最近の居酒屋店、酒屋、コンビニには多くのカクテルが売られています。ビールやチュウハイだけではなくジン、ウォッカを使ったカクテルもグルメに人気のようです。そこでウォッカの原料を中心に、ジンや焼酎などの他のお酒の原料や製法の違い等の比較をしていきます。

ウォッカの原料は何?【ウォッカ・ジン・焼酎】原料と製法の違い

目次

  1. ウォッカはどこがルーツ?
  2. ウォッカという名前の意味
  3. ウォッカの原料について
  4. ウォッカの製法について
  5. ウォッカを美味しく飲む方法
  6. ウォッカの度数は?
  7. ジンとウォッカの違いとは?
  8. 焼酎とウォッカの違いとは?
  9. ウォッカのおすすめ銘柄
  10. ウォッカについての総評

ウォッカはどこがルーツ?

ウォッカはどこから生まれた?

ウォッカというお酒を飲んだことはありますか?あまり普段から飲みつけない部類のお酒なので詳しいことを知らない方も多いかもしれません。とても強いお酒という印象をもたれるかもしれません。実はウォッカの発祥地については明確さがなく、その為諸説があります。

ウォッカの生まれは東ヨーロッパのどこからしい?

ウォッカと聞けば「ロシア」というイメージが大きいです。しかし最初がロシアだったか否かが判明されていません。先ずは11世紀にポーランドで誕生したという説があり、やがて12世紀にロシアで定着し世界に広まったと言われています。またロシアを含んだ東ヨーロッパのどこかの国という説があります。

ウォッカという名前の意味

ウォッカというネーミングの由来は、「生命の水」という意味から来ています。これは「ズィズネーニヤ・ワダ」という言葉で、それが簡略化されて「ワダ」と呼ばれるようになり、口承や様々な経由によって変形し「ウォッカ」になったようです。本当か否かは定かではありませんが、ロシアの人々は水よりもウォッカの消費のほうがはるかに高いという噂です。

ウォッカの原料について

原料として共通なものは穀類

基本的にあらゆるお酒の原料はほぼ決まっています。特に多いのが麦やトウモロコシ、芋といったところです。ウォッカを製造する際に使用する原料についてもトウモロコシ、小麦、大麦といった穀類が一番多く、他にもジャガイモなどのイモ類も頻繁に使われます。それらを糖化し発酵する段階にし、そして蒸溜させて作った「スピリッツ」の状態にします。

原料をスピリッツにし更にもうひと手間掛ける

ウォッカの最大なポイントはスピリッツにした原料を「ろ過」する行程を加えていることにあります、しかも白樺の木を焼くことで出来上がった炭を「活性炭」として使用しろ過します。その行程が重要です。ウォッカのクセがない風味を作り上げる大事な一工夫なのです。日本酒に代表される醸造酒のように個性が目立つのとは違い、まろやかさが誰でも飲みやすい特徴的なお酒です。

ウォッカはどんなお酒?世界4大スピリット・ウォッカの歴史や種類・味 | MensModern[メンズモダン]

ウォッカの製法について

原料に加える行程の違いで決まる

あらゆるお酒作りの最初の行程は「発酵」から始まります。この段階で手を加えず完成させたお酒が「醸造酒」と呼ばれます。主にビールや日本種、ワインが該当します。これらの状態でもグルメ通やファンが多いはずです。ジンやテキーラ、あるいは焼酎、ウォッカといったお酒は「蒸留酒」と呼ばれます。蒸留酒は醸造酒に熱を加えていく行程で完成させます。

ウォッカは「スピリッツ」という種類

蒸留をして大麦、小麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀物を主原料にしたウォッカの製法は、糖化、発酵させて連続式蒸留機に掛けてアルコール分85度~96度の高濃度な「スピリッツ」の状態にします。スピリッツとは、アルコール分が強い酒類の総称です。ビールやワインと同等な度数の低いお酒に火にかけて蒸留すると、アルコール度数を高くなり違いがでます。

原料を「スピリッツ」にして「ろ過」する

スピリッツを更に水で割ってアルコール分が40度~60度程度に下がるよう調整します。その割った原酒を白樺の活性炭で時間をゆっくりかけてろ過し、無色透明で無味無臭な標準的なウォッカが誕生します。ウォッカの味は特徴がないことがむしろ強みです。単体で飲むこともできますが、日本ではあまりその慣習がありません。しかしあらゆるカクテルとの相性がピッタリなのです。

ウォッカを美味しく飲む方法

カクテルの原料として親しまれている

ウォッカの一番の特徴は、アルコール度数が高くてクセがないことです。なので比較的に口当たりが良く、酔いがまわりやすいという意味ですっかり定着しています。どちらかと言えばストレートに飲むよりもカクテルの材料として使われる頻度が高いお酒です。女性でもすんなりと飲める人気の味と言えるでしょう。

ウォッカを原料に柑橘類と割る

例えばウォッカとオレンジジュースを割って作るカクテルは「スクリュードライバー」と言われグルメな人々に親しまれれています。オレンジ以外でもライムやレモンといった柑橘類のジュースとのミックスが合います。他にもブラッティ・マリー、チチ、モスコー・ミュール、ソルティ・ドッグなど、よく耳にするカクテルの原料となります。

ウォッカの度数は?

