寒い季節になるとビジネスシーンでもスーツにマフラーは定番ですね。でもちょっと待って下さい!マフラーは防寒用だと思っていませんか?マフラーは首元を立体的見せ、シルエットをシャープに演出する効果があります。巻き方を工夫してスーツのおしゃれ度をアップさせましょう!

目次
- スーツを際立たせるキーポイントは首元にあり!
- スーツとマフラーに革命を起こしたダンディズムの象徴ボー・ブランメル
- スーツの着こなしをアップ!首元を飾るアイテムいろいろ
- スーツスタイルに合うマフラー選び抑えるべき4つのカラー
- スーツスタイルに合うマフラーは柄で遊ぶのもありです
- スーツスタイルに合うマフラーは素材にもこだわりを
- スーツスタイルに合うマフラー長さポイントは160cm
- マフラーの巻き方の基本はやっぱり身だしなみ
- イタリアでは定番のおしゃれな巻き方・ピッティ巻き
- スーツスタイルにエレガントさをプラス・ニューヨーク巻き
- 簡単スタイリッシュ・ワンループ巻き
- スーツとコートに上品さを加える・プレーンノット巻き
- スーツに合うマフラーと着こなしのまとめ
スーツを際立たせるキーポイントは首元にあり!
マフラーの起源は15世紀に女性の顔の下を覆った白い布だと言われていますが、防寒具として定着したのは18世紀フランス革命のころ。もともとは女性のためのものだったマフラー。しかし首元は男性にも重要なものだったんですよ。
昔から首元は男性の命の象徴でした。古来より戦闘の際に着用された鎧でも、首元には必ず防御のための意匠が施されているのがそれをよく表していますね。そしてその首元がのちにメンズファッションにおいて特別な意味を持ったのは必然だったんですね。
命の象徴からメンズファッションのポイントへ
闘いにおける命の象徴だった首元がおしゃれのポイントに変化する、そのきっかけはどのようなことだったのでしょうか?それは18世紀イギリスに出現したひとりの男によってもたらされ、その後その波は大きく広がって行きました。
スーツとマフラーに革命を起こしたダンディズムの象徴ボー・ブランメル
18世紀後半イギリスで生まれたブリティッシュ・スーツの基準を作ったひとりで、紳士服をファッションに昇華させ洒落者ブランメル言われた彼は、毎日一枚の白い布を首元にふわりと巻いて外出していました。
メンズファッションを変えたネッククロス
ブランメルが首元に巻いていた布はネッククロスと呼ばれ、メンズファッションや着こなしに衝撃を与えました。ネッククロスは現在のネクタイのルーツとされていますが、布の長さや幅からネクタイよりも現在のマフラーに近かったようですね。
下級貴族出会ったブランメルはネッククロスでイギリスの上流社会を驚嘆させ、彼がどんな巻き方で街に姿を現したのかが毎日新聞に報じられていたそうです。ビックリですね!
イギリスだけではなく後のアメリカの紳士服にも影響を与え、スーツや服の着こなしの基礎を作ったブランメル。おしゃれの象徴として彼の銅像はロンドンのダンヒル本店の前にあり、今でもファンが訪れています。
スーツの着こなしをアップ!首元を飾るアイテムいろいろ
首元を飾るアイテムはマフラー以外もありますね。女性だけではなく男性も、防寒目的だけではなくトータルコーディネートの一環としてこれらのアイテムを活用しておしゃれを楽しむ方も多くなりました。やはり首元は着こなしのキモと言えそうですね。
マフラー
防寒を目的として目の細かい編み方をされた襟巻き。毛糸で編まれたものも多く主に冬に使用するアイテムが、一般的にマフラーと呼ばれていまが、最近ではスーツに合わせるなど、使い方や巻き方も様々で幅広いコーディネートに対応できるようになりました。
ストール
マフラーよりも大判で肩にかけることを目的としたものがストールと呼ばれます。春から冬まで長く使えるアイテムで生地の種類も豊富。米軍がサウジから持ち帰ったアフガンストールも、ファッションアイテムとして広がりました。
ショール
ストールよりもさらに大判でかぶったり肩にかけたりするものがショールです。ショールは他のアイテムと違い正確には衣類に分類されています。
首元を飾るアイテムも増えましたが、スーツに合うアイテムといえばやはりマフラーですね。特にスーツスタイルはは首元があまり主張し過ぎないように注意が必要です。コーディネートの邪魔をせずおしゃれ度をアップさせるには、自分にピッタリのマフラー選びが大切です。
スーツスタイルに合うマフラー選び抑えるべき4つのカラー
防寒具としてだけではなくマフラーは、コーディネートをランクアップさせるおしゃれアイテム。マフラーひとつで相手に与える印象はガラリと変化します。そこで大切なのが服に合わせたカラー選び!失敗しないカラー選びのコツは?
