フランネルフラワーをご存知ですか?フェルトのような細かな毛で覆われた茎や葉っぱと白い花が綺麗な植物ですが、どういった育て方をすれば良いのでしょうか。今回はこの可愛い花、フランネルフラワーの育て方や注意点などをご紹介いたします。

目次
フランネルフラワーとは
フランネルフラワーは茎や葉が細かい毛に覆われており、柔らかな手触りが特徴的な植物の一種です。その手触りが毛織物のフランネル生地に似ていることからこの名前が付けられました。花は白く、葉と茎の薄グリーンとのコントラストが美しい花でもあります。フランネルフラワーはオーストラリア原産で、この薄い色は強い日差しから葉やけを防ぐ役割を持っています。
フランネルフラワーは多年草の植物なので、長く楽しむことができます。また、咲いた花をそのままにしておくと種ができます。この種をとっておいて植えれば簡単に増やすこともできるのでおすすすめです。
フランネルフラワーが好む環境は?
フランネルフラワーはオーストラリア原産の植物なので乾燥した場所を好みます。またオーストラリアは1日の寒暖差が激しいところでもあり、そんな場所で育つフランネルフラワーは暑さと寒さにも強く、日本の春頃にも元気に育てることができます。また日光が良く当たる場所を好むので日当たりの良い環境を好みます。
土は酸性土を使う
フランネルフラワーの育て方ポイント①
フランネルフラワーの育て方のポイント1つめですが、植える際の土はホームセンターなどで入手できる花の土ではフランネルフラワーは育ちません。フランネルフラワーは強酸性の土を好むため、ブルーベリー用の土か、もしくは一般的な花の土に鹿沼土を3割程度混ぜて酸性土にした土に植えるようにしましょう。
また植えたときは酸性の土でも年月が経ってくると水道水や雨などによって中和され酸性が弱くなってきます。鉢植えの際は、毎年酸性の土で植え替えをするようにすると、フランネルフラワーも元気に育つでしょう。
水やりは乾燥ぎみがベスト
フランネルフラワーの育て方ポイント②
フランネルフラワーの育て方のポイント2つめは水やりです。フランネルフラワーは乾燥した地域に生息している植物のため、乾燥した場所を好みます。水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。ただしフランネルフラワーは湿気や蒸れを嫌いますので、水のやり過ぎには注意が必要です。
水やりは土にかける
フランネルフラワーは葉っぱや茎に水がつくのもあまり好ましくありません。フランネルフラワー全体に水がかかるように水やりをすると葉っぱや茎などの隙間に水が溜まり、そのまま湿気となって腐ってしまう原因にもなります。必ず水を与える際は葉っぱや茎に水がかからないように、土に直接水を与えるようにするのがポイントです。
屋外は雨と湿気にも注意
外で育てる場合、もう1つ注意したいのが雨です。フランネルフラワーが雨に直接当たるところに置いてあると、葉っぱや茎に水が残ってしまい、腐ってしまう原因になります。また、湿気を嫌うフランネルフラワーは夏場も要注意です。
濡れた状態で気温が高くなると湿気が発生し、根腐れを起こしてしまう原因にもなります。屋外で育てる場合は軒下など、雨が直接当たらない場所で育てるようにしましょう。特に湿気が多くなる梅雨から夏の時期は要注意です。
日光が大好き
フランネルフラワーの育て方ポイント③
フランネルフラワーの育て方のポイント3つめは日光です。太陽がさんさんと降りそそぐオーストラリア減産のフランネルフラワーは日光が大好き。育てる際は日光が良く当たる場所に置くようにしましょう。日光が不足しているの間延びして花がつかなくなってしまいます。
冬は室内で日光を当てる
フランネルフラワーは耐寒性もあり、5度くらいまでなら耐えられますが、霜や雪に当たるとすぐに枯れてしまいます。霜が降りる地域で育てる場合は、冬は室内の日光が良く当たる窓辺などで育てるようにしましょう。
肥料は3か月に1回
フランネルフラワーの植え方ポイント④
フランネルフラワーの植え方ポイント4つめは肥料です。肥料は固形の肥料を3か月に1回くらいのペースで与えます。夏場は肥料を控えめにするのがポイント。もし葉っぱが白くなっていたら肥料が足りていないサインなので、液肥を与えるようにしましょう。
フランネルフラワーがかかりやすい病気
ハダニ
夏越ししたフランネルフラワー。ハダニで葉の色が悪い(^_^;) 植え替えして様子見。願い繊細なので、気をつけなくちゃ٩( 'ω' )و pic.twitter.com/G2GHic8SeN
— sorayuki(ゆきもそら) (@sora_yuki) October 5, 2017
ここではフランネルフラワーがかかりやすい病気をご紹介いたします。まず1つめがハダニです。ハダニは6月から9月頃の湿気や暑さなどでフランネルフラワーが弱っている時に出やすい病気です。葉っぱの裏などにクモが糸を張ったようなものが付き、カサカサと葉っぱが枯れてしまったように白くなってしまいます。
