シューツリーは、一般によく言うシューキーパー。靴の形状をきれいなままにしておく目的で用いることが知られていますが、木のシューツリーには除菌や除湿といった効果もあっておすすめです。自分の靴に合った選び方、使い方をする必要があります。

シューツリー(シューキーパー)の選び方は?その効果と使い方ご紹介!

目次

  1. 良い状態で靴を履きたい
  2. シューツリーとは?シューキーパーと違う?
  3. 気になる!シューツリーの効果
  4. 便利!シューツリーの使い方
  5. 靴を守るためにはシューツリーのサイズも大事?
  6. 選び方でシューツリーのパフォーマンスが決まる?
  7. 入れっぱなしでも大丈夫?シューツリーの疑問
  8. ブーツに対応するシューツリー
  9. どちらもおすすめ?バネ式とネジ式のシューツリー
  10. 「あった方が良い」のか「あるべき」なのか

良い状態で靴を履きたい

靴というものは、ずっと履いていく中で傷んでいくもの。そういった意味では消耗品でもあり、一定の期間で買い換えていくことが通常です。もちろん愛着を持って、一足の靴を長く大切に使っていくという使い方をする人もいます。

冠婚葬祭の機会にしばらく履いていなかった靴を出したところ、いつの間にか傷んでしまっているということも珍しくはありません。ですから、自分で注意して靴を良いコンディションに保つ使い方も意識しなければなりません。靴用のクリームなども効果的なケア用品ではありますが、シューツリーというものもあります。

シューキーパーといった方が耳なじみのある呼び方であるかもしれませんが、何と言っても「シューキーパー」という語感に劣化から靴を守る印象があります。シューツリー、すなわちシューキーパーの使い方を覚えておけば、靴の状態もかなり違ってくるでしょう。

シューツリーとは?シューキーパーと違う?

シューツリーとは、足に準じた形状をしている型。靴を履いていないときに中へ入れて使うものであり、シューツリーを入れておくことによって型崩れしないようになる効果が。特にせっかくの良い靴をずっと履いていきたいという場合には、持っておいて損がありません。

シューツリーに使われている素材は木やプラスチックですが、シューキーパーと呼ばれるものはプラスチックで作られたシューツリーを指すことが一般的。そもそも「シューツリー」という名前を英語で書くと「shoe tree」ですから、基本的には木材ということになります。

ですが現実には、木で作られている靴の型もシューツリーではなくシューキーパーと称しているケースがあるわけです。実は、「シューキーパー」は和製英語。ネイティブの人と話をする場合には、シューキーパーではなくシューツリーを使う言葉の選び方がおすすめです。普段の会話に用いるならばシューツリーとシューキーパー、いずれの言葉の使い方でも問題はありません。

気になる!シューツリーの効果

シューツリーを靴の中に入れておけば、靴の形がしっかりした状態に保たれます。また、買ったばかりで足になじんでいない靴の幅を広くする効果ももたらされます。木製で特にクオリティが高いシューツリーですと、靴がにおわないようにするほか履いているうちに強まる湿気を吸い取る効果も。

体内において足の裏は汗腺が多い部位であり、靴を履いているときにはその足が靴の中で閉じ込められている状態になります。ですからどうしても靴の中は蒸れがちになり、その中は雑菌にとって繁殖しやすい環境になっているのです。靴は乾燥した状態であることが効果的であるのですが、過度に乾燥していると今度は靴が傷んでしまう理由にもなってしまいます。

シューツリーによる効果は、ちょうど良く乾燥している状態をもたらすのです。プラスチックで作られたシューツリーですと、安価かつ軽量であるものの湿気やにおいの対策となる効果はありません。さまざまな効果を望むのであれば、シューツリーでも木製のものがおすすめです。

便利!シューツリーの使い方

たとえば靴が雨で濡れてしまった場合ですと、とりあえずはよく風が通る場所で靴を乾かしてからシューツリーを入れるようにするという使い方がおすすめ。実は外から室内へ入ってすぐにシューツリーを使うと、靴が乾くまでにかかる時間が長くなってしまうのです。

特に木製のものは効果的に靴の中を除湿してくれるのですが、ひどく湿っている状態であるにもかかわらずそのまま入れるという使い方をしているとさらに蒸れてしまうのです。すぐにその靴を履きたいというときは、いったん丸めた新聞紙などを靴に入れて湿気を取った上でシューツリーを入れる使い方がおすすめ。

その吸湿性などを持続させるには、シューツリー自体のメンテナンスをすることも必要です。木のシューツリーにおすすめの方法は、天日干し。するとしないとでは湿気を吸う力が明らかに違い、天日干しをすることで吸湿性の回復効果も期待されます。

シダーウッドが用いられているシューツリーですと、やすりをかけた上で表面を少し削るケアが必要。そのほかの木材が原材料になっているシューツリーに関しては、アロマオイルをかければ良い香りが続くでしょう。

靴を守るためにはシューツリーのサイズも大事?

