革靴やスニーカーの手入れというと、意外と正しい方法を知らないのではないでしょうか。靴の手入れは、意外と面倒でついやらずに済ませがちですね。しかし、手入れ次第では大切な靴も長持ちするのです。靴がきれいになれば手入れも楽しくなります。正しい手入れをご紹介します。

靴の正しいお手入れ方法!長持ちさせる革靴・スニーカーの磨き方

目次

  1. 大切な靴の手入れはどうしたらいいのだろう?
  2. ツヤ革・スムースレザーの靴の手入れ方法
  3. スエードなど起毛素材の靴の手入れ方法
  4. スニーカーの手入れ方法
  5. オイルレザーの靴の手入れ方法
  6. 雨の日の靴の対策・手入れ方法
  7. 靴にカビが生えてしまった時の手入れ方法
  8. 靴の手入れに使う道具あれこれ
  9. 時間がないなど手入れを簡単にしたいときは?
  10. ≪まとめ≫靴を適切に手入れすれば長持ちする!

大切な靴の手入れはどうしたらいいのだろう?

皆さんは靴の手入れってきちんとしていますか。靴なんて特に手入れしなくても、と思われるかもしれません。しかし、革靴など手入れの仕方次第で、だいぶ長持ちさせることができるのです。その手入れとは、具体的にはどうしたらいいのでしょうか。

基本的には、ホコリや汚れを落としてクリームを塗って磨いてなのですが、ここでは少し詳しく説明しています。また、時間がない時などは靴の手入れはどうしても面倒になりがちです。そんな時はどうすればいいのかもお伝えしていきましょう。

靴の素材によっても手入れの仕方が違う

靴の手入れといっても、もちろん素材によっても少し変えてやる必要があります。普通の革靴とスエードなどの起毛素材やスニーカーとでは、当然手入れの仕方も違うのがわかりますね。次からは、靴の素材による手入れ方法を見ていきたいと思います。

ツヤ革・スムースレザーの靴の手入れ方法

①ブラシを使って汚れを落とす

基本となる革靴の手入れをご紹介いたします。靴用のブラシを使って、靴全体の汚れを落とします。細かい部分も丁寧にブラッシングしてください。

②クリーナーで汚れを落とす

クリーナーで依然塗ったクリームや汚れを落とします。布にクリーナーを取り、丸く描くように丁寧に汚れを落とします。全体的にクリーナーを塗り伸ばします。※靴に直接クリーナーをつけてしまうとシミの原因になるので、必ず布に取って使います。お手入れ3回につき1階がクリーナー使用の目安です。

③クリームを塗って栄養を与えなじませる

乳化性の靴クリームを塗ります。数回に分けて薄く少量ずつ塗っていきます。ブラッシングをして靴クリームを全体になじませるようにします。塗ったクリームがムラなくいきわたるようにブラッシングしてください。

④仕上げに磨いて防水スプレーをかける

クリームを塗ったら、布で軽めに磨きます。ブラッシングのみでもツヤが出ますが、これによりさらに光ります。仕上げに防水スプレーをかけます。水分や油分から革靴を守り、汚れを付きにくくする効果があります。

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スエードなど起毛素材の靴の手入れ方法

①ブラッシングしてホコリを取る

ブラシなどで、毛足の中の土やほこりを取るように丁寧にブラッシングします。※起毛素材専用にブラシをご用意ください。靴クリームの付いたブラシでは、起毛素材に色がついてしまうことがあります。

②クリーナーで汚れを落とす

汚れを落とします。全体的な汚れは、液体タイプのスエード用ローションやクリーナーを使います。部分の落ちにくい汚れは、固形のレザリアンスペシャルガムやスエード用クリーナーで丁寧に落とします。

