昭和の頃から日本人に親しまれているサプリメントの一つがビール酵母です。実はその効果と効能には絶大なものがありつつ以前は意識して摂取しないというのが日常の傾向だったようです。ここに来てグルメも注目するビール酵母についての栄養を考察しその魅力に迫ります。

目次
ビール酵母とはどのようなもの?
ビール酵母をご存知でしょうか?ビール酵母という言葉からグルメや食通にはビールを連想される方が多いかと思われます。実はビール酵母には様々な栄養素があり、ダイエットのサポートにも効果的な側面があります。今まで数々のダイエットに挑戦したけど挫折し効果がなかったという方々やグルメに、低カロリーで健康的、栄養価の高いビール酵母はおすすめなサプリです。
ビール酵母を料理に取り入れるグルメも
ビール酵母は比較的誰にでも扱いやすいサプリメントです。古くから栄養補助食品として食事とは別扱いにされていましたが、近年ではパン作りにビール酵母を利用したり、粉末状のビール酵母を冷たい飲み物に溶かして飲むなど、グルメの間でも利用価値が見直されています。レシピも次第に増えて、ビール酵母を食卓に並べているご家庭も増えている傾向です。
ペットの餌にビール酵母を混ぜることもあります
また食通なグルメに限らず、ペットにもこだわったグルメ感覚でビール酵母を利用する方もいらっしゃいます。元々はビール工場で使用して必要性がなくなったビール酵母は、牛や豚などの家畜用の餌に回されてました。その餌を食べた家畜は病気が少なく、健康な状態であることが判明しています。
ビール酵母の概要
ビール製造の脇役として利用する
その名の通りビールと大きく関係があります。ビール製造の際には主原料の大麦など穀類の他に微生物(酵母)の働きが不可欠です。麦芽を煮た時に発生する「麦汁」へビール酵母を加えて発酵させます。するとビールが完成します。麦汁の栄養分を吸収しアルコールと炭酸ガスに変換します。やがて発酵が終わりビールが完成する頃には、ビール酵母は栄養分を豊富に含んで残ります。
残ったビール酵母には栄養が豊富
ビールの製造が完了し発酵が済めば、ビール酵母自体は通常必要なくなります。昔は不要となったビール酵母の残骸は、農家の家畜の餌になっていました。しかしこの餌を食べた家畜の健康面が良好なことを発見し、再生利用することを考え始めました。アルコール分や苦味成分を取り除いて乾燥させたものをサプリメントとして生まれ変わらせています。
ビール酵母はサプリメントがポピュラー
ビール酵母はビールの製造行程によって誕生したものなので、日常の食事、あるいはグルメが舌鼓するような豪華な料理からも摂取することができません。よってサプリメントや粉末状にした製品から摂るのが一般的です。また粉末状のビール酵母は、料理に加えることが容易にできるという利点があり、グルメで料理好きな方々も利用しています。
ビール酵母はコストパフォーマンスが高い
あらゆるサプリメントが存在しますが、毎日常用するとなれば気になるのは費用対価についてです。ビール酵母ほどコストパフォーマンスの高いサプリはないと言われています。例えばビール酵母の代表的サプリである「エビオス錠」の場合、一瓶2,000粒ありつつ価格は2200円程度です。1日あたりの摂取はわずか33円分という計算になります。とてもお得なサプリメントと言えます
ビール酵母への着手は古くから続く
日本の大手ビールメーカーであるアサヒグループは、既に1910年からビール酵母の効能に着目していました。やがてビール作りを終えて残ったビール酵母について再利用を研究していました。日本では古くからお馴染な「エビオス錠」もその研究成果のひとつとされています。また家畜飼料として利用すると家畜の健康面が優れるという成果も出ています。
ビール酵母の栄養成分
ビール酵母には人体を営む上で大切な栄養素が豊富に含まれています。ビタミンB群やミネラル、アミノ酸、核酸、食物繊維といった主要な栄養素があるとされています。ビールの製造過程に於いてみるみる栄養素を吸収し偶然できあ上がった夢のようなサプリメントです。比較的にそれが入手しやすいのですから、健康志向が高まる昨今でこれを逃す手はないはずです。
その中でもビール酵母のアミノ酸には、BCAAを含む必須アミノ酸9種類のすべてが揃っています。毎日摂りたいけど不足がちな栄養素のほとんどがバランスよく配合されています。毎日の食事だけでは取れない不足分の栄養は、ビール酵母から取れる可能性があります。ビール酵母は栄養補助食品として認知されています。
