キャンピングカーを自作することは、不可能ではありません。最低限でも寝ることができ、ある程度の電力を確保することができれば用は足ります。ミニバンや軽トラにベッドをつけ、充電機能を備えれば自作キャンピングカーは完成!DIY作業のポイント、注意点などを紹介します。

キャンピングカーを自作しよう!ミニバン・軽トラをDIYで大変身!

目次

  1. キャンピングカーの魅力
  2. 本当に可能なの?キャンピングカーの自作
  3. 軽自動車を自作のキャンピングカーにするってアリ?
  4. キャンピングカーを自作するためにミニバンはうってつけ?
  5. 軽トラでも自作キャンピングカーになるの?
  6. 大仕事になる?トラックからキャンピングカーを自作するためのDIY
  7. 快適な夜のために…ベッドはどうやって自作するの?
  8. これがあればOK?キャンピングカーを自作するためのパーツ
  9. 自作したキャンピングカーって登録はどうなるの?
  10. まずは挑戦してみよう!

キャンピングカーの魅力

旅行をするにあたって、キャンピングカーがあれば旅の自由度は高まります。何といっても、毎日の宿泊先を確保する必要がありません。ホテルの予約状況などを気にすることなく、いつでも「行こう」と気が向いたときにすぐ出かけることができるのです。

もちろん旅行中も気分によってスケジュールの変更が利き、宿泊施設を利用しないことで宿泊費などのコストを抑えることもできます。キャンピングカーがあればペットと一緒に出かけるにも制限されることがありませんし、たくさんの荷物を持ち運ぶにも十分なスペースがあります。

ただ、キャンピングカーを購入するとなると高額なものでは千万円単位になる場合もあってかなり高額の予算を用意しなければなりません。そこで、キャンピングカーを自作するというアイデアがあります。

本当に可能なの?キャンピングカーの自作

キャンピングカーを自作するというと、とてつもなく大変な作業なのではないかという印象があるでしょう。そもそもシンプルにキャンピングカーを定義すれば、その内部に寝泊まりすることのできる設備がある車ということ。

ですからたとえば最低限、DIYの作業によってベッドが備えられれば条件は満たされるということもできます。一般的なイメージとは違っても、車種などを問わず自作のキャンピングカーとなるのではないでしょうか。そう考えれば、まったく不可能なことでもありません。

必ずしも、キャンピングカーとして市販されている車と同じ内装にする必要はないのです。自分なりにデザインするものですからできるだけ簡単な作業でできあがるものにする、自分にとって必要なものだけを盛り込むなどの選択も自由です。

軽自動車を自作のキャンピングカーにするってアリ?

キャンピングカーには「大きな車」というイメージもあるのですが、実際には軽自動車をベースとして作られた「軽キャンパー」というものもあります。ですから、小さな軽自動車からキャンピングカーを自作することは難しいという先入観は不要です。

後部座席の部分をなくしてみれば、意外にスペースの余裕が。ただ元々キャンピングカーとして使用することは想定されていませんから、座席部分と荷台部分の間に段差があったりします。普段は普通に軽として使用するのであれば、必要なときに荷物を置きフラットで気持ち良く寝ることのできるベッドを置く作業が必要。

荷台の部分を活用するアイデアとしてはベッドを二つ折りにして、足のついた板を置くことで収納スペースと段差の解消が同時に実現されます。そして後部座席をベッドにして三つ折りなどのマットを敷けば、もう立派なキャンピングカーです。

キャンピングカーを自作するためにミニバンはうってつけ?

家族が多い家庭などで人気が高いミニバンは、実は自作のキャンピングカーとするための「素材」として適しています。実際にメーカーから販売されているキャンピングカーは、元々荷物を運ぶ用途などに多用されている商用車のバンをベースとするものが主流でした。

そこから最近になって、ミニバンベースのキャンピングカーが人気を高めてきています。ミニバンでも、セカンドシートとサードシートをフラットにすれば大人でも十分に足を伸ばすことができるだけのベッドスペースになるのです。

その上で代替用のバッテリーやヒーターを導入すれば、エンジンを切っていても暖房や電気類の心配をする必要はありません。近年のミニバンは空間をより効率的に活用することができるようになっていますから、自作キャンピングカーにはうってつけです。

軽トラでも自作キャンピングカーになるの?

