いまだに衝撃作として名前があがる映画『時計じかけのオレンジ』見た人間がトラウマを抱えるとも言われた名作です。特に時計じかけのオレンジの衝撃のラストは、人間とは何か。暴力や性欲とは何かを問う物となっています。改めて時計じかけのオレンジに向き合って見ましょう。

時計じかけのオレンジがトラウマ級の衝撃?ゾっとする事実を検証!

目次

  1. 名作『時計じかけのオレンジ』のラストが衝撃的すぎる
  2. 時計じかけのオレンジが衝撃作と言われる訳は
  3. 時計じかけのオレンジのナッドサット言葉とは
  4. 時計じかけのオレンジのストーリー
  5. 非人道的な治療が行われる
  6. 治療自体は成功したかに見えたのだが…
  7. 時計じかけのオレンジで自殺を図ったアレックスは
  8. 時計じかけのオレンジがラストで問いかけたものとは

名作『時計じかけのオレンジ』のラストが衝撃的すぎる

衝撃作としていまだに根強い映画『時計じかけのオレンジ』は、いまだに名作としてその名前が上がりますが、なぜこの作品が名作と言われているのでしょうか。衝撃的なラストに秘められた意味を含めて、時計じかけのオレンジの紹介をしましょう。

もともと時計じかけのオレンジは、1962年にイギリスの小説家アンソニー・パージェスによって発表された小説です。そして、その原作をもとにして1971年に映画が公開されました。

時計じかけのオレンジが衝撃作と言われる訳は

名作と呼ばれる時計じかけのオレンジの製作に関わった人物は誰なのでしょう。名作と言われるだけに、その監督も気になるところです。

この時計じかけのオレンジの監督を務めたのが、鬼才スタンリー・キューブリックでした。『2001年宇宙の旅』や『フルメタルジャケット』に『ロリータ』など、さまざまな社会風刺を含む作品を生み出しました。

映画の主演にはマルコム・マクダウェルが起用されました。マルコムが主人公のアレックスに起用されたのは、マルコムが出演していた作品を見た、キューブリック監督によるものでした。衝撃作として世間に広まったこの作品に出演したマルコムは、その後10年近く、この作品に悩まされることになります。

この時計じかけのオレンジは、暴力やセックスなどの欲望の限りを尽くす荒廃した自由放任と、管理された全体主義社会とのジレンマというテーマがありました。当時の社会を風刺した要素が色濃く出ており、近未来を舞台設定にしているものの、あくまで普遍的な世界がモチーフとなっています。

この映画を見た人たちの多くがトラウマになると語った理由は、何度も登場する暴力的なシーンやレイプシーンが原因だといえます。主人公のマックスはいわば、街の荒くれ者で、仲間たちとひたすら好き勝手に暴力と、レイプを行うのです。

時計じかけのオレンジのナッドサット言葉とは

また時計じかけのオレンジには『ナッドサット言葉』と呼ばれるものが登場します。これは時計じかけのオレンジの造語であり、映画の中で若者たちが使う言葉です。古い語呂合わせや造語、ジプシー言葉が混じって構成されています。

時計じかけのオレンジの物語は主人公の一人称視点で語られ、その中で言葉の意味もいくつかは説明されます。時計じかけのオレンジの原作では巻末に用語解説がついており、日本語訳版では訳者によりルビがふられることで、意味が補完されています。

ロシア語やスラブ語がもとになっているこの言葉は、時計じかけのオレンジの映画の中でも多様されるものの、その不気味な語感が見たものにとって、時計じかけのオレンジのトラウマとなって残る形になっています。

時計じかけのオレンジのストーリー

さて、その時計じかけのオレンジのストーリーとはどのようになっているのでしょうか。ストーリーを簡単に解説しながら、衝撃のラストに向かっていきましょう。

冒頭は主人公アレックスたちの不良集団たちによる暴力とレイプが幾度となく描かれます。そういった日々を送っている中で、グループ内のリーダー争いが起き、アレックスが仲間とある老婦人の邸宅に忍び込んだ際に、老婦人を殺害してしまった上、仲間に裏切られて警察に逮捕されることになるのです。

