よく最近CMでマツダのディーゼル車を見ます。燃費もよく地球環境にもやさしい車だそうですが、調べてみるとマツダのディーゼル車は不具合がよく報告されていました。このディーゼルエンジン不具合の原因とマツダのリコール対策を調べました。

目次
マツダのディーゼル車
日本の乗用車の市場でディーゼル車を多く開発、販売しているマツダですが、ディーゼル車の不具合、リコールが多いとの話を聞きます。その不具合はどのようなものなのか?実際にリコールされた車の車種をまとめました。
ディーゼル車とは?
そもそもディーゼル車とは一体なんなのかというと、簡単に言えば軽油を燃料に走る車です。ガソリンスタンドに行けば、ガソリンの種類にハイオク、レギャラー、軽油の3種類があると思います。そして軽油はハイオクやレギュラーより安いです。このためディーゼル車は燃料コスト面でとてもメリットのある車になります。
ディーゼルエンジンのメリット
ノッキングが少ない
ディーゼルエンジンでは混合気を使用しないので異常燃焼などで発生するノッキングが起きません。ガソリン車では混合気を使用するのでで異常燃焼などで発生するノッキングが発生してしまいす。
加速力が高い
ディーゼルエンジンは低回転トルクが強いので少し軽くアクセルを踏むだけでも力強く走り出してくれます。高速道路の合流や坂道発進ではディーゼルエンジンの加速力は大きなメリットになります。このため、加速の良さからディーゼル車の方ガソリン車より乗り心地が良いという人もいます。
CO2排出量が少ない
ディーゼル車はガソリン車と比べるとCO2の排出量が少ないです。CO2は基本的に燃やした燃料の量に比例して出ます。軽油はガソリンよりも質量が軽いのでガソリンより燃費の良いのでディーゼル車は、ガソリン車と比較して約25%のCO2が削減が出きるとされています。
ディーゼルエンジンのデメリット
車体の値段が高い
最近発売されているクリーンディーゼル車には最新技術が使われており、ガソリン車と比べて約30~40万円程度高くなっています。マツダのデミオで比較するとガソリン車が135万円に対してディーゼルが178万円になるので40万円以上値段が高くなっています。
騒音や振動が大きい
ディーゼル車のエンジン音はうるさいと言われています。このうるさいと言われる原因がガソリンエンジンと比べるとディーゼルエンジンの重量は重くそして頑丈な構造になっているので、その分騒音や振動が大きくなってしまいます。
マツダ・クリーンディーゼル
マツダがよくCMなどでクリーンディーゼルと宣伝しています。このマツダのクリーンディーゼルとは一体なんのでしょうか?
Co2の低排出と有毒ガスの排出問題を解決
ディーゼルエンジンではCo2の他に窒素酸化物、NOxを排出してしまいます。このNOxは光化学スモッグや酸性雨の原因とも言われています。また粒子状物質のPMを排出してしまい、これを吸い込むと健康を害する場合があるとされています。このNOxとPMはディーゼルエンジンから多く排出されていたため、法律で規制されています。
マツダのクリーンディーゼルエンジンはこのNOxとPMの排出を抑える技術を開発しました。ディーゼルエンジンが排出するNOxとPMを取り除く方法として、ディーゼル微粒子捕集フィルターを設置したのです。エンジンから排出されるNOxとPMをフィルターにより、ろ過するというものです。
マツダ・スカイアクティブ
普通のディーゼルエンジンは高温高圧状態で軽油を自己着火させるために高圧縮が必要でした。マツダのSKYACTIV-Dは低圧縮のクリーンディーゼルエンジンを実現しました。空気と燃料の混合気を作ることにより気温が低くてもエンジンが掛かりやすくするためにマルチホールピエゾインジェクターと可変排気バルブ機構などに新技術を使い新しいエンジンを実現しました。
マツダが発売したディーゼル車
マツダ・デミオ【ディーゼル】
マツダのコンパクトカーで一番有名なのがデミオになります。デミオはトヨタでいうとヴィッツ、ホンダでいうとフィットの部類になります。マツダ・デミオの特徴としてはマツダならではのスポーツカーの要素が取り入れらているところです。
マツダ・アクセラ【ディーゼル】
マツダのアクセラはスポーツタイプ乗用車の機能を持たせた乗用車になります。フロント部分が長いのが特徴的でスポーツカーを彷彿させるような形と力強いエンジンによる走り出しの速さが特徴的になります。
マツダ・アテンザ【ディーゼル】
マツダのアテンザ、こちらもアクセラと同じくスポーツカーの特徴、機能を内蔵した車になります。このアテンザにはハッチバクタイプとセダンタイプがあり、購入者の趣味、趣向にあわせてボディータイプを選択することができるようになっています。
マツダ・cx-3【ディーゼル】