③ミストで栄養を与える

普段の手入れは、スエード用栄養ミストを使用します。栄養を与え、色をきれいに保つことになります。乾燥後、ブラッシングして毛並みを整えます。

スニーカーの手入れ方法

①もみ洗いをし石鹸で汚れを落とす

靴紐は取り外して別に洗う。泥など汚れがひどい時は、流水で下洗いしておく。ぬるま湯に洗濯石鹸を溶かし、もみ洗いする。落ちにくい汚れは、固形石鹸をブラシに付けてゴシゴシこする。靴底のゴムの部分は、こすりすぎないように気を付ける。

②流水でよくすすぎ乾かす

流水でよくすすいで石鹸成分を落とし、スニーカーを乾燥させる。乾かす時にシューキーパーを使うと、型崩れが防げます。

③乾燥後、防水スプレーをする

スニーカーが乾いた後には防水スプレーをすることで、水分だけでなく汚れも防いでくれます。色の薄いスニーカーには特に効果的ですね。またスニーカーにベビーパウダーをはたいたりすると、汚れが付くのを防ぎます。

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オイルレザーの靴の手入れ方法

①ブラッシングしてホコリを取り、クリーナーで汚れを落とす

ブラシで靴全体の誇りや土を取るためブラッシングします。その後、布を指に巻き付け、以前に塗ったクリームや汚れをクリーナーで落とします。※靴に直接クリーナーをつけてしまうとシミの原因になるので、必ず布につけてから拭いてください。クリーナーはお手入れ3回に1回が目安です。

②ミンクオイルで油分を補給する

スポンジ等でミンクオイル(油分)を補給します。冬場に固形タイプが硬くなったら、暖かい場所で柔らかくしてから使うとよいでしょう。※ミンクオイルは塗りすぎると、革が柔らかくなりすぎるので少しずつ塗りながらしましょう。

③ブラッシングしてなじませ、乾拭きをする

ブラッシングをして油分をまんべんなくなじませ、一晩くらいしばらく置きます。しばらくして油分がなじんだら、乾拭きをして仕上げます。※ブラッシングのブラシは、オイルレザー専用にご用意したものが良いでしょう。豚毛のブラシがおすすめです。

雨の日の靴の対策・手入れ方法

①靴の水分を取り、ブラシで汚れを落とす

雨などの水分は、革靴にとっては型崩れ、カビ、痛みの原因となります。なるべく早めに手入れをしましょう。新聞紙を丸めて、つま先の奥まで入るよう入れる。ブラシを使い表面の汚れを落とす。あまり汚れがある場合は、クリーナーを使う。

②靴を乾かし、クリームを塗る

風通しの良い日陰に、つま先を下にして立てかけておく。完全に乾くまで2~4日ほど干す。完全に乾いたらクリームで栄養を与え、シューキーパーで形を整えておく。

③防水スプレーをかける

仕上げに防水スプレーをかけておく。靴に押し込んだ新聞紙は、こまめに取り換えるようにするとしっかり乾きます。

雨の後の対策はこのようですが、靴はできるだけ雨靴を使用するといいです。できるだけ雨用の素材の靴、ゴムや特殊素材で作られた雨靴を使用した方が、長持ちしやすくなります。

靴にカビが生えてしまった時の手入れ方法

梅雨時や夏の時期にかけて、カビが生えやすくなります。カビは見た目にも嫌なものですね。きちんと手入れして対策を取っておくと気持ちがいいものです。※風通しの良い場所で乾燥させてから行ってください。カビを吸い込むとよくないので、マスク着用をおすすめします。

①アルコールでカビを拭き取る

固く絞った布に、肌に優しい低刺激性のアルコールを吹きつけます。色落ちしないかまずは端っこで試してみてから、その布で革靴のカビを丁寧に隅々まで拭き取ります。

②靴を乾燥させ、通常の手入れをする

靴の中に新聞紙を詰めて日陰に立てかけ、1~2日ほど乾燥させます。その後、通常の手入れをします。

カビ拭きに使った布は、カビ菌がついてますので使ったら捨てましょう。スエードやエナメルに生えたカビは、自宅での対処は難しいので、革靴専門のクリーニング業者に頼んだ方が無難です。保管場所も大事です。靴箱には乾燥剤を入れておいたり、定期的に換気をするなどし、カビが生えないよう対策しましょう。