シューツリーの選び方について注意しなければならないことは、シューツリーのサイズ。靴に対してシューツリーのサイズが大きすぎると、靴が変形する原因になりかねません。逆にシューツリーが小さすぎると、靴の形状がキープされるように役割を担うことができないのです。おすすめのサイズは、やはり靴と同じ大きさのシューツリー。

しかしながら難しい点は、靴のサイズが0.5センチで刻まれていることに対してシューツリーはの大きさは2センチ単位といったようになっていること。つまり、サイズによっては靴とマッチするシューツリーが見つかりにくいのです。そのようなときにおすすめの選び方としては、靴よりもやや小さいシューツリーを選ぶようにしましょう。

なお、靴それぞれの形状にフィットするシューツリーを選択することも大事。ポイントとしては、高さや大きさが甲にあたる部分とちょうど合うようにします。万全を期すならば、靴の内側について寸法を実際に測ることもおすすめです。

選び方でシューツリーのパフォーマンスが決まる?

シューツリーの選び方次第によって、実際にシューツリーが発揮するパフォーマンスは異なったものになります。選び方についてはひとつ、材質の選択がポイント。除湿や除菌を重視するのであれば木のシューツリーという選び方はおすすめですが、木のシューツリーでもニスが塗られていると話は違います。

つまりは通気性がなくなってしまいますから、プラスチック製のものを選ぶ場合と違いないことになるのです。それと靴のサイズを意識したシューツリーの選び方ですとバネ、ネジでサイズを調整することのできるシューツリーも一手。

さまざまなサイズの靴に適していて、ちょうど良い幅にセットすることでかかとの反りや甲のしわを防止することができます。お金のかけ方を考えると、シューツリーへ出費しても、より良いシューツリーの選び方をすれば靴が長く良い状態に保たれ買い替える頻度も低くなって金銭面でリーズナブルになるかもしれません。

入れっぱなしでも大丈夫?シューツリーの疑問

靴の形が崩れていかないようにして、清潔な靴の中をキープするためにも活躍するシューツリー。それだけ便利なものですから、靴を履いていないときはずっとシューツリーを入れっぱなしにしておけば良いのではないかという疑問があります。

ですが、シューツリーのサイズが大きすぎると長い時間を入れておくことによって逆に靴が変形してしまう心配が。それにバネを使うものですと、その強い力が靴へかかることによってやはりフォルムがおかしくなってしまうリスクもあります。ですから、物によっては入れっぱなしにするという使い方はおすすめされません。

また、つくりがデリケートであったり素材が伸びやすいものであったりする靴にシューツリーを入れっぱなしにしておくこともおすすめではありません。除湿に関して言えばあくまでシューツリーは半乾燥程度の状態で効果を発揮するものですから、靴がいくつもある場合にはひとつ乾燥させた後には別の靴へ入れるといった使い方をしても良いでしょう。

ブーツに対応するシューツリー

シューツリーには、ブーツに対応するものもあります。一口にブーツと言っても足首がやや隠れる程度のショートブーツ、くるぶしを覆う程度のアンクルブーツなどさまざまな種類があります。ですから、シューツリーの選び方としてもそれぞれのブーツに適したものを選ぶことが大切。

たとえば短いブーツに合うものですと、かかとの部分は高さが10センチ前後というサイズになっている場合が多くあります。甲の部分は、高さが5センチ前後といったところ。

一方、長いブーツに合うシューツリーについてはその形も長いブーツのようなものになっています。また、空気でふくらませる使い方をするものなどもあります。こういったものはどちらかと言うと、安価ながら型崩れしやすいものが少なくないため選ぶには注意しなければなりません。

どちらもおすすめ?バネ式とネジ式のシューツリー

シューツリーのうちバネ式になっているものには、バネの持っている伸びる力が活かされています。バネが靴のかかとを押していることで、靴底は反らないようになります。それほど高価なものではなくおすすめですが、かかとの部分について強度がそこまでない靴ですと変形してしまうリスクも。

ネジ式になっているシューツリーであれば、そのネジによってこまかな調整をすることができます。ちょうど靴の大きさと合うように調整すれば、デリケートな靴であっても傷むことはありません。ただ、あくまでも「微調整」ですから最初から靴のサイズに限りなく近いものを買わなければなりません。

この点に関しては、バネ式のシューツリーですとサイズの開きが大きくてもバネの力でサイズを合わせることが可能。どちらのタイプにも一長一短はあるのですが、十分な強度のある靴であればいずれでも問題はありません。

「あった方が良い」のか「あるべき」なのか

シューツリーという存在は、意外に知られていないもの。靴に対して相応の興味を持っていなければ、知り得ないところもあります。特に普段からスニーカーなどしか履くことがないということであれば、靴のケアにもあまりこだわることはないでしょう。とは言っても、たとえば営業の仕事をするようになれば営業先などで全身の身なりが注目されるようになります。

もちろん靴にも視線が集まりますから、靴の選び方やメンテナンスにもこだわるように。そこで、シューツリーを使うという選択肢が生じるのです。靴がやがて傷んで買い換えなければならないと割り切っている人にとっては、シューツリーは「あった方が良い」といったぐらいのアイテムであるかもしれません。

ですが靴のことを深く知っている人からすると、シューツリーを使うことで良い靴を何十年にもわたって履くことができるというのです。好きな靴を大切に履こうという意識があるのであれば、シューツリーは「あるべき」物です。


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