お手入れ次第で一生モノとなる革ジャン。ブームに左右されることなく長く付き合えるアイテムのため、革ジャンはこまめにお手入れをすれば、ますます愛着が湧いてきます。決して安いアウターアイテムではないため、汚れはもちろんカビや色落ちは未然に防ぎたいところです。

目次
革ジャンが汚(オ)ジャンにならない簡単お手入れ方法を一挙紹介!
秋冬から春先まで、服の中でも一年の大半に活躍する革ジャン。一着あれば一生モノの服として着続けることができるとあって、年齢性別問わず、また、ブームに左右されることもなく大人気です。

しかし、長くお付き合いするためには革ジャンのお手入れは不可欠。長く着用すればするほど味わいと風合いが出てきますが、お手入れを怠ってしまうと、汚れやカビで革ジャンならぬ、汚(オ)ジャンになってしまう可能性があります。

そこで、お気に入りの革ジャンがどうしようもない汚(オ)ジャンにならないよう、簡単な革ジャンのお手入れ方法をまとめてみました。
革ジャンお手入れの三種の神器!

革ジャンの日々行う簡単お手入れ方法を紹介していきます。服の中でも、お手入れが面倒だと思われがちな革ジャンですが、慣れてしまって日常に取り入れてしまうと案外簡単です。
まずは革ジャン表面の汚れを取る皮革ブラシ(毛足の長い馬毛ブラシが適しているといわれていますが、革靴のお手入れなどに使用するブラシで構いません)、保湿用クリーム、保革用のオイル又はワックスの三点を用意してください。日常的にはこの三点を用意してお手入れすれば、シーズン中は毎日革ジャンを楽しめます。
その①ブラシによる革ジャンお手入れ方法!
革ジャンに限らず、革製品は頻繁に着用していると肌や髪の毛から油分を吸収していますので、潤いやツヤが出てきます。また、革ジャンや革製品がだんだんと柔らかくなって体に馴染んでくるのも、人の体から出ている油分が影響しています。

そのため、革ジャンを着て外から帰って来た際は、革ジャンの表面にホコリや細かなゴミがつきやすくなっているため、こまめな手入れ方法としてブラッシングをして落としてください。
その後、革ジャンの縫い目に沿って細かく優しくブラッシングを行ってください。そうすることで革ジャン表面の小さなゴミが浮き出しますので、乾いた布やクロスなどで軽く乾拭きしてあげれば日々のお手入れは完了です。(*動画は野球などに使われる革グラブを参考にしていますが、革ジャンに適用しても大丈夫です)
その②革ジャンに潤いを与えるお手入れ方法!
また、革ジャンは人間の皮膚同様、長年の使用で年季が入ってきたり、逆にしばらく着用しなかったりすると乾燥してきます。

そこで、保湿用クリームにおけるお手入れ方法となります。革ジャンの表面の潤いがなくなり、柔らかさがなくなったかなと思ったら、革ジャン全体になじませるように薄めに塗りましょう。
保湿用クリームは革ジャンの乾燥を防ぐだけではなく、皮革に栄養を与える効果もあります。この時注意して欲しいのは、直接革ジャンに塗るのではなく、一旦、乾いた布に付着させてから塗りましょう。

また、保湿用クリームはベタつきがあるため毎日のお手入れとして塗るのは避けてください。使用量が多すぎると革ジャン表面のベタつきが新たなゴミやホコリを付着させ、カビやシミの原因になる恐れがあります。

目安として一週間から十日に一度のお手入れ方法としてください。保湿用クリームは皮革専門店にてデリケートクリームとして扱われています。
その③保革油を使用したお手入れ方法!
革ジャンの代表的お手入れ方法といえば、最初に頭に浮かぶのはミンクオイルを使用したお手入れでしょう。ミンクオイルは動物のミンクから取れる代表的な保革油です。

保革油は、革ジャンに油分を補給して皮革の寿命を延ばし、革を柔軟にするほか、乾燥によるひび割れを防いでくれます。また、水に弱い皮革に対して防水性も与えてくれる重要なお手入れアイテムです。

しかし、保革油のお手入れ頻度はブラッシングや保湿用クリームの出番ほどに多くはありません。極端に言えば、革ジャン着用シーズンの最初と最後です。

革ジャンのブラッシングと保湿用クリームでのお手入れの後、保革油を乾いた布に少量取り、革ジャン全体になじませるように拭ききあげます。細かい部分は指に付けてなじませてください。保革油は人の体温で溶けてしまいますので、細かい部分には指先での塗布がおすすめです。

