何かと世間の規制が強まっている昨今、テレビやラジオなどのメディアが使用を控えるワードを表す「放送禁止用語」の一覧にリスト入りする言葉もかなり増えてきています。、下ネタや差別は勿論の事。、中には「えっ、なんでこれが放送禁止用語なの?」というものもあったりします。今回一体どんな放送禁止用があるのか?どこまでがギリギリのラインなのかを一覧にして、色々とまとめてみました。

意外な放送禁止用語の一覧リスト!こんな言葉もNGワードになるの?

目次

  1. 最近増えてきている放送禁止用語とは?
  2. 放送禁止用語一覧(差別編)
  3. 意外と知られていない放送禁止用語「職業差別用語」一覧
  4. 放送禁止用語一覧(下ネタ・猥褻系)
  5. 意外な放送禁止用語一覧
  6. 合わせ技・解釈の違いからの放送禁止用語一覧
  7. 増え続ける放送禁止用語と表現の自由

最近増えてきている放送禁止用語とは?

最近何かと規制が厳しくなった日本では、テレビやラジオなどで放送してはいけないとされる言葉「放送禁止用語」その内容は基本的に「差別」や「下ネタ」といった見る人によっては著しく不快な気分になったり、特定の人は傷つける要素を含んだ言葉ですが、何かと規制が厳しくなっている最近では、その対象となる用語も日に日に増えてきているといいます。

今回はそんな放送禁止用語を基本的なものから思わず「え?」といいたくなる意外なものまで、一覧にしてまとめていこうと思います。(※人によっては不快になる言葉も出てきますから、閲覧する際にはご注意ください)

放送禁止用語一覧(差別編)

生まれなどで人間を差別してしまう言葉

かつての日本は身分などによる厳しい差別がありました。そしてそれは現在でも続いている根の深い問題となっています。そういった差別の意味を含む「部落」「特殊部落」「非人」など身分で人を差別してしまう言葉がこれにあたります。あとなるべく使わないものとして「血筋・家柄」「身分」といったものがあります。

肉体的・精神的な差別を助長する言葉一覧

「めくら」「つんぼ」「おし(聾唖)」「びっこ」「めっかち」「あきめくら(文盲)」「かたわ」といった人の身体的な障害を差別してしまう物から、「きちがい」「白痴」といった精神的なものを差別してしまう言葉など。これらはメディアに出る事を、特に厳しく禁じられている言葉です。身体的な障害ではありませんが「乞食」も含まれいます。

人種差別を助長する言葉一覧

差別の中でもとりわけ歴史があり、未だに世界中で問題視されている人種差別。やはり放送禁止になっている言葉も多いです。海外の人達の事も考慮されているせいか規制が一番厳しい感じがします。ここではそれらを一覧としました。

「くろんぼ」「ニガー」「ニグロ」(全て黒人)、「チョン」「チョン公」(朝鮮人)、「チャンコロ」「志那人」(中国人)「ロスケ」(ロシア人)「アメ公」(アメリカ人)「イタ公」(イタリア人)など、その国の人間や人種を侮蔑したり罵倒したりしている言葉が多いです。ちなみにラーメンを表す「志那そば」も放送禁止用語となっています。

「放送禁止用語」にはランクがある?!

放送禁止用語にも厳しさのランクがあるそうです。さすがに何でもかんでも禁止にするわけにもいかないようで、上の一覧で紹介した「生まれの差別」「身体・精神的な障害差別」「人種差別」あたりは最も厳しいAランクで「絶対に使ってはいけない」、これから紹介する職業差別系はB~Cランクにあたり、ちょっと緩めだそうです。

意外と知られていない放送禁止用語「職業差別用語」一覧

特定の職業を侮蔑する事を意味し、差別を助長するとして放送禁止用語になっている言葉もあります。普通の会話でも使われている言葉が多いので意外と知らない人も多かったりします。(カッコ内は言い換えた言葉になります)それらをここで一覧にしておきます。

「下男、下女、女中」(家政婦・お手伝い)「くず拾い」(廃品回収業)「給仕、女給」(ボーイ、ウェイトレス)「土方、工夫」(土木作業員)「百姓」などがこれにあたります。しかし時代劇などその時代に合わせた言葉遣いになる時は、使われる場合もあります。

ちょっと意外かもしれない放送禁止用語・職業差別用語一覧

結構身近で使われている用語ですが、放送禁止用語に指定されている言葉もあります。あまりに身近過ぎて放送禁止用語と知らない人も多いかもしれません。結構意外な言葉が一覧に入っています。

「郵便屋」(郵便配達員)「床屋」(理髪店)「坊主、虚無僧」(僧侶、お坊さん)「町医者」(開業医)「土建屋」(建設業者)おまわり(警察官)どれも普段の会話などでよく聞く言葉ですが、差別用語とされています。とりあえず「○○屋」というのが多い感じですね。やはり身近な言葉なので、ドラマなどではそのまま使われることも多かったりします。

放送禁止用語一覧(下ネタ・猥褻系)

