まず、パイロットウォッチとは何でしょうか？それは、航空機のパイロットの為に造られた高性能な腕時計です。気圧の変化に耐え、視認性に優れ、航空計算尺を備えたものもあります。飛行可能時間や飛行距離などの計算ができます。さらに、別な地域の時刻を表示してくれる機能もあります。

航空機のパイロット向けの高性能な時計ですから、パイロットではない人がおしゃれとして身に付けたときに壊れるような心配をしなくて済みます。人気のブランドのパイロットウォッチを紹介します。

腕時計でよく言われるクロノグラフとは何のことでしょうか？機械式時計はゼンマイによって動作しています。そのゼンマイを動力として、ストップウォッチとしての機能を果たす懐中時計、腕時計がクロノグラフと呼ばれます。

GMTとは、Greenwich Mean Time（世界標準時）の事です。目盛りが24時間表記で振られていて、複数の時間帯を表示できる機能のことです。たとえば時差を考慮して海外の時間を表示させることが出来ます。旅行や仕事で海外と日本を行き来する方には役立つ機能です。

IWC（International Watch Company）は世界で初めてパイロットウォッチを開発した人気ブランドです。1868年に創業されました。パイロットウォッチといえばIWCが定番です。1936年に初代スペシャルパイロットウォッチが出荷されました。2003年にはスピットファイアという英国の戦闘機に由来するシリーズの製造が始まりました。おしゃれです。

クラシック、アントワーヌ・ド・サンテグジュペリ、トップガン、そしてスピットファイアというシリーズがあります。クラシックはオーソドックスなデザイン、アントワーヌ・ド・サンテグジュペリは鮮やかな青と落ち着いた茶、トップガンはミリタリーテイスト、そしてスピットファイアはエレガントなデザインと、各シリーズごとに色々なパイロットウォッチがあります。

パイロットウォッチといえばまず名前が上がるのが、ブライトリングです。人気があります。特にナビタイマーが有名です。このナビタイマーは1952年に世界で初めて航空計算尺を搭載したパイロットウォッチとして名を馳せています。ナビゲーションとタイマーを融合させてナビタイマーという名が生まれました。1984年創業です。おしゃれです。

ナビタイマーはパイロット協会AOPAの公式時計に認定された名作です。ナビタイマー01は完全自社開発自社製造によるキャリバー01を搭載しています。青い文字盤のクロノマット44ブルーインパルスは日本限定モデルです。専用アダプターにより充電可能な先進クロノグラフ、コックピットB50というモデルもあります。

FORTIS（フォルティス）は、スイス空軍PC-7で採用されているパイロットウォッチのブランドです。航空機業界向けのアビアティス・コレクションの他に高い信頼性を誇る宇宙向けのコスモノーティス・コレクションもあります。世界で初めて自動巻き腕時計を開発したブランドです。創業は1912年です。頑丈に造られておりそのブランド名の通り強い時計です。

パイロット向けのアビアティス・コレクションだけはなく、なんと宇宙飛行士用のコスモノーティス・コレクションというシリーズがあります。ロシアの宇宙飛行士が身につける時計に選ばれているのです。その堅牢さで大空だけでなく宇宙にまで活躍の場を広げるFORTISにはロマンがあります。

マニュファクチュールで有名なZENITH（ゼニス）です。1865年に創業されました。ZENITHのパイロットウォッチはミリタリー色が強いです。ZENITHは300を超える特許を取得しています。マハトマ・ガンジーがZENITHの懐中時計を贈られています。

ZENITHとは天空の頂点を意味しています。トゥールビヨンやグラビティコントロールモジュールなど技術的にも頂点に位置しているブランドの1つと言えるでしょう。

パイロットウォッチはパイロットの為に高機能なものとなっています。その中でもロレックスのパイロットウォッチは普段使いにも適した落ち着いたデザインです。スーツに合わせてもいいでしょう。パンナム航空がパイロットのための時計の開発をロレックスに依頼したのがGMTマスターの始まりです。ロレックスのダイアルはほぼ全て手作業で製造されています。

