人らしい所感とは
社会人一週間の所感 pic.twitter.com/15vzSEKaHU
— 三河守れー丸 (@wara_5568) May 14, 2017
そもそも所感という言葉自体が、大変抽象的で書き方にも迷いが出てしまいます。「楽しかった」「為になった」では小学生の作文のようです。社会人らしい所感の書き方がしたいのですが、今後の展望と言ってもあまりに大それたことを書くのもためらわわれます。
所感を書くことで生じるメリットは
新社会人、1週目の所感 - 考える鱒https://t.co/ndxzrX7WNU pic.twitter.com/xQzalHQ19U
— 鱒 (@sin3xcos4y) April 8, 2017
社会人になると会社では何故所感を書かせるのか、所感を書いたことで生じるメリットは何なのか。ここをはっきり自覚しないと極めて曖昧模糊とした所感の書き方になってしまいます。
ビジネス場面での所感の書き方
所感という項目がないとどうなる?
あのときのゲストだって、本当にナイアガラトライアングルの巨匠だもんー。きちんとした業界人だもんー。遅刻とかありえないでしょ。謝罪もないって、やっぱり社会人として、どうなのかな。私の所感がそんなにおかしいのか?
— mai (@yononakase) March 27, 2017
報告書や日報を作成するとき、所感という項目がなくても報告書は成り立つかもしれません。ただ、所感がない報告書だとずらずらと綴ったメモを追うだけの作業になります。その事柄に対しての、自分の想いを発表する場がありません。
所感は真剣に業務に向き合った証拠
いや、本当にね……社会人になって、後輩ができてしみじみ思うけど、聞かれたことへの回答を文書に出来ない人、本当に多いから。答えだけ書けばいいのよ。感想とか所感とかはいらないのよ。事実を!事実をのべよ!
— 海夏 (@mnt_whisper) March 2, 2017
……これが感想文の弊害なら困りものではある。
例えば、社会人になり業務でミスをした場合とか、自分のスキルアップになる話を聞けたときなどには生き生きとした報告書が書けるのではないでしょうか。これは所感を書くことによって、報告書や日報を書いた人間が上っ面でなく真剣に業務に向き合ったという証拠にもなります。
所感の書き方では研修報告書の所感が悩みどころ
一般的な報告書はあまり負担にはならない
一般的な報告書はこなせても、研修報告書の所感の書き方に悩むビジネスマンがかなりいるようです。社会人になると一般的な報告書ではメインは報告書のほうで、その報告書を基軸にすれば所感の欄は少しだけなので書き方はあまり負担にはならないのです。
所感に困窮するのは新入社員や研修のとき
3ヶ月弱立っても所感が書けないクソザコ社会人(伝説の超自虐)
— 爆死先輩 (@Arpeggio894) June 28, 2017
ところが研修報告書の場合は、所感の書き方や感想のほうがメインとなっているので長文の所感の書き方が求められる場合が多々あるのです。そのピークは新入社員の研修とか内定者の研修に集中しています。まだ仕事に慣れていないこともあり、所感の書き方に困窮するのは当然なのかもしれません。
研修は有難いものと感謝の気持ちを持つ
しかし、企業や会社が仕事の内容を一日も早く覚えてほしいと願って開く研修は、社会人になろうとしている人間にとっては大変ありがたい制度でもあります。早く仕事がしたくて燃えている人もいるでしょう。所感の書き方にはその熱い気持ちをぶつけてみてはいかがでしょうか。
所感の書き方誰が読むのかを意識して書く
所感を読むのは誰かをイメージする
所感というのは、所感の記入者の考えが詰まったもの。所感の生き方に堅苦しい決まりは特にありません。ただ、この報告書や日報に目を通すのは誰かということを念頭に置いて書いてみるのはオススメします。その人に報告するような気持ちで所感を書くといまの自分の思いやアイデアが沸いてくるかもしれません。
報告書を見る人に宛てて書く
仕事面でも社会人としても40歳を臨界と設定して、少しでもらしくなかったら上から下からボコボコにしたら そりゃ人格歪むか 自殺するわよ。ましてホモなら相手にされないばかりかSNSでボッコじゃん。しねってかよ。 以上、不惑手前にしての個人的所感でした。
— キュア ミキティエット (@mikitiette) January 23, 2017
手紙を書くときには相手の顔を思い浮かべて文章を考えますよね。そのことで相手の気持ちに添った気持ちのこもった手紙が書けるわけです。所感もそれと同じで、その報告書を見る人が誰かによって内容も変えなくてはいけません。所感の書き方をそのような視点から見るのも一案です。
