多くの芸能人からも「クドカンドラマに出たい」と言われる脚本家の宮藤官九郎。そんなクドカンのドラマの一覧にはたくさんのおすすめ作品もあります。どのような宮藤官九郎ドラマがいままで生まれてきたのか。クドカンドラマの一覧とともに、そのオリジナリティある世界に触れます

目次
宮藤官九郎ドラマのおすすめ作品一覧
本来の肩書は脚本家。しかし、時には俳優から作詞、映画監督にミュージシャン、評論家までこなすマルチな芸能人である宮藤官九郎。みんなからクドカンと親しまれている宮藤官九郎の、おすすめな作品やその経歴を紹介していきます。
クドカンこと宮藤官九郎は1970年7月19日生まれの46歳です。クドカンは宮城県栗原市生まれで、劇団大人計画所属です。クドカンは結婚していて、振付師の八反田リコという人物が奥さんです。2005年にめでたく長女が誕生しています。
もともと、クドカンの実家は文房具店を経営していて、父親は教師、そして校長を務めたほどの人物なんです。昔から、文才があったようで、作文コンクールなどで賞をたびたび受賞していたそうです。そんな彼の才能を高めたのは、ビートたけしの『ビートたけしのオールナイトニッポン』だったようです。
宮藤官九郎がクドカンになっていく
クドカンはこのラジオのヘビーリスナーで、この番組の放送作家であり、ビートたけしの番組内のトークの相方を務めた高田文夫にあこがれていたんです。高田文夫に惚れ込んだクドカンは、高田文夫の番組に素人コーナーで出演したり、高田文夫が卒業した日本大学芸術学部放送学科に進学しているんです。
大学はあまり楽しめなかったため、中退しその後、俳優や劇作家として有名な松尾スズキ主宰の劇団『大人計画』に所属し、同時にバラエティ番組の構成作家としての活動をはじめました。徐々に大人計画の中で、作品や演出を行うようになり、1996年には自分の公演を行っています。
そして、2000年頃から脚本家として担当した作品が人気作になり、その独特な風貌や雰囲気から芸能人として、テレビに出演する機会も増えていきました。そんなクドカンが脚本を担当したおすすめな作品を振り返ってみましょう。
宮藤官九郎のNHKドラマに注目
まずクドカンの作品の一覧を見ていく中で驚きは、その作品の幅の広さです。かなりコメディ色の強い作品も多く排出しているものの、NHKの作品を担当することも多いのです。クドカンは2019年のNHK大河ドラマの脚本を担当することも決定しているんです。
クドカンは2013年のNHK連続テレビ小説『あまちゃん』の脚本を担当したことで有名ですが、今回はNHKの大河ドラマの脚本を担当するんです。しかも、2020年の東京オリンピックに合わせて、オリンピックを題材にした内容になっているんです。
クドカンドラマはジンクスを打ち破るか
大河ドラマで近現代史をやること自体が久しぶりで、33年ぶりのようです。脚本家の橋田壽賀子が担当した1986年の『いのち』以来ですね。大河ドラマ枠で近代を取り上げるとあまり視聴率が取れないと言われているだけにクドカンの力の見せ所ですね。(いのちに関しては56作品中歴代9位の大ヒット)
クドカンドラマは芸能人の新たな一面を見せてくれる
クドカンドラマや映画のすごいところは、出演する芸能人の新たな一面を引き出してくれるところにあると思います。クドカンの作品の中でおすすめの一つである2002年の『ピンポン』はその作品の一つだと言えると思います。
漫画原作であったピンポン。主演に窪塚洋介、ARATA、中村獅童などを起用し、卓球という比較的マイナーな作品をコミカルに描いています。
宮藤官九郎の魅力をたっぷり楽しめる
原作ファンも納得の出来なうえに、当時人気絶頂期だった俳優の窪塚洋介の新たな一面を引き出した作品となっています。歌舞伎役者の中村獅童、俳優の大倉孝二が丸刈りで挑むなど、現在でも人気の高いクドカン作品です。
クドカンの描く人間ドラマは暑苦しいぐらいに暑い部分もあり、最近の爽やか路線のドラマとは一味違った魅力がありますよ。クドカンの描く人間臭い真正面からぶつかるドラマは、他にはマネできない脚本だと思います。
クドカンだから描けるキャストの別の一面
クドカンはドラマの中で、変わったシーンを描くことが得意ですが、クドカン自身もちょっと変わったところが多い人物です。ミステリードラマの執筆中にあまりにもわかりやすいトリックを書いてしまって、反省するために公演の噴水で頭を冷やすなど、クドカンドラマはクドカン自身のコミカルさの現れです。
2009年に公開された『少年メリケンサック』でも、アイドル的な可愛さのあった女優の宮崎あおいを主役に据えて、過激な作品を製作しています。この作品でクドカンは脚本だけでなく、監督も担当しています。