ビール酵母の中のアミノ酸
さーて、じゃあ今日もルービー飲んで寝るべ!#ビール酵母 pic.twitter.com/mO1nE41jKG
— Naoya@絶好調🕑 (@suzukikunnkakko) June 20, 2017
ビール酵母の約半分はアミノ酸から生成されています。代謝促進し運動エネルギーを作りだすので健康維持に欠かせません。しかしアミノ酸は人体で合成することが出来ない栄養素です。よって外部から摂取する方法に委ねています。ビール酵母には必須アミノ酸が全9種類が含まれています。それ以外にも非必須アミノ酸も含まれ全部で19種類のアミノ酸があると言われています。
ビール酵母の中のビタミンB群
ビール酵母にはビタミンB1、B6、B2、ニコチン酸、パントテン酸、B12、葉酸をはじめとする10種類のビタミンB群が入っています。健康に必須なビタミンB群が不足すると脚気(かっけ)を引き起こします。ビタミンB群は体に貯蔵が出来ない栄養素です。ビール酵母によって手軽に多くの種類のビタミンB群の摂取ができるのが魅力です。
ビール酵母の中のミネラル
ビール酵母に多く含まれているミネラルの一種はカリウムという栄養素です。借りうもは余分な塩分を体外へと排出する作用があります。塩分濃度を正常に維持することで健康体を保つ役目を補ってくれます。毎日のお通じを規則正しく行うための手助けをしてくれそうです。特に女性の間でビール酵母が人気を高めている理由の一つです。
ビール酵母の中の食物繊維
食物繊維という栄養成分には整腸作用があります。便秘や下痢などの不調を整える働きがあります。ビール酵母を続けて飲むと、肌荒れが改善したり大腸がんのリスクから守る効果も期待出来ると言われています。また食事で摂った栄養成分吸収をゆっくりと促す役目もあり、血糖値上昇が抑えられるので、食通なグルメにも良い効果が期待できます。
ビール酵母に含まれるその他の栄養素
ビール酵母には他にも様々な栄養成分が含まれています。紫外線を受けるとビタミンDに変換する「エルゴステロール」は、抗菌物質を生み出し免疫力を高め、「グルカン」は免疫機能を高める細胞を活性化させ、「グルタチオン」は、活性酸素や毒素が除去、排出する作用があります。老化現象を抑えて若々しい体つくりに貢献します。
ビール酵母の効果
ビール酵母は古くから日本で愛されているサプリですが、まだまだ解明・立証されていない効果・効能が期待されています。飲み続けた方々の中には「寝起きがよくなった」「アトピーがよくなった」「風邪を引かなくなった」「生理不順が改善した」という声もあるようです。ここでは期待できるビール酵母の主な効果や効能についてご説明します。
①疲労回復
疲労を回復させる栄養素の一つがアミノ酸です。ビール酵母には体内で作れない必須アミノ酸9種類が全て含まれています。アミノ酸は体力維持に欠かせないパワーの源になります。特に自覚するほど疲労を感じる時に吸収すれば、回復を促す効果・効能があります。
②便秘改善
ビール酵母には乳酸菌が含まれています。これは胃腸の改善や食欲促進の効果や効能があります。他にもグルカン、マンナンといった食物繊維も含まれているので便秘の改善にも効果・効能があります。整腸作用に効き目があるということは、体全体の健康面にも相当な影響が期待できます。
③美肌・美髪効果
ビール酵母にはビタミンB群やたんぱく質、ミネラルといった主要な栄養素とともに、食物繊維や核酸が含まれています。これらは健康な皮膚や髪・爪を作る際に必要な栄養素が補えます。よって美肌・美髪に整える効果や効能が期待できると言われています。特に女性にとってはうれしい栄養素かもしれません。
④肝機能改善
ビール酵母にはグルタチオンという抗酸化物質が含まれています。これは抗酸化力と解毒作用があります。健康的な肝機能をサポートする効果や効能があるとされています。またグルタチオンは紫外線によるダメージ蓄積などから体を守ります。しわやたるみや老化の原因から身を守ってくれます。
ビール酵母の摂取方法
ビール酵母は製品としての形態は「錠剤」「粉末」「薬」の3種に分かれています。入手しやすく原則老若男女を問わず比較的に応用力の利くサプリメントなのでお好きな方法で摂取ができます。ビール酵母の一般的な3種の摂取方法について述べてみます。
ビール酵母を錠剤で摂る
