スーツにローファーを履くことは、ビジネスシーンですと必ずしも簡単ではありません。仕事相手の評判なども、気になるところ。それでもローファーは履きやすい靴であり、ややカジュアルな雰囲気が許される場面であれば選ぶ素材や色次第でスーツにも合わせることが可能です。

スーツにローファーっていいの?気をつけたいポイントと周りからの評判

目次

  1. ビジネススタイルに合わせる靴の考え方
  2. スーツにローファーは許されるのか
  3. 気をつけるポイントは?スーツとローファーのコーデ
  4. 結婚式や入学式のスーツにローファーを選ぶ
  5. スエード素材のローファーもスーツに合う?
  6. 靴下も大事?スーツとローファーのファッション
  7. ローファーを履くスーツスタイルから違和感をなくす方法
  8. フォーマルな場は?スーツとローファーのメンズスタイル
  9. スーツとローファーの組み合わせをおしゃれにするコツ
  10. 実際のところ「変」という評判はない?

ビジネススタイルに合わせる靴の考え方

ビジネススタイルと言うとビジネスパーソンにとっては「制服」のようなものであり、全身をしっかりとコーディネイトしたいところ。仕事で対面する相手のスーツを目にする際、視線は最後に足元へ向かうことに。足元までに意識がしっかり向いていれば、スーツスタイルの全体が引き立つのです。

一般的にはスーツに革靴を履くことが当たり前ながら、近年はスーツスタイルにもやや崩した要素を取り入れるケースがあります。そこで、特に若い世代を中心としてスーツにローファーという選択肢が考えられるようになりました。やはり、ビジネスにローファーはもってのほかという考え方も。ですから、ローファーを履くとなれば周囲の評判も気になるところです。

ただ、何と言ってもローファーには手軽に履くことができるという利点もあります。そして、素材や色にもしっかり注意しながら選ぶことで、ローファーをスーツに合わせてもおかしくないようにすることは可能です。本当に改まったビジネスの場面でスーツにローファーはさすがに難しいものですが、TPO次第でスーツにローファーという組み合わせは不可能ではありません。

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スーツにローファーは許されるのか

ローファーは、大きく革靴のカテゴリに属する靴です。靴紐がついていませんから、履くにも脱ぐにも苦労するところがありません。一般的な革靴は紐の結び方で足が落ち着くよう調整するのですが、ローファーには紐がありませんから靴自体の弾力でなじませるのです。簡単に履くことができることからローファーは評判も良いのですが、スーツにローファーとなると少し話が違います。

フォーマルな場に関してローファーはふさわしくなく、仕事のときにもあり得ないというところがもっぱらの評判でした。しかしながら近年は、ビジネスシーンで履くのであればTPO次第という見方もされるようになってきています。もちろんはじめて訪問する取引先へ挨拶に出かけるという場合、あるいは就職活動などですとスーツにローファーを選ぶことは良くありません。

ですがビジネスシーンにおいても少しカジュアルさを取り入れたスーツスタイルが認められる場面や職場であれば、スーツにローファーを合わせることが許容され得ます。一例としてクールビズやウォームビズが導入されている際のスーツスタイルは快適さが追求されたスーツを選ぶことが一般的ですから、スーツとローファーがマッチする余地もあるというわけです。

気をつけるポイントは?スーツとローファーのコーデ

ビジネスシーンでスーツにローファーを合わせたコーデを考えるのであれば、選ぶべきポイントがいくつかあります。まず、ローファーのカラーは暗めの色にすること。その上で、可能であればローファーの素材はスムースレザーが使われたものを選ぶようにします。

ブラックなどの色、スムースレザーを使ったローファーを選ぶと普段からビジネススタイルとしてスーツに合わせて履く革靴とイメージが近くなります。そのために、ローファーを履いていてもスーツと合わせて極端な違和感がないとして評判になっているのです。さらに、大きすぎないローファーのサイズを意識して選ぶことも重要。

ローファーは弾力性に優れていますから、履くうちに足へなじんでいきます。小さく感じられても履く中でジャストサイズのローファーになりますから、買うときはやや小さなローファーを選ぶというわけです。

そして、ローファーは甲の部分が一枚の革で作られていないものを選ぶと良いでしょう。一枚革になっているローファーは、シワになりやすい傾向があります。シューツリーを使うことで対策にはなるのですが、そもそも一枚革ではないローファーを選ぶことでシワになりにくくスーツにも無難です。

結婚式や入学式のスーツにローファーを選ぶ

結婚式や入学式といったイベントに際してはタキシード、スーツといったスタイルで参加することが一般的。もちろんそのような場においても、スーツそのものだけでなく靴にまで気を配らなければなりません。ただビジネスこそカジュアルなスタイルが認められていればスーツにローファーを合わせることはできるものの、フォーマル色が強い結婚式にローファーは適していません。

親しい友達ばかりが集まって開かれる結婚式、あるいは二次会などであればスーツでローファーを履くことも良しとされるでしょう。入学式などの場でスーツ、ローファーというコーディネートをすることについても好ましくないことは同じ。ただ、大勢の人が参加している場でさすがにローファーを履いていることについてそこまで目立って見えるわけでもありません。

立っている時間が長くて疲れるかもしれないといった場合には、ローファーを履く選択肢もひとつの手です。黒いスーツを着ると考えれば、ローファーも黒を選ぶことがもっとも適しています。もう少し「冒険」したいとあれば、スーツに茶系のローファーを選ぶことも不可能ではありません。

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スエード素材のローファーもスーツに合う?

