ファンタジー小説を読んだことがありますか。異世界へ異時代へと簡単に旅することができる小説の世界。特にファンタジー小説は日常生活からかけはなれた世界を体験することができます。名作や人気作品をご紹介しますので、ぜひ読んでみてください。

目次
- 小説は異世界への入口
- ファンタジー小説とは
- 人気ファンタジー小説作家の紹介
- ファンタジー小説の楽しみ方
- 現実離れしたファンタジー設定
- ファンタジー小説の世界へ入り込む
- 映画化されたあの有名作品も
- 指輪物語(ロードオブザリング)
- ハリーポッターシリーズ
- 影との戦い(ゲド戦記1)
- はてしない物語
- ⑤床下の小人たち
- ライラの冒険シリーズ
- ダレン・シャン
- 国内小説にも名作ファンタジーが目白押し
- 精霊の守り人シリーズ
- 狐笛のかなた
- 光の帝国ー常野物語
- 空色勾玉
- これは王国の鍵
- 後宮小説
- しゃばけ
- 鹿男あおによし
- 鴨川ホルモー
- 有頂天家族
- 夜は短し歩けよ乙女
- 新世界より
- 烏に単は似合わない
- メンズ向けファンタジー小説
- ファンタジー小説が苦手な方へ
- ファンタジー小説の異世界へようこそ
小説は異世界への入口
小説を読むのは好きですか?読書好きな方は、小説に入り込みその世界を想像しながら読んでいくのを楽しんでいると思います。自分が体験できないことでも、小説を読んでいるうちに体験しているように感じられることもあります。わくわくどきどき、時には感動したりできるのも小説のよいところですね。
ミステリーやSF小説、ファンタジー小説などジャンルは多様ですが、どれも異世界に入り込むことのできる入口なのです。そんな本の楽しみ方を知っている方へおすすめのファンタジー小説を紹介していきます。
ファンタジー小説とは
まずはファンタジー小説のジャンルについて紹介しましょう。はっきりとした定義は難しいですが、なんとなくのイメージはわかると思います。現実社会でない、架空の世界や出来事、生き物などが登場する幻想的な小説です。SF(サイエンスフィクション)小説とは少し違います。
SFは現実社会に基づいた科学的知識を用いてはいるけれど、現実には起こりえない内容の小説です。日本ですが空想科学的小説や幻想科学的小説とも言われています。ファンタジー小説は魔法や神話、伝説などが盛り込まれることが多いのです。SFファンタジー小説は両方の要素をもった小説と言えます。
2017年には日本ファンタジーノベル大賞が復活するので、またファンタジー小説に注目が集まるかもしれません。人気の作家や名作を紹介していくので、ぜひチェックしてください。
人気ファンタジー小説作家の紹介
国内、海外の有名なファンタジー小説かの紹介をしましょう。海外で有名なのは、ハリーポッターシリーズで有名なJ.Kローリングさん、ロードオブザリング(指輪物語)で有名なJ.R.R.トールキンさんでしょう。
国内では荻原規子さん、上橋菜穂子さん、万城目学さん、畠中恵さん、森見登美彦さん、などがあげられます。最近はファンタジー小説も、映画化やドラマ化されるので名前を知っている方も多いかもしれませんね。
ファンタジー小説の楽しみ方
ファンタジー小説を楽しめない、というあなた。現実的な設定が好きな方には受け入れにくいかもしれませんね。ドキュメンタリーが好きな方には向かないかもしれませんが、先入観を持たず、その異世界に入りこむのが楽しむ秘訣です。
まずはそこまで長編ではない読みやすいものから読んでみるのがおすすめです。それでも世界観に入り込めないという場合は、映画やDVD化されているものの映像を見てから小説を読むのも面白いかもしれませんね。
現実離れしたファンタジー設定
魔法や神話など、現実に起こりえない設定が多いのがファンタジー小説の設定です。ですが、魔法が使えたら…神話の神様がいたら…という幻想は誰でも抱くものです。それを小説化してくれているので、その異世界へ入れることがたまらないというのも人気の理由です。
人気のファンタジー小説は児童書であることも多いのですが、侮るなかれ大人でも楽しめる小説なのです。子供のころにはまったファンタジー小説は、大人になって読み返すとまた違った視点で読めて楽しめるのです。いつでも異世界に出かけられるのが小説のいいところですね。
ファンタジー小説の世界へ入り込む
ファンタジー小説の中には時代背景や、人名が覚えにくい小説もありますが、一度異世界に入り込むとページをめくる手が止まらないくらい面白くなってきます。その異世界観へ入り込めるかどうか、が楽しめる分岐点でもあると言えます。
映画化されたあの有名作品も
それではここからは海外作品からおすすめの人気作品を紹介しましょう。ハリウッド映画になったあの作品や、超有名アニメスタジオが手掛けて映画化されたあの作品もご紹介致しますので、ここから先は読み飛ばし厳禁ですよ!