革ジャン全体に保革油が馴染んだら乾いた布で保革油を拭きあげて、拭き残しのないように注意しましょう。
保湿用クリーム同様、拭き残しはカビの原因となりますので注意してください。また、保革油を使用する前に、革ジャンの見えない場所に軽く塗布してみて、シミにならないかどうかを確認してから使用してください。保革油は革ジャンの光沢やツヤ、そして、乾燥から守ってくれる上に柔らかさを保ってくれます。

革ジャンシーズンの最初と最後には儀式を行うがごとく、革ジャンに対して、労をねぎらうように愛情を持って丁寧に保革油を使用したお手入れを行ってください。
革ジャンの大敵カビを予防するお手入れ方法!
決して安価な衣類ではない革ジャンですが、大切に扱うがあまりシーズンオフ時はクローゼットへ収納したままというようなことはないでしょうか。しかし、収納しっぱなしというのは、革ジャンの大敵であるカビを発生させる原因にもなってしまいます。

カビの発生を予防する方法としては通気が一番です。シーズンオフの天気の良い日などに、クローゼットから革ジャンを取り出して、風通しの良い日陰で半日ほど干してください。

そのあと、シーズン中同様にお手入れをし、細かなほこりやゴミを取り除きましょう。革ジャンに付着したゴミやほこりはカビの餌となってしまいますので、この作業はできるだけ入念に行った方が良いです。保湿用クリームと保革油の塗布も薄めに塗るようにしてください。

革ジャンにカビが発生してしまった時のお手入れ方法!
日々のお手入れを欠かさず行っているのにもかかわらず、革ジャンの保管状況によって、残念ながらカビが発生してしまった場合はカビの大きさによってカビの除去を行います。

本質的には革ジャンに一度カビが発生してしまうと、表面だけではなく皮革の内側までカビが侵食している場合が多いため、本来は皮革専門のクリーニング店に出すのがおすすめです。

しかし、初期の段階であれば簡単なお手入れ方法で除去できます。セルフクリーニングを行う場合、革ジャンの目立たない箇所等で一度試してから行うようにしてください。
簡単!濡れ雑巾でのカビ撃退方法!
まず、革ジャンに発生したカビの範囲が狭く小さい場合の除去方法は、硬めに絞った濡れ雑巾で叩くように拭き取ってください。

決して擦って落とすのではなく、拭き取るといった作業を行いましょう。カビの発生した部分を擦ってしまうと、革の表面に傷をつけてしまいカビが侵食してしまったり、シミの原因になってしまう恐れがありますので注意が必要です。

カビを拭き取った後は風通しの良いところで陰干しし、カビ臭が消えてしまえば大丈夫です。その後は保湿用クリームと保革油を忘れず、薄めに塗布してください。
簡単!根こそぎ殺菌するカビ撃退方法!
次に革ジャンに発生したカビの範囲が広く大きい場合の除去方法は、エタノールなどのアルコールを布に付けてカビを拭いて殺菌します。

この場合、消毒用エタノールを使用してください。似たような種類の無水エタノールの場合は、揮発性が高く消毒には向いていません。また、小さなカビを除去するとき同様こすらず、拭き取るようにカビを除去しましょう。
革ジャンの簡単色落ち予防お手入れ方法!
革ジャンの最大の魅力は、長年着続けることによって出てくる風合いにありますが、擦れなどにより思わぬ色落ちなどもありますので注意が必要です。

まず、前提として革製品は色あせや色落ちするものだと認識しておいてください。そのため、経年劣化とともに汗や雨などで確実に色落ちをしていきます。
完全に色落ちしないお手入れ方法はありませんが、日々のお手入れに加えて雨の日は出来る限り着用しないこと、お手入れの際に防水スプレーを施すことをお勧めします。

あとはできる限り色落ちを防ぐよう撥水状態を維持しましょう。そのためには防水スプレーのみならず、専用のワックスがけを丁寧に行ってください。この方法の際もカビ対策のとき同様、スプレーの噴霧しすぎ、専用ワックスの塗りすぎはシミなどの要因になりますので注意して使用してください。
どうしても、色落ちして気になってしまう場合は〈染めQ〉がオススメです。ただ、使用に際してはすべての革モノに適用するわけではありませんので、説明書をよく読んで自己責任の範囲で活用ください。
革ジャンと長くお付き合いするために!
革ジャンを長く着続けるためには、まるで子供や恋人に接するような愛情を込めたお手入れが不可欠です。やはり、放ったらかしにしてしまうと革ジャンも人間同様にスネてしまいます。

日々着こなすことができるアウターアイテムなので大事に扱えば、長い期間良きパートナーとして着続けることができます。

しかし、愛情が一番とばかりに熱心すぎるお手入れは逆に革ジャンを痛めてしまう恐れもありますので、是非、簡単で長続きする方法を生活リズムに取り入れてみましょう。
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