所謂「下ネタ」系の言葉

あまりに露骨な下ネタや猥褻な画像はテレビなどのメディアでは流すことが出来ないのは今や常識となっています。行き過ぎた下ネタは一部の人間を不快にさせるだけではなく、下手をすると「セクハラ」に繋がったり「猥褻物陳列罪」として警察沙汰になる可能性もありますから、こういった表現には特に注意が払われています。(こちらも見る人によっては不快になるかもしれないので注意してください)

下ネタ系放送禁止用語一覧

下ネタ系の放送禁止用語は・・・せんずり、アオカン、スケコマシ、強姦、淫売、女性器などの局部表現の一部、姦通・・・以上比較的表現として緩いものをピックアップしました。(これ以上はあまりに過激な下ネタとなるのでちょっと書けません)

意外な放送禁止用語一覧

ここまで基本的に差別から下ネタまで「放送禁止用語」といわれている言葉を、一覧としてまとめてきましたが、実はこの他にも、意外な言葉が放送禁止用語として指定されている事があります。ここからはそれらを一覧にして解説していきます。

「頑張れ」は放送禁止用語?!

誰かを応援するための「頑張れ」や「頑張って」なども、最近では規制の対象になっているらしいです。過労死事件などが頻繁に起きている昨今では、「仕事を頑張れ」といった言い方は、かえって相手に余計なプレッシャーを与えると、弁護士や市民団体から文句が来るそうで、同じ理由で「優勝目指して頑張って」もクレームの対象になっているとか。

地下アイドルも放送禁止用語?

地下アイドルというと、まだ売れてなくて、ライブ会場もレンタル料の安い地下室にある会場しか抑えられないアイドル・・・というのが一般的な認識ですが、なぜか放送禁止用語にされかかってるとか?「地下」というイメージがどうにも暗いからとか、特定の職業への侮蔑があるともいわれていますが・・・もっとストレートな「売れないアイドル」ならOKなんでしょうか?

「AD」や「CA」など、職業の略称も放送禁止用語に

これも意外ですが、ADやCA、SEなど、職業の略称も規制対象になっているそうです。「アシスタントディレクター」など、略さない正式名称で呼んだり、略称でもあとに「さん」付けすれば大丈夫らしいとの事ですが、基準がいまいち不明なところです。

「エチゼンクラゲ」も放送禁止用語の対象?!

よく大量発生してニュースになったりする事でお馴染みのエチゼンクラゲですが、なんと規制の要請が出ているそうです。なんでも冠名の「エチゼン」が福井県の昔の名前なので、県のイメージが悪くなるという懸念からだそうですが・・・流石にちょっと意味が分かりませんね。

合わせ技・解釈の違いからの放送禁止用語一覧

その単語だけなら問題がないのに別の解釈をされたり言葉を加えられた結果、放送禁止用語になってしまった言葉もあります。ここではそんな言葉を一覧にしてみました。

「熱狂」が規制対象の動き?

スポーツ、コンサートなどの盛り上がった様子を表す言葉として「熱狂」という言葉がありますが、この「熱狂」も放送禁止用語に指定させる動きがあるとの事です。どうやら「熱狂」の「狂」の文字が「狂う」という意味なのが問題との事ですが・・・決して何かを差別したり中傷したりする言葉ではないので、「言葉狩りではないか?」という懸念もあるようです。

「ブラインドタッチ」

PCのキーボードを見ずに文字を打ち込む「ブラインドタッチ」が実は和製英語である事を知ってる人は少ないです。しかしこのブラインドタッチも放送禁止用語に指定するか否かで議論になったことがあるそうです。この問題の焦点となったのは「ブラインド」という言葉でした。

ここでの「ブラインド」は「見ない」という意味ですが、同時に「盲目」という意味もあって、それが問題視されたようです。現在は「タッチタイピング」と表記されることも多いとの事です。

「めくらめっぽう」「目くらまし」「片手落ち」

本来差別的な意味合いはありませんが、身体障碍者を連想させる意味合いを含む言葉のために放送禁止用語に指定されてしまったものもあります。ちなみに「めくらめっぽう」は意義素類語十分に狙いを定めずに物事を行うという意味です。「片手落ち」は注意が全体にゆきわたらないという意味で、「めくらまし」は言葉通りの「目をくらます」という意味ですが、発音で規制されたようです。

何故ここまで神経質になるのか

制作側にその気がなくても、見る側を不快な気分にさせれば、それはクレームとなります。メディアを提供する側としては出来るだけそれを避けたいというのが本音です。テレビやラジオは色々な人が見たり聞いたりするので、ちょっと神経質になりつつも、先回りして色々と対処をしておく必要があるわけです。

増え続ける放送禁止用語と表現の自由

ここまで現在放送禁止となっている言葉の一覧を解説してきましたが、如何でしたか?「放送禁止」とはいってもあくまで制作側の自主規制なので、一方で異様に厳しかったり、異様に緩かったりと、その判断基準はTV・ラジオ局に委ねられてる場合が多いです。

最近はネットなどの発達でクレームやちょっとした不祥事でも、すぐに拡散されていきます。言葉に敏感になるのも仕方ないのかもしれません。しかし何でもかんでも頭ごなしに規制していっては、テレビなどでは何も表現出来なくなってしまいます。確かに差別や中傷はよくありませんが、規制すべきものとそうでないものは、きちんと考えないといけないかもしれませんね。


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