ピアノを習うなどして上達を測る人は多い。しかし、技術的な要素を鍛えるばかりでは上達は難しい。もっとうまくなるためにはソルフェージュとよばれる能力を伸ばすことをしなければならない。今回は、ピアノ上達に関するソルフェージュとは何か、理論と上達方法を紹介しよう。

ピアノの上達に欠かせない「ソルフェージュ」能力とは?その理論と上達方法を紹介

目次

  1. ピアノは練習だけでは上達しない部分がある
  2. ソルフェージュを理解していないとピアノ上達は伸び悩むことも
  3. ピアノの初見が苦手ではない?ソルフェージュが関係している
  4. ピアノ上達に欠かせない?そもそもソルフェージュとは?
  5. ソルフェージュの効果は?ピアノがどんな風に上達するの?
  6. ソルフェージュの上達方法は?
  7. ソルフェージュの向上には聴音も大事
  8. ソルフェージュ能力は年齢にかかわらず身に着けることができる
  9. 音大ではソルフェージュ能力を測ることがあるほど重要なもの
  10. ソルフェージュ能力を効果的に身に着けてピアノ上達を!

ピアノは練習だけでは上達しない部分がある

ピアノをうまく弾くためには技術的案練習を一番にこなす必要があると考える人は多い。実際に練習をしている子供も、まずピアノに触れて譜面通り弾くことを重要視する子供は多いだろう。しかし、そんなピアノの練習の仕方では上達しない部分があるのだ。これまで、練習は欠かさずやってきたにも関わらず、なぜうまく弾けないのかと悩む人も少なくない。

練習量だけを見れば、確かに多いのだろう。しかし、ガキがかなり弾けるようになってから途中で伸び悩む人も少なくなく、その中にはソルフェージュと呼ばれるものを理解せずに演奏している人がいるのだ。弾いていると、だんだんとスピードが速くなってしまうことや、途中で一拍抜けたりなど、正しいリズムを表現できないことにつながる。

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ソルフェージュを理解していないとピアノ上達は伸び悩むことも

こういったソルフェージュを理解せずに技術的な練習ばかりを行うと、なんであの人みたいにうまく弾けないのかという問題に陥ることがあるのだ。具体的にどのように伸び悩むのかというと、曲は弾けるのにも関わらず魅力的な演奏ができないなどの問題だ。楽器がかなり弾けるようになっているにも関わらず、ソルフェージュを理解していないとと優で伸び悩むのだ。

極端な話、ソルフェージュの能力がないままピアノを弾いているだけでは、どれだけ練習しようとも、単なる指のパフォーマンスになってしまい、いつまでもその状態から抜け出せないことになってしまう。

ピアノの初見が苦手ではない?ソルフェージュが関係している

【ピアノの初見が苦手な理由①】鍵盤を見ている

そして、魅力的に弾けないどころか、ソルフェージュを理解しないままでいると、ピアノを弾くうえで初見で弾けないといったことに陥るケースもある。ピアノは、ある程度上達できれば、楽譜さえあればその場で引けてしまう。ある程度難しい曲でも、あるいは数日あればすぐに弾けるようになるのが、ピアノのうまい人にはありがちだ。しかし、中には初見では全く弾けない人がいる。

ある程度の難しい曲をこれまで練習してきた人でも、初見では弾けないという人はソルフェージュを理解し身についていないと考えられる。もちろん原因はそれだけではない。まず考えられる原因としては鍵盤を見ているということだ。どんな楽器であっても、手元を見ながら楽譜を見て演奏することは難しいもの。

ピアノであれば、鍵盤と楽譜がかなり離れているので、鍵盤を確かめながらの演奏はかなり目が動くことになり演奏に集中できない。ましては、他の音を聞きながらの伴奏や、緊張する環境では弾くことは難しいだろう。ごくわずかな時間であれば除くこともできるが、それでも時間が長くなれば弾きづらくなるのは当然だ。

【ピアノの初見が苦手な理由②】簡単な曲を沢山こなしていない

次に初見が難しい人の原因として考えられる原因が、簡単な曲を沢山こなしていないことだ。これは先述した鍵盤を見るという原因ともかかわっている。これまでピアノを練習する上で演奏した曲は、比較的難しい曲で練習してこなかっただろうか。この曲を弾けるようになっても、実はピアノが上達したとは言えないのだ。

難しい曲で練習を行う場合、いちいち鍵盤を確認する機会が増えてしまい、つっかえながら練習をする。つっかえることは決して悪いことではないが、これは必然的に曲を覚えることになってしまう。つまり、曲が出来上がり弾けるようになったときには、曲を覚えたからであり、楽譜に対応できるようになったからではないのだ。

