エルコンドルパサーは3歳時代に当時としては史上初となるジャパンカップ制覇を果たし、4歳時にはヨーロッパ遠征を敢行、サンクルー大賞を制し、凱旋門賞でもわずかの差で2着と、世界に手をかけた馬でした。今回はそんなエルコンドルパサーについて見ていきます。

エルコンドルパサー世界への軌跡!凱旋門賞を好走した最強馬とは?

目次

  1. エルコンドルパサーは国内外でG1を制した名馬
  2. エルコンドルパサーのお父さんは超良血の種牡馬!
  3. エルコンドルパサー、その飛翔の始まり
  4. エルコンドルパサー、「音速の貴公子」との対決
  5. 世界へ羽ばたく第一歩を歩き出すエルコンドルパサー
  6. 異例とも言える通年遠征に乗り出すエルコンドルパサー
  7. 海外G1でもその力を見せつけたエルコンドルパサー
  8. 世界にあと一歩のところまで迫った凱旋門賞
  9. あまりにも短すぎたエルコンドルパサーの種牡馬時代
  10. エルコンドルパサーの飛翔は永遠に

エルコンドルパサーは国内外でG1を制した名馬

エルコンドルパサーは日本競馬史上初めて3歳の日本馬としてジャパンカップを勝ち、4歳シーズンはすべてヨーロッパで出走し、凱旋門賞でも2着に入るなど輝かしい活躍を見せた競走馬で、種牡馬入り後もG1馬を送り出すなどしました。ここからはそんなエルコンドルパサーについて見ていきます。

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エルコンドルパサーのお父さんは超良血の種牡馬!

エルコンドルパサーは父キングマンボ、母サドラーズギャル、母の父サドラーズウェルズという血統の牡馬でした。父のキングマンボはアメリカの名種牡馬であるミスタープロスペクターとマイルG1を10勝した名牝ミエスクという超良血馬で、世界中で活躍馬を送り出し、日本でもエルコンドルパサー以外にもキングカメハメハや種牡馬としてもキングズベストなどがいる血統です。

普通では考えられない多重クロスがかかっていた

エルコンドルパサーの馬主であり、生産者でもある渡邊隆さんは、所有していた繁殖牝馬のサドラーズギャルにキングマンボを交配させましたが、全きょうだいにあたるスペシャル=リサデルの4×4×3、ノーザンダンサーの4×3、ネイティヴダンサーの4×5と多くのインブリードが重ねられていて、「知識のあるアマチュアだから出来た」配合とも言われました。

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エルコンドルパサー、その飛翔の始まり

美浦の二ノ宮敬宇きゅう舎に所属したエルコンドルパサーは、1997年の11月4日に東京競馬場で競走馬デビューを果たします。この時はまだ体の成長が追いついてないのでダート戦でのレースとなりますが、出遅れるも直線で前を交わすと7馬身差をつける圧勝を収め、エルコンドルパサーが波の馬ではないことを競馬ファンに見せつけます。

その後条件戦も楽勝したエルコンドルパサーは翌年の2月に行われる共同通信杯で重賞に挑みますが、この時の東京競馬場は雪の影響で全レースがダートで行われ、G3の格も外されてしまいます。しかしここでも好位の5番手から直線で抜け出し、3連勝を飾ったエルコンドルパサーは次走にNHKマイルCの前哨戦であるNZT3歳Sに出走することになります。

初めての芝への挑戦、そしてG1初制覇へ

初めての芝レースとなったエルコンドルパサーは戸惑いを見せて出遅れるも、外から進出していくと追い込んできたスギノキューティーに2馬身差をつけて4連勝でG1へと向かうことになります。NHKマイルCでは単勝1.8倍という圧倒的な1番人気に推され、ここではしっかりとスタートを出ると、逃げ集団を見る形の5番手からレースを進めます。