ウォッカの極めて高いアルコール度数

ウォッカのアルコール度数は極めて高いことで知られています。日本酒の平均度数が15~16度なのに対して、ウォッカの場合は40程度近辺が平均値です。最も高いウォッカの銘柄だと96度というものも存在するそうです。沖縄の泡盛にも近いアルコール度数です。そのような極度に高い銘柄には「火気厳禁」扱いがされています。

日本ではカクテルとして割るのが習慣

グルメの世界で、韓国や中国の人々が辛い物を平気で食べれるのと同じように、ロシアの人々はウォッカを常用している習慣が成り立っています。度数の高いお酒を普通にストレートで飲めるようです。日本の場合は、そこまで強いお酒は泡盛が近いのかもしれませんが、あまり常用することが少ないので、カクテルの原料として割って飲むお酒という意味で浸透しています。

ジンとウォッカの違いとは?

ろ過をしないとジンになる

ジンの主原料は大麦、ライ麦、ジャガイモ、小麦などの穀物で、ウォッカと同じように蒸留する製法です。なのでジンとウォッカは同類と言えます。ただ決定的な違いは、蒸留した後の「ひと手間」にあります。ウォッカは白樺の木で作った炭に通して不純物を「ろ過」する行程が加わり、これによってジンとの差が生じます。

ジンの原料にはジュニパーベリーが必要

またジンを決めるには、独自な製法が付加されているという特徴があります。ジュニパーベリー(Juniper berry)とい名前のセイヨウネズの球果の上に、流し込むことで香りを付け加えるという行程があります。

焼酎とウォッカの違いとは?

主原料は変わらない

ウオッカも焼酎も主原料はほぼ変わりません。しかし結果は違いのあるアルコールになるのです。その秘訣は製法の細かい違いがあるからです。前述したようにウォッカの製法は穀類を発酵させた原酒を蒸留し、それをさらに白樺の木炭でろ過すると、純粋なエタノール水溶液と化しウォッカと名付けられます。

焼酎は細かい規定に基づいて製法が決まっている

一方、焼酎の場合は主原料に麹を使って糖化させています。アルコール発酵させて蒸留したものに水を加えながらアルコール度数調整をします。焼酎は法的に色々なルールが設定されています。アルコール度を35度~45度以下にすることになっているのもその一つです。

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ウォッカのおすすめ銘柄

アブソルート(ABSOLUT)

アブソルートはスウェーデンを代表するウォッカの銘柄です。ブランドとして知名度もあって売上は世界屈指とも言われています。連続蒸留法による製法で不純物を完全濾過することで、高級感と芳醇な味がグルメや通にウケています。穀物の中の複雑な香りとほのかなドライフルーツの香りが特徴で人気の高いブランドです。

スミノフ(SMIRNOFF)

スミノフはロシアの正統的なプレミアムウォッカで、販売量は世界第1位を誇っています。伝統的な製法でじっくり時間を掛けたる過がスミノフの骨子となる部分です。味や香りは無色透明でまさにウォッカらしいクリアの癖のない仕上がりがグルメの間で評判です。CMなども頻繁にメディアで流されているのでお馴染かと思われます。

ズブロッカ(ZUBROWKA)

おそらくウォッカの銘柄で、最初に思い浮かぶのがズブロッカだという方が多いかもしれません。名前がポピュラーです。生産国はポーランドで世界遺産でヨーロッパ最後の原生林と呼ばれる「ビャウォヴィエジャの森」に自生する「バイソングラス」をという植物に漬け込んで香りを放つお酒です。果実のようなやわらかな香りと爽やかな口当たりがグルメ達を喜ばせています。

スカイウォッカ(SKYY)

スカイウォッカはアメリ産ウォッカです。1992年より製造販売を開始したので歴史がまだ新しい新参者ではありますが、その口当たりの良さが評判となり、たちまち人気銘柄へと登りつめました。原料として米国産グレーン(穀類)にこだわり細かい温度調整と4回の蒸留、3回のろ過という行程を組み、透明感のあるウォッカに仕上げています。

ウォッカについての総評

ウォッカを単体でストレートに飲む習慣はあまり日本人には馴染がないでしょうけど、カクテルとしてグルメには親しまれています。世界4大スピリッツと呼ばれるジン、ラム、テキーラ、そしてウォッカは、比較的に口当たりが良いお酒として浸透しています。たまにはビールやチュウハイを忘れて、スクリュードライバーなどのウォッカベースのカクテルを嗜んでみてはいかがでしょう。


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