狂信的なファン。芸能人にはハマり込みすぎるファンが存在します。歌手のHIDEの後追い自殺は、センセーショナルに、その衝撃的な出来事を報道しました。HIDEの葬式に集まった大人数のファン。そして、葬儀と並行して起きた後追い自殺。HIDEの自殺を振り返ります。

HIDEの死で後追い自殺が発生?人数はどれくらい?葬儀はどこで行われた?

目次

  1. HIDEの死で後追い自殺が起きたって本当!?
  2. 後追い自殺を生んだほどのHIDEとは
  3. KISSのようになりたいとHIDEは後追いを始める
  4. なぜHIDEの後追い自殺が起きたのか
  5. HIDEの葬儀に詰めかけたファンたち
  6. 増えるHIDEへの後追い自殺
  7. X JAPANがHIDEの後追い自殺を止めるように訴えた
  8. 告別式でパニックは最大に
  9. HIDEの後追い自殺はどれほどの人数だったのか
  10. 未だに謎に包まれるHIDEの自殺の真相
  11. 後追い自殺が起きたほどのHIDEの人気は今も続いている

HIDEの死で後追い自殺が起きたって本当!?

当時、衝撃的に報道されたHIDEの自殺とファン、そして後追い自殺という出来事。なぜ、歌手であるHIDEはそこまでファンに愛され、狂信的なファンを生み出したのでしょう。

HIDEが自殺したときに起きた後追い自殺の人数は、数十名に及んだと言われています。芸能史の中でもこれほどの出来事は過去にもなく、メディアはこぞってHIDEという人物について報道することになりました。しかし、それが逆にHIDEの神格化させることにつながったのです。

後追い自殺を生んだほどのHIDEとは

歌手として衝撃的な出来事を起こしたHIDE。そのHIDEは1964年12月13日に生まれ33歳で亡くなりました。本名は、松本秀人といいます。神奈川県横須賀市で生まれたHIDEは、ソロ歌手になる前は、ヴィジュアル系バンドのX JAPANのメンバーでした。

少年時代は肥満体だったようで、そのことがコンプレックスになり内気でおとなしい性格だったようです。そんな性格だった上に、HIDEの祖父が、自分の家系から医者を出すことを望み、そのことをHIDEに要求したらしいのです。

習い事も多く、アメリカへのホームステイなど、なかなか自分の時間を取れない幼少期でした。しかし、中学生のころに聞いたロックバンド『KISS』のレコードに大きな衝撃を受けて、HIDEはロック少年へと変化します。

KISSのようになりたいとHIDEは後追いを始める

奇抜なヴィジュアルであるKISS。また、そこから様々なロックを聴き漁るようになり、過激なヴィジュアルのロックを愛するようになります。エレキギターを手に入れたものの、高校は進学校で、バンド活動は禁止されていました。

そのため、HIDEは横須賀のどぶ板通りという不良の溜まり場に出入りし、そこでバンド仲間を集めたのです。このバンドは後に結成する『X』とは別のバンドで、『サーベルタイガー』というものでした。バンド活動をするなかで、派手な髪の毛に出来たのは、美容院を営んでいた祖母の影響もあったようです。

高校卒業後は、ハリウッドビューティー専門学校に進み、美容院での勤務も経験しながら、一度は音楽の世界とは離れるものの、YOSHIKIの誘いで、伝説のバンドであるXに参加することになりました。

なぜHIDEの後追い自殺が起きたのか

X JAPANという巨大なバンドのギタリストとして活動したHIDE。ソロ歌手となってからも、その活動の勢いは衰えを見せませんでした。しかし、そのHIDEは突然、自殺をしてしまうのです。

世間に大きな衝撃を与えた、HIDEの自殺は1998年5月1日に起きました。当時HIDEは、X JAPANが解散し、歌手として『hide with Spread Beaver』というバンドを組んでいました。そして、この日はフジテレビ『ロケットパンチ!』という音楽番組を収録した日でした。

収録が終わった歌手のHIDEは、打ち上げを行ったあとに、日付を跨ぎながら更に飲み歩いていたそうです。泥酔状態だったHIDEは、実弟であるマネージャーが運転する車で、HIDEの自宅マンションまで送らせたのです。

その後、HIDEは5月2日朝7時30分頃に、自宅マンションの寝室のドアノブにタオルで首を吊った状態で発見されたのです。病院にすぐに搬送されたものの、死亡が確認されました。HIDEは自殺として報道され、世間は大きな衝撃を受けたのです。

HIDEの葬儀に詰めかけたファンたち

このHIDEの自殺は、ファンにとってとても受け入れられるものではなく、事故や他殺を疑うファンもいたようです。しかし、HIDEの歌詞に自殺を示唆させるものがあったと考えるファンもいて、現在までその真相は謎のままです。

HIDEの葬儀は東京都中央区築地の築地本願寺で行われました。ワイドショーがその衝撃を伝えると共に、ファンは築地本願寺に詰め寄る自体になったのです。その人数は千人規模となり、壮絶なものとなったのです。

