検定には色々ありますが、ビール検定というものがあるのをご存知ですか?ビール検定に合格するにはどのような勉強をしたらよいのか、難易度はどのくらいなのか、ビール検定を持っていると就職に有利になるのかなどをご紹介していきます。

ビール検定や資格があるって知ってる?合格するコツを徹底調査!

目次

  1. ビール検定って何?
  2. ビール検定には2種類の検定がある
  3. 日本ビール検定について
  4. 日本ビール検定には1~3級のレベルがある
  5. 日本ビール検定のそれぞれの級の難易度は?
  6. 日本ビール検定の検定料はどのくらい?
  7. 日本ビール検定の試験会場と試験日、合格発表は?
  8. ビア&スピリッツアドバイザー協会のビール検定について
  9. BSAビール検定のレベルは1~3級まで
  10. BSAビール検定の難易度や受験資格は?
  11. BSAビール検定の検定料や会場は?
  12. ビール検定の勉強方法とは
  13. ビールの資格ってあるの?
  14. 資格①ビアソムリエ認定講座
  15. 資格②ビアアドバイザー
  16. 就職先はどんなところがある?
  17. 知識を深めて真のビール好きになろう

ビール検定って何?

就職に役に立たなくても趣味として持っているというのが多い「検定」ですが、ビールにも検定があります。ビールの原料や製法などの知識を問われたり、ビールの歴史なども必要になってきます。上級者レベルだと広い知識を持ってビール文化を発信できる人になれるので、ビール好きの方が知識を深めるには最適な検定なのです。

今回は、そんなビール検定についての概要をご紹介していきます。ビール検定の詳しい内容や受験資格、難易度や合格ラインなど、検定合格に必要な情報をお伝えします。また、ビールに関する資格や就職についてもご紹介していきますので、是非参考にしてみて下さい。

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ビール検定には2種類の検定がある

「ビール検定」と一言で言っても、実は2種類の団体が行っているビール検定があります。1つは「一般社団法人日本ビール文化研究会」の「日本ビール検定」と、もう1つは「ビア&スピリッツアドバイザー協会」の「ビール検定」があります。それぞれ似たような検定ですが、色々少しずつ違ってきているので、それぞれの協会ごとに詳しくご紹介します。

日本ビール検定について

日本ビール検定を運営している日本ビール文化研究会は、後援にドイツ大使館、協力にサッポロビール株式会社が関わっている一般社団法人です。この日本ビール検定は、通称「びあけん」と呼ばれ、ビールの魅力を知って美味しい飲み方を知ることが出来るのを目的としています。

まずは日本ビール検定の概要についてご紹介していきます。レベルの内容や、難易度、検定料について解説していきます。日本ビール検定の場合、割引が出来る制度もあるので、それについてもご紹介します。

日本ビール検定には1~3級のレベルがある

3級は基礎中の基礎が出題

日本ビール検定には1級から3級まであり、それぞれの級で問われる範囲が異なってきます。一番難易度の低い3級は、基本的な知識を問われます。原料、製法・スタイル、日本のビールの歴史、味わいについての問題が出題されます。主に公式テキストからの出題になるので、テキストの内容が頭に入っていれば合格出来ますよ。

2級は海外のビールやクラフトビールの知識も

2級ですが、文化や歴史について深い知識が問われます。お酒を取り扱っているお仕事をされている方は、ビールについての詳しい知識が身につくので、お酒を扱う現場で働いている方にはおすすめのレベルです。ビール愛好家との会話も弾みそうですね。2級は公式テストを3級より深く理解していれば問題ありません。輸入ビール、クラフトビールなどの問題も出題されます。

1級の問題は時事ネタも盛り込まれている

1級は上級レベルとなり、ビールの幅広い知識が問われます。公式テキストからはもちろん出題されますが、ビールに関する時事ネタやうんちくなども出題されるので、テキスト以外で学ぶことも必要とされます。1級の場合の受験資格は、2級が受かっていることが条件です。3級と2級は20歳以上であれば受験資格がありますので、誰でも挑戦することが可能です。

日本ビール検定のそれぞれの級の難易度は?

1級の合格率は5%前後!

合格ラインは1級になると高めです。3級は100点満点中60点以上、2級は100点満点中70点以上、1級は100点満点中80点以上が合格基準となっています。3級はテキスト学習を中心に、2級はテキスト学習と輸入ビールとクラフトビールについての話題を学習していれば、合格は出来るでしょう。回答方法は、四者択一のマークシート式で1級になると記述と論述の問題があります。

1級は時事ネタが入ってくるので難易度はかなり高めだと思います。テキスト以外からも情報を収集しなくてはならないので、真のビール好きでないと難易度は高いかもしれないですね。また、びあけんだけの特典として、3級から1級すべての検定試験に満点で合格した方は、ビール1年分が進呈されますよ。

日本ビール検定の検定料はどのくらい?