指輪物語(ロードオブザリング)
おすすめ!海外のファンタジー小説①
J.R.Rトールキン作の言わずと知れた名作ファンタジー作品。映画化されたこともあり、有名で人気ですね。指輪をめぐる冒険の旅に出かけることができます。ファンタジーの王道といえる長編大作です。ホビットが魔法使いやドワーフやエルフなとともに呪われた指輪を抹消するための冒険に出かけます。
指輪物語だけでも楽しめますが、先に「ホビットの冒険」を読むとより楽しめるのでおすすめです。小説から入ると異世界感に入れない方は、映画「ホビット三部作」「ロードオブザリング三部作」を観てから読むのもよいでしょう。
ハリーポッターシリーズ
おすすめ!海外のファンタジー小説②
J.K.ローリング作、子供向けファンタジー小説です。こちらも知名度、人気ともに高いファンタジー小説です。全部で7作あり、映画化もされているので映像から入るのもありです。学校でさえなかった額に傷のある男の子(ハリー)。両親を失って親戚の家で過ごしていました。11歳の誕生日に自分が魔法使いであることを知らされ、魔法学校へ通うことに。
そこから様々な冒険が始まります。徐々に自信をつけているハリーの成長や、友情、信頼、裏切り、疑念、様々な感情を感じることができます。児童書ながら大人が夢中になれるしっかりした設定のファンタジー小説です。長編ながら異世界に入り込みやすいので、ファンタジー小説初心者にもおすすめの名作です。
影との戦い(ゲド戦記1)
おすすめ!海外のファンタジー小説③
ジブリで映画化された「ゲド戦記」の原作です。アーシュラ.K.ルグウィンの作品で、全6巻の中の一冊目です。少年期から青年期のハイタカ(ゲド)の物語。自分の魔法の力にとくいになったハイタカが禁じられた呪文を唱えてしまい、自分の影を呼び起こしてしまうのです。その影との戦いを描いた物語です。
子供のころに読んだとしても、大人になってから読み返すとまた違う目線で読むことができるので再度手にとてみてはどうでしょうか。何度でも読みたくなる名作です。
はてしない物語
おすすめ!海外のファンタジー小説④
ミヒャエル・エンデ作のファンタジー小説。ふとっちょでいじめられっこ、成績もよくない主人公バスチアンは古本屋で盗んだ本を読んでいるうちにその異世界に入り込み…冒険が始まります。本の世界でバスチアンはファンタージエンを滅亡の危機から救うのが前半。
後半は元の世界の記憶がなくなっていくバスチアンが、自分を取り戻し家に帰るまでの冒険です。映画の「ネバーエンディングストーリー」原作とされていますが、本とは違う結末なので映画をみるより小説を読むことをおすすめします。
⑤床下の小人たち
おすすめ!海外のファンタジー小説⑤
ジブリが映画化した「仮暮らしのアリエッティ」の原作です。小人が人間の家の床下に、生活用品などをこっそり調達しながら仮暮らししている様は想像するとワクワクします。必要最小限のものを危険を冒して借りに行く、人間に見つからないように行動する、そんなスリルも味わえます。
ライラの冒険シリーズ
おすすめ!海外のファンタジー小説⑥
フィリップ・プルマン作、名作の三部作ファンタジー小説です。この小説も映画化されていますので、映像から入るのもおすすめです。現実世界に似た異世界に住むライラと、現実世界に住む少年ウィルとの冒険物語です。無数にあるパラレルワールドの中で出会った二人は冒険の最後でどうなるのでしょうか。三部作を通じて成長していく二人の姿にも注目です。
ダレン・シャン
おすすめ!海外のファンタジー小説⑦
