週刊ヤングジャンプで連載中のキングダムは春秋戦国時代を描いた歴史漫画です。歴史漫画はヒット作が出にくい傾向がありますが、このキングダムは心を打つ名言、名シーンが多く、ファンを着実に増やしています。今回はキングダムの名言から学ぶ男の生き方について書いていきます!

キングダムの名言・名シーンから学ぶ、男の人生の生き方とは?【画像】

目次

  1. キングダムってなに?
  2. 早速、キングダムの名言、名シーンを紹介していきます!
  3. 認め合っているからこその名シーン名言!
  4. 歴戦の将である縛虎申(ばくしんこう)が発した名言!
  5. 大人ぶってちゃ生き残れない
  6. 自分が死ぬ時何を残せるだろう?そんなことを考えさせられるキングダム最高の名シーン!
  7. キングダムにおける最大の憎まれ役とその生き様!
  8. キングダムはただの戦漫画じゃない!
  9. キングダムにはモブなんて存在しない!
  10. キングダムに学ぶ上司のあり方!
  11. キングダムが教えてくれる男の生き様!

キングダムってなに?

春秋戦国時代を描いた歴史スペクタル!

キングダムは2006年年から現在まで十年以上に渡って連載されており、累計3000万部の売り上げを誇る超人気漫画です。春秋戦国時代を描き、下僕出身で大将軍になることを夢見る少年、信と後に始皇帝となる嬴政(えいせい)を中心に史実と一部フィクションを織り交ぜながら描かれる一大歴史スペクタルです。

とにかく男臭い!

キングダムには上の画像のように、コマ全体を震わせるような迫力ある名言や名シーンが溢れています。昨今の漫画は男性読者を対象としながらも、女性読者も取り入れようとしがちですが、キングダムはそんな素振りは見せません。パラメータを全部男性読者へ向けたような作品です。昨今の漫画は趣味じゃないよ、ちばてつやのような男臭い漫画が見たい!という人にはオススメです。

主人公最強漫画おすすめランキング!主人公に学ぶ男子力のあげ方 | MensModern[メンズモダン]

早速、キングダムの名言、名シーンを紹介していきます!

最初にこのコマを描くか?!という驚き

まずご紹介したいのは上の画像のシーンです。この見開きは物語の最初、第一話で登場するものです。これだけ見ると別段、名言も名シーンも関係ないように思えますが、決してそうではありません。キングダムの主人公、信は実在の歴史上の人物「李信」がモデルと言われています。ですからある意味では物語の始まりから彼が大将軍になることは決定づけられている言えます。

そんな中、最初の画像の見開きを入れることでこの物語の方向性と、主人公の運命を見せることができます。また信が持っている矛も物語が進むとその意味がわかります。特別な名言はなくともこれは十分に名シーンだと言えます。また歴史に興味がある方は趣味として中国の歴史講談などを見て見るといいでしょう。キングダムとはすこし違った信を知ることができます。

キングダムの主人公・信は実在した人物?モデルや史実上での最後を調査

認め合っているからこその名シーン名言!

上の画像は主人公、信の親友で下僕仲間であった漂(ひょう)が自分だけ王宮に使えることになった際に発した一言です。共に大将軍となる夢を見て、剣一本で下僕の身分から抜けると誓い合った仲間同士、それなのに自分だけに王宮へ仕えるチャンスが舞い降りる。漂は信に対して自分はお前には遠慮しないで先へ行くと告げます。そしてその後にこのセリフを涙ながらに言うのです。

同じ実力、能力なのに舞い込むチャンスだけが違う、世の中にはそんなことがたくさんあります。その時、下手に相手を気遣うのではなく自分は先に行く、でもお前と俺が目指す場所は同じだぞ!と、この名言のように伝えることで男としての評価がグッと上がります。厳しさの中に優しさを込めるのが男の美学です。

歴戦の将である縛虎申(ばくしんこう)が発した名言!

最初は半端なく嫌な奴だと思ったのに!

画像の言葉は縛虎申という歴戦の将が死に際に残した言葉です。縛虎申は信が配属された部隊の千人将でとにかく部下の命を費やす決死戦を得意とする人物です。挙句、歩兵ごときは戦の意味を知らんでいい、と言うようなセリフも口にします。最初、信は彼に反発をしますが、共に行動して行くうちに徐々にその無謀さが、戦に勝つ為に必要なものだと認識を変えていきます。

そして縛虎申と信たちは多くの犠牲と苦心の末、その戦争においての重要拠点を奪います。しかし縛虎申はその過程で負った深手により死に瀕します。その上、多くの死を乗り越えて手に入れた重要な拠点も敵に奪い返されそうになります。当然、信は縛虎申やみんなが命をかけて奪った拠点を守ろうとしますが、そんな信に対して縛虎申が言った言葉が最初の名言です。

縛虎申とその名言が教えてくれること

縛虎申のセリフにあるように勇猛と無謀は違います。世の中、気合いや精神論ではどうにもならないことが多くあります。そこで必要になってくるのは確かな論理と思考です。それがなければ単なる蛮勇で終わってしまいます。もしあなたが仕事などで自らの力を発揮したいと思った際は、決して蛮勇にならないようにしましょう。まして部下に蛮勇を強いてもいけません。

大人ぶってちゃ生き残れない

下僕出身の信だから言えるこの名言!

