奮発して買った靴やブーツも頻繁に履いているとだんだんと汚れが目立ち、くたびれた感じになってきますよね。ですが、ちゃんとしたお手入れ方法を知り、お手入れすれば一生モノのブーツとなります。マメにお手入れをして大切に長く履いてくださいね。

目次
靴やブーツの手入れの方法は素材で変わる!
一言でブーツといっても、靴の素材は様々でそれぞれの素材によって当然お手入れの方法も変わってきます。まずはブーツに使われる素材を大きく分けて5つ説明します。
天然皮革
一般的には動物の皮が原料になります。皮は、材質の変質や腐食を防ぐために加工されその加工方法によって、皮の仕上がりが変わります。天然皮革には、牛皮、馬皮、豚皮、羊皮、オーストリッチ(ダチョウ)皮、爬虫類(ワニ、トカゲ、ヘビなど)があります。
人工皮革
人工的に天然皮革に風合いを似せた素材で、通気性や強度があり、経済的です。材質が均一なので靴やブーツの製品にした時に、品質が安定します。
合成皮革
織物の表面に、ウレタンやナイロンなどを樹脂コーティングしたもので一般的に合皮と呼ばれる素材です。人工皮革に比べると素材の風合いは劣りますが、コストが安いため、靴以外の商品にも幅広く活用されています。
天然素材
天然繊維とは、綿や麻などの天然の植物を原料とした織物です。綿は丈夫で吸湿性に富み、靴の中では使用頻度の高い素材です。また、麻は水分の吸湿と発散が早く、靴の本体にも使われますが、ひも状に編んで靴のヒール部分や底に巻いて使用される場合もあります。(ウエッジソールなど)
合成繊維
アクリルやナイロン、ポリエステルなど石油を原料にした繊維のことで、合繊と略して呼ばれています。素材が軽く、発色が美しいのが特徴です。衣類やスポーツウエアによく使われる素材として知られています。
レザーブーツを永遠にカッコよく履くための手入れ方法
レザーブーツは買ってすぐに防水スプレーをかけておくと汚れがつきにくく、汚れがついても落としやすくなります。まず、靴用ブラシで簡単にホコリを落とし、ブーツ全体を簡単にブラッシングしましょう。次に柔らかい布でクリーナーを付け、ブーツ全体に広げ汚れを落としていきます。
クリーナーは靴の汚れを落とすだけでなく皮に潤いを与えることができ、いつまでも皮本来の風合いを保つことができます。仕上げにはクリーナーが乾いた後にから拭きをし、磨きましょう。ブーツは蒸れやすいため、手入れをするたびにさっと簡単に消臭スプレーをかけ、臭いの原因となる雑菌の繁殖を抑えることをおすすめします。
汚れやすいムートンブーツの手入れのコツ
ムートンブーツは購入後すぐのお手入れが汚れを防ぐ大きなポイントです。まず、購入後すぐにやることは、汚れを防ぐためのムートン専用防汚・防水スプレーを振りかけることです。左右の靴にムラが出ないようまんべんなく汚れ防止のスプレーをかけましょう。
履いた後には、必ずホコリや砂を取り払うようにブラッシングしましょう。使用するブラシは馬毛や豚毛の天然の毛を使ったヌバックやスエード用のブラシがおすすめです。ムートンブーツはこまめにブラッシングすることで持ちがずいぶん変わってきます。ただしやりすぎると傷をつけてしまうので注意しましょう。
ムートンブーツを履いた後は、風通しの良い場所で陰干しすることをお忘れなく。ふわふわの毛がブーツの内側についているムートンブーツは、寒さを防ぐ防寒対策に欠かせませんが、汗で蒸れると臭いやカビの原因になります。汗により雑菌が繁殖しやすくなり水虫などの足のトラブルを引き起こす危険性があります。
ムートンブーツを脱いだらすぐに除菌消臭スプレーをブーツの中にかけておくと、くさい臭いも気にならず、同時に除菌もできて衛生的にも安心なのでおすすめです。夜の間にしっかりスプレーして、朝にはスッキリ、除菌・除臭されています。簡単なお手入れですが大切なので習慣つけましょう。
スエードブーツの手入れ3つのポイント
まず、ブラシで起毛した素材の毛足の中に入り込んだホコリや土を取り除きましょう。部分的についた落ちにくい汚れは固形タイプの靴の汚れ落とし用ゴムの使用をおすすめします。スエード靴全体の汚れはスエード専用のローションやスプレーを使い落としていきましょう。乾燥したらブラシでブラッシングして、毛並みを揃えてください。
濃色のスエードは長く履いているうちに色褪せてきますので、補色ミストをかけて色を補います。補色ミストを使用するときは周囲の床や壁に色がつかないように新聞紙を敷くなどして使用しましょう。お手入れの最後にふる防水スプレーには水分と油分を靴から守る役割がありますので、汚れがつきにくくする効果があります。
靴やブーツの汚れ落としの手入れにおすすめのお役立ちグッズ
天然皮革にはミンクオイル
ミンクオイルは皮の風合いを柔らかくしてくれます。表面に染み込んでいるオイルが皮を保護し、防水・防汚の役割をしてくれます。
液体靴クリーム
液体に靴クレームは専用のケースに入っているため、使用が簡単で手が汚れないのが嬉しいですね。本体についているスポンジで靴に液体をつけていくので同時に磨くこともでき簡単、手軽にお手入れができます。
おはようございます。
— コロンブス オンラインショップ (@columbus_store) June 8, 2017