ダレン・シャン作の名作ファンタジー小説です。子供のころ読んでいた方も、大人になって読み返しても面白く何度も読みたくなる小説です。奇妙ななサーカス、シルク・ド・フリークを友人と観に行った主人公ダレンシャン、友人が毒蜘蛛に噛まれて瀕死に。助けるためにバンパイアと契約して自分もバンパイアになってしまうのです。主人公の葛藤と成長が大人の心にも響く作品です。
国内小説にも名作ファンタジーが目白押し
国内の小説もワクワクするものがたくさん。名作を紹介していきます。紹介しきれないファンタジー小説がたくさんあるので、これ以外でも自分好みの一冊を探してみてください。
精霊の守り人シリーズ
おすすめ!国内ファンタジー小説①
上橋菜穂子作。児童書とは思えない大人も楽しめる人気の名作です。精霊の卵を宿す皇子チャグムを守る主人公は用心棒の女性バルサです。このバルサとチャグムの関わり方、たくましく成長していくチャグムの姿、など子供から大人まで読んでもらいたいファンタジー小説です。
狐笛のかなた
おすすめ!国内ファンタジー小説②
同じく上橋菜穂子作。架空の設定ながら、日本が舞台で昔なつかしい日本の風景が美しいファンタジー小説です。「聞き耳」を持つ主人公小夜と、小夜に助けられた狐、使い魔の野火。そして屋敷に幽閉された少年小春丸。それぞれが大切なものを守るために立ち向かいますが…ラストまで一気に読めてしまう名作です。
光の帝国ー常野物語
おすすめ!国内ファンタジー小説③
恩田陸作。常野物語シリーズ3部作の1冊目です。オムニバス形式で読みやすいファンタジー小説です。超能力を持った一族がひっそりと現実世界に溶け込んでいるような、不思議な感覚で楽しめる一冊です。3部作はどれも独立した内容ですが、少しずつリンクしている部分があるので全部読破するのもおすすめ。
空色勾玉
おすすめ!国内ファンタジー小説④
荻原規子作。児童書ですが、大人が読んでも楽しめる恋愛ファンタジー小説です。勾玉シリーズで3部作となっていますので、この世界に入り込めたら他の2冊もぜひ読んでみましょう。神と人間の共存する世界で、少女の闘いと成長を優しく描いています。男性にもおすすめできる作品です。
これは王国の鍵
おすすめ!国内ファンタジー小説⑥
こちらも荻原規子作。作者の作品は古典シリーズが主な中、異色のアラビアンナイトの世界です。魔神族となった主人公が冒険の旅に出かけます。そこで出会う謎の青年…女性が中心の冒険と恋愛ファンタジー作品ですが、メンズが読んでもワクワクする世界です。
後宮小説
おすすめ!国内ファンタジー小説⑦
酒見賢一作。古代中国の架空の国を舞台にしたファンタジー小説です。素乾国と呼ばれる国に訪れる危機の中、後宮の教育を受けることになった14歳の貧しい育ちの銀河。宮廷内のごたごたや反乱の中、周りの策で王妃となり一国の后として後宮を、国を守るべく立ち上がる主人公。女性のたくましさ、凛とした姿に感動を覚える作品です。
しゃばけ
おすすめ!国内ファンタジー小説⑧
畠中恵作。冒険やSFではない、時代物ファンタジーです。江戸を舞台に主人公と主人公に仕える妖(あやかし)の物語。要素としては推理小説も含まれていてどんどん読み進めることができるのです。どんな設定だ?と思われるかもしれませんが心温まるファンタジー小説です。人気シリーズでたくさん出ているので、ぜひ妖の世界を楽しんでください。
鹿男あおによし
おすすめ!国内ファンタジー小説⑨
万城目学作。突拍子もない設定が人気の作家、万城目学氏の作品です。鹿が話しかけてきたり、人の顔が鹿になるという、奇抜な設定ながら、内容はしっかりしたファンタジー小説。女子高の設定なので、若い世代にも読みやすく、冒険ファンタジー小説が苦手な人にも人気の作品です。
