単なるドレスアップパーツと思われがちだが、実はチューニングパーツとして重要なワイドトレッドスペーサー。しかし、そのメリットとデメリットや装着して得られる効果など知らないことも多いだろう。そこでワイドトレッドスペーサーのメリットや取り付け方法など紹介していこう。

ワイドトレッドスペーサーの取り付け方を紹介!メリットやデメリットも!

目次

  1. そもそもワイドトレッドスペーサーとは?
  2. ワイドトレッドスペーサーをつけると乗り心地がアップする!
  3. ワイドトレッドスペーサーのおかげでLSDの効きが強くなる
  4. ロールバランスの調整もワイドトレッドスペーサーで向上する
  5. ワイドトレッドスペーサーの役割はPCDチェンジャーの役割を持つものも!
  6. もちろん見た目もカッコいい!
  7. ワイドトレッドスペーサーはハンドリングを悪化させる
  8. バネ下加重を増加させる原因にも
  9. ワイドトレッドスペーサーで車高が下がる
  10. ワイドトレッドスペーサーはホイール脱落事故の危険性を上げる
  11. ワイドトレッドスペーサーによるバリエーション豊かなセッティング
  12. 手軽なワイドトレッドスペーサーの取り付け方法
  13. 本格的ワイドトレッドスペーサーの取り付け方法は注意が必要
  14. ワイドトレッドスペーサーのリスク!?車検はどうなる?
  15. ワイドトレッドスペーサーはメリットも多いがデメリットも把握しておかないと危険!

そもそもワイドトレッドスペーサーとは?

セッティングが広がるやチューニングパーツで有用なワイドトレッドスペーサーといわれても、馴染みのない人から言われればワイドトレッドスペーサーってなに?とも思う人も少なくないだろう。そこで、ワイドトレッドスペーサーとは何かということから解説していこう。

そもそもワイドトレッドスペーサーとは、ホイールの取り付け面に挟み込むことで手軽にタイヤを外側に出すことのできるようになるスペーサーのことだ。もう少し外にホイールを出したい時、理想的なフェンダーとホイール面を合わせる「ツライチ」にできるという時、フロントのトレッドをもう少し広げればタイプアップできそうという時に効果を発揮する。

以上がワイドトレッドスペーサーの装着する意味や効果になるわけだが、しかし、確かにワイドトレッドスペーサーはドレッドの微調整が可能な便利なパーツではあるが、その知識にしっかりしたものがないまま装着したりすると、タイヤの脱落など様々な危険を伴うパーツだ。

思わぬ事故を引き起こしたり、トラブルに綱がる可能性がある。また、パーツを独自で付け替えるということは車検などの心配も出てくるだろう。大きな力の加わる部分なので、正しい知識を身に着けたうえで使用したいもの。そこで、メリットからデメリットを把握したうえで、取り付けの方法や効果を見ていこう。

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ワイドトレッドスペーサーをつけると乗り心地がアップする!

まずはワイドトレッドスペーサーのメリットからまとめていこう。そもそも、ホイールの取り付け位置を外に出すためには、サスペンションアームを延長するか、ホイールのオフセット値が、よりマイナスになるホイールに変更しなければならない。

ましてや、微調整ともなるとどちらの選択も現実的ではない。しかし、そこで役立つのがワイドトレッドスペーサー。少ない出費で微調整が可能な優れたパーツであり、なんと交換するだけで乗り心地が良くなるのだ。ワイドトレッドスペーサーを取り付ける周りのサスペンションは、てこの原理で作動している。

サスペンションアームブッシュの位置が支点、タイヤが力点、サスペンションが作用点という形だ。そして、ワイドトレッドスペーサーを装着してトレッドを広げるということは、支点から力点の距離が離れるということになる。つまり、作用点であるサスペンションは、小さな力で大きく動くことになるのだ。これらをレバー皮と呼ぶ。

