今や世界の北野と呼ばれるお笑い芸人ビートたけし。彼はその鋭い感性から数々の感動的な名言を残しています。決して順風満帆な芸人人生ではなかった彼の名言は、今苦労している人の心に深く刺さり感動を呼びます。今回はそんなビートたけしの名言集を紹介していきます。

目次
- 世界の北野=ビートたけし数々の名言を生む下地
- それではいよいよ名言集の発表です!
- ”今の社会は、人生とは何かとか、人間の生きる意味は何かみたいなことを言い過ぎる。若い人には、それが強迫観念になっている。何かとそういうことを言う大人が悪いのだ。自分たちだって、生きることと死ぬことの意味なんか絶対にわかってないくせに”
- "変な言い方だけど、自分のために死んでくれる人間が何人いるよりも、そいつのためなら命をかけられるって友達が1人でもいる方が、人間としては幸せだと思う。"
- "最後まで押し通せなかったらやさしさではない。途中でくじけるなら悪人になればいい。やさしさは根性です。"
- "ワールドカップを観ていて、相変わらず「感動をありがとう」なんて言ってる奴は、もうてんで駄目なんだよ。本当の感動は、やった奴しか分からない。"
- "人は生まれて、生きて、死ぬ。これだけでたいしたもんだ"
- ”成功の秘訣は、いちばんなりたいものじゃなくて、その人にとっては二番目か三番目の、違う仕事に就くこと。自分にはもっとやりたいことがあるんだけど、今すぐにそれをできる能力はないから違うことをやってます。それぐらい自分を客観的に見られるやつのほうが、成功する可能性は高い”
- 自分の子供が、何の武器も持っていないことを教えておくのは、ちっとも残酷じゃない
- "ささやかな幸せを確保するにも、めちゃくちゃ努力しなきゃだめだよ。生半可なことじゃないよ、道には罠がいっぱい仕掛けられてるんだからさ。"
- "場所を変えることは自分を変えることにはならないんだよ。どこにいても自分だけの問題で、周りの景色なんかどうでもいい。"
- ビートたけしの名言集まとめ
世界の北野=ビートたけし数々の名言を生む下地
ビートたけしは意外に苦労人!
北野たけしこと、ビートたけしは1947年に生まれ、東京の下町で育ちます。幼少期は教育熱心な母親の元、成績も優秀な子どもでした。しかし大学へ進学してからは、学生運動や多くのアルバイトに精を出し、結果大学も退学してしまいます。その後、時代の流れもあり、就職をすることを迫られますが、彼はそこで芸人になることを志ざします。
教育熱心だった母親は当然のようにこのことに反対し、半ば勘当同然に家を出ます。そして彼は浅草のストリップ小屋(現東洋館)で芸人見習いとして働き始め、深見千三郎の下で軽演劇の基礎を学びます。しかし深見の下で修行中にたけしは軽演劇ではなくコンビを組んでコントをしたいと思うようになり、それを深見に伝えます。軽演劇を中心に考えていた深見は即刻たけしを破門します。
その後たけしは、コントコンビを組む予定だった相方の病気とリタイヤ、金欠などが重なり、次第にスーツ一つで金が稼げる漫才に興味を持つようになります。そして紆余曲折を経てビートきよしとコンビを組み、漫才ブームでようやく人気者の仲間入りします。この時ビートたけしは30台半ばです。以後の活躍は知っての通りですが、その後も事故や事件の多い芸能生活を歩みます。
それではいよいよ名言集の発表です!