GMTマスターⅠは2つのタイムゾーンの把握が可能でしたが、GMTマスターⅡは3つのタイムゾーンの把握が可能です。初めはパイロット用として人気を博していましたが、ステイタスとしておしゃれのために身につける富裕層が現れ、様々なモデルが生まれました。

LUMINOX（ルミノックス）はSEALsやSWATからパイロットウォッチの開発依頼があるというブランドです。過酷な環境に耐え、視認性に優れています。LUMINOXはラテン語で明るい夜という意味です。アメリカ合衆国政府調達腕時計仕様書MIL-46374Fという厳しい仕様に準拠し製造されているため、耐久性と視認性には抜群の信頼が置けます。

AIRは米軍F-117ナイトホークのパイロットの要請で開発された時計です。「ルミノックス・ライト・テクノロジー」により衰えることなく24時間発行し続ける事ができます。このため、とても視認性がよく、過酷な任務での使用に耐える時計となっています。

アメリカの魂とスイスの技術を合わせもつブランドがハミルトンです。ハミルトンは120年余りの歴史を持ちます。1918年から航空業界とのつながりがあります。ハミルトンのパイロットウォッチならカーキアビエーションです。様々なデザインの腕時計がラインナップされています。

DIN8330パイロットウォッチ標準規格というドイツの工業規格に基いてパイロットウォッチが生産されています。これにより、気圧の変化に対する強さ、耐衝撃性、防水性などが高いレベルに在り、SINNのパイロットウォッチが単なる腕時計ではなく、航空機器として信頼に足るものとなっています。

1961年にドイツのパイロット、ヘルムート・ジンがパイロット向けの時計を作り始めたのがブランドの始まりです。後にローター・シュミットに経営が引き継がれています。高い防水性能、高い耐磁性、そして高硬度を誇ります。他にもダイバーズウォッチやファイナンシャルウォッチなど幅広く展開しています。

多くのパイロットウォッチをご紹介しました。さて、この中から何を選んだら良いのでしょうか。以下では3つの選び方で絞り込んでいます。なお、これら以外にのパイロットウォッチが欲しいと思われる方もいらっしゃるかもしれません。その場合はその欲しいと思われたパイロットウォッチを手に入れればよいでしょう。おしゃれを楽しんでください。

様々なブランドのパイロットウォッチを取り上げましたが、その中から価格で選ぶとすればハミルトンです。10万円を下回る価格で購入できるものがあります。他のブランドと比較してとても手頃でしかもおしゃれです。

パイロットウォッチを見た目で選ぶとすればどんな服装にも合わせやすい、落ち着いたデザインの物がいいでしょう。その点で、ロレックスのGMTマスターとブライトリングをおすすめします。どちらもおしゃれです。

GMTマスターはシンプルですがその分飽きのこないデザインですし、どんな服装にも合うでしょう。ブライトリングはパイロットウォッチとしての機能を備えつつスーツにも合わせられるデザインなのでおすすめです。

性能でパイロットウォッチを選ぶならSINNとFORTISがおすすめです。SINNはドイツの工業規格を満たしていて性能に信頼がおけます。

また、FORTISはその名の通り強い時計であり、故障の心配が少ないことからおすすめできます。高機能な製品が多いパイロットウォッチの中でもこの2つのブランドは特に機能に信頼が置けます。

高機能な腕時計であるパイロットウォッチの人気おすすめブランドの選び方をご紹介しました。各ブランドごとに時計に対する哲学があります。その哲学に共感できたからパイロットウォッチを選ぶというのもありですね。おしゃれな時計で、かつ機能も高いパイロットウォッチです。大空へのロマンを感じられるお気に入りのパイロットウォッチに出会えるといいですね。