モード系。この言葉がメンズファッション界で盛り上がりを見せたのは90年代後半〜00年代初頭だと思われます。そして今、再びこのモード系が注目されようとしています。メンズファッションにおけるモードとは何か?おすすめコーディーネートやブランドを交えて紹介します。

モード系ファッションメンズおすすめブランド!着こなしコーデ紹介

目次

  1. モードとは何か
  2. モード系ファッションとは何か
  3. モードファッションの変遷
  4. モードファッションそのものパワーは落ちた
  5. そして今ふたたびモードファッションの復権か?
  6. メンズモードファッションの着こなし方
  7. 細身でまとめるのがメンズモードファッションの基本形
  8. メンズモードファッションの定番テーパードパンツ
  9. ビッグシルエットはバランス重視で
  10. クロップドパンツは子供っぽくならないように
  11. ミリタリーカラーで大人なメンズモードファッションに
  12. ストリートスタイルもモード系アイテムで上品に
  13. モノトーンでグラデーションを作る
  14. 差し色を効果的に使ってモードファッション上級者に
  15. 素材違いのアイテムでアクセントをつける
  16. ブランドから選ぶメンズモードファッション(海外編)
  17. ブランドから選ぶメンズモードファッション(日本編)
  18. モード系メンズファッション着こなしコーデ&おすすめブランドのまとめ

モードとは何か

モード(MODE)とは、フランス語で流行を意味する言葉です。ファッションにおいては、パリやミラノ、ロンドンなど欧州のコレクションブランドが毎年秋冬に発信する最先端のスタイル、もしくはその洋服を指します。そういった意味ではコンサバの対極にあるのがモードです。

モード系ファッションとは何か

モードが最先端を表す言葉ならば、モード系は流行の先端を取り入れたファッションスタイルということになります。かつてはコレクションのランウェイに登場するような、まさに前衛的な服を身に纏いストリートを闊歩する姿もよく見られましたが、現在のモード系は「最先端を取り入れつつ、リアルクローズに寄せていく」現実的なスタイルが主流です。

モードファッションの変遷

モード系がリアルクローズよりになったことについては、コレクションブランド自体の変化もあります。かつてはヨージ・ヤマモトやコム・デ・ギャルソンのような前衛的なファッションブランドがモード界を席巻していました。

しかし90年代の終わりごろ、イヴ・サンローランやクリスチャン・ディオールのメンズラインのデザイナーとして知られるエディ・スリマンが登場。今までの常識を覆し、ジーンズやライダースジャケット、スキニーと言われる細身でロックなテイストのファッションスタイルを強く打ち出してきました。

リアルクローズとしての着にくさ・使い勝手の悪さがかつてのモードの欠点でもあり、逆にそれが気高さを演出する鍵でもあった訳ですが、エディ・スリマンの提唱するメンズファッションのスタイルは日常着の延長線上にある最先端であり、そのプロダクトは多くの若者の支持を受けました。以降、このスタイルがメンズモード界を牽引して行くことになったのです。

モードファッションそのものパワーは落ちた

今この時代にあって、モードそのもののパワーは落ちていると言えます。かつてはパリコレクション至上主義的な考え方が根強く残っていましたが、それが顧客の支持を得にくくなってきたのです。日本でいえば景気の落ち込みによる消費の低下などの原因も挙げられますが、世界的な流れとしてモードをそのまま着る、という時代ではなくなっていたのも事実です。

ファストファッションの普及

デザイン性の高いアイテムが安価で買える時代に突入したことも、従来のモードの衰退を招きいた理由の一つでしょう。ZARAやH&Mなど、ファストファッションの台頭がモードをリアルクローズよりにする決定的なポイントだったといえます。

一時期メンズファッションの世界では「キレイ目」というキーワードが流行りましたが、そういったスタイルが浸透するようになったのも、この流れによるものだと推測できます。

そして今ふたたびモードファッションの復権か?

ファッションの流行は20年周期で訪れると言われています。そしてちょうど今、モード系が最盛期だった頃から20年が経過し、かつてとは違った形でリバイバルが起きようとしています。

HIPHOPアーティストがモードファッションを身に着ける時代に

つい最近の話になりますが、モードブランドの服に身をまとう日本の若手ラッパーが現れました。彼らにとってのモード服は「高級品」の象徴でもあります。今までもシャネルやルイ・ヴィトン、ヴェルサーチ、グッチなどわかりやすい高級メゾンのアイテムを身に着け、金銭的な豊かさをアピールするラッパーはいました。

しかし、若手世代のラッパーはそれらの高級メゾンとは違う、より先進的なモード服に身を包み、ファッションとして消化しているように見えます。具体的にはKOHHがマルタン・マルジェラ、T-PABLOWがリック・オウエンスなどのブランド名をラップのリリック(歌詞)やフリースタイルの中に登場させています。

若者に絶大な支持を受ける彼ら若手ラッパーがモードファッションのアイコンとなる事で、以前より幅広い層にモードが受け入れられ、また、ストリート含むメンズファッション全般に取り入れられている事は注目すべきトピックです。

メンズモードファッションの着こなし方

モードファッションは個性的なデザインの服が多いため、着こなしには上級テクニックが必要です。かつては全身を同じブランド・同シーズンのアイテムで固め、コレクションのルックブックそのままな出で立ちのファッショニスタも多く見受けられましたが、現在、そのような着こなしは主流ではありません。

今の時代に合った着こなしであれば、古着やストリートアイテムと組み合わせ、適度にカジュアルダウンする着こなし方をおすすめします。各ブランドにしても、かつてのような前衛的なアイテムは鳴りを潜め、リアルクローズよりになっていますから、それほど難しくはないでしょう。

