ダウンやフェザーといった言葉は、防寒着として着る服の素材としてよく聞かれるもの。ジャケットにもダウンとフェザーのともに使われている製品があり、その使用割合が身につけたときの暖かさに違いを生みます。そこで、具体的にそれぞれのことを調べてみました!

目次
防寒のために何を選ぶ?
寒さも盛りの時期、防寒目的で使用する上着にしても寝具にしてもできるだけ暖かさを感じることのできる素材が使われているものを選びたいところ。そのような製品について見聞きするときに目立つ言葉が「ダウン」、「フェザー」といったものです。

上着であれば、ダウンジャケットなどはおなじみのアイテム。布団にしても羽毛布団、羽根布団といったものがあります。最近のテレビショッピングなどでは、こういった布団に「どこどこ産のダウンやフェザーが使われている」とよく紹介されています。
★羽毛布団と羽根布団の違い★ダウン(胸毛)とフェザー(羽)の混率によって呼称が異なり、ダウンの使用率が50%を超えるものを「羽毛布団」と呼び、50%未満のものを「羽根布団」という。 pic.twitter.com/RkOkx1By5Q
— 昆野眞也 (@kasufan) December 3, 2015
ざっくり言うとダウンもフェザーも水鳥の羽から採取されている素材であるのですが、それぞれの違いはどのようなところにあるのでしょうか?せっかくですから知識を身につけて、より良い防寒対策をすることができるようにしましょう!
よく聞く「ダウン」と「フェザー」…そもそも何なの?
「ダウン」に「フェザー」、どちらの言葉にも暖かさがあってやわらかな素材といった印象があります。たとえばダウンジャケットは、冬の上着として人気が高いアイテム。「ダウンジャケット」という名前ですから、素材としてはまさにその100%がダウンであってしかるべきはず。
しかしながら実際にタグの表示をくわしくチェックしてみると、ダウンは80%でフェザーが20%などと記載されていることが珍しくありません。とは言ってもダウンジャケットについては、実感として暖かさが得られればそれで満足することのできるものです。ですからダウンとフェザーの違い、あるいは使用されている割合などに関してそれほど深く考えるという機会はないでしょう。
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まだまだ寒さは続きますが
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そもそもダウン、フェザーは鳥の羽根が使われているものであるという点で同じ。鳥のどこから取られている羽根であるのかによってダウン、フェザーという違いがあるのです。それによって弾力性、やわらかさなどの違いも生まれます。
ダウンとフェザーの違いとは?
ダウンとは、「羽毛」を指して言います。鳥の部位で言うと、胸のあたりに生えているふわふわな羽根のことです。素材としては、たんぽぽの綿毛に近い印象を受けるもの。全体がやわらかなものであって、芯にあたる部分は存在していません。この羽毛はアヒル、ガチョウなどといった水鳥に生えているもの。
実はたとえばニワトリなど、いわゆる陸鳥にダウンの素材として使われるような羽毛が生えていないのです。しかも羽毛は、1羽の水鳥につきおよそ5gから10g程度しか取ることができません。つまり、非常に貴重な素材であるのです。一方のフェザーは、「羽根」のことを言います。
イメージとしてもっともわかりやすいものは、「赤い羽根共同募金」へ募金をしたときに渡される赤い羽根の形。ダウンとの明確な違いは、「軸」があることです。つまりダウンとフェザーの違いは実に明確であり、ダウンは綿のようであってフェザーは見るからに鳥の羽根であるとわかる素材です。
素材としてダウンとフェザーそれぞれの特長は?