靴の手入れに使う道具あれこれ

では、靴の手入れに使う道具は、大体どのようなものを使うのでしょうか。お気に入りの靴を長持ちさせたい、きれいに使えないともったいなく感じますよね。いったいどんな道具が必要なのか。そこで、適切な手入れに必要な道具をご紹介してみます。

ホコリを取るための「馬毛ブラシ」

ホコリを取るための「馬毛ブラシ」。馬毛は豚毛に比べ、細く柔らかいので革の表面を傷つけずにほこりを落とします。

クリームを塗るための「豚毛ブラシ」

馬毛に比べると固くコシガあり、コバや縫い目、シワの溝などにもしっかりとクリームが塗れます。ブラシの代わりにクロスを使ってもよいです。

クリーナーを塗ったり磨いたりする「クロス」

クリーナーやワックスを塗る際、仕上げの磨きの時によく使います。他に、「グローブクロス」は便利で、指に巻きつける必要がありません。クロスは基本的に綿の物がよく、使い古しのTシャツでも構いません。

その他、汚れや前に塗ったクリームを落とす「クリーナー」、オイルレザーやブーツなどに使える「スポンジ」、スエードやヌバック用の「生ゴムブラシ」、革靴に水分と栄養を与える「乳化性のシュークリーム」、光沢やツヤ出しの「油性のシューポリッシュ」、匂い対策の消臭剤「グランズレメディ」。

起毛素材の靴の汚れ落としクリーナー「レザリアンスペシャルガム」、起毛素材の「栄養ミスト(起毛素材を柔らかくしなやかに保ち、発色もよくしてくれます。)」、その他にシューキーパー、などいろいろあります。

時間がないなど手入れを簡単にしたいときは?

こうしてみると靴の手入れもちょっと時間がかかりそうに感じますね。月に何度もするものではありませんが、忙しい時などちょっと大変です。そんな時の手入れの方法もご紹介します。

クリームなどの手入れができないときは、最低でもブラッシングをしましょう。できればマメにしてあげるといいです。帰宅したら、ブラシで細かく細部なども丁寧にブラッシングをします。ブラッシングによって、革にもともとあった油分が表面に浮き出て、それにより革にツヤや被膜ができるのです。あとは丁寧にクロスで磨くだけです。

ブラッシングをしたら、あとは丁寧にクロスで磨くだけでも、日々のお手入れとしてはよいでしょう。クリームも時には必要ですが、1ヶ月に1回ほどくらいです。クリーナーもクリームも、雨の後やひどく汚れた時など使うとよいようです。クリームも塗りすぎは革を柔らかくしすぎてしまいます。

クリーナーを毎回使うほどクリームを塗りすぎるのも革には負担になってしまいます。逆にクリームを塗っておいて、ずっと放置したままの方が革にはよくないのです。過保護になりすぎず、かといって放置しすぎず、月に1回くらいのクリームの手入れで、あとはブラッシングと磨きというように、上手に手入れをしてみましょう。

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≪まとめ≫靴を適切に手入れすれば長持ちする!

靴もいろいろなものがありますが、素材に合わせて手入れがあります。靴をその時々に応じて、適切に手入れすればけっこう長持ちするといわれます。また、靴は毎日同じものを履いていると、それだけ傷み等が早くなり、履けなくなるのも早くなってしまいます。

2~3足くらいを毎日交互に履くことにより、靴を休ませる効果があり、長持ちしやすくなります。そして、ここでご紹介した手入れを実践してみれば、よりお気に入りの靴が長持ちすることになるでしょう。営業の仕事で歩く必要のある方など、これから靴の手入れを実践してみてください。


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