他の検定を持っていると割引に

検定料ですが、通常の申し込みであれば3級が4,600円、2級は5,150円、1級は7,200円でいずれも税込みの料金です。3級と2級を併願した場合、9,250円となり500円割引されます。びあけんの場合、他の検定を持っていると割引になる制度があります。「日本さかな検定」に合格している方は「ととけん割引」が利用でき、各級200円ずつ割り引かれます。

その他に、パンの知識を問われる検定「パンシェルジュ検定」に合格していれば「麦割」が適用され、こちらも200円ずつ割引になります。4名以上のグループで申し込める団体割引も200円割引で、前回1級を受けた方で70点以上で不合格になってしまった場合は、1,800円オフの5,400円で受験が出来ます。

日本ビール検定の試験会場と試験日、合格発表は?

6都道府県で開催

正式な試験会場は、検定日の1か月前程度からしか記載されませんが、会場がある都道府県は、北海道(札幌)、東京、愛知(名古屋)、大阪、福岡の6か所です。試験日は2017年の場合は9月24日(日)です。受付は8月23日まで行っています。試験時間は1時間で、申し込みはインターネットか郵便局から行えます。合否通知は11月中旬ごろあり、得点ランキングも送られてきます。

合格後は記念品も作れる

合格した方には、合格認定証が送られます。こちらは紙ベースの認定証ですが、有料で認定カードを作ることも出来ます。その他にも、合格認定名刺や合格記念の鏡を作ることも可能です。いずれも有料ですので、合格者特典を使うかどうかはご自身でご判断下さい。

ビア&スピリッツアドバイザー協会のビール検定について

ビア&スピリッツアドバイザー協会(BSA)は、ビアアドバイザーやスピリッツアドバイザーの認定資格が取れる協会です。その中でビール検定、スピリッツ検定があります。運営はNPO法人FBO(料飲専門家団体連合会)提携加盟団体が行っていますので、検定の申し込みについてはそちらで行うようになります。

そんなBSAのビール検定についての概要をご紹介していきます。びあけんと同様に、検定のレベルや難易度、検定料や試験会場などの情報をお伝えします。

BSAビール検定のレベルは1~3級まで

ビールに関する知識の幅広さが必要

BSAのビール検定も1級から3級まであり、級が上がるにつれてビールの知識の深さや幅広さを問われます。詳しいレベルはHPに記載はされていませんが、出題の範囲は、歴史や文化、製造方法、飲酒のモラル・マナー、温度や料理の相性などの楽しみ方、生産量や海外事情などの雑学が問題として出されます。

BSAビール検定の難易度や受験資格は?

難易度は若干高め?

BSAのビール検定の難易度は、びあけんよりも若干高いかと思われます。合格基準が3級で全問題の70%以上、2級で75%以上、1級で85%となっています。受験資格は、3級は20歳以上であればどなたでも受けられますが、2級の場合は3級合格者、1級の場合は2級合格者が条件となっています。

BSAビール検定の検定料や会場は?

無料のネット検定もある!

BSAのビール検定検定料は、3級は3,650円(税込)、2級は4,200円(税込)、1級は5,250円(税込)となっており、びあけんよりは若干安い検定料で受けることが出来ます。こちらは割引制度はございません。ちなみに、BSAのビール検定は無料のネット検定が受けられます。初級、中級、上級とあるので、仕上げとして受けると知識が定着しますよ。

受験時には身分証明書を忘れずに

受験会場ですが、北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、福岡県の7か所の会場で検定が受けられます。1つの会場で午前の部と午後の部があり、それぞれ定員数も決められています。会場では本人確認をされるので、身分証明書を持参しましょう。

2017年の検定は9月9日(土)で、検定日の1か月半後頃に合否通知が送られてきます。合格者には認定カードと認定証が郵送されてきます。認定カードに記載される名前はローマ字表記になるそうですよ。

ビール検定の勉強方法とは

2つのビール検定の概要について分かったところで、勉強方法はどのようなものがあるのかを見ていきましょう。それぞれに公式テキストや参考テキストなどがありますのでご紹介していきます。

日本ビール文化研究会の場合

びあけんの場合、公式のテキストがマイナビ出版から発売されています。2016年6月に改訂された新しいテキストになります。公式テキスト自体は1,500円(税別)です。グラスに注がれたビールの表紙が目印で、Amazonや楽天ブックス、マイナビでも取り扱っています。