好感度アップにつながる書き方
例えば、研修会の講師に対する感謝の言葉を書き連ねても、その報告書を見るのが会社の上司だった場合少しピントがズレた所感になりますよね。講師に対する感謝の気持ちも大切ですが、この場合は会社に対する思い、これからの意気込みなどの所感の書き方のほうが好感度アップにつながります。
所感の書き方まず構成を組み立てる
基本的な構成の立て方を紹介
所感の書き方には特に決まった定義はありません。ただ、所感の書き方はこうすると筆が進むのではないかという書きやすい方法はあります。基本的な所感の書き方の構成は次のようになります。
「事実」と「結果」
所感の構成は、まず「事実」と「結果」を書きます。所感の書き方の事実というのは受けた研修内容のことです。その後に事実に対する感想を書いていきます。そこで生まれた結果がなぜそのような結果になったのか、そのことに対する感想を所感にまず書くのです。
「反省」と「展望」
最後にその結果に対する反省点を所感に書き上げます。所感の書き方はその反省を踏まえて今後の展望を広げていくのです。起承転結という文章のセオリーどおり、事実、結果、反省、展望、このように話をまとめた所感の書き方ですと大変書きやすくなり、内容も読むほうの心に響くものが書けます。
所感の書き方例文
例文をデータ化する
仕事の早い人の所感の書き方の実例としては、よく使う報告書のひな型をデータ化して使っていることがあります。一日仕事をしてから日報や報告書、所感を書き込むのは結構な努力がいりますよね。大まかに例文をテンプレート化しておくと、スムーズに所感の書き方の仕事が進むかもしれません。
具体的な例文を挙げてみます
連休明けでめっちゃ忙しかったし日報に書くべきことは色々あったんだろうが、その件が最後にあったからもう日報はこの内容だけですよね。
— ちゃん (@etoileestrellaa) August 14, 2017
「〇〇の要望が提示されたので至急チェックし返答を行うことが期待されている」「 「〇〇のクレームに関して◇◇を採り入れるということを改善策として提出しました」 「早急に進める必要があります」
例文をデータ化して保存する
このように良く使うフレーズを例文としてデータ化し保存しておくことは効率よく仕事を進めるうえでも大変重要です。
感想とは違う所感の書き方のコツ
感想とは違う所感の書き方コツ
感想と所感とは違うと繰り返し述べてきました。それでは感想とは違う所感の書き方にコツはあるのでしょうか。社会人一年生のビジネスマンたちは、そのコツをいかにして体得し仕事を続けてきたのでしょうか。
書店にはビジネス本が山積み
社会人2ヶ月目の所感としては、
— はな (@hana_consultant) May 20, 2017
・今勉強しないとやばい
できない知らないことがたくさんある上に、比較的時間があるのは研修中の今しかない
・自分の時間が足りない
仕事に関する事以外だと金融・法律・歴史あたりを勉強したいし、筋力体力もつけたい...
社会人あるあるですね( ;∀;)
それにはやはり、多くの文字に触れるのが一番の早道ではないのでしょうか。いま書店に行くと、ビジネス本がかなりのスペースをとっています。それはとりもなおさず需要があるからで、勤勉なビジネスマンの一面が垣間見える気がします。
いつの間に所感を書く技術がレベルアップ
ビジネス本を読むのが好きになり趣味の領域にまで達したとき、あなたは所感を書くのが全く苦痛ではなくなるはずです。知らないうちに所感を書く技術がレベルアップしていくのですから、ビジネス本読むのがもっと楽しくなるでしょう。
所感の書き方上達法
所感の書き方が上達する最大のもの
所感の書き方が上達する条件の最大のものは、認められるということではないでしょうか。読んでくれた上司に褒められる、または期待を一身に受けた者は次はもっと頑張るぞ、という気持ちになるでしょう。
所感の書き方も褒められて育つ
意欲に満ちた所感は上司にも伝わります。期待に添えるようにするには、どんな努力をすればいいのかと一生懸命考えることでしょう。所感の書き方など考える必要もないくらい、あなたの所感は生き生きとして輝きます。褒められること、認められることは、子供の専売特許ではありませんよね。大人にこそ、必要なものなんです。
所感の書き方まとめ
所感の書き方をご紹介しましたが、いかがでしょうか。今回は、「所感を書く」ことをテーマにして所感の意義、誰が読むのか意識して、構成を組み立てる、等々紹介しました。書き方のコツや例文も紹介しました。参考にしていただければ幸いです。
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