練習時から、簡単な曲を沢山こなして練習してきたほうが、この点でいえば覚えたのではなく、楽譜に対応できる能力が身についているので、これまで見たことのない楽譜でも初見であっても難なく弾くことができるというわけだ。

【ピアノの初見が苦手な理由③】ソルフェージュ能力が低い

そして、最大の要因としてソルフェージュ能力が低いことが考えられる。上記の運動と記憶に頼った練習法だけでは、初見での演奏は困難であり、まず対応できない。しかしこの能力が培っていれば聞こえてくる音がどの音なのかわかるようになり、目で音と鍵盤を確認しなくてもあっているかがわかるようになるので、処理も早く曲を弾けるようになるのだ。

ピアノ上達に欠かせない?そもそもソルフェージュとは?

では、ここまで影響力のあるピアノの上達方法には欠かせないソルフェージュとは、そもそも具体的にどのようなことを示すのかみていこう。ソルフェージュとは、簡単に一言で表せば音楽の基礎学力のことを指す。楽器を演奏する前に、楽器の持ち方や指の動かし方を学ぶのが技術にあたる。それに対し、楽譜に書かれている音を読みリズムを理解することを理論という。

歌いながら読譜力をアップさせるとこの音を読む力やリズムを理解する力が養われるわけだが、読譜と一言でいても単純に音を読むだけではない。作曲者の思いも曲にはこもっており、鍵盤を弾く場面では感じ取ることが困難な作曲者の意図や気持ちまでも読み取るのが読譜になる。これができて、初めて弾くという行程に移るのだ。

これらのソルフェージュ能力が養われていれば、先ほどもふれた弾いている最中にだんだんとリズムが早くなったり、もちろん初見で弾けないといった課題もクリアすることができるようになる。

ソルフェージュの効果は?ピアノがどんな風に上達するの?

【ピアノ上達におけるソルフェージュの効果①】初見力が身につく

では、ソルフェージュ能力が身に着けることができれば、ピアノ上達法にはどのように活きてくるのかを見ていこう。まず何度も言うように初見力が身につくことだ。カラオケでよく例えられるが、歌詞を見ながら歌うと、その歌よりも歌詞がワンテンポ早く出てしまったことがないだろうか。これがソルフェージュ能力の効果なのだ。

これができないとカラオケではうまく歌うことは難しいだろう。楽器の演奏でも同じことがいえ、ピアノを弾くうえでも次の楽譜が見ることができなければ弾くことは難しい。初見に強くなるにはソルフェージュの効果が大きいことがわかる。

【ピアノ上達におけるソルフェージュの効果②】聴力が身につく

次に聴力も身につく。時々耳コピという言葉を聞くことがあるかと思うが、耳コピする時にはまず曲を聴きこむ。そして、歌えるまでになると、聞き取りがものすごく楽になるのだ。音が上がっているのか、あるいは下がっているのかと聞き分ける能力を養うにはソルフェージュ能力が必要不可欠だ。

【ピアノ上達におけるソルフェージュの効果③】フレーズを意識するようになる

歌を歌うときによく感じることができると思うが、どこで息継ぎをするのかと疑問に思うことがあるだろう。音符だけを追っている状態だと、演奏時でもそういった演奏が表れてしまう。歌う場面でも、息継ぎなしの状態では歌うことは不可能だろう。ソルフェージュ効果には、この自然とフレーズ間を意識するようになり、息継ぎもスムーズに行えるようになる。

【ピアノ上達におけるソルフェージュの効果④】楽譜を見ただけで音が頭の中で流れる

初見にも通じることだが、ソルフェージュができているとこの能力が自然と身についていく。さらに、上達していくと楽譜を見ただけで、曲が頭に浮かんでくるようになるのだ。楽譜を購入する時に、この能力は曲のイメージしやすくしてくれるので、とても便利だ。もちろん演奏の時にもあらかじめイメージをすることができるので、大変便利な能力になる。

ソルフェージュの上達方法は?

【ソルフェージュの上達方法とは?①】何拍子の曲か確認

では、ソルフェージュの上達、そしてそれを活かしてピアノをの様に上達させていけばいいのか、その上達法とコツを見ていこう。まずはその曲が何調か、そして何拍子かを確認するようにしよう。そして音が飛ぶ個所も確認しよう。まず鍵盤に触らず、楽譜から読み取れる練習を行うことが上達法になる。

【ソルフェージュの上達方法とは?②】初見と同じくしばらく予見

次に、初見と同じくしばらくは予見することだ。予見の時間は特に制限はない。慣れるまでいつまでも行おう。慣れてくれば、時間制限を設けたりして、挑戦してみるのもいいだろう。予見では、音名、フレーズ、アーティキュレーション、リズムなどの歌うのに必要な要素をすべて見る。声に出さなくてもいいので頭の中で歌うようにしよう。