ある戦場にて部隊がピンチになった際、信は相手の武将の戦術を丸パクリします。するとそんなパクリまでして恥ずかしくないのか!と相手から罵られます。そこで言ったのがこのセリフです。画像で後ろの仲間が少し恥ずかしそうに顔を伏せているのは、相手の言葉がごもっともだからです。

しかしこの考え方はとても重要です。何が何でも生き抜けばいいとは言いませんが、大人になると人は時として小さなプライドが邪魔し、思った通りに行動できないことがあります。そんな時はキングダムのこの名言を思い出して見てください。卑怯という言葉も換言すれば「勝ちにこだわる」ということです。このセリフはそんなことを我々に教えてくれています。

自分が死ぬ時何を残せるだろう?そんなことを考えさせられるキングダム最高の名シーン!

キングダム屈指の人気キャラ王騎

王騎はキングダムの中でもかなりの人気キャラです。飄々とした性格とセリフ回し、男色趣味を思わせる不気味な態度、そんな掴み所のない王騎ですが、作中屈指の強キャラであり、信が思い描く大将軍を体現している存在です。そのため、王騎は信にとってはある種、越えるべき存在かつ師匠のような人物です。

キングダムに燦然と輝く名言「天下の大将軍です!」

そんな大将軍、王騎ですが趙との戦において敵大将である龐煖の手によって命を落とすことになります。上の画像は龐煖と王騎の戦いの一コマです。胸に致命傷を受けながらも大将軍として圧倒的な力を見せる王騎に対して龐煖の方が気圧されています。一騎打ちとしては王騎の完全な勝利ですが、戦としては大将が致命傷を負わされ王騎軍の負けとなり敗走する結果になります。

敗走の最中、王騎は自分の馬に同乗した信に対して上の画像ようなセリフを口にします。大将軍になることを夢見る信はその光景に深い感動と責任、将軍というものがなんであるのか、その一端を感じ取ります。

虎は死して皮を残す!

王騎は敵の追っ手を振り切った後、自軍の副官に軍のことを託し、さらに信に対して「矛」を渡し、静かにこの世を去ります。この矛こそが、第一話で将軍になった信が持っていたあの矛なのです!そのことに気が付いた時キングダムファンは胸がグッと熱くなり感動を覚えずにいられなくなるのです。以後、信は王騎から受け取った矛を片手に戦場を駆け巡っていきます。

自分が一線を退く時何かを残せる男でありたい

仕事にしろ部活にしろなんでもそうですが人間はいつか現役を退く時が来ます。そんな時、重要になってくるのが、後に残る人間に何を残し、託せるかです。自分がこれまで見せて来た背中から部下や後輩が何かを感じ取って、繋いでくれたのなら、それはこの上ない幸せでしょう。王騎の名言、生き様、死に際はそんなことを教えてくれます。

キングダムにおける最大の憎まれ役とその生き様!

たぶんキングダムで一番嫌われている......

秦の王、政には成蟜(せいきょう)という弟がいます。その成蟜はキングダム屈指の嫌われ者です。キングダムというのは基本、秦が中国を統一する過程を描いている漫画です。ですからその過程で登場する敵も、秦国と敵対しているだけで決して悪ではありません。皆それぞれの主義と国があり敵対しているのです。

しかしそんなキングダムの中でこの成蟜だけは、自分が王になりたいという理由で謀反を起こしたり、政の母親の出自が悪いからとボロクソ言ったりと、主義も生き様も何にもない、自分より身分の低い人間をいじめることが趣味のような最低野郎です。キングダムの作中、彼ほど嫌われいるキャラクターも珍しいでしょう。

それでも最期は泣けるのがキングダムマジック!

そんな悪人、成蟜ですが最後に漢を見せませす。ある時、成蟜は政敵の謀略にハマり、妻を人質に取られ謀反人に仕立て上げられます。その混乱の最中、彼は妻を助けるため命がけの救出劇を繰り広げます。かつては、ただの嫌な人間だった彼ですがこの救出劇の中で反乱兵を一喝し、自分の下に惹きつけるなど「王の片鱗」のような物を見せます。その結果、彼は妻の救出に成功します。

画像の顔を見てください昔の悪人顔が嘘のような凛々しい顔つき。これぞキングダムマジック。かつて彼と戦った信もその死を憂うような顔をしています。この死に際、彼は「貴様が奴(嬴政)の"剣"にして"盾"であることを忘れるなとい」う名言も残しています。あの成蟜がです!

