オシャレで防水機能も高く、メンズの間で非常に人気の高いダイバーズウォッチですが、そもそもはその名が示す通りダイバーの為に作られた腕時計となります。現在ではダイバーの為というよりも一般的なオシャレ腕時計として人気が高いですが、あくまでも実用重視で作られている質実剛健な腕時計がダイバーズウォッチなのです。

それではダイバーズウォッチに備わっている一般的な機能的特徴について御説明していきたいと思います。男たるもの、どうせ身に付けるならウンチクの一つや二つぐらいは言えるように成っておきたいものですからね。という訳で、ここからはダイバーズウォッチがダイバーズウォッチたる部分にフォーカスしていきたいと思います。

先ずは何と言っても防水性能でしょうか。 最低何m以上という明確な基準は存在しませんが、実際に使用する際の環境等を考えると最低200m防水以上、無難なところで300m防水は欲しいですね｡最近では500ｍ防水モデルもザラで、ROLEXのディープシーはその名の通り深海3900ｍまでOKというとんでもない防水能力を備えています。逆に100ｍ台ではダイバーズウォッチと呼ぶことはできません。

ダイバーズウォッチにとって必要不可欠な機能。ベゼルの周りの数字は潜水時間を図るためのモノで、分針にマークを合わせて潜水時間を測るのですが、実際より短く表示されてしまうと命に係わる事故を引き起こしてしまいます。そうした事故を防止するためにダイバーズウォッチのベゼルは左回りにしか回転しないようになっております。

深海の飽和潜水時には酸素とヘリウムの混合気体を使用しますが、この時に分子が小さいヘリウムガスが時計の内部に侵入してしまい、潜水浮上時にケースの内圧を高めてしまい結果的に時計を破損してしまうケースがあります。そうした故障を防止するために内部のヘリウムを逃がす機構を装備しているダイバーズウォッチも存在します。プロユース向けの機能と言えますね。

ユリス・ナルダンは航海に不可欠な精密時計マリーンクロノメーターで世界中に名を知られた時計製造会社です。信頼性の高いダイビング機器として、ファッショナブルなスポーツウォッチとして、その両方の良さを併せ持つ、マリーンダイバー。高級感漂うローズゴールド採用モデルや、ステンレススチールにラバーコーディングを施したモデルなど実に多彩なデザインがウリです。

マリーンダイバーはそのダイアルも非常に特徴的なモデルが多く。凸凹が等間隔で並ぶようなデザインの物や、ブルーダイアルの部分に波型加工を施したものなど、非常にファッショナブルなスタイルのモデルが多いのでオシャレ好きな方にはぜひおすすめしたいブランドの一つです。

ロジェデュブイは天才時計師と呼ばれるロジェ・デュブイとデザイナー・カルロス・ディアス氏の二人によって立ち上げられた高級腕時計ブランドです。当初はオーソドックスなモデルを中心に展開していたのですが、現在は独特の個性的なデザインの独自路線を行くブランドとして知られております。

ロジェ・デュブイのダイバーズウォッチ「イージーダイバー」は、これまでのダイバーズウォッチの概念を覆すような斬新なファッション性が瞬く間に人気の的となり、一躍ダイバーズウォッチの主役に躍り出ました。ダイアルにはサンレイデザインをあしらい、インデックスもホワイトゴールドのベゼルに直接彫り込みを行うなど、実にファッション性に富んだアイテムです。

ジャガー・ルクルトは全てのパーツを自社で製造するスーパーマニュファクチュアな腕時計ブランドです。400以上の特許を取得している事でも知られております。1/1000mm単位の計測を可能にする装置であるミリオノメーターや、それまで必要だった巻上げと時刻合わせの際に使うカギを不要にしたリューズ巻上げシステムなどもこちらのブランドが発明したものです。

ジャガー・ルクルトのダイバーズウォッチ「マスターコンプレッサー」は、超深海特許取得済みの圧縮キー付きリューズのお陰で1000mもの防水能力を誇ります。従来のねじ込み式とは比べものにならない防水性能ですね。米海軍の特殊部隊「ネイビーシールズ」との共同開発モデルやGMT＆デイト機能も搭載した多機能モデルなどの多彩なラインナップも人気の秘訣です。