スーツとローファーを合わせる上でもっとも合わせやすい素材は、一般的な革靴にも使用されているもの。つまりはレザーや合皮といったように、革靴に用いられている素材のローファーであればスーツと一緒に見て浮いた印象にならないのです。

そう考えると、スエード素材で作られているローファーであればスーツに合わせてどうかと気になるところ。スエードという素材は、サンドペーパーで表面を加工して毛羽立たせているものです。つまり、それだけローファーにしてもカジュアル感が増すことに。スーツとの相性については、合わないのではないかという見方が主流です。

ただ、ビジネスにおいてもややラフな印象のするスーツを着用するケースは多くなってきています。ですから状況によっては、スエード素材のローファーを履く選択もあり得ないことではありません。実際にスエードのローファーをスーツへ合わせるにあたっては、スーツの素材に十分な存在感があることでマッチしやすくなるでしょう。

靴下も大事?スーツとローファーのファッション

スーツスタイルでカジュアルな雰囲気を出すにあたり、ローファーにはカバーソックスの靴下を合わせることがおすすめ。くるぶしのあたりがローファーからのぞいていれば、カジュアル感もさらに増します。カジュアルめのスタイルに一般的な靴下を履くと、ローファーから靴下が完全に見えてしまい全体的なスーツの印象もマイナスになってしまうことに。

やはりフォーマルな場面にも着用するようなスーツにローファーを合わせるのであれば、出勤時に履くビジネスソックスが合っているでしょう。一般的なビジネススーツと合わせるローファーはスタンダードな革靴に近い印象ですから、スーツとローファーでコーディネートするときにはまさにビジネスで履く靴下をチョイスすることで違和感がない着こなしになります。

なお、女性もメンズのスーツスタイルに対しては厳しい目を持っています。それでも上質なローファーをしっかり履きこなしていればトータルのスーツスタイルも締まったものになり、女性からの評判も良くなるでしょう。

ローファーを履くスーツスタイルから違和感をなくす方法

ローファーを履くスーツスタイルに関しては、実際に厳しい意見もあります。しかしながら、仕事ありきでとにかく結果を出せばスーツ姿のことをそこまでとやかく言わないという社風の職場もあることが事実。

ビジネスにおいても、少しカジュアルな空気が許される場はあります。クールビズやウォームビズも、ある意味では場面に合わせたスーツなどの着心地を追求するもの。スーツスタイルでローファーを履くことについて賛否両論であるという状況は把握した上で、あとはケースバイケースの選択をすることが大切です。

仕事をする相手が、スーツとローファーの組み合わせについてどのような認識を持っているかに配慮しなければなりません。もちろんビジネスの中で特にフォーマルなシチュエーションではスーツ、ローファーというコーディネートを避ける必要があります。

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フォーマルな場は?スーツとローファーのメンズスタイル

スーツにローファーを合わせるメンズのコーディネートについてはフォーマルであると好ましくない、ビジネスシーンではTPOに応じてといったような常識が。しかしながらこれらは何かで定義されているというものではなくある種、暗黙の了解とも言うことのできるものです。そして、若い世代は積極的にこういった常識を打ち破ってもいます。

フォーマルな場であっても、成人式や大学の入学式などですと現実にスーツとローファーのスタイルが珍しいものではなくなってきているのです。若い感性はスーツを身につけつつローファーを履くことでフォーマルな中にナチュラルな雰囲気を感じ取っていて、それがいわゆる「抜け感」。

世代によっては革靴と近いローファーを履くことについて、気にしなければスーツと合わせることが許されるといった感覚です。一方さまざまなスタイルでファッション性を追求している若い世代にとって、ローファーはどこか堅いスーツスタイルにも抜け感を出すツールになっているのかもしれません。

スーツとローファーの組み合わせをおしゃれにするコツ

スーツとローファーを組み合わせる上で、ラフな着こなしをしておしゃれにしようとするならば靴下のチョイスにちょっとしたコツがあります。くるぶしが見える程度に小さめのサイズを履くことが自然な印象へつながり、あえて靴下を履かないという選択もまた良しです。

一方、しっかりしたスーツの印象を損なわせないためには、一般的なスーツと靴の組み合わせを考えるときと同様に考えて問題ないでしょう。シルエットが細いスーツに合わせるならば、同じように細身のローファーが合っています。また、スーツとローファーの色を合わせることにも注意しましょう。たとえばネイビーのスーツにローファーを合わせるならば、定番のカラーはブラウン。

ネイビーのスーツは暗い系統のカラーですから、あまりに明るい色のローファーを合わせると足元が目立ちすぎてしまいます。そう考えると、スーツがネイビーでローファーはブラックでも良いでしょう。ブラウンのローファーは、グレーのスーツにもよく合います。ローファーのベージュが明るめでも、マッチするでしょう。

実際のところ「変」という評判はない?

ローファーがビジネスに合わないという意見も根強いものであり、スーツとローファーを合わせるファッションについてはいまだ否定的な向きもあります。そういったこともあり、特にビジネスでファッションに対する考え方がわからないクライアントと相対するにあたってはローファーを履くことに対して評判を気にする必要も。

余計なところで評価が下がらないよう、スーツにローファーというコーディネートは避ける人も少なくありません。社内での評判だけを気にするのであれば、多少スーツにローファーというスタイルの評判が悪くても気にしないといったように開き直ることもありです。

上手に着こなせば似合うものですし、ローファーの選び方次第でスーツスタイルの一部としてしっかりなじみます。自分なりに、コーディネートを追求する道を突き進んでも良いでしょう!


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