悪人である必要はないが野心は必要だ

成蟜ほどの野心は禁物ですが、男には何か大きなことを成し遂げたいという野心は必要です。仕事で成功したい、人気者になりたい、なんでもいいですがそんな野心が男を漢に変えてくれるます。皆さんも大志を抱きましょう!余談ですが史実の成蟜はキングダムと違い10歳にして外交で手柄をあげるほど優秀な人物です。彼の名誉のため、あしからず。まあ史実でも謀反を起こしますが。

キングダムはただの戦漫画じゃない!

キングダムに登場する魅力的な文官たち!

キングダムは戦を描いているだけの漫画ではありません。宮廷内の権力闘争等もしっかりと描かれ、そこで活躍するのが文官たちです。彼らは政治や外交、軍略と様々な形で彼らなりの闘争を繰り広げていきます。こういった静の戦いもキングダムの魅力の一つです。

文官の雄蔡沢(さいたく)の死に際の大仕事

蔡沢は秦に長年使えた文官で主に外交を行なっていた人物です。宮廷に長年仕えていたためか王である政に対しても上の画像のように不遜とも取れる名言、セリフを口にします。その蔡沢は死の間際、敵国である燕を外交により秦に降らせるという大任を果たします。普通ならば戦争で何千もの命を失わなければ成し得ないことを彼はその頭脳のみで一滴の血も流さず成したのです。

燕を降らせた蔡沢はそっと息を引き取ります。画像のように蔡沢の横に座った燕王が肩を抱き寄せた時、その体は冷たくなっていました。そこで燕が降る話を終えるまで蔡沢が死してなお、気力だけでその場に止まって居たのだと理解した燕王はぐっと肩を抱き寄せるのです。文官の戦いを見事に体現した名シーンです。

法の番人の名言!

政の政敵だった呂不韋の部下、李斯(りし)の名言です。呂不韋は政治闘争の結果、政の一派に負け、結局隠居することになります。その部下であった李斯も責めを負い投獄されます。画像の名言はそんな投獄された折の一コマです。彼は刑に服しながらも、この凛とした佇まいで「国にとっての法」とは何かを説きます。

そして中華統一という政の夢に対してしっかりとした「願い」を描けと助言します。昨今の政治も様々な形で法が成立していますが、果たしてそこにどれくらいの願いが込められているかは疑問を挟む余地があるな、と考えさせられるセリフ、いや名言です。史実では彼はこの後、投獄が解かれ政の下で辣腕をふるっていくことになりますので今後のキングダムでの活躍が楽しみです。

キングダムにはモブなんて存在しない!

個性的なキャラクターがキングダムの魅力!

戦を描くキングダムには当然たくさんの人間が登場します。その大人数をただのモブキャラとして済ませてしまわないのがキングダムの魅力の一つ。特に信が指揮することとなる飛信隊には多くの個性的なキャラクターが描かれています。決してガッツリとスポットライトが当たるわけではない彼らの活躍や、ここぞの一言が時として主役級に輝きます。

キングダムには欠かせない尾平&尾到兄弟!

キングダムの最初期から登場しているキャラクターに尾平&尾到兄弟がいます。彼らは信が下僕として仕えていた頃からの顔見知りで、初めての戦で同じ伍長の下につきます。以降、ずっと信と行動を共にし、厚い信頼関係で結ばれていきます。特に上の画像の兄、尾平はその特徴的な風貌から、キングダムでも主要キャラ抑えて人気のあるキャラクターの一人です。

弟の尾到は物語の途中、信を敵から逃がすため命を落とします。キングダム初期から登場していた彼の死は、多くのファンに衝撃を与えました。また彼の死に際のセリフはキングダム屈指の名言として残り続けています。

キングダム一地味な渕(えん)さん

渕さんは一言で言えば「なんか突然登場し気がつけば副隊長になっていた人」です。初登場時は信と王騎の連絡役で、そこから紆余曲折あり、気がつけば信の指揮する飛信隊の副隊長にまでなっています。現実世界でも、よくわからない流れで出世して重要なポジションに着いてしまう人がいると思いますが、キングダムにおける彼がそれです。

そんな過ぎたる立場に着いてしまった渕さんですが、一つだけどの仲間にも認められる能力があります。それは責任感です。彼は自分の能力が特別でないことを自身で知っています。ですからその分、人一倍の努力と責任感で与えられた任務をこなしていきます。結果、ここぞという時に頼るべき存在として成長します。

