ジーンズの色落ち加工・脱色方法についてまとめてみました。どんなジーンズを買えばいい?どう加工をすればかっこよく脱色できる?洗濯はどうすればいい?服のコーディネートは?そんな初心者の方必見のガイドです。誰にでも気軽に楽しめる色落ちジーンズの魅力に迫ります。

ジーンズの色落ち加工・脱色方法!メリハリのある自然な色落ちガイド

目次

  1. 色落ちや脱色を楽しむジーンズ選び
  2. メリハリをつけるか?色落ちの位置に拘るか?
  3. 最初に洗いをかけるタイミングは?ジーンズの脱色方法
  4. 色落ちのメリハリを重視するなら糊を落とし切らない
  5. ジーンズの色落ち・自然な動きから生まれるシワが一番かっこいい!
  6. 色落ちにメリハリがつく脱色のさせ方
  7. メリハリ重視!どうしても早くヒゲを作りたい!脱色の裏技
  8. ジーンズのハチノスはマニアックなかっこよさ
  9. 色落ちジーンズに合う服は?
  10. ジーンズは穿くもの育てるもの

色落ちや脱色を楽しむジーンズ選び

時代を問わず愛されるメンズファッションの定番、ジーンズ。一言でジーンズといってもその種類・スタイルは多岐にわたりますが、「色落ち」を楽しむアイテムとして、他の素材にはない楽しみ方ができるのがジーンズの最も大きな魅力であると言えます。様々な色落ちの楽しみ方がありますが、ここではメリハリのある自然な色落ちや加工・脱色に仕方について紹介していきます。

脱色されていない生デニムが基本

まずはジーンズの選び方から見ていきましょう。基本は生デニムと言われるジーンズが基本です。流通しているジーンズの多くはワンウォッシュ(水洗い加工をしたものや防縮加工が施されたものです。これらの加工をすることにより、生地の縮みを抑える事が目的です。こちらは一般的なジーンズとして愛用されています。

色落ちさせるなら加工されていないジーンズがいい

生デニムは、上記の加工を一切施さない糊がついたままのジーンズです。ノンウォッシュともリジッドデニムとも言われています。当然、脱色は一切されていません。原材料のコットンは水を含むと繊維が縮む特徴があるので、洗いをかけないジーンズは最大で2インチ近く縮みます。

このため、生デニムはやや上級者向けのアイテムとも言えますが、自分だけの色落ちジーンズをかっこよく育てるため、体にフィットさせることも楽しみの一つですから、縮みをデメリットと考えずに、加工の過程であると考えましょう。

最近は防縮加工がされたものも

自分の体にジーンズをフィットさせることで、曲げ伸ばしによってできるシワができ、メリハリのついた色落ちがしやすくなる。これが生デニムを選ぶ理由です。ウエストサイズや裾の長さなど、予めある程度縮む事を考慮して購入しましょう。最近は防縮加工が施されているものもあるようなので、心配であれば洋服販売店やスタッフに問い合わせてみる事をお勧めします。

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メリハリをつけるか?色落ちの位置に拘るか?

脱色のやり方に明確な正解はありません。しかし、そこがジーンズの面白い所でもあります。まず最初の選択として、生デニムを購入した後、糊が付いたままで穿き込むか、一度洗いをかけてから穿き込むか、の選択に迫られます。どちらが良いかはジーンズフリークの間でも意見が分かれる所です。色落ちに自然なメリハリをつけるにはどちらの加工が正解だと思いますか?

糊がついた状態で穿き込む事でメリハリのある脱色を

色落ちにメリハリをつけたければ、糊が付いた状態で穿き込む事をお勧めします。生地が固いためシワが付きやすく色落ちのコントラストが出やすくなります。なるべく立ったり座ったりを繰り返し、自然なシワを作っていく事でジーンズに「型」を覚えさせます。ある程度型ができるまでは洗わずに穿きこんでください。ジーンズは「型」の通りに脱色していきます。

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最初に洗いをかけるタイミングは?ジーンズの脱色方法

ジーンズ加工は楽しくやろう

生デニムにおける最初の洗いは生地が縮むことやアタリの付き方、色落ちに関わってくる重要な「加工」なので、初めてやる時は若干緊張するものです。ジーンズをかっこよく色落ちさせる「儀式」でもあります。このドキドキ感も大事にしたいところですね。

脱色にムラを出すのが色落ち加工の秘訣

基本は「裏返しにしてお湯で洗う」です。こうすることで圴一に脱色するのを防ぎます。お湯の温度は40度が目安。乾燥については風通しの良い日陰で干す、乾燥機を使うなど様々な方法がありますが、急速乾燥させた方が生地の縮みは大きくなります。中には「ジーンズを穿いた状態で風呂に浸かる」など、ひと手間以上の情熱を注ぐ人もいます。

色落ちのメリハリを重視するなら糊を落とし切らない

色落ち加工は地道な作業。気長に取り組もう

メリハリを重視する場合は完全に糊を落とし切らない方が適度に固さが残ってヒゲ(ジーンズの腿の付け根周辺に出る穿きジワ)が付きやすいので、ぬるま湯に漬けるか水洗いするだけ、という加工をお勧めします。この段階でその後の仕上がりに大きく影響する、という事はありません。ジーンズの脱色は洗っていく過程で自然に色が抜けていくというものです。気楽にやりましょう。

ジーンズの色落ち・自然な動きから生まれるシワが一番かっこいい!