鴨川ホルモー
おすすめ!国内ファンタジー小説⑩
こちらも万城目学作。デビュー作ながら、大人気作品です。小さい鬼が出てくるという、こちらも奇抜な設定。けれど陰陽道を取り入れた設定で世界観ができあがっています。大学生の恋愛もからみ、青春ファンタジーともとれる小説です。
有頂天家族
おすすめ!国内ファンタジー小説⑪
森見登美彦作。この作品も冒険でもSFでもない奇想天外な設定のファンタジー小説です。狸と天狗と人間の複雑な絡み合い。ユーモラスな内容なのですが、家族愛や恋愛、師弟愛なども盛り込まれて心温まる小説です。実際の京都の名所なども盛り込まれていて、そこも楽しめるポイントです。「有頂天家族~二代目の帰朝」も合わせて読むのがおすすめ。
夜は短し歩けよ乙女
おすすめ!国内ファンタジー小説⑫
こちらも森見登美彦作。京都を舞台に繰り広げられる恋愛ファンタジー小説です。奇抜な設定の登場人物と、さえない主人公の男性、そして思いを寄せる「黒髪の乙女」。コメディーでありファンタジーであり、魔法使いや冒険などのファンタジーが苦手な人にもおすすめの作品です。
新世界より
おすすめ!国内ファンタジー小説⑬
貴志祐介作。ファンタジー小説の中でも、独自の世界観がしっかり設定されているので長編小説ですがどんどん入り込んでいけます。千年後の日本が舞台で、人口は激減し呪力と呼ばれる能力を使い、悪いものを退治してきたのですが謎が多い世界で、その真相に迫っていく…主人公は12歳ですが、自分が主人公になったかのように物語に入ってしまいますよ。
烏に単は似合わない
おすすめ!国内ファンタジー小説⑭
阿部智里作。デビュー作にして名作ファンタジー小説ができあがっています。八咫烏一族が治める「山内」という世界で物語が展開されます。女性メインの小説で純愛物ではありますが、ミステリーの要素もあるのでメンズにもぜひ読んでもらいたい作品です。
メンズ向けファンタジー小説
メンズには冒険ファンタジーがおすすめでしょう。恋愛ファンタジーや日常ファンタジーも読んでみてもらいたいですが、まずは男性の好きな「冒険」へ出かけることをおすすめします。戦記ファンタジー小説の「デルフィニア戦記」がおすすめ。またミステリー要素を持つ「殺竜事件」もメンズ向きかもしれません。ホラーのようなはじまり「魔性の子」と「十二国記シリーズ」もおすすめです。
ファンタジー小説が苦手な方へ
ファンタジーの世界へ入り込めない方もいると思います。非現実的すぎる異世界に、拒否反応があるのかもしれません。動物がしゃべる、魔法が使える、など幼いころに一度は自分も体験してみたい…と思った気持ちを思い出してみましょう。ファンタジー小説はその誰もが憧れる世界をみさせてくれる手段なのです。
魔法使いや巨大な敵などが受け入れらない人は、日常ファンタジーや恋愛ファンタジーから読んでみてはどうでしょう。世界観をしっかり作ったファンタジー小説を読んでみればきっと苦手が覆されると思います。物語に入り込むまでは、読み進めるのが大変かもしれませんが、おすすめした名作で気になるものがあればぜひ一度読んでみてください。
ファンタジー小説の異世界へようこそ
気が付けば、ページをめくる手が止まらなかった!なんていう小説が見つかったら、異世界を旅する心が芽生えた証拠です。どんな突飛な設定も面白がって読めるようになるでしょう。ファンタジー小説は自分がその場にいるかのように想像しながら楽しむものです。現実社会の誰にも邪魔されない空間ですから、知らないともったいない世界なのです。
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