硬派なイメージのある俳優の佐藤浩市がツンツンのパンクロッカーの髪型に、お笑い芸人の木村祐一や、俳優の田口トモロヲや三宅弘城と、意外な人物をメインに据えた映画になっています。こちらでも、宮崎あおいや佐藤浩市の普段見れない一面が見れる映画となっており、とてもおすすめできる作品になっています。
クドカン作品に音楽は不可欠
先程の少年メリケンサックもそうですが、クドカンのドラマや映画には音楽が不可欠といえるかもしれません。監督・脚本が担当した2016年公開の『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』でも、音楽の要素が強くなっています。
爽やかで男性からも女性からも人気のある神木隆之介。そしてジャニーズのTOKIOのメンバーである長瀬智也。そんな二人を融合させて作り出したこの作品で、長瀬智也は地獄の鬼という設定のため、驚くほど奇抜なメイクをさせられています。
この作品で爽やかなイメージのある神木隆之介に激しいロックバンドのボーカルを担当させています。また、バンドで音楽番組やイベントに出演するなど、まさに芸能人の新しい一面を引き出させる宮藤官九郎の手法のお手本のような作品ですね。
宮藤官九郎ドラマのおすすめ作品は多い
宮藤官九郎のドラマは本当にどれも面白い作品ばかりで、おすすめする作品を選ぶのにも困りますね。そういったドラマ一覧の中から、特に宮藤官九郎のドラマ作品として評価が高いものを紹介します。
2000年のドラマ『池袋ウエストゲートパーク』は、宮藤官九郎を脚本家として一躍有名にした代表作と言えるでしょう。このドラマ作品は先程紹介した宮藤官九郎の作品のキャストと出会ったきっかけともいえます。
主役に長瀬智也や窪塚洋介、また坂口憲二や加藤あい、妻夫木聡や佐藤隆太に、阿部サダヲに山下智久など、いま見るとあまりにもメンバーが豪華すぎて驚きますよね。これだけ個性豊かな芸能人をまとめあげれる脚本をかけたのは宮藤官九郎のちからだと思います。
宮藤官九郎が集める名キャスト
クドカンのドラマはなぜか有名なキャストが集まることで有名です。それがクドカンのドラマの魅力でもあり、クドカンドラマを出演者たちが支持している証拠だと思います。実際にクドカンのドラマに出たいという芸能人は多いんです。
その後、2002年にドラマ『木更津キャッツアイ』で、同様の豪華な芸能人を揃えています。V6の岡田准一、嵐の櫻井翔のジャニーズ陣に、佐藤隆太や塚本高史、そして阿部サダヲというまたも豪華なメンツ。後に映画化もされ賞も受賞するなど、さらに宮藤官九郎の名前を有名にした作品です。
クドカンの地位を確実なものにしたドラマ
このように人気ドラマを大量に生み出していたクドカンの地位を確実にしたドラマは、やはりNHK連続テレビ小説『あまちゃん』の存在でしょう。歴代のNHKドラマの一覧の中でも一際輝くこの作品は、クドカンの世界観をたっぷり表現したものといえます。
あまちゃんは2013年に放送されたドラマで、『あまちゃんブーム』というものまで引起押したドラマです。クドカンはこのとき、NHKで脚本を手がけるのは初めてでした。オーディションから獲ればれた能年玲奈とともに、とことん明るい作品に挑戦したのです。
『小さな田舎の、地元アイドルによる村おこし』を企画テーマに据えて製作されました。クドカンは題材を探す中で、東北地方での村おこしを見て、あまちゃんのネタにしたと言われています。この作品はドラマの中だけでなく、実際に地方の村おこしのきっかけの一つにもなったドラマです。
奇抜なドラマを生み出すクドカン
クドカンのドラマの一覧を見ていると、奇抜な作品が多いことに驚きます、。とくに、あまちゃんのような爽やかな作品を見た後に、他のクドカンドラマを見ると同じ脚本家が作った作品とは気づかずに驚くかもしれませんね。
原作の漫画はかなりキワドイ内容だった映画『真夜中の弥次さん喜多さん』を、クドカンワールドで表現しています。歌やダンスを取り入れ、中にはお色気などシュールすぎる作品とはいえますが、長瀬智也と中村七之助の体当たりな演技が見れる作品です。
2001年のに製作された小説原作の映画『GO』はアカデミー外国語映画賞の日本代表作品です。池袋ウエストゲートパークで主演した窪塚洋介をこの作品でも主演に据えており、在日韓国人という難しいテーマを扱った作品になっています。
宮藤官九郎は変わらず舞台作品も手がけている
クドカンはドラマ作品がメインになってからも変わらずに舞台作品も手がけています。ドラマの世界とは違う舞台だけに、クドカンの表現の仕方も変わってくるようですね。
クドカンはドラマや映画以外にも、舞台の脚本も演出も担当しています。冒頭で紹介したように『ウーマンリブリシーズ』という作品を1996年からつづけていますし、有名になってからも舞台作品の脚本も変わらずに行っています。
宮藤官九郎本人がドラマに出ることも多い
クドカンはドラマの脚本を一覧が出来るぐらいたくさん手がけていますが、実はその一覧の多くのドラマにクドカン自身も出演しています。クドカンは脚本家としての才能も高いのですが、俳優としての演技力も高く評価されているんです。
