レジメンタルのストライプのタイについては、国や地域によって特別な意味を持つことにもなりますから慎重に選ぶ必要があります。特に欧米ですと、レジメンタルのネクタイで勘違いされる危険も。絶対にダメというわけではありませんから、選び方のポイントも紹介します!

レジメンタルのストライプのタイはダメ?ふさわしいネクタイの選び方は?

目次

  1. ネクタイのコーディネートには注意すべし
  2. レジメンタルとはどういうもの?
  3. 本来レジメンタル・ストライプが意味するもの
  4. ネクタイの選び方に関するレジメンタルの実態
  5. 人気が高くてもレジメンタルはダメ?
  6. 結婚式でのレジメンタルタイはOK?
  7. 就活スタイルとしてレジメンタルタイはあり?
  8. ジャケットにレジメンタル・ストライプを取り入れる
  9. こんなものにもレジメンタル・ストライプの生地?
  10. 変化するファッションの観念

ネクタイのコーディネートには注意すべし

日本においてはファンシーなネクタイも多く、そのデザインは割と自由に選ばれているところがあります。ただ、昨今では海外勤務をする人や海外から日本へ来ている人も多くなってきています。そのような中で、ネクタイを選ぶときには少し注意すべきところも。特に「レジメンタル」というストライプ柄をしたネクタイは、外国の人からすると「勘違い」されてしまいかねないのです。

レジメンタルタイをスーツなどに合わせていると何らかのアピールである、何かしらの団体に属するメンバーであるといったように疑われてしまうかもしれません。スーツが生まれた欧米の人たちからすると特に、レジメンタルタイというものには意味があるのです。

日本では、フォーマルな場を除いてネクタイのデザインへそこまでこだわる必要はほぼありません。ですが外国の人たちからダメ出しをされないよう、レジメンタルタイの意味について理解しておきましょう。

レジメンタルとはどういうもの?

実は「レジメンタル」という言葉は英語で「regimental」と言い、特定の団体などに所属しているという意味。レジメンタルタイは、やや大きなストライプのデザインが特徴的なネクタイです。その柄が、イギリスの軍旗をもとにしたものとなっているのです。ある程度の離れた場所から目にしてもわかりやすいように、視覚的に明確な色分けがなされています。

実際にイギリスでは制服として海兵隊が紺と赤、それに黄色のレジメンタイルタイを使っています。空軍でも紺と白、臙脂色のレジメンタルタイを採用。そのほか、イギリスの私立大学においても制服のデザインにレジメンタルタイが取り入れられています。具体的にはストライプの色、幅が学校ごとで違っています。

こういった状況からも、レジメンタルタイがビジネスの場においてはダメであると認識されているのです。ちなみにレジメンタルタイには「英国式」、「米国式」という区分があります。その違いは、ストライプの向き。英国式については左を上にして右下へ向かい、米国式は右を上にして左下へ向かいます。

本来レジメンタル・ストライプが意味するもの

ヨーロッパやアメリカの人たちにとって、レジメンタル・ストライプというものは自分がとあるグループや団体の一員であると意味するもの。ですから、通常はシーンに合わせて身につけます。たとえばそのグループのメンバーが集まる行事、あるいは大学の入学式や卒業式などにレジメンタルタイを着用するのです。それによって、仲間意識や忠誠心といったものを示すことになります。

それぞれの団体でもレジメンタルタイのストライプに意義を持たせていて、総じてコーポレートカラーを用いたものになっている傾向が。一例として、黒地に黄色というレジメンタルはオックスフォード大学のものです。

ですが、だからと言って一般の人がストライプ柄のネクタイを締めて絶対にダメということはありません。現に欧米でも、レジメンタルではないストライプ柄のネクタイが普通に販売されています。ですから、できれば誤解されないようなストライプのデザインを選びたいところです。

ネクタイの選び方に関するレジメンタルの実態

レジメンタルタイを選ぶにあたっては用いられているカラーの数やストライプの幅、少しくわしい人は英国式か米国式かといったことも気をつけられているポイント。日本においては「右肩下がり」が縁起の良くないものであるという慣習的なものもあって、傾向としては左が下がっている英国式レジメンタルが支持されています。

レジメンタルのストライプ幅が広いものであると、それだけカジュアル感が増すことに。ですからレジメンタルタイをビジネススーツへ合わせるというときは、幅が異なる太さでデザインされているものをチョイスすることがおすすめです。それだけでも印象はかなり落ち着いてきますし、コーディネートの難易度も下がります。

また、レジメンタルの色に関しては使われている色の数があまりに多くなるとネクタイが目立ちすぎてしまいます。理想は、3色以下となるようにしましょう。特に2色で構成されていて色の差も少ないようなこまかいストライプですと、フォーマルな場でも違和感がありません。

人気が高くてもレジメンタルはダメ?