もしあなたが現実で自分の能力以上の役職につくことがあれば、是非キングダムの渕さんのことを思い出してください。大切なことは与えられた仕事を責任感を持って行うということだと気がつくはずです。そういった一歩一歩を積み重ねていけば自ずと自分の後ろには慕う部下がついているはずです。

どんな人も同じじゃないと教えてくれるキングダム

漫画の多くはモブキャラという、名前のないキャラクターが登場します。しかしこのキングダムでは端役のキャラクターにまで名前がつき、スポットライトを当ててくれています。そしてどんな存在も、それまでの人生があり生きてきた歴史があると教えてくれます。自分はただのモブキャラだと自嘲することがあればキングダムを手に取り彼らの活躍に目を向けてみましょう。

キングダムに学ぶ上司のあり方!

キングダムには力強い上司ばかり!

キングダムには様々な武将が登場しますが、その武将が戦場で発する言葉にもいくつも名言が溢れています。彼らの生き様や名言は、仕事場で自分がどんな風に振る舞えば人が付いてくるのか、あるいはこういう人こそが理想の上司だよね!と教えてくれます。

千人将になった信が発した名言!

見てください画像の信の名言を!これは敵軍との戦闘において窮地に追いやられた際の一言です。部下を見ればわかる通り、皆多くの傷を負っており大ピンチです。それなのに気丈にこの名言を口にするのです。信が大将軍としての片鱗を見せる場面です、キングダムはそんな信の成長も楽しみの一つです。皆さんはピンチの時に自分の背中を見ろなんて部下に言えますか?

キングダムの清涼剤!

画像のヒゲの紳士が騰さんです。彼はもともと王騎軍の副官を勤めていた人間で、王騎の死後に将軍として活躍していきます。この騰という人物は王騎以上に飄々としており全くもって思考の読めない人間です。戦争の終わりにまだ生きてる部下を勝手に死んだことにしたり、自分は天下の大将軍だ!と王騎を真似て言った直後に部下から「あんたは違うだろ」と突っ込まれたり......

騰さんは男臭いキングダムキャラの中では異質なほどふざけた存在です。しかし彼は死に際の王騎に全てを託されるほどの実力者です。仕事でも趣味でも、いつもはふざけているけれど、やるときは必ず結果を残す!そんな人物に人は憧れるものです。ちなみに騰さんは王騎をよく真似ますが、男色趣味(王騎も疑惑ですが)まではマネてはいません。あしからず。

キングダムの良心蒙驁(もうごう)!

蒙驁は白老の愛称で知られる将軍です。キングダム作中でも屈指の巨躯を誇る人物ですが、この人はとにかくおっとりして、一見すると戦には向かないとすら思える性格です。その性格のためか戦でも決してガンガン攻めるタイプではありません。それどころ、自分は相手の軍に勝てないかもしれないな、という不安すら抱く始末です。

特に蒙驁は廉頗という将軍との戦では一度も勝ったことがなく、彼との戦になった折は不安を抑え切れません。しかし、蒙驁はひょんなことから信と出会い話しをする機会を得て、そこで彼は「自分には若い頃から勝てなかった奴とこの歳でまた喧嘩する羽目になったと」悩みを口にします。彼を将軍と知らなかった信は上記の画像にような名言でアドバイスします。

そこから蒙驁は心機一転、気合いを入れて廉頗との戦に挑み勝利します。蒙驁のスゴイところは、自分の何分の一も生きていない子どもの言葉に耳を貸し、心の火を灯せるところにあります。ややもすると人は年下からの言葉に「何も知らないくせに」と一蹴してしまいますが、それでは自身の成長には繋がりません。仕事でも趣味でも、年下の意見は疎かにしてはいけないということです。

格闘漫画おすすめ人気ランキングTOP10!最強に面白いのはこれ! | MensModern[メンズモダン]

キングダムが教えてくれる男の生き様!

キングダムが教えてくれたこと

さてキングダムを名言・名シーンなどを交えながらご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?現代はキングダムの舞台である春秋戦国時代のように動乱の中にはありませんが、仕事でも学校でも趣味の領域でもなんでも、男が本気を出して生きようとしている場所は常に戦場です。

キングダムに登場する名言や名シーン、雄々しい漢達は、そんな現代の戦場で日々戦い続ける我々、男にどう生きるべきかを教えてくれています!もしあなたが男として生き方に迷っているのなら是非キングダムを手に取って見てください。そこにはまぎれもない格好のいい漢の姿があります。


評価 3.9/ 5(合計13人評価)

記事へのコメント

気軽にコメントしよう!

※コメントは承認後に公開されます。

アクセスランキング

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