フェザー、すなわち羽根に存在している軸は弾力性に富んでいるもの。ですからフェザーという素材にしても、弾力性を備えています。フェザーを使っているクッション、枕などは形が保持されやすいことを特長としています。一定期間にわたって使用していても、比較的型崩れをしにくいのです。
なお、陸鳥のフェザーについては水鳥のフェザーと比較して弾力性のほか吸湿性、保湿性なども劣っています。そのため、機能面でより優れている水鳥の素材がダウンにとどまらずフェザーに関しても用いられているのです。フェザー自体は保温性で言うとそれほどでもないのですが、高い通気性を備えていることは特長。
【Deep】-HOUSTON-表地に、摩擦に強く通気性の良い60/40(ロクヨン)クロスを使用し、ヨーク部分には羊の革を使用した贅沢な1枚!中材にはダウンとフェザーがたっぷり詰めらており、保温性も抜群!「IDEAL」社ジップやシェルボタン等、細かいディティールにも拘ったデザイン! pic.twitter.com/anD6oIWZG5
— DEEP!STANDARD 立川 (@DPSD_SHOP_STAFF) January 14, 2017
一方のダウン、すなわち羽毛吸湿性のほか発散性などに優れていることも特長です。ダウンジャケットもダウンが使われている布団についても、十分な空気が含まれています。やわらかで、十分な暖かさも実感されるものになっています。
暖かさに差はある?ダウンとフェザー
そもそも素材として持っている性質から、ダウンにはフェザーよりも暖かさがあります。ですからダウンとフェザーがともに使われているダウンコートなどについては当然に、素材としてダウンの占める割合がフェザーに対して高いほどに暖かさも増すこととなるのです。ダウンの暖かさは、ダウンというものの構造によってもたらされるもの。
ダウンは立体的にふくらんだつくりになっていて、その真ん中にある核の部分からやわらかで小さな産毛がたくさん生えています。それによって、暖かさが保たれるというわけです。
なお、一口にダウンと言ってもそれぞれのダウンには質があります。その差によって、ダウンの暖かさにも違いが。ダウンの備えている復元力や反発力が強いほど、暖かさの度合いも増すことになります。そのほか着心地や軽やかさについても、ダウンの質に比例しています。
製品に使われているダウンとフェザーの割合
ダウンジャケットなど羽毛や羽根が使われている製品については「ダウン何%、フェザー何%」というようにダウンやフェザーが使われている割合について表示されています。ここでたとえばダウンが55%、フェザーが45%といった割合でダウンとフェザーが等量に近い割合であるほど値段の面では安価になります。それでも中綿で作られているコートと比較すれば、暖かさは十分。
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ダウンとフェザーが7対3程度の割合になってくると、暖かさのほかやわらかさもしっかり実感されるようになっておすすめです。実はダウンが100%というダウンジャケットはほとんどなく、ダウンの割合は高くても90%程度となっています。と言うのもダウンが100%ですと、全体がやわらかすぎて形が崩れてしまうのです。ある程度はフェザーを使わなければ、形が落ち着きません。
布団ですとダウンの割合が高くなるほど暖かさが実感され、割合としてダウンの割合が50%以上である場合に「羽毛布団」という言い方をします。ダウンの割合が50%を割っていれば、「羽根布団」となります。なお羽毛布団に関しては、フェザーが含まれていても意図があってのものではありません。「スモールフェザー」というもので、小さい羽根がある程度は含まれるのです。
洗濯機でダウンやフェザーを使ったアイテムの水洗いは?
ダウンジャケットについては、適切な洗い方をすることによって選択することが可能です。ただしダウンジャケットでも縫い方がしっかりしていないもの、そもそも水洗いすることができないというように表示されているものは洗濯機で洗うことに適していません。ダウンジャケットを洗うにあたっては、型崩れを防ぐためにあらかじめボタンやファスナーを留めておきます。
また、力を強くかけることも良くありません。そして、洗剤は中性洗剤を使うようにしましょう。洗濯機を使うのであれば、しっかり洗濯ネットへ入れます。さらにダウンジャケットが洗っている途中で浮いてしまわないよう、バスタオルで巻くなどしておきます。洗濯機のモードとして適しているものは、「手洗い」などの洗濯物に対して刺激が少ないもの。
脱水は、なるべく短い時間となるようにします。脱水の時間を1分ほどにしてそれを何度か繰り返すことで、ダウンジャケットの羽根がほぐれていきます。そして乾かす際はある程度しっかりしているハンガーにかけ、直射日光は当たらないように注意。できればよく風が通る場所で、2日から3日程度をかけてゆっくり乾燥させていきます。
ダウンやフェザーが使われている布団についてはダウンの素材がよく水を吸ってしまうため、洗濯機で脱水するとかなりの負担になってしまいます。ですから、家庭で水洗いするよりもクリーニングやコインランドリーを利用することが無難でしょう。
噂に聞くダウンやフェザーのアレルギーって本当?