なんとなくキャンピングカーと言うと、それこそミニバンやワゴン車のように言ってみれば「屋根がある車」のイメージ。ですが、軽トラであっても自作のキャンピングカーにすることは可能です。想像しにくいかもしれませんが、軽トラの荷台の部分にDIYで「部屋」を作ってしまえばできあがります。

一から自分で作業しようとすればかなりの時間もかかりますが、理想的なキャンピングカーを自作することができます。市販品でもそこからDIYでも木製のパネルを調達して組み上げ、そこにドアや窓をつけて軽トラの荷台に合わせれば外装は立派なキャンピングカーになります。

軽トラのサイズであっても、しっかり設計すればシンクや二段ベッドなどを備えることもできるのです。完成後も、実際に使用しながら使い勝手に応じて「軽トラックキャンパー」を改良していく余地はあるでしょう。

大仕事になる?トラックからキャンピングカーを自作するためのDIY

軽トラと同じ考え方で、トラックからもキャンピングカーを自作することは不可能ではありません。そのDIY作業はもちろんより大がかりなものになりますが、空間にゆとりがありますから荷台の部分を使ってリビングルームと寝室スペースを設けるぐらいのことは十分に可能です。

また、トラックベースのキャンピングカーは高さがあることでたとえば寝台を棚のようにして設置することもできます。テーブルに椅子、コンロやシンクのほかトイレなども備えれば完全にそこで生活することのできる居住空間。有事の際にも、避難場所として活用することができるかもしれません。

ただ、それだけのものへ仕上げるDIYは相当の大仕事となることも覚悟しなければなりません。年単位の期間はかかることを見積もっておいた方が良いでしょう。

快適な夜のために…ベッドはどうやって自作するの?

キャンピングカーのベッドは、やはりそこで快適な夜を過ごすことができるくらい寝心地の良いものであってほしいところ。キャンピングカーを自作する上でも、重要なポイントになる部分です。とは言っても、ベッドの手作りについてそれほど難しく考える必要はありません。

良質の睡眠を得るためには、まず寝床に凹凸のないことが重要。車はシートの部分を平らにしても、ちょっとした段差が残ってしまいます。ですからシートのスペースにちょうど合ったサイズのすのこなどを敷いて、全面がフラットな状態になるように。

あとは寝具ですが、下の硬さが気になりにくいようにするにはマットを固めのものにします。さらにキャンピングカーでの眠りにこだわるのであれば、布団なども用意して万全を期しましょう。

これがあればOK?キャンピングカーを自作するためのパーツ

さまざまな車両をキャンピングカー仕様にするとして、やはり重要なポイントとなるものは「フラット化」。どうしても生じる若干の凹凸を解消しないことには、車中泊をしても十分に疲れを取ることができません。「応急処置」としてバスタオルなどで隙間を埋める手もありますが、万全の対策ではありません。そこで、すのこがパーツとして活躍します。

また、ちょっとしたテーブルを作るのであればまな板をパーツとして金具で連結して上から吊るすだけでも十分です。さらに間仕切りにするカーテンは、本格的なものでなくてものれんと突っ張り棒などで機能します。

そのほか電源を確保する方法については、最近はソーラーパネルを設置するケースも増えています。キャンピングカーを走らせながらいったんサブバッテリーへ蓄電し、そこからインバータによって変換して使用するというわけです。

自作したキャンピングカーって登録はどうなるの?

キャンピングカーについては、道路運送車両法の区分でキャンプに使用する特種な設備を持っている自動車というものがあります。ですからそれに当てはまれば「特種用途自動車」ということになり、8ナンバーとして登録することができます。

ただ、従来はキャンピングカーを日常的に使う乗用車と別に持つことが普通であったために8ナンバーで登録して税金の負担を和らげるメリットがありました。ところが日常から使う車をキャンピングカー仕様にして8ナンバー登録する事例が相次いだことで法改正がなされ、そのメリットはなくなりました。

たとえば軽自動車ベースのキャンピングカーであれば、そのまま軽貨物車の4ナンバーや軽乗用車の5ナンバーとして登録することができます。税金の面などで、軽自動車としての利点を活かすことができるのです。

まずは挑戦してみよう!

今や一般的なファミリーカーについても、旅行に適することをアピールポイントとして売り出されるケースが多くなってきています。市販されているバンタイプのキャンピングカーでも、一見しただけではキャンピングカーではなく一般車とほとんど変わらない外観のものが増えました。

そういった意味でも、キャンピングカーを自作することに対するハードルは低くなってきているということができるでしょう。本格的なものを自作しようとすればDIYとしても大変なものですが、ミニバンなどにちょっとしたベッドを取り付けるだけということであればそこまで困難ということはありません。

なにも、車の内部を削ったり穴を開けたりして加工しなければならないわけではありません。ですから、まずは軽い気持ちで挑戦してみても良いのではないでしょうか?


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