マツダのコンパクSUVであるcx-3、SUVでありながらマツダのスポーツ車へのこだわりが見えるSUVになっています。特徴としてはSUV車によく見えるゴツゴツした感じがなく、スマートな形になっているところです。
マツダ・cx-5【ディーゼル】
マツダのSUVのcx-5、なんといってもSUVでありながら燃費がよくマツダのスポーツ車開発で培われたノウハウがこのcx-5には詰め込まれています。cx-5の燃費はJC-08モードで16.0~22.4km/Lになります。
マツダ・デミオ、cx-3の不具合とリコール
マツダ・デミオ、cx-3の不具合・リコール…①
マツダは平成27年11月26日にデミオのリコールを発表しています。リコールの内容は燃料フィルターのドレンプラグ取付部に不具合があり、製造時に過度な力で不具合部分を調整していまうと燃料が漏れるおそれがあるとのことでした。
このリコールの改善措置の内容はデミオの全車両のナット締め付けトルクを点検を行い、ナットが緩んでいるものについてはボルト、ナットを新品と交換してから規定トルクで締め付けを行うとのことでした。
マツダ・デミオ、cx-3の不具合・リコール…②
マツダは平成28年4月7日にデミオのリコールを発表しています。リコール内容は電圧を変換する装置に不具合があり、そのまま使用を続けると、電圧を変換する機械の内部がショートしてしまい、充電不良となる可能性があり、最悪の場合、火災に至るおそれがあるとのことでした。
この不具合に対してマツダは改善措置として全車両の電圧を変換する装置を良品に交換する対策をしています。
マツダ・アクセラ、アテンザの不具合とリコール
マツダ・アクセラ、アテンザの不具合とリコール…①
マツダは平成28年12月22日にアクセラ、アテンザのリコールを発表しています。内容は自動防眩ルームミラー部品の製造工程で内部基板に異物が混入している可能性のものがあるとのことで、異物により電子回路がショートして周りの樹脂材が溶け発煙し、最悪の場合はエンジンが始動できなくなるおそれがあるとのことでした。
マツダのこのリーコル改善措置の内容として全車両の自動防眩ルームミラーを対策品に交換する対策を行っています。
マツダ・アクセラ、アテンザの不具合とリコール…②
マツダは平成29年6月22日にアクセラ、アテンザのリコールを発表しています。内容は後輪のブレーキ部分において、不具合があるとのこで、その結果、水が浸入してしまいシャフトに錆が発生し腐食する可能性があるとのことです。そのままの状態で使用をすると年々シャフトが錆びで腐食してしまい駐車ブレーキが効かなくなり、最悪の場合は車両が動き出すおそれがあるとのことでした。
このリコールでマツダは全車両、ブレーキ周辺部分、シャフトを点検し、対策品と交換する対策を行っています。
マツダ・cx-5の不具合とリコール
マツダ・cx-5の不具合とリコール…①
マツダは平成27年10月8日にcx-5のリコールを発表しています。リコール内容ですが事故発生時などにランプが緊急点滅する制御プログラムが不適切なため、正常に機能しないとのことでした。
マツダはこのcx-5のリコールで全車両の制御プログラムを対策プログラムに修正、もしくは制御用コンピュータを対策品に交換の対策を行っています。
マツダ・ディーゼルエンジンの不具合
マツダのディーゼルエンジンの不具合、リコールはデミオ、アクセラ、アデンザ、cx-3、cx-5の全てに発表されています。なぜ、ここまでマツダのディーゼルエンジンは大きな不具合を起こしたのかを調べました。
マツダ・ディーゼルエンジンの不具合の原因はカーボン?
マツダのディーゼルエンジンの不具合の一番の原因がカーボンと言われています。このカーボンですがこれは軽油を燃焼させると煤がでます。これが蓄積されるとカーボンになります。そしてカーボンはエンジン内部に少しずつ蓄積していき、エンジンの動きを悪くしていきます。
不具合の原因、カーボンを除去
マツダのディーゼル車種を購入した方によるとエンジンの不具合はカーボンがエンジン内部に溜まっていたことが原因だったという口コミがありました。そしてカーボンを除去するととても快適な走りが戻ってきたとのことです。このカーボンを除去すれば問題ないことになります。
マツダのディーゼル車、不具合のまとめ
燃費、ラーニングコスト、地球環境にやさしいマツダのクリーンディーゼルエンジンですが実際の乗り手にはあまりやさしくないことが今回調査することにより分かりました。いくら燃費やラーニングコストがよくても不具合があれば安心して運転はできません。マツダには燃費や環境性能よりも不具合が少ない車の開発を心がけてもらいたいものだと思いました。
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