"努力ってのは宝くじみたいなものだよ。買っても当たるかどうかはわからないけど、買わなきゃ当たらない"
努力ってのは宝くじみたいなものだよ。買っても当たるかどうかはわからないけど、買わなきゃ当たらない ビートたけし pic.twitter.com/7w5WhWA6Tx
— ビートたけしのいい言葉 (@akeshimeigenshu) June 15, 2017
先ほど書いた通りビートたけしの人生は母との確執、師匠からの破門、コンビを組みたかった相方の病気等々決して順風満帆なものではありませんでした。そんなビートたけしだからこそ言える言葉です。特に病気になった相方に対してはビートたけしにとっても考えさせるところがあったようで、この辺の思いは彼の作詞した名曲「浅草キッド」の中でも語られています。
そのような経験をしていたからこそビートたけしのこの名言には重みがあります。彼はこれまで夢のために努力し、それが叶わず消えていった人をたくさん見てきたのでしょう。この名言には彼らの夢が叶わなかったのは決して努力不足ではない、ただ宝くじに当たらなかっただけさ、という慰めと今、成功している人は決して運だけじゃないという二通りの感情が見て取れます。
”今の社会は、人生とは何かとか、人間の生きる意味は何かみたいなことを言い過ぎる。若い人には、それが強迫観念になっている。何かとそういうことを言う大人が悪いのだ。自分たちだって、生きることと死ぬことの意味なんか絶対にわかってないくせに”
言われて確かにと思う感動的な名言!
大人や社会はややもすると説教をしたがります。人はこうあるべきだとか、生きていくとは、と常に説いています。しかし考えてみると、そんなことはソクラテスやアリストテレスがいた時代から考えられ、語られてきたことです。それでもその答えは出ていないのに、大人や社会はしたり顔でその意味を説いてくるのです。
結局大人だって何もわかっていないのに、ただそれっぽいことを言っているだけなのです。そんなことをこの格言・名言は教えてくれています。ビートたけしの名言や格言の多くは悩んでいる人や努力しもがいている人に「そんなもんさ」と優しく囁きかけてくれるものばかりです。さすがはお笑い芸人にといったところでしょうか。
"変な言い方だけど、自分のために死んでくれる人間が何人いるよりも、そいつのためなら命をかけられるって友達が1人でもいる方が、人間としては幸せだと思う。"
ビートたけしのカッコ良さはこんなところにあるのかなって思える名言
ビートたけしはお笑い界の重鎮で、たけし軍団のトップです。ですからある意味、自分のために死んでくれる人間は多くいるでしょう。そんなビートたけしだからこそ、この名言が出たのでしょう。大人になったり、偉くなったりすると自分のために動いてくる人を求めがちです。しかし真に必要なのは自分の全てをかけるに値する友達を作ることです。皆さんにはそんな友達はいますか?
"最後まで押し通せなかったらやさしさではない。途中でくじけるなら悪人になればいい。やさしさは根性です。"
ビートたけしは優しい
ビートたけしと言えば毒舌家で、荒々しい過激なお笑い芸人というイメージを持たれている人もいるでしょう。しかしこの方は非常に優しい人間です。例えば漫才ブームの際に、売れていたコンビの多くは、その後結局ボケの人だけが売れいきます。その結果、ツッコミだった人間の多くは芸能界から消えていきます。
しかしビートたけしだけは相方のビートきよしを見捨てず、自分の映画に起用したり、番組にも呼んだり、常に相方を気にかけています。またフライデー襲撃事件を起こした際もこのまま仕事がなくなったら「工事現場で働いてもお前たちを食わしていってやる」とまで言っています。こんな優しさがあるから人を感動させる名言や格言、作品を生み出せるのでしょう。
"ワールドカップを観ていて、相変わらず「感動をありがとう」なんて言ってる奴は、もうてんで駄目なんだよ。本当の感動は、やった奴しか分からない。"
思わず納得してしまうビートたけし節の名言!