そのため、ワイドトレッドスペーサーを取り付けてレバー比を上げると、サスペンションが柔らかくなったように感じ、路面追従性が上がり、乗り心地も良くなるという原理なのだ。駆動輪のトレッドを広げた場合はトラクション性能向上も見込めるので、ワイドトレッドスペーサーはとても大きなメリットのあるパーツなのだ。

ワイドトレッドスペーサーのおかげでLSDの効きが強くなる

ワイドトレッドスペーサーを装着するとトレッドが広がることは先ほども述べたとおりだが、トレッドが広がるということは、車が曲がる際の内輪と外輪の回転差が大きくなるということになる。そのため、LSDとよばれる作動制限装置を装着している車は、その効き目が強くなる傾向にある。

それぞれのメーカーにもよって異なるが、効き目が強いということは、それだけLSDに負担がかかるということでもあるので、発熱量やオイル管理にも徹底して注意が必要ということだけは覚えておこう。

ロールバランスの調整もワイドトレッドスペーサーで向上する

ワイドトレッドスペーサーを装着してレバー比を長くすると、車体のロールセンター位置が上がる。ロールセンターとは、車が曲がる際にロールする中心を指すのだが、ロールセンターが上がることで、より車の重心に近くなり、ロールは減る方向になるのだ。

サスペンションの路面追従性を上げながら、ロール剛性を高めることになるワイドトレッドスペーサーは良いことずくめといえるだろう。こちらも各メーカーによって異なるが、基本的な車の特性は変化させることができずとも、前後のバランスを整えることで、自分の乗り方に合わせた微調整が可能になるので、ワイドトレッドスペーサーのメリットは大きい。

ワイドトレッドスペーサーの役割はPCDチェンジャーの役割を持つものも!

ワイドトレッドスペーサーはホイール選択の幅も広げてくれるチューニングパーツになるが、そのなかでも、特にPCDチェンジャーとしての役割を果たす製品もあるのだ。4穴ホイールだけど、なんとか5穴ホイールを吐かせて走りたいときや、輸入車に国産のPCDホイールを履かせて走りたいと思う時には非常に有用だ。

もちろん、単純にチューニングパーツとしてのメリットも高いのだが、このPCDチェンジャーの役割を持つことも大きなメリットといえるだろう。各メーカーのホイールにも広く対応しているので、非常に大きいメリットといえる。

もちろん見た目もカッコいい!

色んなオフセットでセッティングの幅を広げたいという時、もっと外に出したいけど、今のホイールが気に入ってるから今のホイールを変えること無く外に出したいときと願う時にワイドトレッドスペーサーが使えることも大きなメリットだ。それだけでも、効果は大きいと感じるほど。

やはり誰しも車にはかっこよく乗りたいもの。カッコいいセッティングをして外見にもこだわって乗るにはワイドトレッドスペーサーのメリットは非常に大きい。装着によりいろいろな効果が見込めるが、それを置いておいても見た目のかっこよさでチューニングパーツとして選ぶ人も多い。

ワイドトレッドスペーサーはハンドリングを悪化させる

それでは次に、ワイドトレッドスペーサーによるデメリットを見ていこう。こちらも各メーカーによって多少は対策が講じられ異なる点もあるが、基本的にワイドトレッドスペーサーに共通するデメリットを上げていこう。そもそもワイドトレッドスペーサーはハンドリングを悪化させるデメリットを持っている。

先ほども述べた通り、ワイドトレッドスペーサーを装着するとトレッドを広げる。トレッドを広げるということは、ハンドルを切った際にステアリング軸からタイヤが離れることを意味するので、路面の荒れによるハンドリング特性が悪化することになるのだ。

端的にいえば、ワダチにハンドルを取られやすくなるということだ。これはワンダリングと呼ばれるものだが、これは非常に危険。ハンドリングが大きくこれまでと比べて変化すると、当然事故のリスクも上がるので、注意が必要なデメリットといえるだろう。