スーツにモノトーンマフラーは鉄板アイテム
スーツはもちろんカジュアルにも服を選ばない汎用性の高いモノトーン。それだけで着こなしをアップさせおしゃれで大人っぽい雰囲気を演出できる必ず一本持っていたいアイテムです。ただし全体のカラーが暗過ぎにならないように、アクセントをつけるようにしましょう。
赤や黄色などの暖色系マフラーはかっちりとしてスーツのイメージを和らげます
色は人間の感情に働きかけると言われていますが、暖色系はかっちりとした着こなしを和らげ、親しみを感じさせる効果があります。ネイビースーツに少し暗めの赤などピッタリのカラーリングですね。またイタリア人男性はネイビースーツに黄色のマフラーを合わせてこなし感を演出しています。
ブルーはクールなイメージでスーツを引き立てる寒色系マフラーの代表です
ブルーなどの寒色系はクールなイメージから沈静色とも言われています。そして小さく感じる収縮色でもあるので、全体の着こなしをスッキリと見せる効果もありますね。ネイビースーツはもちろん、グレー系のスーツに寒色系マフラーを合わせるのもありです。
ブラウン系アースカラーマフラーはスーツに大人っぽさを加えます
秋から春先まで季節を問わないのがブラウン系マフラーの特徴です。大人っぽさを演出したい男性にはピッタリのマフラーですね。
スーツスタイルに合うマフラーは柄で遊ぶのもありです
カラーと並んでマフラー選びで重要なのが柄!特にスーツスタイルはネクタイがソリッドかストライプやドットかによって、コーディネートのバランスが違ってくるのでマフラーの柄も慎重に選びたいですね。代表的な柄と特徴をご紹介します。マフラー選びの参考にしてみてはいかがですか?
無地のマフラーはやっぱり持っていたい定番です
コーディネートのしやすさという点で、無地のマフラーは安定感が抜群ですね。また膨張色か収縮色かでイメージが変わるので、首元のボリュームの変化も楽しめる、シンプルでありながらおしゃれ上級者に好まれるのが無地のマフラーです。
チェック柄マフラーもメンズのマストアイテムです
チェック柄マフラーはカラーも柄も種類が多くどれを選んでいいのか迷いますね。カジュアルなら少し派手めの細かい柄でアクセント使いもありですが、スーツスタイルは少々悪目立ちします。チェック柄マフラーはシンプルな大きめの柄を選ぶと、どんなカラーでもスーツとの相性はピッタリです。
ストライプのマフラーも大人使いOKです
ストライプのマフラーは若い世代のアイテムだと思いがちですね。でも大人世代も心配は無用ですよ。大人世代がスーツに合わせるストライプのマフラー、選ぶポイントはふたつ。色使いを抑えること、そして細いストライプを選ぶこと。ストライプの幅は広いほどカジュアル度が強くなるので、スーツには細いストライプを意識しましょう。
スーツスタイルに合うマフラーは素材にもこだわりを
洋服と同じようにマフラーの素材の種類も豊富になりました。マフラーは肌に直接触れるアイテムだけに、スーツや洋服のように素材にもこだわりたいですね。特に上質なスーツを着たときなどバランスを考えて、慎重に素材を選びましょう。
上品な光沢と高級感を演出するならカシミヤマフラー
メンズ、レディース問わずマフラーの定番素材といえばカシミヤ。保温性に優れ軽く上品な光沢がかもし出す高級感は世代を問わずマフラー素材の定番ですね。
デザインの豊富さならウールマフラー
ウールも洋服に多く使われている素材ですね。カシミヤよりも重量感と程よい厚みがあって、スーツのアクセント使いにはぴったりの素材です。また多く流通しているのでデザインやカラーも豊富なのがウールの良さでもありますね。
