夜景を英語で言うときによく、「night view」と表現する人がいます。しかしながらこの直訳フレーズは、実は本来の英語では用いられない表現方法であるのです。夜景が綺麗であるとどのように表すことが適切であるのか、景色を言い表す例文などをご紹介します!

目次
おしゃれな表現を使いたい
夜景と言えば古くから、人々を魅了してきました。眼前にして思わず目を奪われるだけでなく、写真や映像に収めるといった楽しみ方もあります。SNSが隆盛となった昨今では、2017年の流行語大賞も受賞した「インスタ映え」がするスポットとしても人気です。

インスタグラムでは投稿した画像を世界中の人たちと共有することができるのですが、人目を惹く上では検索ワードにもなるハッシュタグを設定することが通例です。そこで夜景の写真であれば「#夜景」などの言葉を設定するほか、「#night view」といったように英語をつける場合もあります。英語を含めることによって、海外の人が写真を目にする機会も多くなるというわけです。
また、英語があることでおしゃれな印象にもなるでしょう。また英語は国際的な言語ですから、やはり英語の記載があることで海外の人からも目に留まりやすくなります。英語を得意としていれば特に問題もないのですが今の時代、表現がわからないなどの場合にはインターネット上の情報に頼ることとなるでしょう。
夜景を英語で言うと?
実は夜景を英語で言うと、「The city lights are beautiful.」という文章になります。日本語の単語ですと二文字の漢字であるわけですが、英語になると段違いの長文となるのです。ですが肝心の日本人は、その文章を見たときに「夜景」ではなく文法通りに「街の光が美しい」と訳する場合が大部分でしょう。
英語にくわしくなければ、「The city lights are beautiful.」が夜景を表していることはなかなかわかりません。と言うのも、この文章には「夜」という言葉が含まれていないのです。夜景が綺麗であるというときは大抵、街の光が綺麗に見えているものです。
ですから夜を意味する「night」の単語が使われていなくても、つまりは街の光が綺麗に見える時間帯が夜であることから夜景ということになるのでしょう。英語では、「night」を使わなくても意味がわかるわけです。日本人としてはどうしても、「夜景」と言った方がわかりやすいのかもしれません。
英語で夜景を直訳しても正解ではない?
インターネット上で「夜景 英語」といったワードの検索をすると、確かに「night view」というフレーズが検索結果としてヒットします。ですが本当のところは、夜景を「night view」とは言いません。これは「夜」を「night」、「景」を「view」というように漢字を直訳してつなげただけの表現です。
ただそれでも夜景を示す上で完全に間違いであると言い切ることはできず、ニュアンスで伝わる可能性はあります。日本人にとってはむしろ、「The city lights are beautiful.」といった言い回しよりもわかりやすいでしょう。実際に夜景の英語表現として用いるにあたっては、「Night view」の後に地名などを加えることでより理解しやすくなります。
文法としては日本語を直訳で英語にしても間違いとなるのですが、意味は何となく通じる可能性もあるわけです。英語で言えば、さらに別の言い回しでも夜景について表現することはできます。日本語では「夜景」以外が不正解となりますが、英語に関してはそうとは限りません。
景色全般の中でも夜景の英語は間違いやすい?
景色全般ということで言うと、英語表現は夜景に限らずさまざまなものがあります。ですから、夜景に関する英語だけが間違えやすいということではありません。こと複数の単語を組み合わせることで別の意味になる慣用句に関しては、単語ごとに日本語訳をして間違えてしまうケースが往々にしてあります。
たとえば英語には「sing like a bird」、「小鳥のように歌う」などといった比喩表現が多くあり耳なじみもあるでしょう。そういったことから、雨が降る景色を形容する「It was raining like anything.」という文章は「何かのように雨が降っていた」と訳してしまいがちです。これは、「like anything」が慣用句として「激しく」などの意味を持っているのです。
正しくは、「激しく雨が降っていた」ということになります。ちなみに比喩が多いということは発想が独特ということでもありますから、夜景に関しても目にした人がどう感じたかによって自由に表現することで間違いはありません。「The city looks beautiful at night.」などの言い回しでも、十分に意味は通じます。
フレーズとしてベストな「夜景が綺麗」の英語
英語で「夜景が綺麗」と言うとして、ベストな英語のフレーズとなると「The city light are beautiful.」か「The night view is beautiful.」でしょう。「view」という単語には景色のほか視界、見方といった意味もあります。
街の灯りが
— 聖★Love miracle girls (@unifet009) December 21, 2017
とてもきれいね 横浜
ブルーライト ヨコハマ
The lights in the city are very beautiful , Yokohama
Blue Light Yokohama 💙 pic.twitter.com/VR9XYsEFKx
そういった意味を把握していれば、さまざまな言い方をすることが可能です。夜に「The view is beautiful.」と言えば、当然に夜景を見ているわけですから「night」を省いても問題はありません。
また「I've never seen a view like this.」、つまり「こんな夜景は見たことがない」などのフレーズでも夜景を見た感動を伝えることができるでしょう。そのほか昼夜を問わず景色が綺麗であることを示すフレーズの一例としては「What a nice view!」、「何と言う良い景色なのか」なども挙げられます。
美しい夜景を表現する英語の例文