これはまあ言ってしまえばその通りということですが、実にビートたけしらしい名言です。この名言は何も「感動しました」と言ってる人を揶揄しているのではありません。感動とは本来、やった人間にのみ与えられる報酬であり、それが欲しければ自分もプレイヤーになれと言っているのです。プレイヤーとして人生を生きるか、傍観者として擬似的に感動を得るかはあなた次第です。
"人は生まれて、生きて、死ぬ。これだけでたいしたもんだ"
言えそうで言えない名言
今これを読んでいるあなたが自分のことを大してすごくない人間だと、心が挫けそうになっていたらこの名言を思い出してください。人は努力が報われなかったときや、運に見放されたとき、人と比べて結果が出なかったとき、様々な場面で「自分は大したことはない」と感じるシチュエーションに陥ります。
しかしビートたけしに言うように人は必死で生きて死んでいく、それだけで立派な功績なのです。似たような名言にお笑い芸人の明石家さんまの「生きてるだけで丸儲け」というものもありますが、本当にその通りです。無論、ただ生きていて努力を怠ってはいけませんが。
”成功の秘訣は、いちばんなりたいものじゃなくて、その人にとっては二番目か三番目の、違う仕事に就くこと。自分にはもっとやりたいことがあるんだけど、今すぐにそれをできる能力はないから違うことをやってます。それぐらい自分を客観的に見られるやつのほうが、成功する可能性は高い”
ビートたけしはお笑い芸人にはなりたくなかった
これを読んでいる人はお笑い芸人として成功しているビートたけしにこんな格言言われてもねぇ、なんて思っているかもしれませんが、それは違います。実はビートたけしは本来お笑い芸人になりたかった訳ではなかったのです。ある時、ビートたけしは爆笑問題の太田光に「俺は本来、数学者になりたかったんだ」と口にしたことがあります。
それを聞いた太田光は「あんたにそれを言われちゃ、俺たち他のお笑い芸人はどうしたらいいだ」と随分と落ち込んだらしいですが、実際にお笑い芸人として成功していることを鑑みるに、ビートたけしのこの名言はある意味、本質を突いているかもしれません。努力しても報われない、上手くいかないという人は目線を少し広げてみるのも手です。
自分の子供が、何の武器も持っていないことを教えておくのは、ちっとも残酷じゃない
そこいらの名言集には載っていない、ビートたけしの名言集ならでは格言!
大人は子どもに「人間は誰でも長所を持っている!」と伝えます。無論それはいいことです。しかし長所がないと伝えることもまた重要なことです。何も本当に長所がない断言しろと言っている訳ではありません。大切なことは今はまだ自分には何もないと伝えたのち、これから努力によって自分なりに武器を身につけろというところまで教えることです。
これを伝えないで大人になってから、上司や同僚、友人から「お前って長所がないよな」なんて言われてしまっては子どもは立ち直れません。この格言は親だからこそ子どもに伝えられるものなのです。
"ささやかな幸せを確保するにも、めちゃくちゃ努力しなきゃだめだよ。生半可なことじゃないよ、道には罠がいっぱい仕掛けられてるんだからさ。"
ささやかな幸せ=簡単に手に入るものじゃないと教えてくれる格言
「ささやかな幸せ」なんて書くと「簡単に手に入るもの」と勘違いしそうですが決してそうではありません。毎日の食卓にご飯がある、愛する人が目の前で笑っている、仕事でありがとうと言われた、そんな一つ一つは気にも留めなければただの日常です。しかし、いざそれを失ったとき初めてその大きさと、自分がそれを守るために努力をしてこなかったことに気がつくのです。
そうならないためには、まず自分にっとって些細な幸せが何なのかを認識してください。そしてそんな日常の出来事を流してしまわず一つ一つに感謝し、感動して生きていきましょう。そうすればきっと些細な幸せをおろそかにせず、守る努力をいていくはずです。
"場所を変えることは自分を変えることにはならないんだよ。どこにいても自分だけの問題で、周りの景色なんかどうでもいい。"
どこにいても自分は自分と教えてくれる名言
人間は時として、この場所は自分の居場所じゃないとか、周りの環境を盾にし、言い訳にして文句を口にします。しかしそれは本質的には間違っています。どんな環境にあろうと、どんな問題だろうと決定権は自分の中にあります。周りがどうであっても、自分の好きなものや感動するものは変わらないのと一緒です。
ですからもし今いる場所や環境に不満がある場合は、まず自分を見つめ直して見ましょう。あなたはどこに居てもあなたのままです。それがわかれば今いる場所でもきっと自分らしく生きられるはずです。この名言はそんなことを教えてくれます。
ビートたけしの名言集まとめ
いかがでしたでしょうかビートたけしの名言集!普通の名言集とは違って、ビートたけしの名言集ならではのピリリとスパイスの効いた名言・格言に溢れ、努力を怠りそうな人や心が折れそうな時に響き、感動する言葉が多かったのではないでしょうか?
もし今回ご紹介したビートたけしの名言に少しでも感動し、皆様が日常を生きる上での助けになったら幸いです。生きていれば努力を怠ったり、挫けそうなことも多いですが、明日も頑張って生きましょう!
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