肌触りで選ぶならアンゴラマフラー
アンゴラマフラーの特徴はそのソフトな肌触り。繊維が細かいので肌が敏感な人にはおすすめの素材ですね。保温性も高く機能面でマフラーを選ぶならアンゴラです。
スーツスタイルに合うマフラー長さポイントは160cm
マフラーの長さが160cm以上がロングマフラーの基準とされています。スーツのシルエットとのバランスを考えると、ボリューム感を出しいろんな巻き方が楽しめるロングマフラーを選びたいですね。
逆にショートマフラーは、巻くより首からたらすことが多いので、ボリューム感のあるアウターに合わせた方が全体のバランスがよくなります。
マフラーの巻き方の基本はやっぱり身だしなみ
マフラーの巻き方は特に決まりがあるわけではありません。しかし決まりがないからこそ愛用者の工夫で個性を出すことが出来ますね。たとえ巻き方に決まりはなくても、洋服と同じく抑えるべき基本はあるんですよ。その基本さえ守れば工夫次第で自分らしさが出せるのもマフラーのいいところですね。
マフラーも身だしなみです
マフラーもメンズファッションのアイテムである以上見た目は重要ですね。ネクタイもそうですが首元のおしゃれで他の洋服と違うところは着崩しはNG!首元がキマっていないとだらしない印象を与えるのでマフラーの結び目やたらす長さは常にチェックしましょう。
寒い季節にスーツの着こなしをアップさせるにはマフラーは重宝するアイテムですね。マフラーの巻き方は何十種類もあるようですが、それはレディースだけのこと。メンズは数のバリエーションよりもやはりスタイル!抑えておきたいスーツに合うおしゃれな巻き方をご紹介します。
イタリアでは定番のおしゃれな巻き方・ピッティ巻き
フィレンツェ巻きとも言われるイタリアでは定番中の定番の巻き方です。フィレンツェで年2回行われるメンズプレタポルテの見本市「ピッティ・ウオモ」に集まる集まる関係者が好んでしていた巻き方で、立体感とボリューム感がスーツにピッタリのスタイルです。
スーツスタイルにエレガントさをプラス・ニューヨーク巻き
スーツやコートなどフォーマルなシーンに似合うエレガントな巻き方がニューヨーク巻き。胸元にたらしても良し、ジャケットのVゾーンにインしても良しの大人世代こそチャレンジしてほしい巻き方。少しふわっとさせた方がよりおしゃれ度がアップします
簡単スタイリッシュ・ワンループ巻き
アウターを選ばない定番の巻き方ですが、スーツとの相性も抜群です。クロスさせたりひねったりのバリエーションで自分なりの巻き方で個性を出せるのも楽しいですね。
スーツとコートに上品さを加える・プレーンノット巻き
カチッとした巻き方で見る人の好印象を与えるのがプレーンノット巻き。スーツによく合う巻き方として世代を問わずビジネスパーソンに人気の巻き方ですね。
スーツに合うマフラーと着こなしのまとめ
寒い時期は首元を飾るアイテムが活躍する季節ですね。特にスーツの上にコートを羽織るとき注意したいのが着膨れ。寒いからと言って何枚も重ねて着ると着膨れしてシルエットが台無しになります。そんなとき防寒対策にもコーディネートのバランスにも重宝するのがマフラーです。
ビジネスシーンではスーツにマフラーを上手く使うと相手の印象はグッと良くなります。メンズファッションのポイントは首元、そしてマフラーも身だしなみ。それを常に意識しておしゃれ度をアップさせましょう!
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