ウブロが掲げるFUSION―融合―を体現したビッグバンシリーズの進化形である「キングパワー」。そのキングパワーのダイバーズウォッチがこのキングパワー・オーシャノ・グラフィックです。他のブランドと比較してもその大きさが目立つウブロですが、その中でも一際大きい48mmケースを採用しております。1000m防水を搭載しダイバーズとしても優秀な時計です。

シャネルの代表的腕時計J12。セラミックケースの独特な佇まいのこの腕時計は、腕時計業界に一大ムーブメントを巻き起こした腕時計として非常に有名です。そんなJ12にもダイバーズモデルがございまして、それがこのJ12マリーノ。300m防水にラバーベルトなど、ジュエリーウォッチではない本物のダイバーズウォッチとして世に送り出されたモデルです。

あの有名なロレックスのサブマリーナと双璧をなす、ダイバーズウォッチ界の王道として有名なフィフティファゾムス。「ダイバーズウォッチの代表的なデザインとはこういうもの」というイメージを確立したダイバーズウォッチの礎とも言えるモデルです。無骨なイメージになりがちなダイバーズウォッチですが、同時にラグジュアリー感も兼ね備える大人のダイバーズウォッチです。

大人のダイバーズウォッチとして知られるフィフティファゾムスは、違いの分かるメンズ達に人気の高いダイバーズウォッチです。有名ブランドではありますが、どちらかと言うと本当に「ダイバーズウォッチが好きだ！」と言う方が支持している印象があります。一生モノのダイバーズウォッチとして購入するならばかなりおすすめの一本です。

セイコーと言えば日本を代表する時計メーカーとして世界中にその名を轟かせています。「マリーンマスター」はそんなセイコーが誇る至高のダイバーズウォッチ。まさに“日本代表のダイバーズウォッチと”と言っても過言では無い腕時計でしょう。通称「ツナ缶」と呼ばれるモデルは、その優れた防水性のみならず、ダイバーズウォッチの宿命とも言われるヘリウムガス問題も寄せ付けません。

腕時計と言うと、どうしてもROLEXやOMEGAといったスイス製高級時計が素晴らしくて、日本製は「性能は良いんだろうけど...」の様なイメージを持たれがちですが、セイコーの腕時計に積み込まれた技術に関しては、他の高級腕時計ブランドを軽くしのぐような高い技術力を持つモデルも多数存在するのです。本質を突き窮したいメンズの方々には間違いなくおすすめですね。

ラグジュアリーウォッチとして、また、パイロットウォッチの第一人者として有名なブランドであるブライトリングにもダイバーズウォッチはラインナップされており、非常に高い品質から人気を集めるモデルとなっております。そのダイバーズウォッチが「スーパーオーシャン」です。何と言ってもブライトリングですから押し出しの強さは天下一品です。

そのスーパーオーシャンは以外にもコスパの良さが評判の腕時計なのです。ブライトリングの腕時計はクロノグラフが基本モデルになります。なので価格が控えめな３針タイプであるダイバーズモデルは、クロノグラフと比べると比較的購入しやすいモデルという事になるのですが、防水機能は他のダイバーズよりもかなり優れており、1500m防水何てモデルもある位です。

アクアタイマーと言えば、IWCが誇る高性能ダイバーズウォッチとして有名です。歴代モデルの防水機能は標準2000mという驚きの数値でしたが、現行モデルからは300mとなっております。それでも充分な防水機能ですけどね。ダイバーズウォッチ特有の飽和潜水時にヘリウムガスを抜く必要が無いほどの機密性を誇る構造は天下一品です。

更に回転ベゼルも特徴的で、回転ベゼルを時計の内側（風防内）に設ける事が可能なインナー回転ベゼル式モデルや、回転ベゼルに色が異なる夜光塗料をふんだんに使用する事で、暗所で２色カラー対応という非常に視認性の高い回転ベゼルを搭載したモデルもラインナップされており、そうしたこだわりが強い点もIWCダイバーズウォッチがおすすめな理由の一つでしょう。

パネライは長きに渡りイタリア海軍の軍用時計を製作してきたメーカーで、海中でも高い視認性を保つ事が出来る蛍光物質「ラジオミール」を搭載したダイバーズウォッチを完成させたことで知られております。ただ、その性能の優秀さが為に軍事秘密とされ、表舞台に出る事は叶いませんでした。今では一般時計業界にも進出を果たし、多くの支持を獲得しているブランドとして知られるようになりました。