増えるHIDEへの後追い自殺

関係者のみの密葬の人数は300人で行わたものの、外にかけつけたファンの人数は増えて数千人規模になっていました。そして、かけつけたファンの中には披露やショックから倒れる人も出て、現場は騒然なものとなったのです。そんななかで、HIDEの死を悲観したファンが後追い自殺をしているという報道が起きたのです。

HIDEの自殺を受け入れられない。その衝撃がファンの後追い自殺を生んだのです。後追い自殺は、東京都調布市や千葉市、そして築地本願寺の境内でも起きたのです。この出来事を重く見た警察は、X JAPANのメンバーに、ファンへの後追い自殺を思いとどまるように要請したのです。

X JAPANがHIDEの後追い自殺を止めるように訴えた

X JAPANは自殺を思いとどまるようににファンに訴えかけました。そして、5月6日の通夜と5月7日の告別式の両日は、ファンによる献花を受付させたことで、ファンが連日押し寄せるものとなりました。この告別式に訪れた人数はファン以外も合わせて5万人近い人数が押し寄せたと言われています。

このファンの葬儀への参列は、近隣に迷惑をかけ、将棋倒しによる事故など、パニックが起きていたようです。これほどの葬儀への参列人数は過去になく、歌手の美空ひばりや尾崎豊の葬儀を超える騒動だったようです。

告別式でパニックは最大に

5月7日の告別式は、テレビで生中継されました。HIDEが出棺される際は、交通規制がかけられ、一般車両は完全に止められた状態になりました。しかし、それでも、ファンが押し寄せ霊柩車を追いかけるファンも現れる事態にになったのです。

HIDEは渋谷の代々幡斎場で荼毘に付されました。HIDEが死去してから10年以上がたった2013年に、HIDEの墓石に刃物のような物で傷がつけられる事態になるなど、その後も騒動が起きるほどの存在になっています。

HIDEの後追い自殺はどれほどの人数だったのか

HIDEの死を悲観して、後追い自殺した人数はどれほど居たのでしょうか。実際にこの後追い自殺に関しては、後追い自殺だと思われる確証が無いものも含め、数十人規模のものだったようです。中には50名以上が後追い自殺をしたと言われています。

このような後追い自殺が起きたのは、HIDEが初めてではありません。この後追い自殺は、アイドル歌手の岡田有希子のときにも起きています。岡田有希子は1986年4月8日に、18歳の若さで自殺しています。

岡田有希子の自殺の場合は、突発的ではなく、ガス自殺をはかったあとに救出され、その後、病院ビルから飛び降り自殺したというものでした。岡田有希子の場合は、俳優の峰岸徹との恋仲からの失恋が原因だったと言われています。

HIDEの自殺した33歳に比べてさらに若い岡田有希子の自殺は、人気アイドル歌手だったこともあり、後追い自殺を生んでしまったのです。しかし、このときの規模以上に、HIDEの自殺のときは、後追い自殺が起きています。

未だに謎に包まれるHIDEの自殺の真相

いまだに、HIDEの自殺については多くの謎がつきまとっています。そもそも、HIDEが自殺するような様子はなく、X JAPANのメンバーもHIDEは自殺するような人物ではないと思っていたようです。そのため、自殺した直後から、メンバーはその死を信じられないという反応が続きました。

HIDEの自殺の方法を疑問視する声も多いです。そもそも、なぜ自殺をしようとしたのに、自宅マンションの寝室のドアノブにタオルをかけて、首を吊るという方法を取ったのでしょう。

HIDEの実弟は、HIDEがひどい肩こりと偏頭痛に苦しんでおり、日常的に整骨医が行う首の牽引ストレッチを自分で行っていたことが関係あると考えていたようです。HIDEは泥酔状態でいつものように、そのストレッチをしようとして、事故が起きたと考えているようです。

1998年に出版されたHIDEに関する本には、HIDEがコンサートで行う予定だった首吊り自殺の演出を、泥酔状態で練習した結果、事故死してしまったと推測しているようです。いずれにしても、首吊り自殺をするとしても、タオルで行うのは不自然であまりにも唐突すぎるというのが、多くの関係者の考えのようです。

後追い自殺が起きたほどのHIDEの人気は今も続いている

HIDEの葬儀が終わり、死んでもうすぐ20年になるという中で、現在も多くのファンが居ます。過去のHIDEの未公開音源がCD化されたり、3D映像を使って、ステージにHIDEの演奏していたころの姿を映し出すライブも行われています。

衝撃的なHIDEの死が、間違いなくHIDEを神格化させるたと言えるでしょう。あまりにもこの世を早く去ってしまったHIDEは、音楽の歴史の中に確かに名前を残しました。X JAPANの活動が度々再始動する中で、そのたびにHIDEの死を偲ぶ声が挙がっています。


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