意外とコーディネートが難しいキャップやハットですが、古くからある労働者の作業用帽子ワークキャップが注目されています。メンズにとっての古くも新しいアイテム、ワークキャップには人気ブランドもあり、かぶり方にもコツがあります。メンズのワークキャップを特集しました。

目次
メンズが注目するワークキャップとはどんな帽子?
最近ワークキャップが見直されています。ワークキャップは他の種類の帽子と比べてみても、顔の大きさや形に影響されず、どのような体形の人にでも似合うという長所があります。また対象年齢の幅も相当広くて幼児から20代、年配者の方にもおすすめなとても利便性のある帽子です。
ワークキャップの歴史を紐解く
1900年代初めの米国は西部開拓時代でした。ゴールドラッシュと呼ばれた時代の中、アメリカ人労働者の間で誕生したものがワークキャップと呼ばれる帽子です。当初は鉄道作業員の労働用作業着の一部として作られ、その経緯より「レールキャップ」という別名もあります。他の帽子と明らかに違う点は帽子の天井がフラット状で平らに作られていることです。
ワークキャップはあらゆるメンズファッションに合う
ワークキャップは他の種類の帽子以上にあらゆるジャンルともファッション・コーデが可能です。特に春から夏のメンズコーデの際に、その取り扱いの応用力が確認され最近人気の的です。ベースボールキャップの需要とともに、ワークキャップへの関心も徐々に高まりつつあるのが分かります。
メンズのワークキャップに見られる特徴や機能
アウトドアなどの野外活動やタウンユースの時の帽子としても、ワークキャップにはアクティブさを感じさせます。メンズらしさが表現され、その武骨な雰囲気が人気となり、各メンズブランドも注目して作っているようです。他にもいくつか機能や特徴がみられます。
ワークキャップのかぶり方でメンズでも小顔の効果がある
ワークキャップはとても単純な作りの帽子で、天井部分のフラット感が顔の輪郭をカバーしてくれるという特徴があります。日ごろからメンズの方々の中にだって小顔っぽくみせたいとこだわる方が多いはずです。丸顔や面長など、あらゆるタイプの顔に似合い、かぶり方次第で色々なコーデも楽しめのがワークキャップの魅力です。
ワークキャップは労働者を守った耐久性の良さがある
古きアメリカの開拓時代に、ワークキャップは鉄道労働者の間で生まれ、ユニフォームの一部として活躍していた帽子ということから、過酷な条件での耐久性と使い勝手の良さが特徴でした。そんな流れを汲んでいるので、多少のラフな扱いは問題ありません。むしろちょっとダメージが出来たほうがラギッドなメンズっぽさが見えてかっこいいものです。
ワークキャップのツバは必要最低限な大きさ
労働者向けの帽子という意味合いで作られたワークキャップは、必要最低限な構造と言えます。どのような帽子もその役割は、強い日差しや障害物などから頭部を守ることがベーシックにあります。その為、作業中にあまり邪魔にならない程度の装備にとどめている点は特徴です。ツバも前部にのみ付けられています。ファッションのアイテムと化した今も、メンズの武骨な感じを演出してくれます。
メンズ・ワークキャップの選び方
あらゆるメンズの顔かたちや大きさに合わせられる、そんなワークキャップの凡庸性と受け皿の広さが近年注目されています。個性を発揮するために、ここではもっとも自分らしいワークキャップを選ぶ際のコツをお伝えします。基準にする点は大きく3つあります。
①ワークキャップはクラウンの深さが合うものを選ぶ
ワークキャップの一般的なもののほとんどは、クラウン(帽子の山の部分)が浅く作られています。そのおかげであらゆる人々に合わせやすいという利点が生まれます。ただあまり浅すぎるのも帽子としての役目にならないので、試着を重ねながら自分にとって一番ふさわしいタイプを選びたいところです。
②メンズ・ワークキャップは素材の違いで風合いも変わる
メンズのワークキャップを取り扱う素材には、主にデニム生地、コットン生地のものが多く、他にもツィードやウールのものも出回っています。各々にそれなりな風合いや魅力がありますので、どんな素材が好みなのかを自分らしく選んでおくとよいでしょう。ワークキャップ一つも生地によって色合いが違ってきます。
③ワークキャップのデザインは様々
ワークキャップを選ぶ際に一番関心があるのは、やはりどのようなデザインやプリントがあるか?という点です。帽子の構造自体はシンプルで定番なので、プリントものやパターンで差別化しているケースが多いです。それだけにワークキャップは選びがいがあります。シンプルながらも人気ブランドや売れ筋のものもあります。
メンズ・ワークキャップのかぶり方についてのコツ