時にはバラエティに出演したり、真面目なドラマ、そして大河ドラマに出演することもあります。飄々とした風貌から、弱気な男性を演じることもあれば、物語の重要なキーを握ることも多いんです。
『ゲゲゲの女房』や『大奥』に出演することもあれば、『世にも奇妙な物語』に2017年に放送中の『カルテット』にも出演しています。また、池袋ウエストゲートパークのラストにちょい役で出演するなど、「おっ」と思わせる登場の仕方も多いですね。
クドカンとしてではなく宮藤官九郎として
クドカンがドラマに出演することは、もちろんその演技力もあるとは思いますが、いろんな俳優との交流を持つという意味もあるかもしれませんね。他のドラマで知り合った俳優を自分の作品の中に活かすこともあるようで、多方面に渡って活躍することが、良い作品を生み出す元なのかもしれません。
また、自分の作品には過去の作品に出演した芸能人を使うことも多く、また同じ劇団に所属している劇団員を使うことも多いですね。そのため、クドカンワールドとして固定ファンがつきやすいのも一度ハマると抜け出せない理由かもしれませんね。
クドカンはドラマの脚本だけでなく音楽も
クドカンのドラマの一覧からおすすめを紹介している中で、先程説明した音楽は重要なのです。音楽を題材にした作品が多いのと同時に、クドカンは音楽活動もしているんです。それが同じ劇団員である阿部サダヲを中心としたグループ『グループ魂』です。
グループ魂は1995年に阿部サダヲ、村杉蝉之介と宮藤官九郎で結成されました。当初はバンドグループというより、楽器を使った漫談的な要素が強かったものの、次第にメンバーを増やしてしっかりとしたバンド活動を行うようになりました。
2005年には結成10年目にして、NHK紅白歌合戦にも出場しているんです。実はこのグループ魂は、芸能人だけでご飯を食べているメンツだけではなく、他にも一般の仕事をしているメンバーも多く、基本的に兼業ミュージシャンの人がメインです。
クドカンドラマと阿部サダヲ
クドカンドラマにとって、切っても切れない存在が同じ劇団に所属する阿部サダヲです。クドカンドラマの一覧を広げると、そのドラマの多くに阿部サダヲが何らかの形で参加していることが分かります。クドカンとはバンド活動でも仲がよく、お互い切磋琢磨するような関係なのだと思います。
阿部サダヲがクドカンドラマに初めて出たのは、先程から何度か出ている池袋ウエストゲートパークです。この作品以降、阿部サダヲは多くのクドカン作品に出演しています。
しかし、おもしろいことにあのクドカンの代表ドラマといえるあまちゃんに、阿部サダヲは出演していないのです。他の劇団員は出演しているのに、なぜか阿部サダヲには声がかからなかったのです。実は、阿部サダヲとは普段から2人きりで飲みにいったり、直接出演のオファーをしたことはないそうです。
クドカンのNHKドラマに注目
東京オリンピックを中心にストックホルム大会なども台座にし、東京大会までの52年間を舞台に3部構成で製作されることが発表されてます。主演には過去にピンポンで出演した中村獅童、そして盟友の阿部サダヲというところまで明かされています。
宮藤官九郎はどう東京オリンピックを描くのか
過去のおすすめ作品に度々出てる芸能人も出演すること間違いなしなので期待大ですね。NHKはお金もたくさん使えるので、いろんな芸能人が沢山出る可能性があります。特にあまちゃんのときに出演した芸能人が出る可能性は高いですね。
時期はまだ2019年1月と先の話ですが、徐々に内容や出演者が明かされていくと思います。どうも物語は古今亭志ん生が語る架空の落語という変わった形式になっているらしく、生前の古今亭志ん生の人生も同時に描くような内容のようです。
クドカンこと宮藤官九郎ドラマのオススメは一番は!
宮藤官九郎のおすすめドラマを中心に、クドカンドラマを紹介しました。おすすめのドラマを見ていると、同じキャストが他の作品にも出てることに安心感と期待感が出るようになると思いますよ。まずは、池袋ウエストゲートパークを見るのがおすすめですね!
ここからクドカンドラマが始まったと言えますし、他のおすすめ作品につながっていくと思います。それに当時はまだ若手だった芸能人がたくさん出ていますからね。いま見ると本当に豪華すぎて笑っちゃいますよ!
宮藤官九郎ドラマに世界にたっぷり浸ろう
クドカンドラマの魅力は何回見ても面白いことです。一度見るとくせになる、そういう要素がクドカンのドラマにはあると思いますね。クドカン作品の真面目なものから、コメディ色の強い作品までたっぷり楽しんでほしいですね。
評価 4.6/ 5(合計11人評価)
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