アメリカやヨーロッパといった地域ですと、レジメンタルタイが身につけている人の人間性について評価するための要素にもなり得るところがあります。とは言っても、日本国内であればそこまで神経をすり減らさなければならないということもありません。レジメンタル自体は、数あるネクタイのデザインでも無地のものやドット柄に劣らず人気が高いもの。

ですから、あくまでもファッションアイテムのひとつとして取り入れている人もたくさんいます。レジメンタルがいつもメッセージ性を持つわけではありませんから、コーディネートに含めてダメということもありません。重要な点は、身につけても良い場面について意識を持つこと。

レジメンタルで失敗したということにならないためには、実際に軍隊や大学などで用いられているデザインについて情報収集することもひとつの方法です。たとえば世界的にもよく知られている大学のレジメンタルデザインを知らずに使っていると、外国の人から勘違いされかねません。とは言っても実際に日本国内で締めるのであれば、過剰に心配することもないでしょう。

結婚式でのレジメンタルタイはOK?

結婚式へ出かけるというときの服装については、ブラックのスーツでホワイトのネクタイを締めることが大原則となるマナー。ですが、そのほかの色をしたスーツやレジメンタルタイがどうしてもダメであるということはありません。近年は、ある程度のフォーマルな席においてもそれぞれのおしゃれを自分なりに楽しむという人が多くなりました。

場の雰囲気を鑑みてマナー違反ということにならなければ、特別に問題視されないケースも増えています。レジメンタルタイについてもスーツに対して違和感がなくライトブルー、ライトグレーなどといった淡色系のカラーリングであれば大丈夫です。

素材としては、シルクなどが使われていてツヤがあるネクタイには品性も感じられますから結婚式にも適しています。ただしレジメンタルが過剰に華美なものですと、特に高齢の人たちからは、不快感を示されるかもしれません。

就活スタイルとしてレジメンタルタイはあり?

日本のビジネスシーンにおいて、レジメンタル・ストライプはネクタイの柄として選ばれる「王道」のひとつと言って良いでしょう。もちろん就活を行う上でも、定番として取り入れられているスタイルです。就活の際に着るリクルートスーツはブラック、グレーなどといった暗めの色が無難。

そこへレジメンタルタイをネイビー系で合わせることによって実直な雰囲気ができあがり、真剣に就職活動へ取り組んでいることが伝わります。ただ、就職先として外資系企業を視野へ入れている場合についてはレジメンタルタイを締めることに注意しなければなりません。欧米、ことイギリスの風土ですとレジメンタルのネクタイが出身大学を推察させる意味にもなるのです。

つまりたとえば面接でレジメンタルタイをつけていると、面接官や他の応募者たちから学歴を自慢しようとしているようにとらわれかねません。もちろん外資系企業で働いているからと言ってすべてのスタッフが欧米出身ということではありませんから、絶対にダメということではありません。ただ、避けておくと無用なマイナスの印象を与えることにもならないでしょう。

ジャケットにレジメンタル・ストライプを取り入れる

メンズファッションの中でジャケットスタイル、特にテーラードジャケットは定番中の定番というひとつです。そこへレジメンタルのネクタイをチョイスするというときには、色に注意しましょう。たくさんの色を使っているものがダメということもないのですが、ジャケットや中に着るシャツと同じ色がレジメンタルタイにも入っているとコーディネートの統一感が増します。

単調な着こなしになりたくないということであれば、アクセントを持たせたいときは、幅の広いストライプになっているレジメンタルタイを合わせれば大丈夫です。ちなみに、レジメンタルのジャケットを着るときも同様の考え方。ジャケットにデザインされているストライプの色から、インナーのアイテムを合わせます。

レジメンタルはデザインとして印象が強いものですから、大きさのあるジャケットではストライプのイメージがより目に残ることになります。ですから逆に、シンプルなインナーを合わせてバランスを調整するわけです。

こんなものにもレジメンタル・ストライプの生地?

レジメンタル・ストライプがデザインされている生地は、普通のファッション雑貨などにも広く活用されています。雑貨などといったちょっとした小物については、さすがにレジメンタルタイの意味などについて配慮する必要もありません。一例として扇子や傘、手帳などがありレジメンタルの生地が使われていることによって品性が生まれます。

ビジネススタイルのトータルコーディネートとしても、メインは暗めの色になる場合が多いためストライプを差し色とすることで良いワンポイントになるのです。なおレジメンタルの生地はレディースのアイテムにも取り入れられているのですが、その色の合わせ方や小物の取り入れ方は男性のコーディネートにとっても参考になるものです。

たとえばガウチョパンツがホワイトとネイビーのレジメンタル柄になっていて、トップスはアースカラー。また、寒色系で無地のワンピースにトートバックのレジメンタル柄をアクセントとして加えるといったチョイスもあります。

変化するファッションの観念

レジメンタル・ストライプのネクタイはそのルーツや意味について考慮すると、海外の人と仕事の話をするときなどのファッションアイテムとして注意したいところです。ただ、たとえばアメリカのバラク・オバマ前大統領は首脳会談などといった公の場でもレジメンタルタイを着用していました。

ですから、必ずしも古くからの考え方にとらわれる必要はなくなってきているということもできます。日本のレジメンタルタイは独自に「進化」もしていて、色合いやストライプについてもバリエーションに富んでいます。

爽やかさがあるブルーにスタイリッシュなホワイト、「やる気」が伝わるレッドなどイメージに合わせて自由に選ぶことができます。元から暗色系のスーツやジャケットに映えるものですから、シーン別に活用したいものですね。


評価 4.9/ 5(合計7人評価)

記事へのコメント

気軽にコメントしよう!

※コメントは承認後に公開されます。

アクセスランキング

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