ファッションとして、ワークキャップはかぶり方の方法でいろいろな表現が可能です。クラウンが浅い分の応用が利くので、カジュアルなものは大凡コーディネートが簡単です。メンズのコーデとも関係性がある、ワークキャップの代表的なかぶり方の事例です。
浅めなワークキャップのかぶり方
メンズのいでたちだって顔の輪郭や髪の毛の雰囲気で決定します。帽子をかぶるという行為は、ある意味その見なれたいでたちの一部を隠すわけなので、場合によって違和感が出ることもあります。そのような際は、ワークキャップをあまり深めにかぶらずに浅いかぶり方にするのがおすすめです。前髪が少し出るくらいが人気のかぶり方です。
深めなワークキャップのかぶり方
ワークキャップはやや深めにかぶることで男らしさのアピールにもなります。その為には通常よりもクラウンが深いワークキャップを選んでおくと良いでしょう。深めなかぶり方は、クールな印象でメンズファッションを決めたい場合におすすめします。ただあまり深くかぶり過ぎると、不審者?のように見えてしまうかもしれませんので、程々なところで調整してみましょう。
ラフなワークキャップのかぶり方
ワークキャップは他のメンズアイテムとのコーデによって、違った側面も演出できます。中にはわざとラフにかぶってみるという方もおられます。ツバを左右のどちらかにしてみたり、ただ何気なくくしゃくしゃなまま頭に乗せるだけという人も、ワークキャップ一つでそれなりにおしゃれな演出ができてしまいます。
ワークキャップとメンズ・コーデの事例
渋カジ系ワークキャップのコーデ
ワークキャップの良さの一つは、年齢を選ばない凡庸さにあります。子供や若い世代にも、ある程度の年配者にも対応できる幅広さが魅力です。チョイワル系ブランドを着込んだメンズがさりげなくワークキャップをかぶると、おしゃれに拍車がかかり真似したくなります。シックな装いに少し上等なワークキャップを合わせたコーデは気品すら窺えます。
シンプルなカジュアル系ワークキャップのコーデ
アメリカン・カジュアルとの相性は、ワークキャップの一番得意な分野です。ブランドによりけりですがTシャツや短パンなどの気軽な服装とワークキャップのマッチングは、特に春夏のシーズンに似合います。汚れたら洗って何回も使えるような、コットン製のワークキャップとのコーデがおすすめです。
注目のミリタリー系ワークキャップのコーデ
労働者のユニフォームとしてルーツを持ったワークキャップだからこそ、ミリタリールックとの相性やコーデは類似性があり人気です。ワークキャップとミリタリーの融合は機能性の高さがポイントです。比較的息が長く流行にも関係せずに着こなせるのが大きな特徴です。
メンズ・ワークキャップの人気ブランド
ディーゼル(DIESEL)
1978年イタリアのモンヴェーナにて、レンツォ・ロッソが創立したブランドです。今や日本でもお馴染な人気ブランドのディーゼルは、新作にミリタリー風なワークキャップも発表しています。シンプルでクールなデザインが特徴的です。
ディッキーズ(Dickies)
ディッキーズの歴史は長く、1922年アメリカのテキサス州で誕生したワークカジュアルの老舗ブランドです。世界中に約100ヶ国近く展開し、メンズを中心にあらゆるカジュアルやキャップなどの小物やグッズも取り扱っています。生地の耐久性が優れているワークシャツやパンツが定評で、アメリカ軍にも採用されています。ワークキャップも豊富に取り扱われています。
ニューエラ((New Era)
1920年にエルハルド・クックニュという人物によってニューエラ・キャップ・カンパニーは誕生しました。拠点は米国ニューヨーク州バッファーロー、帽子を専門に取り扱う会社です。メジャーリーグベースボール (MLB) のチームすべて、及びマイナーリーグ所属チームの野球帽を製造する信頼と実績のブランドです。ワークキャップも取りそろえています。
定番を目指しワークキャップのこれから
帽子はオールシーズン使う大事なアイテムです。ニット帽やベースボールキャップが定番と化し、誰しも一つは所持していたりかぶった経験があるはずです。そこに今度はワークキャップという古くて新しいスタイルのキャップを取りれていくのが定番となる日が近いかもしれません。
ワークキャップについてのまとめ
ワークキャップのシンプルで頑丈な面に注目し、これからはメンズの必須アイテムになるような予感がします。今から自分に見合ったスタイルやサイズ、デザインのワークキャップをチェックしていくのも悪くありません。ワークキャップのかぶり方は独自に研究すると、より一層ファッションライフも楽しくなることでしょう。
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