パネライは軍用時計がルーツにあるため、ルミノールをなど、通常モデルでもしっかりとした防水性があります。そして、ダイバーズウォッチとしての要素をより強くしたモデルが、ルミノールの亜種である「サブマーシブル」です。“回転ベゼル付きパネライ”として、面白い存在です。

タグ・ホイヤーは世界初の1/100秒ストップウォッチ「マイクログラフ」を開発した事でも知られており、F1、インディカー、オリンピックなどの世界主要スポーツ大会の公式時計として有名です。こうしたスポーツ時計の分野で培った技術を腕時計へとフィードバックし、質の高い信頼できる腕時計を作り続けております。

タグホイヤーのダイバーズウォッチといえば、「アクアレーサー」です。デザイン面で、“個性”と“一般受け”を両立させるバランスが秀逸なモデルです。マイナーチェンジも頻繁にあり、過去のモデルも含めると、デザインの幅が広い点が特徴です。オメガのように、“自動巻とクォーツ”、“サイズ”、“素材”など選択肢が豊富です。また、さらにシリーズの系譜を過去に遡ると、“2000”というシリーズになります。

ブルガリは元来ラグジュアリージュエリーブランドとして名の知れたブランドです。よって、ラグジュアリーウォッチに関しては他のブランドの追随を許さぬ歴史と伝統を持ち合わせております。近年ではスポーツウォッチやトゥールビヨンなどの複雑な腕時計も手掛けており、腕時計ブランドとしての地位も確実に高めて来ております。

ブルガリが誇るスポーツライン“ディアゴノ・プロフェッショナル”のダイバーズモデルが「スクーバ」です。ブルガリらしい個性的なデザインが印象的です。上位機種も存在します。

品質と伝統で知られる高級ブランド。カルティエは宝石をはじめ様々な服飾品を手掛けており、メンズ向けの腕時計に関してもそのブランド哲学は存分に継承されており、世界中のファッショニスタから大いなる支持を得ております。大人の風格が漂うカルティエの腕時計は、シックに決めるならうってつけの腕時計と言えるでしょう。

カルティエは近年、本格的なダイバーズウォッチを登場させました。それが2014年に登場した「カリブル・ドゥ・カルティエ」のダイバーズモデルです。ダイバーデザインながら、“芸術的なデザイン”を得意とするカルティエならではのエッセンスが入ります。“上品なダイバーズウォッチ”として、魅力的な時計です。

実はオメガはスイスで最大の時計グループ「スウォッチ グループ」のフラッグシップなんです。あのカラフルでお手頃なSwatchが手掛けている時計とは驚きですよね。19世紀終わりに超高精度ムーブメントであるオメガキャリパーを発表し、その信頼性が認められスポーツ時計の分野で力を発揮する事になりました。現在もオリンピック最多公式時計の記録を更新し続けております。

オメガのダイバーズウォッチと言えば「シーマスター」。ROLEXのサブマリーナに次いで２番目に有名なダイバーズウォッチでしょう。ブルーとブラックが定番で、自動巻orクォーツ、サイズ、素材と様々な選択肢が存在するバリエーション豊富な点も支持されるポイントでしょう。防水性能の違う派生モデルに「プロプロフ」/「プラネットオーシャン」/「アクアテラ」/「１２０」などがあります。

スイスを代表する、と言うよりも世界の高級腕時計ブランドを代表するといった方がしっくりくるのがROLEXです。高級腕時計ブランドの代表的なブランドとしてその名を世界中に轟かせています。世界初の防水腕時計となったオイスターに世界初の全回転式自動巻き機構パーペチュアル、そして深夜０時になると自動的に日付が切り替わるデイトジャストは全てROLEXが発明したものです。

「サブマリーナ」こそ最も有名なダイバーズウォッチと言っても過言ではないでしょう。1950年代に登場して以来、現在のダイバーズウォッチスタイルの先駆けとなったモデルです。デイト機能の有無がありますので欲しい方は名前に「デイト」と着くものを。上位機種には防水機能を特化させた「シードゥエラー」や「ディープシー」と言うモデルも存在します。

男性が腕時計を選ぶとしたら、その選択肢の一つに必ずあげられるであろうダイバーズウォッチ。こうして様々なブランドのダイバーズウォッチを見ていると、どれもこれもが素敵で個性的で思わず迷ってしまいますよね。丈夫でファッショナブルなマルチプレイヤーとしてお気に入りのダイバーズウォッチを是非GETしてみてください。