体調を崩している人が多いようですが今日もいち日靴を磨いて機嫌よく過ごしましょう! pic.twitter.com/RYPd0bkZkt
防水スプレー
雨、雪、汚れから皮を守ってくれる防水スプレーは、靴とスプレーの距離を離して吹きかけると均等に振りかけることができます。ちょっとした簡単なコツですので覚えておいてくださいね。
レザー用アドカラークリーム
皮についてしまった傷や色が褪せた部分に補色する靴クリームです。まず、補修部分の汚れを落とし凸凹が激しくついている部分は、その箇所をサンドペーパーでならしてから補色するといいでしょう。
ブラッシング用ブラシ
日常のホコリ取り用のブラシとスエードなどの起毛素材用汚れ落としのブラシは、それぞれ別のブラシを用意するのが良いでしょう。特に、起毛素材用汚れ落としのブラシは馬毛や豚毛の天然の毛を使ったブラシをおすすめします。
消しゴム・靴汚れ専用ゴム
ワークブーツの底についているゴム底の汚れや、ムートンやスエードなどの起毛素材のひつこい汚れ落としに使います。靴汚れ専用のゴムは、先端が黒く汚れてきたらその部分をカットして新しい面で使い続けることができます。
シューキーパー
靴やブーツの型崩れを防ぐには必須アイテムです。靴のトゥ(つま先)部分の型をしっかり保つタイプやロングブーツには筒専用のキーパーがありますので、組み合わせて使うことをおすすめします。
靴やブーツの正しい手入れと保管でカビを撃退
レザー
余儀なく雨に濡れてしまった場合は、靴の表面についた雨の水分をよく乾いた布で拭き取り、風通しの良い、日陰で十分に乾かし、オイルをすりこみます。靴を乾かす時には、中に新聞紙を丸めて入れ、形を整えて水分を吸収させると早く乾きます。カビは一度発生すると完全に取れませんので保管時には気をつけてくださいね。
スエード
スエードは購入後すぐに防臭・防カビ・防水スプレーをスプレーしておくことが一番重要です。しっかり乾燥させた後、スエード専用ブラシでブラッシングしながら、底についた砂やホコリを取り去ります。そして履き終わった後は同じく防水スプレーを靴前面に吹き付けて防水性・防汚性をアップさせ保管しましょう。
靴を脱いだ時の恐怖!悪臭退治にオススメの臭い対策グッズ
会社の宴会や彼女の家で、ブーツを脱いだ瞬間にモワ〜ンと立ち込める嫌な臭い…これだけは絶対に退治したいものですよね。たとえ冬であっても、長時間、靴下を履いたブーツの中では汗をたっぷりかいていて、臭いの原因になります。
靴を脱いだ時の悪臭は、足から出る汗と足裏の皮脂と角質が混じり合うことで、バクテリアが繁殖し、そのフンが原因です。ブーツは通気性が悪く湿気がちなため、雑菌が繁殖して臭いを強烈にすることがあります。これを防ぐには足を清潔にすることが一番で、お風呂では足の指を1本ずつ石鹸で丁寧に洗いましょう。
臭い防止の手入れにおすすめ簡単グッズはこれ!
ミョウバン水
ミョウバン水には、制汗作用・殺菌作用がありますので履き終わった後のブーツの中にシュシュっとスプレーしておきましょう。丸洗いができる靴の場合は、ミョウバン水につけて一晩おくとすっかり悪臭が取れますよ。
10円玉
10円玉に使われている胴には、悪臭の原因となるバクテリアを殺菌することができます。ブーツの臭いが特に気になる場合は、ブーツの片足に1~10枚ほどの十円玉を入れて保管しましょう。新しくてピカピカの十円玉の方が高い効果を得られるようです。
重曹
重曹とは、どら焼きの皮を焼く時などに生地を膨らます役目をする膨らし粉のことをいいます。重曹には早ければ数十分ほどであの強烈な悪臭を消臭するパワーがあります。重曹を古い靴下にカップ半分程度入れ、こぼれないように靴下の先を結んでおきましょう。それを靴の中に入れ保管するようにしてください。
かさばるブーツの上手な保管方法とは?!
履き終わった靴やブーツのお手入れが終わったら、今度は保管場所をキープしましょう。玄関にあるゲタ箱は、日常的に開け閉めすることが多く、雨の日には異常に湿気が高くなるので特にブーツの長期保管場所としては向いていません。
どうしてもかさばってしまうブーツの保管には、ブーツを購入した時の紙箱の再利用をおすすめします。ブーツを箱に収納すると積み重ねて保管することができ場所をとりません。ただし、紙製の箱は湿気を吸いやすいので除湿剤を必ず箱の中に入れて保管しましょう。
ブーツや靴をいつまでもキレイに履くため手入れと収納のまとめ
ブーツや靴をいつまでもキレイに履くためには、購入後、すぐにお手入れを始めることが大切です。まず、新しい靴の状態で防水・防汚スプレーをふり、水や汚れから靴を守りましょう。そして、履き終わった後にはささっとブラシでホコリを落とし、こまめな汚れ落としのお手入れを癖つけるようにしましょう。
素材に合わせた適切なお手入れを済ませたら、除菌スプレーを振り靴の中の細菌の繁殖を防ぎ、靴やブーツの型を整え湿気のない場所で保管してください。大切な靴をいつまでもかっこよく履き続けるために、日頃からお手入れの習慣をつけることをおすすめします。
評価 3.5/ 5(合計4人評価)
記事へのコメント
気軽にコメントしよう!
※コメントは承認後に公開されます。