前半800mが46秒8とハイペースで流れた中でもエルコンドルパサーは最終コーナー手前で先頭集団に並びかけます。コーナー出口では外に膨れてしまいますが、立て直すと残り300m付近で早くも先頭に立ち、内から追い込んできたシンコウエドワードに1馬身3/4差をつけて1分33秒7という時計でG1初制覇を果たします。

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エルコンドルパサー、「音速の貴公子」との対決

エルコンドルパサーはこの後休養に入り、秋は毎日王冠からジャパンカップを目標とすることが決まります。そして迎えた毎日王冠は、それまで鞍上を務めていた的場騎手がグラスワンダーを選び、次に打診した武豊騎手にはサイレンススズカがいたため、蛯名正義騎手に騎乗を依頼、これ以降引退までコンビを組むことになります。

レースはここまで無敗できていたエルコンドルパサーと、同じく無敗で前年の朝日杯FSを勝ったグラスワンダー、そして5連勝で宝塚記念を制していたサイレンススズカとの3強対決と目されます。オッズではサイレンススズカが1.4倍で1番人気、グラスワンダーが3.7倍の2番人気、エルコンドルパサーは5.3倍の3番人気となりました。

エルコンドルパサーの初敗北

レースではサイレンススズカがいつものようにハイペースで逃げ、エルコンドルパサーは内側の3番手から追走していきます。先にグラスワンダーがサイレンススズカを捕まえに行き、エルコンドルパサーはそのグラスワンダーの外を通って直線でサイレンススズカを捕らえようとしますがその差はなかなか詰まらず、2馬身半の差をつけられて初黒星を喫します。

後に蛯名騎手は「サイレンススズカの影さえも踏めなかった。完敗だった」と語っています。しかし二ノ宮調教師は「前を追っていたら結果はわからなかったけれど、失速していたらジャパンカップへの出走はなかった。エルコンドルパサーの将来を決定づけたレースだった」とも語っています。

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世界へ羽ばたく第一歩を歩き出すエルコンドルパサー

連勝は途切れたものの、エルコンドルパサーは予定通りジャパンカップへと出走をします。このレースではサイレンススズカとの再戦も予定されていましたが、サイレンススズカが天皇賞秋で競走中止、安楽死処分となってしまったことから永遠にその対決は果たされないこととなってしまいます。

有力と言われていた外国馬がこぞって回避することになり、上位人気を全て日本馬が独占していたレースではダービー馬スペシャルウィークが1番人気、エアグルーヴが2番人気となり、距離不安もささやかれていたエルコンドルパサーは3番人気でレースに臨みます。

日本競馬史上初となる3歳の日本調教馬によるジャパンカップ制覇

レースが始まるとサイレントハンターが逃げ、内側の3番手を追走したエルコンドルパサーはあまり速くないペースの中で直線を向くと、インからエアグルーヴが上がってくるのに合わせる形で残り400mから追い出され、そのまま抜かされることはなく2馬身半の差をつけて2つ目のG1タイトルを手にします。

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異例とも言える通年遠征に乗り出すエルコンドルパサー

この勝利で最優秀3歳牡馬のタイトルを手にした陣営は、翌年1月に行われた授賞式で春秋共に2戦するという1年間のヨーロッパ遠征に挑むことを宣言します。渡欧したエルコンドルパサーは、シャンティイのトニー・クラウトきゅう舎に入り、初戦となる5月のイスパーン賞に向けて調整されます。

当初は日本との馬場の違いに苦労していたが、徐々に走り方や体つきも変わったとされています。そんな中で迎えたイスパーン賞では1番人気に支持され、直線で先頭に立つもクロコルージュに差され、2着と敗れてしまいます。しかし遠征初戦だったことを考えれば上出来とも言え、陣営も安堵と今後への期待を膨らませる結果となりました。

年内の引退、社台スタリオンステーションでの種牡馬入りが決まる

イスパーン賞から1週間後の6月2日には、この4歳シーズンを最期にエルコンドルパサーが引退することと、同時に引退後に社台スタリオンステーションで種牡馬入りをすることが発表されます。