バネ下加重を増加させる原因にも

ワイドトレッドスペーサーをつけると、バネ下加重の増加も見込まれる。バネ下加重とは、サスペンションを基準としてスプリングの上側のボディの重量よりも、サスペンションの下の足まわりの重量の方が、10倍以上サスペンションの動きに影響するといわれるものだ。

ワイドトレッドスペーサーの多くは軽量なアルミ製で各メーカーから販売されている。しかし、とはいえ金属の塊なので、それなりの重量が伴う。また、回転物でもあるため、よりワイドなスペーサーになると、足まわりの重量物感が増加していくという形になる。これはバネ下加重の増加に大きく関わる。

ワイドトレッドスペーサーで車高が下がる

こちらは、そこまでデメリットとして気にする必要もないかもしれないが、それでも車高が下がれば縁石にぶつけたりのリスクも伴うので、知っておかなければならないだろう。乗り心地が良くなる所でもあったように、テコの原理で少しの力によりサスペンションが動くため、車重で以前よりも車高が下がるということになるのだ。

ワイドトレッドスペーサーはホイール脱落事故の危険性を上げる

ワイドトレッドスペーサーのデメリットで大きいものに分類されるのが、ことデメリットだろう。こちらは運転の危険に大きくかかわるので、あらかじめ詳しく知っておこう。各メーカーによっても違いはあるといっても、製品の特性上大きな負荷がかかる製品。その負荷はトレッドを広げるほどだ。

駆動力を掛けるほど、車重量が増えるほど、タイヤのグリップが増すほど、スペーサーにかかる負担は増えることになる。ワイドトレッドスペーサーはこうした付加が掛けられた後に金属疲労によって破壊されるケースが多数報告されているのだ。そのため、各メーカーの製品精度を知るとともに、使用方法や取り付け方法もしかりと把握しておくことが重要だ。

特に高速走行中にホイールが外れた場合、プロのラリードライバーですら立て直すのは難しい。車両複数台を巻き込んだ横転事故の騒ぎではなくなることもしばしばだ。さらに、外れたタイヤが転がり対向車にぶつかったり、歩行者に当たって死傷者が出る危険性もある。

きになるメリットや目だつデメリットに隠れて、このようなアクシデントのリスクは十分高いため、ホイールを取り付ける重要な部分であることをしっかりと理解し、その危険性も合わせて考慮して利用することをおすすめする。

ワイドトレッドスペーサーによるバリエーション豊かなセッティング

【ワイドトレッドスペーサーによるセッティング①】フロントに装着

とはいえ、デメリットが多く感じられるワイドトレッドスペーサーではあるが、このワイドトレッドスペーサー一つで豊かなセッティングが楽しめることは大きな要素だ。特にフロントにワイドトレッドスペーサーを装着した場合、フロントのトレッドを広げることができるので、アンダーステアを抑えることが可能になる。

さらに、先ほども言ったようにハンドリングも低下するので、コーナー侵入ではノーズが入りにくいが、奥のアンダーは少なくなる。ワイドトレッドスペーサーを入れたから、ハンドルをこじれば曲がるわけではないので注意が必要だが、様々なセッティングを楽しめる点では大きな楽しみが増えるといえるだろう。

【ワイドトレッドスペーサーによるセッティング②】リアに装着

フロントの逆で、リアに装着することでオーバーステアを抑えることも可能だ。コーナーへの進入では安定するが、リアが粘ることで出口ではプッシュアンダーも出やすくなるというわけだ。しかし、ここで注意も必要で、ワイドトレッドスペーサーを入れたからといって車の基本性能がアップするわけではない。

アンダーの車はあくまでもアンダーであり、オーバーの車はあくまでもオーバーのままなので、もう少し粘りが欲しいという時に、ワイドトレッドスペーサーを装着する程度に覚えておこう。わずかな変化ではあるが、ドライバーにとっては大きな変化になるほど安定感の変化が感じられるはずだ。