その他にも公式の過去問題集があり、日本ビール文化研究会が参考書としておすすめしているのがマイナビ出版の「ビールの図鑑」(1,500円+税)、小学館の「日本のビール面白ヒストリー」(1,400円+税)です。過去問題集と一緒に学習していけば知識がより深まるでしょう。

ビア&スピリッツアドバイザー協会の場合

ビア&スピリッツアドバイザー協会のビール検定の場合は、ビアアドバイザーの講習会のテキストとして協会から出ている「ビールの基」(3,240円)がメインのテキストになります。その他の参考資料としているのが、幻冬舎の「知識ゼロからのビール入門」、講談社の「ビールの教科書」、幻冬舎の「ビールの基礎知識」、ネコ・パブリッシングの「世界のビール図鑑」です。

ビールの資格ってあるの?

ビールの検定についてご紹介してきましたが、ビールに関する資格があるのかも調査しました。ビールの資格には、「ビアソムリエ認定講座」というものと「ビアアドバイザー」の2つがあります。これらの資格の内容や難易度などの詳細を見ていきましょう。この資格を持っているとお酒関係の会社に就職する時に有利になるかもしれませんよ!

資格①ビアソムリエ認定講座

ビアソムリエとは?

ビアソムリエ認定講座は、ジャパンビアソムリエ協会というところで取得できる資格です。ビアソムリエとはその名の通りビールのソムリエで、料理との相性やビールの楽しみ方をプロポーザル(提案)できる人のことを言います。この資格は講座なので、2日間かけてビールのことを勉強して最後の試験をパスすれば認定してもらうことが出来ます。

カリキュラムは、ビールの概論や世界のビアスタイル、日本と海外のビール事情、ビールのコーディネートやマナー、ソムリエとしてのスキルなどを学習します。最後の試験は筆記と共にテイスティングの試験があります。テイスティングは色の違いでの味わいを学習します。講座内で使用するちょっと変わった形のグラスを持ち帰ることが出来るそうですよ。

この講座の費用は、受講料が43,000円、認定料が11,000円の合計54,000円になります。国家資格とは違って取ってしまえば一生モノの資格ですので、年会費や維持費、更新などはありません。受講の条件ですが、20歳以上であれば受験資格は特にありません。ビールに興味がある方であれば受講可能です。

資格②ビアアドバイザー

ビアアドバイザーとは?

ビアアドバイザーとは、BSAで取得できるビールに特化した資格です。世界各国のビールの特徴やスタイルを把握し、ビールのサービスやテイスティングでの理解を深めることが出来る人を目指した資格となっています。こちらもカリキュラムが組まれていますが、通信コースと在宅受講・受験コースがあります。

カリキュラムは、おもてなしの基本や食品などの基礎知識・文化、テイスティング、マネジメントなどを学び、ビアアドバイザーとして必要なビールの歴史や製法、各国のビールの特徴やサービスについても学習します。人気の通信コースは、添削問題を全て提出すれば合格となって試験なしでビアアドバイザーになることが出来ます。

在宅での受講・受験コースはDVDや教材で学習し、教材が届いた1年以内に希望する会場で受験して合格すれば資格取得となります。通信コースの費用は、一般の方で受講料が61,600円、認定料が25,000円、入会金が19,000円、年会費が15,900円で、在宅受講の場合は、受講料が42,000円で他の費用は同様の額となります。

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就職先はどんなところがある?

折角ビールに関する資格を取得したのだから関連する職場に就職したいと思う方も多いと思います。居酒屋やバーなどのお酒を取り扱う職場であれば資格を持っていると有利になると思います。クラフトビールなどを製造しているところであれば、商品開発にも役に立つ資格だと思いますよ。

どちらかというと、これを取ったから就職や再就職に役立てるというよりは、今現在就職している企業に居ながら、自分の知識やスキルを上げるために資格を取る方が多いようです。ビールに関連する企業への就職に有利になることは間違いないと思うので、違う業種への就職を考えている方にはおすすめです。

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知識を深めて真のビール好きになろう

ビールの検定や資格についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。ビールは好きだけど、銘柄とかよく分からないから知りたい、色の違いで味の違いがあるとか面白そう、などビールに関する興味があれば、この検定や資格を取得することで、就職やプライベートでも活かすことが出来ますしバーなどで話が盛り上がること間違いなしです。

検定や認定の資格なので、ある程度の知識がある方であれば合格は難しくないと思います。やる気があれば合格できるはずです。ビールが好きでよく飲む方、是非ビール検定やソムリエ、アドバイザーになって生活をもっと豊かにしてみませんか?


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