【ソルフェージュの上達方法とは?③】開始音あるいは和音を鍵盤で弾いてみる

次は開始音のみ、頭に入れてから歌い始めてみよう。開始音が和音ならば和音でも構わない。この音を鍵盤で弾いてみて、その音と同じ音が出せるように歌えるように練習してみよう。これにより、自分のなかで正しい音を覚え、音のずれを無くすことができるようになる。

【ソルフェージュの上達方法とは?④】最後の音と一緒に鍵盤で音を出す

次に曲最後の音を鍵盤で音を出してみよう。最後の音を歌うタイミングで同じ音を鍵盤で出しながら歌うことで、音がずれていないかを確かめる。ばっちりあっていれば大体の音は取れていることになる。ずれている場合は、曲のどこかでずれていることになるので、そのポイントをつけとめる必要がある。

【ソルフェージュの上達方法とは?⑤】実際に弾いて確認する

そして、最後に歌い終わって、最後の音ともずれがないのであれば、実際に弾いてみる。自分が歌ったものを録音して、鍵盤で弾いた音と照らし合わせてみると、どこで狂ったのかがわかるので、効果的だろう。フレーズ間なども楽譜と比べてできているかどうかも確認することができる。

ソルフェージュの向上には聴音も大事

【ソルフェージュにおける聴音の上達法①】音程を取る

ピアノの上達法において、ソルフェージュの能力を向上させることの大事さがわかってきたが、このソルフェージュ向上には調音も大事になってくる。その上達法もまとめていこう。まず音程を撮ることが必要にあるソルフェージュではあるが、音程を聞き取ることが難しい人ならば、視唱の練習に立ち返ることが有効だ。

上達法のコツとしては、自分の音(声)を意識的に聴くようにすること、そして、自分でピアノを使って、「ドレ」「ドミ」「ドファ」のように、何度音が離れるとどのような響きになるのかを歌いながら確認して相対的に音感を鍛えることもコツになる。これにより、よりソルフェージュ向上に結びつくはずだ。

【ソルフェージュにおける聴音の上達法②】テンポを取る

聴音が、最初の演奏でまずは一拍目の音、余裕があれば一拍目と三拍目の音を書き取り、その後の演奏で間を埋めていくというのがセオリー。そのため、テンポを正確ン保って聞いていないと、一泊目がどこだがわからない。最初の段階で躓くことにもなりかねないので、小説の頭に休符が入ったり、公判で急にリズムが複雑になる場合は、手や足などでテンポを取ろう。

【ソルフェージュにおける聴音の上達法3 】リズムを取る

ソルフェージュの上達のコツとして、リズムを取ることも大切になるが、リズムを書きとるのに手間取る場合は、自分で楽譜の音符を書き写してみることで、リズムを取ることにつながる。音価のパターンも把握することができるようになる。

ソルフェージュ能力は年齢にかかわらず身に着けることができる

このように、ソルフェージュはピアノを上達させるうえでとても重要な要素であり、その上達法やコツも紹介してきたが、しかし大人になってからでもこのソルフェージュを鍛えることができるのかという疑問もわいてくるだろう。全体音感などは、子供の時から身につくものということもあり、こういった音楽に関するの力は、子供の頃に身につくものとイメージもある。

しかし、ソルフェージュ能力に関しては、上達法やコツさえわかり、自分で取り組めば年齢は関係なく、大人でも身に着けることのできる能力になる。しっかりと原理と理論を理解したうえで取り組めば、ピアノも初見で弾くことができるようになり、より上達させることができるはずだ。子供に限らず、今まさに上達に悩んでいる人はこれでさらに伸びるはずだ。

音大ではソルフェージュ能力を測ることがあるほど重要なもの

ここまでソルフェージュのコツやピアノの上達法について紹介してきたが、これから音大を目指したり、音楽に関して目指す人には、このソルフェージュは必須な能力といえる。現在では、音大でもソルフェージュ能力を問う試験を採用しているところもあり、授業の中でも必須科目となっているケースもあるほど。音大に進む子供であれば、能力の育成も必要だろう。

ソルフェージュ能力を効果的に身に着けてピアノ上達を!

このソルフェージュ能力を身に着けることができれば、さらにピアノを演奏する時にも、より魅力的な演奏ができるようになることだろう。コツさえわかれば、子供だけでなく大人まで身に着けられる能力。子供に限らず今からでも十分魅力的な演奏が行えるようになるはずだ。まだ初見では弾けないなど、何らかの課題を持っている人は、この能力で飛躍できるだろう。


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