商品の蓋を開けるとわかるのですが、ビール酵母にはある種独特な匂いと味があります。それを気にしないまま摂取できる方法はタブレットやカプセルといったサプリメントで摂る方法です。いつでも気軽に食事に関係なく摂取できるのが利点です。また旅先や外出の際は小分けにして持ち運べます。大凡の方々が錠剤・タブレットで愛飲されているようです。
ビール酵母を粉末で摂る
タブレット状のものより粉状のビール酵母は吸収性に優れています。有用成分を効果的に摂ることが可能です。独特な匂いや味があるため、そのまま摂取するのには慣れが必要です。持ち運びが不便という欠点があるので、比較的にグルメや食通の方々のあいだでは、ヨーグルトや牛乳、豆乳などに混入し一緒に飲むのがポピュラーです。
ビール酵母を薬で摂る
一般的ではないのですが、ビール酵母が配合されている製品の中に「指定医薬部外品」とされているものもあります。あくまでも薬を常用するのと同じ感覚でビール酵母による栄養補給もできるというものです。特に胃腸不良への効果・効能を見込めるので、健康促進という意味で市販されているようです。
ビール酵母の注意点
ビール酵母には優れた栄養分が存在するため、健康のために良い万能薬のイメージを持たれるかもしれません。しかし必ずしも万能ではないことは理解しておく必要があります。特定の病状を治すなどの効果あはありません。商品として利用するにあたり、いくつかの注意点も否めません。ここではビール酵母の摂取に関する気をつけたい内容をご紹介します。
ビール酵母による健康被害および副作用について
ビール酵母を摂取して健康上の障害や副作用で重症になったケースは、今現在のところ報告はされていません。比較的安心して愛飲できるサプリメントではあります。しかし過剰摂取は禁物です。一定の分量を規則正しく摂取することを習慣化するから効果や効能が発揮できます。あくまでも補助薬品だと思って利用するようおすすめします。
痛風を患っている方は注意を!
もし年配の方を中心に痛風を発症されている様なケースには、ビール酵母の摂取は避けたほうが無難なようです。栄養素が高いビール酵母は「プリン体」の過剰摂取を招いてしまい尿酸値が高まる可能性も考えられるからです。病状を悪化させ健康に害があるので避けなくてはなりません。先ずは事前に掛かりつけの医師に相談する必要があります。
ビール酵母によるアレルギー反応について
健康上ビール酵母の摂取を控えたほうがよい事例は他にもあります。例えば「卵アレルギー」で反応を起こす人です。ビール酵母に含まれる多量な栄養分のどれかがアレルギー症状を引き起こしてしまう可能性も否めないからです。アレルギー反応で皮膚に発疹や痒みが出ることもあり得ます。
常用中の他の薬との因果関係は?
もう一つ気になることは他の病気を患っていて処方された薬を服用する方がビール酵母を飲んで危険な状態に陥らないかということです。基本的にはビール酵母と他の薬との併用に問題ないとされています。しかし念のため、現在なにかの病気治療を受けている方は、事前に医師への相談は欠かせられないものとお考えください。手遅れになる前に必ずチェックしておいてほしい項目です。
ビール酵母とダイエット効果や効能について
ビール酵母はあくまでも補助食品です
最近話題になるのがビール酵母とダイエット効果についてです。結論を言えば、ビール酵母を飲み続ければダイエットに効果的というのは過大評価だと思われます。その豊富な成分から誤解されやすく、ビール酵母そのものが痩身に利く薬だと間違われやすいようです。ビール酵母には良好な栄養バランスを維持する補助食品という意味合いが込められています。
ビール酵母はダイエットと無関係です
ビール酵母は健康面の促進に優れてはいます。しかし新陳代謝や腸内環境改善の作用があることで、ビール酵母がダイエットに利くという説に繋がっている様子です。ビール酵母とダイエットは因果関係は直接にはありません。尚ダイエットの効果や効能には、当然ながら個人差があることは知っておく必要があります。
ビール酵母についてのまとめ
ビール酵母は元々パン作りのイースト菌など酵母菌の一種として、ビール製造の原料の一つとして認知されていたものです。やがて思わぬ効果を発見し、サプリメントとして普及するようになったものです。グルメな方々にも料理への取り入れなどに積極的になってきました。飲みやすく原則的に誰でも愛飲できることで、今後も注目されていく栄養補助食品です。
評価 3.7/ 5(合計3人評価)
記事へのコメント
気軽にコメントしよう!
※コメントは承認後に公開されます。