色落ち加工とはいうものの、生活の中から出来るシワが一番かっこいい

一言で「かっこいい色落ち」といっても、そこには様々な価値観や考え方がありますが、ここでは自然な動きから生まれる色落ちやシワが一番かっこよくなる、という提案をします。歩いたり椅子に座ったり、しゃがんだり。本来ジーンズは炭鉱で働く労働者の為に作られたパンツです。労働の為に行うあらゆる動作がシワやヒゲ、色落ちを作り、生きた証となるのです。

また、穿く人の生活スタイルもシワとして現れます。ポケットにタバコやジッポライター、財布を入れる人は、その形のアタリが付きます。ポケットは本来道具を入れるためのものですから、ライフスタイルに合わせて自分だけのアタリをつけていきましょう。

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色落ちにメリハリがつく脱色のさせ方

毎日洗濯する洋服とは違い、「ジーンズは洗わない」というのが色落ちマニアの間で昔からよく言われている定石です。ただし、この方法は不衛生であるばかりか、細菌などが生地を分解して痛みを早め、ジーンズの寿命を短くしてしまいます。

メリハリのある色落ちに大事なのは、なるべく洗わない事、というのは間違いではありませんが、時々は洗濯してあげた方が、結果としてよい色落ちを楽しむことができます。一日穿いたら裏返して干す習慣をつけると良いでしょう。

蛍光増白剤や漂白剤入りの製品はNG

洗剤の使用は大丈夫ですが、洋服洗いに使う蛍光増白剤や漂白剤入りの製品は避けて下さい。ジーンズ全体が均一な色落ちになってしまうのでメリハリとは真逆の仕上がりになってしまいます。ジーンズ用洗剤も売っていますので、そちらを使用するのがベターです。色移りの恐れがあるので、他の服とは別々に洗濯した方が良いでしょう。

ジーンズ専用の消臭スプレーも販売されていますので、消臭スプレーでなるべくキープし、時々は洗剤使用での洗いをかける方法がメリハリのあるジーンズ作りにおすすめです。この場合、洗いが少ないので色落ちのスピードは緩やかになります。いずれのケースも基本は裏返しで洗います。薄い色のジーンズに仕上げたい場合は表にしたまま洗濯すると色落ちのスピードは速くなります。

メリハリ重視!どうしても早くヒゲを作りたい!脱色の裏技

メリハリのある色落ちジーンズを作るには時間がかかります。しかし、なるべく早くヒゲのついたジーンズを穿きたい、という気持ちもわかります。少々強引ですが、手早く確実にヒゲを作る方法を紹介します。まずジーンズを穿き太腿などヒゲを入れたい場所に霧吹きで水を吹きかけます。そして、深くしゃがむような形で座ります。そうすると太腿や膝裏、裾あたりにシワができます。

できたシワを手で掴み、クセを付けます。また立ち上がって霧吹きをします。これを数回繰り返し、後は履いたまま数時間過ごします。穿いた後は畳まずに「脱ぎっぱなしの形」で置いておきます。少し滑稽ですが、これもジーンズをかっこよくする為。せっかくついたシワを伸ばしてしまっては元も子もありません。

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ジーンズのハチノスはマニアックなかっこよさ

ひざ裏にできるシワもかっこよさの証

ハチノス(ひざの裏側のハチノス状の色落ち)についても同様のやり方で作ることができます。できるだけ膝を曲げた形をキープしてください。なかなか辛い姿勢ですが、お洒落はガマンです。ジーンズをかっこよく仕上げるための苦労だと思ってがんばってください。

毎日やればやるだけ、アタリがクッキリとつき、メリハリのある色落ちジーンズが出来上がります。タワシでこする等のやり方はお勧めできません。あくまでも体の動きに合わせたシワによる自然なアタリが色落ちジーンズのかっこよさです。

色落ちジーンズに合う服は?

せっかく育てた色落ちジーンズ、かっこよく穿きこなしたいですよね。基本的にジーンズはどんな服にも合わせやすいアイテムです。Tシャツはもちろんのこと、テーラードジャケットに合わせてカジュアルダウンするものお洒落です。今回は初級者から上級者向けまで、三つの組み合わせを提案します。

シンプル・イズ・ベスト。基本の白シャツ

誰にでも簡単にできて、なおかつかっこよくてサマになる組み合わせが色落ちジーンズと白シャツの組み合わせ。ストレートタイプの色落ちジーンズにはタイトなシャツが似合います。全ての服選びの基本ですが、適切なサイジングが最も大事なコーディネートです。

上級者はデニム・オン・デニムで

少し慣れて来たらデニム・オン・デニムにも挑戦してみましょう。色落ちジーンズにデニムシャツやデニムジャケットを羽織ります。上下の色はなるべく合わせた方が無難にまとまりますが、敢えてトップスはダメージのない綺麗めなデニムのシャツを合わせてみるのもありです。特に30代後半からこの着こなしが似合い始めます。

ライダースジャケットとは抜群の相性

色落ちジーンズとライダースジャケットは相性抜群。インナーに白系のTシャツを合わせ、ラフに羽織ることでかっこよく着こなせます。やはりこのスタイルもタイトにまとめるのが今風です。足元はスニーカーを合わせるとハードになりすぎず、軽やかな印象に。ブーツインスタイルも定番です。

ジーンズは穿くもの育てるもの

無理なく自然な脱色を楽しもう

ジーンズは育てる楽しみがある穿きものです。意識をせずとも、ジーンズは穿き続けていけばその人なりの色落ちをしていくものです。今回は「メリハリのある自然な色落ち」というテーマで記事を書きましたが、色落ちに明確な正解はありません。逆にすべてが正解とも言えるでしょう。

ただ一つ言えることは、時間をかけて穿き、育てた色落ちジーンズ、それが最も自分らしい、自分だけのジーンズだという事です。皆さんも、是非自分だけの色落ちジーンズを育ててみてください。


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