時計じかけのオレンジは暴力と性欲が渦巻くストーリー

逮捕された先で、アレックスは自分が更生できないと考え、刑務所内で刑期を短縮される代わりに受けることができる更生療法『ルドヴィコ療法』を受けることを決意したのです。

刑期短縮というのは、この治療法が医療的な保証が全くない上に、受けた人間の人格が破たんする可能性があるといううわさがあったのです。

非人道的な治療が行われる

時計じかけのオレンジの衝撃的なシーンである、この療法は、この国で新しく任命された内務大臣が社会から犯罪を撲滅するために推進したいと考えていた療法でした。

半ば人体実験のようなこの療法を受けることに決めたアレックスは、施設で投薬を受けた上に、拘束服を着せられた状態で椅子に座らされ、クリップで目を見開いたままの状態にさせられ、映画を鑑賞させられるのです。

映画の内容は残虐行為が多数出てくるものでした。投薬の影響により猛烈な吐き気と嫌悪感が出る状態にさせられ、その状態で暴力的なシーンを見せられることが連携し、暴力や性的行為に生理的拒絶が生まれるというものだったのです。

アレックスはこの療法により確かに暴力行為などは現れなくなり、施設から退院し外の世界に戻ることができます。しかし、これは人間というより、判断することを放棄させられた生き物になったのに過ぎなかったのです。

治療自体は成功したかに見えたのだが…

繰り返される治療で、アレックスの人格は確かに治ったかに見えるのですが、ここからが時計じかけのオレンジの難しい流れになっていきます。

街に戻ったアレックスは、自分が暴力を働いた道端の老人ホームレスたちから逆襲され、かつての仲間からも暴力を受けます。それでも反撃しようとするとあの吐き気と嫌悪感が体を襲うのでした。ぼろぼろになったアレックスは、とある老人作家に救われます。

最初はアレックスの正体に気づいてない老人でしたが、彼がかつて自分に暴力を行い、妻をレイプした人間だと気づくのです。またもや復讐されたアレックスは老人宅で強烈な吐き気に見舞われながら窓をぶち破って落下してしまうのです。

時計じかけのオレンジで自殺を図ったアレックスは

アレックスが目を覚ますとそこは病院でした。アレックスは大怪我を負いながらも、一命を取り留めていたのです。そして、その病院であの治療を推進した内務大臣が姿を現したのです。

アレックスが落下したのは、あの治療のせいということが発覚し、内閣の支持率が低下していたのです。大臣は、アレックスに治療は成功していると、効果があるフリをしてほしいと願いでるのです。

大臣と秘密の約束を取り交わし、病室になだれ込んできた記者たちの前で、大臣と友好的なポーズをとるアレックス。しかし、彼の頭の中ではかつてのような暴力とセックスのシーンが浮かんでいたというラストだったのです。

結局、あれほどの非人道的な療法を受けたものの、アレックスが先天的に持っていた暴力性はまったく失われていなかったというラストだったのです。蘇ってしまった衝動。アレックスはこのラストの後、どんな人生を送ったのでしょう…。

時計じかけのオレンジがラストで問いかけたものとは

時計じかけのオレンジからは、人間が行動する時に善悪を識別する能力を奪うことは正しいのかという問題があると思います。どんな人間にも善と悪が存在し、それを選択する能力があるからこそ、人間であると言えるのかもしれません。

科学の力で判断する力を失った主人公。時計じかけのオレンジの生々しい暴力シーンなどが序盤に繰り返された分、その姿にとてつもない違和感を覚えるはずでしょう。そして、ラストにアレックスからその暴力性が決して消えてなかったとわかるシーン。とても衝撃的ですよね。

時計じかけのオレンジの原作は、実際に兵役を経験した人物が描いており、それこそ否応なく暴力や性欲という現実に向き合ったのかもしれません。この時計じかけのオレンジを見て、人間とは何か。それに向き合うことが出来る作品なのかもしれません。


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