手軽なワイドトレッドスペーサーの取り付け方法

それでは各メーカーの違いはあれど、基本的な手軽なワイドトレッドスペーサーの取り付け方法を紹介しよう。取り付け方法は実は簡単で、ハブとホイールの間に挟み込むだけで手軽に取り付けできてしまう。しかし、取り付け方法は簡単でも注意点があるので、そこは押さえておこう。

取り付けの際は、規定トルクを守ることはもちろんですが、厚さににも注意が必要。一般的に1ミリ、3ミリ、5ミリ、8ミリ、10ミリまでの厚さのスペーサーが販売されてる。しかし、純正のハブボルトには5mmまでの取り付けが限界といわれている。

そのため、それ以上の厚さのスペーサーを取り付けるには、純正のハブボルトではボルトの突き出し量が確保できず、ホイールをナットで固定することができないのだ。ボルトに、ナットが数回転かかった程度では、確実にナットが外れ、タイヤを脱落するリスクを高める。

なので、この場合はブレーキを分解し、純正のボルトよりも、各メーカーから出されている長い"ロングハブボルト"に交換する必要がある。しかし、これらのメーカーのロングハブボルトがすべて安心で、交換したからといって安全かというとそうではない。

ボルトの取り付け位置から離れれば離れるほどテコの原理で大きな力が掛かり、ボルトの破断のリスクは高まる。ホイールスペーサーは最大でも5ミリまでと考えておいたほうがいいだろう。

本格的ワイドトレッドスペーサーの取り付け方法は注意が必要

手軽なものと違い、10mm以上のトレッド拡大が必要な場合はワイドトレッドスペーサーを使う。ハブセンターに確実に取り付けられるハブリング付きの製品と、ハブリングなしの製品があるが、ハブリングがなければ、ハブボルトのみでホイールを支えることになり、ボルト破断の危険が高まることを念頭に置いて選ぼう。

また、ハブとスペーサーの取り付け中心が一致しなければホイールのブレを引き起こす。その振動で、ボルトやスペーサーが緩み破壊されるケースもあるのでこちらも注意が必要だ。価格は高くともなるべく加工精度が高く、ハブリング付きの製品の使用することをおすすめする。

各メーカーで製品の違いがあると思うが、ある程度の厚さ以上のスペーサーであれば問題はないとはいえ、純正ハブボルトがスペーサーよりはみ出してしまう場合は考えられる。その場合、装着するホイールにボルトの逃げ加工がしてあるものなら装着可能だが、逃げ加工のないメーカー品であれば装着できない。

この場合は、ディスクグラインダーなどで加工が必要だ。そうして、ホイールを取り付けて作業完了になる。最後には外からホイール取り付け部を覗いて、しっかり隙間などがないことを確認しておこう。

ワイドトレッドスペーサーのリスク!?車検はどうなる?

そして気になるのが車検のことだろう。車検の問題についても詳しく解説していこう。まず、結論から言うと車検は通る可能性はある。しかし、はっきり通ると確定はできないのが現実だ。車検には様々な検査項目があるが、実はワイドトレッドスペーサーに関しては、明確な規定がない。つまり、車検の検査項目では触れられないのだ。

かといって、では車検の通過は確定かといわれるとそうではない。そこには検査官の判断によるものが大きく、車検検査官によっては取り外しを指示されることもあるようだ。車検を委託する場合は、再検査を回避するためにも、あらかじめ取り外して車検を受けたほうがいいかもしれない。

また、念のため、ユーザー車検だとしても、取り外して検査に臨むほうがいいだろう。ちなみに、フェンダーからタイヤがはみ出している場合は、問答無用で車検は通らないので、ここにおいては車検を受ける前に、注意しておこう。

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ワイドトレッドスペーサーはメリットも多いがデメリットも把握しておかないと危険!

ワイドトレッドスペーサーは車のセッティングやチューニングに大きく関係するパーツで、これ一つで愛車をより快適にカスタムすることのできる便利なパーツだ。しかし、その裏にはいいことばかりではなく、デメリットも多数存在する。車検もそのうちの一つだが、大きいものは事故に関係するものも。しっかりと理解したうえで利用していこう。

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