ダウンやフェザーが使われている布団で寝ていると、アレルギーになる可能性もあるという噂が聞かれます。ですが布団に関連するアレルギーについては、原因のほとんどはダニであるとすでに明かされています。もっとこまかく言えば、ダニの存在ではなくダニの糞が原因。
そしてダウンやフェザーを素材として含んでいる布団については、外からイエダニが布団の内部へ入ることができないようになっているのです。そもそもダニは人間や動物の皮膚を栄養としていますから、ダウンやフェザーは必要としていません。
[北本おすすめ店カタログ 2015-2016: のぼりや寝具店] のぼりや寝具店では、アレルギーの人でも安心して使える布団をご案内しています。安心・清潔をキーワードに、ホコリやダニ、細菌を通さない羽毛布団を取り扱っています。 pic.twitter.com/SrwwgSKJzM
— 北本Style.com (@Kitamoto_Style) October 3, 2015
過去には病院などでも、アレルギーがある場合にダウンやフェザーの布団は望ましくないとするアドバイスは多くなされてきました。しかしながら研究が進むにつれ、むしろアレルギーがある場合にこそダウンやフェザーの寝具は良いものであるとわかってきています。
値段の差にあらわれるダウンとフェザーの秘密
ダウンというものは、希少な素材です。ダウンとフェザーが混合されているアイテムですと当然、ダウンが高い割合で使用されていることによって暖かさや軽さなどの利点が得られます。ただ、それにつれて値段も高額になっていくのです。つまりは比較すると、フェザーの方が安価。
ダウンは1羽の水鳥から、大きな鳥でも10gほどしか得られないもの。1着のダウンジャケットでは、150g以上のダウンが用いられることがあります。それだけでも、大きな鳥が15羽はいなければならないということに。ダウンの素材を得るためのコストがダウンの価格に反映され、それが製品の販売される値段にも影響するというわけです。
もちろん暖かいに越したことはありませんが財布と相談した結果、ダウンが70%程度のダウンジャケットを選んでいるという人は少なくありません。ちなみに布団に関してはもっとたくさんのダウンが必要ですから、値段は推して知るべしということですね。
快適な時間を過ごすために
冬になれば、外へ出るにも寝るときにも寒さを感じるもの。ダウンコートやダウンジャケット、羽毛布団などといったものは本当に暖かく快適な時間を過ごすためにありがたい存在です。
何か新しいものを買いたいというときには、使われているダウンとフェザーの割合についてしっかりチェックして暖かさと予算のバランスも考えてみましょう。そもそもダウンがフェザーよりも貴重な素材であるという予備知識があれば、おのずとダウンの占める割合の高いアイテムはクオリティの高いものであるとわかってきます。
入間のアウトレットー!
— 佐藤 廉 (@satoren0816) December 16, 2015
本日の購入品。
ダウンジャケットとスリッポン✌️
鬼くそ高かったわ…笑
でも、働いて稼いだ
自分へのご褒美として。
ダウン、定価8万は焦った…。爆笑 pic.twitter.com/w5xmtDcm3Q
もちろんハイグレードなダウンジャケットや布団は、使用感もすばらしいもの。長く使っていくためには丁寧なケアも必要ですが、手入れが難しそうであればクリーニングへ出すなどプロの力を借りることが安全です。
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