英語で美しい夜景を見た感動について言い表したいという場合は、直訳のような表現よりもおしゃれなフレーズを使いたいところです。単語のチョイスもひとつのポイントであり、ニュアンスが微妙に違ったものとなります。
Also the night scenery there was beautiful‥ pic.twitter.com/gwE2ogPAfc
— SUMI (@sumie_ram) June 22, 2015
たとえば「scenery」という単語は単語自体に景色の美しさがニュアンスとして込められていますから、「view」の代わりに用いても良いでしょう。「夜景のきれいな場所でした」と語る上での例文としては、「The night scenery there was beautiful.」といったものがあります。
また、そもそも「view」などの単語を使うことなくフレーズで形容することも可能です。夜景を目にしての感動を強調するのであれば「It's the most beautiful night I've ever since I can remenber.」、すなわち「物心がついてから見た中でいちばん美しい夜」などの表現もあります。
星空に注目して夜景を表現する英語の例文
一口に夜景と言っても、街のネオンなどがが美しい夜景と星空が美しい夜景とではまったくの別物です。日本語であればそういったニュアンスも含めて「夜景」と言うわけですが、英語にするときれいな星空を見ていて直訳の「night view」と言っていてはなかなか通じません。
例文として、星空のことを指すのであれば「star」を用いることがいちばんです。また、星の輝きやきらめきに魅了されたということであれば「twinkle」などの単語をフレーズへ盛り込んでも良いでしょう。
今夜は星空が美しい☆スマホカメラで撮ってみたけど、レンズの影?が写り込んでいる。多分街灯がレンズ内で反射したようです。The stars are beautiful tonight ☆camera Xperia z3 pic.twitter.com/EUeB0bvVfo
— Kaorin (@t2kaori) December 1, 2014
シンプルに星空の美しさを表現するのであれば「星がきれい」、「The stars are beautiful.」で通じます。「星が輝いているよ」と呼びかけるときには、「There is a twinking star in the sky.」などの英語表現が定番となっています。
ネオンが輝く夜景を表現する英語の例文
ネオンが輝く夜景は、人々の築いてきた文明が生み出したものでもあります。日本三大夜景とされている函館や神戸、長崎の夜景はいずれも山の上から望む街の景色であってネオンサインが集まっているものです。これを「night view」と直訳しても、表現としては今ひとつフィットしない印象があるのではないでしょうか。
英語の例文としても、「neon」の単語を使ったフレーズがあります。「ネオンが星のようにキラキラ光っている」と形容するならば、「Neon shines like a star.」となります。
眠れないよよよ( °̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥ )
— ぅ か .·˖*✩⡱ (@___kn0t) August 11, 2017
明日の旅行は星が期待できそうにないので、星屑のような、金平糖のようなネオンに『明日は晴れますように』 pic.twitter.com/g4gphaZAGY
星のようにということは星空ですから、夜の空を指しているわけです。おのずと、夜景について言及していることになるでしょう。このような絶景は「100万ドルの夜景」と称されていますが、英語にすると「million-dollar view」とされています。
自然に対比した夜景を表現する英語の例文
都会の中にいて夜景を眺めるとき、都会を離れてまた別の場所で夜景を見るときでは印象が大きく異なるものです。特に山の頂上などは、どのような建物よりも高い場所にあります。そこからは夜景を見下ろすかたちとなり、自分が自然の中にあって都会の光景を遠くに望むという対比が感動を呼ぶところもあるでしょう。
そういった気持ちを後で人へ伝えるときには、その文章に場所も盛り込むとより効果的です。例文としてたとえば山の頂上から夜景を目にしたのであれば、「I enjoyed the night view from the summit.」となります。
今
— みち(しろ) (@mitsukamitsuka1) November 25, 2017
筑波山 山頂からの
夜景 パチリ
綺麗でした(^^)🎵
これから、下山します pic.twitter.com/iun7cxJexr
頂上は「summit」や「top of the hill」で表され、より具体的な雰囲気もつかむことができるでしょう。直訳の「night view」が使われていても、夜景の美しさは十分に強調された文章となります。
感性を大切に
それぞれの単語を直訳して英文にした場合、仕上がりはどことなく不自然なものとなってしまいます。実際に表現したい言葉、そしてそこに込もっている気持ちもうまく通じません。
授業で英文作る時間があって、ふと『しゅがしゅがって直訳するとへい砂糖野郎だなぁ違和感』と思って軽率に辞書引いたら死にかけた✨😇🙏✨😇💫🙏 マモクラさんみんな『お前♡(可愛い人の意)』って言われてるんやで✨😇🙏✨😇💫🙏🙏 pic.twitter.com/Qy5Bn02Ttu
— ひじき (@chunsab) November 15, 2016
英語を苦手としていて表現方法についてわからないという人も多いのですが、そこは感性を大切にすると良いでしょう。夜景を目にして感じたこと、どこから見てどのように見えたのかといったことをできるだけ具体的に表現することがポイントです。
いろいろな単語やフレーズを使うことによって、情景をより詳細に伝えようという気持ちも届くでしょう。英語だからと言って、難しく考える必要はありません。あれこれ考えすぎず、素直に思い浮かんだものを口に出せば良いのです。それによって夜景が綺麗という言葉も、さらに素敵な表現へと変わるでしょう。
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