もうダメかな……と思いながらも未練満々で根腐れした部分を切って植え直したり、ハダニ避けの殺虫剤かけたり、液肥あげたりしてたフランネルフラワー、葉っぱだけの塊みたいになってたのが今日やっと! 1輪咲いた! pic.twitter.com/GcYtTJkKIP
— 静かな家 (@shizukanaie) July 12, 2015
ハダニはとても小さなもので、体長は約0.3mmから0.5mmほどです。このハダニが葉っぱの裏に寄生して栄養を吸い取ってしまうため、放っておくと葉っぱが変色してしまったり最悪の場合は植物を枯らしてしまう害虫でもあります。駆除するには市販のガーデニング用のハダニ殺虫剤などを使うことで駆除ができます。
灰色かび病
目を離していた隙にミカン科のガーデンルー(ヘンルーダ、猫よけ草とも言われる)もやられた。黒斑病?灰色かび病?すす病?に…。真っ黒になってる葉っぱもある。とりあえずベニカX散布しまくったけど葉っぱ全部カットした方が良いのかも。
— 綴化くん (@xeroographica) November 7, 2017
…それにしても後頭部の圧迫感が辛い… pic.twitter.com/g7wJo6yfW4
フランネルフラワーのかかりやすい病気2つめは灰色かび病です。この病気は枯れ葉や花びらなどに灰色かび病が発生し、かび菌が繁殖して広がり最悪の場合株が枯れてしまう病気です。湿気が多く風通しが悪かったりすると発生しやすい病気でもあるので、病気を発生させないためにも枯れた葉っぱや花びらはこまめに取り除き、常に綺麗にしておいくようにするのがポイントです。
フランネルフラワーの剪定は?
フランネルフラワーは夏ごろになると花が小さくなり、逆に茎や葉っぱなどが伸びてきます。新芽と花芽の成長を促すためにも、8月頃に1度剪定してあげましょう。剪定する際は5cmくらい枝をカットするようにしましょう。古い下葉は茶色く枯れてくるので、こまめに取り除くようにしましょう。
剪定をすることによって風通しが良くなり湿気による病気を防ぐこともできます。剪定を行う際は各枝に葉っぱが残るように剪定します。葉っぱが無くなるほど切ってしまうと、枯れてしまう原因にもなるので注意が必要です。
フランネルフラワーの植え替えは?
フランネルフラワーの植えかえは春なら4月から5月、秋なら9月から10月の時期に行います。フランネルフラワーは根が細く弱いため、植えかえの時などに根を傷つけてしまうと枯れる原因にもなるので注意しましょう。根鉢を崩さないようにそっと取り出し、一回り大きい鉢に植えかえるようにしましょう。
フランネルフラワーの増やしかた
フランネルフラワーの増やしかたですが、フランネルフラワーの鼻をそのまま置いておくと種ができます。この種をとっておき、フランネルフラワーの苗を作ることができます。種まきにピッタリの季節は5月になります。種を撒く際の土も酸性の土を使うようにしましょう。
フランネルフラワーの種類をご紹介!
エンジェル・スター
ここからはフランネルフラワーの種類をいくつかご紹介いたします。まず1つめが「エンジェル・スター」です。真っ白な花と星のような形が特徴てきなこちらの品種は四季咲きが強いので花を楽しめる期間も長めです。鉢花として販売されていますが、草丈が60cmくらいまで伸びるので切り花としてもおすすめです。
ファンシー・スノー
フランネルフラワーの種類2つめは「ファンシー・スノー」です。こちらの品種は秋に咲く品種です。草丈が100cmくらいにもなるので、切り花用として用いられることが多い品種でもあります。
フェアリー・ホワイト
フランネルフラワーの種類3つめは「フェアリー・ホワイト」です。輸入物の切り花としての流通だけだったフランネルフラワーを品種改良し、園芸品種にした品種でもあります。このフェアリー・ホワイトは四季咲き性が強く、次々と花を咲かせるので長く花を楽しむことができます。あまり大きくならないので、寄せ植えにも向いている品種でもあります。
フランネルフラワー育て方まとめ
フランネルフラワーは乾いた土と乾燥を好み、水の上げ過ぎでも枯れてしまうため上級者向けの花ともいわれています。植え替え時は強酸性の土に植えてあげるのがポイントです。徐々に酸性が中和されてきてしまうので、毎年植え替えると長く楽しむことができます。
また水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと与えてます。湿気などで枯れてしまうこともあるので葉っぱや茎に水がかからないようにします。屋外で育てる場合は夏場は湿気と雨に注意し、冬場は室内に入れて日光が良く当たる場所で育ててあげましょう。管理が難しい面があるフランネルフラワーですが、ポイントさえ押さえれば初心者でも育てることができますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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