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海外G1でもその力を見せつけたエルコンドルパサー

その後エルコンドルパサーは7月にサンクルー競馬場で行われるサンクルー大賞へと出走をします。ここでは前年の欧州年度代表馬ドリームウェルをはじめ、凱旋門賞馬サガミックスやドイツ年度代表馬のタイガーヒルなど、現役の欧州トップクラスの馬が多く出走することとなりました。

まずまずのスタートから4番手でレースを進めたエルコンドルパサーは、直線で先に先頭に立ったタイガーヒルに馬なりで並びかけると、追い出されてその差を広げ、2馬身半の差をつけて海外G1初制覇を果たします。この勝利に鞍上の蛯名騎手は涙し、また二ノ宮調教師も「結果を残せたことで最後まで残れるなと思いホッとした」と語っていました。

フォワ賞を制して凱旋門賞の舞台へ

その後フレグモーネにより調整が遅れたものの、前哨戦であるフォワ賞に出走すると、サンクルー大賞で下したボルジアに一度は先頭を譲る形になるも、直線で鋭く伸びてボルジアを差す競馬を見せクビ差制すと、ついに最大の目標にして、日本競馬の悲願でもある凱旋門賞へと出走することになります。

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世界にあと一歩のところまで迫った凱旋門賞

この年の凱旋門賞が行われたロンシャン競馬場は雨の日が多く、当日も朝まで降り続いた雨の影響で1972年以降最も芝がやわらかい状態での凱旋門賞となります。そんな中でモンジューに次ぐ2番人気に支持されたエルコンドルパサーは日本競馬界の期待を一身に集め、レースに挑みます。

レースではエルコンドルパサーが絶好のスタートを切って先頭に立ち、モンジューが用意していたペースメーカーのジンギスカンが逃げないという展開になりますが、2馬身程度の差をつけて最後の直線に向いたエルコンドルパサーは後続に差を広げますが、モンジューがただ1頭追い込んでくると残り100m付近でかわされ、再度並びかけますが半馬身差で2着に負けてしまいます。

当時の日本競馬における凱旋門賞最高順位は海外でも認められる

しかしエルコンドルパサーの走りに地元ファンからも大きな喝采が上がり、「チャンピオンが2頭いた」という報道だけでなく、モンジューを管理していたハモンド氏も「おそらく馬場が硬かったら叶わなかったと思う」とエルコンドルパサーの凱旋門賞での走りを称賛するコメントを出していました。

日本競馬に確実な爪痕を残しての引退

ヨーロッパ遠征を終え、帰国の途に着いたエルコンドルパサーはジャパンカップへの出走を望まれますが、これを固辞し、ジャパンカップの日の東京競馬場で昼休みを使って引退式を行うこととなります。

そしてエルコンドルパサーはこの年の海外遠征の功績が認められ、日本競馬史上初めて日本国内で未出走だった馬が年度代表馬となります。また凱旋門賞の走りがこの年のクラシフィケーションにおいて古馬の長距離部門で世界最高評価と日本競馬史上に残る記録をまた一つ積み上げることになります。

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あまりにも短すぎたエルコンドルパサーの種牡馬時代

引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬となったエルコンドルパサーは、2年目の産駒からヴァーミリアンが重賞初制覇を達成すると、3年目の産駒には菊花賞馬ソングオブウインドやJCダート勝ち馬のアロンダイトを送り出しますが、この3世代目の種付けが終わった直後となる2002年の7月16日に腸ねん転によりあまりにも早すぎる死を迎えることになります。

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エルコンドルパサーの飛翔は永遠に

今回は日本調教馬として初めて3歳でジャパンカップを勝ち、1年間のヨーロッパ遠征の果てに凱旋門賞で僅差の2着と敗れたエルコンドルパサーについてお話してきました。種牡馬としてもまだこれからという時に早世してしまったことで活躍の機会は失われてしまいましたが、日本競馬に確かに残した爪痕は今も多くの競馬ファンに語り継がれていくことでしょう。


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