メンズの注目ファッション2017!おすすめの着こなし・コーデは? | MensModern[メンズモダン]

細身でまとめるのがメンズモードファッションの基本形

細身のライダースジャケット、インナーシャツ、スキニーパンツ、レザーブーツを黒でまとめる。現代メンズモードの基本形です。簡単なようで実際それほど難しくはないのですが、これほど奥が深いコーディネートもありません。体型が細めの人には是非チャレンジして欲しいおすすめの着こなしです。

メンズモードファッションの定番テーパードパンツ

いま流行のワイドパンツスタイルもおすすめです。こちらも20年ほど前にメンズモード界で流行しました。素材感にもよりますが、モードに着こなすならドレープを意識してパンツの丈に気を使う必要があります。体形は選びませんが、やや上級者向けです。

ビッグシルエットはバランス重視で

ビッグシルエットも定着した感のあるモードファッションのスタイルです。写真のモデルはスキニーのブラックデニムに大きめのファーコートを羽織ってわざとアンバランス感を出しています。更にベースボールキャップを被ることでぐっとストリートスタイルに近づけた上級者の着こなしです。

クロップドパンツは子供っぽくならないように

こちらもここ数年で定着したクロップドパンツを合わせるファッションスタイルです。一般的には7分丈や6分丈のパンツを指しますが、メンズモードの世界ではかなり極端に変形させたアイテムが各ブランドから発表されています。子供っぽくならないよう、トップスの形や色に気を使いましょう。

ミリタリーカラーで大人なメンズモードファッションに

ミリタリーカラーのダブルチェスターコートに同系色のインナーを合わせ、クラッシュジーンズをワークブーツでまとめた実用的かつ大人なモードスタイル。万人受けするおすすめコーディネートです。ブーツインするならスキニーではなくスリムストレートでも良いでしょう。

ミリタリーファッション(メンズ)のブランド・着こなしまとめ! | MensModern[メンズモダン]

ストリートスタイルもモード系アイテムで上品に

全身をホワイトで固めるストリートスタイルも、モード系のアイテムを使えば上品にまとまります。ファッションはジャストサイズが基本ですが、モードはそれを敢えて無視した着こなしもアリです。バランスを取りながら色々なコーディネートに挑戦してみましょう。

モノトーンでグラデーションを作る

メンズモードの定番、モノトーンも同系色でグラデーションをつくる着こなしが出来れば、一歩抜きんでたお洒落上級者になれます。小物や足元にアクセントカラーを持ってくると、バランスを崩さず、より強く個性を出すコーディネートが可能です。

差し色を効果的に使ってモードファッション上級者に

こちらはディオールのコレクション写真ですが、参考になりそうなので紹介します。少しサイズが大きめのロングジャケットをバランスよく着こなしていますが、特筆すべきはその色づかいのバランスです。モードファッションはどうしてもモノトーンでまとめがちですが、差し色を効果的に使えばグッと華やかさを出せます。

素材違いのアイテムでアクセントをつける

インナーにデニムシャツを着る事で上手にカジュアルダウンしたファッションスタイル。トップスは同系色でまとめ、ライトグレーのパンツとホワイトスニーカーでアクセントをつけています。素材違いのアイテムを上手くまとめたコーディネートです。

ブランドから選ぶメンズモードファッション(海外編)

ファストファションが台頭してきたとはいえ、メンズモードを語るにあたってブランドの存在は外せません。ここでは定番かつ信頼度の高いおすすめファッションブランドを紹介します。

Dior Homme(ディオール・オム)

2001-2002秋冬のパリコレクションから発足した、クリスチャン・ディオールのメンズラインがディオール・オムです。イヴ・サンローランから移籍してきたデザイナー、エディ・スリマンがディレクターとして参画し、メンズモード界に革命をもたらしました。

2007年からはクリス・ヴァン・アッシュがディレクターを担当。エディ・スリマン直系といわれるストリートライクでシャープなデザインを受け継ぎ、ディオールらしさにますます磨きがかかっています。ディオールの提案するモードは、現代の着こなしの手本といってもいいでしょう。コレクションや広告など、着こなしの参考としてチェックしておくことをおすすめします。

SAINT LAURENT PARIS(サンローラン・パリ)

ディオールを退社したエディ・スリマンが古巣サンローランに復帰したのが2013年。2016年に再び辞任しますが、彼が4年間にわたって残した功績は売上を初め、絶大なものがあります。バイカーアイテムやショートブーツなど、エディお得意のアイテムは最高の素材と品質でリリースされました。

エディが去った後のサンローランについては、アンソニー・バカレロがディレクターとして就任していますが、手腕についてはまだ未知数。ヴェルサス・ヴェルサーチ出身のデザイナーが老舗ブランドであるサンローランをどう変えていくのか、要注目です。

RAF SIMONS(ラフ・シモンズ)

1995年に登場したベルギー発のモードブランド。珍しくメンズラインの方が人気が高い事で知られています。20年前のモード系ブームの牽引役となったブランドの一つであり、以降、ブームの収束に従い解散するメゾンが増える中、高い人気を保ち続けている稀有なブランドでもあります。

基本はトラディショナルでクラシックなスタイルでありながら、反体制的な若者文化を融合させたスタイルは、多くの共感を生み、様々なアーティストやブランドとのコラボレーションを実現させました。

デザイナーのラフ・シモンズ自身は2012年にディオールのディレクターに就任(2015年に辞任)するなど、そのキャリアをさらに広げていますが、元々はインテリアデザイナー出身という事もあり、ファッション以外での活動を模索しているようです。

Rick Owens(リック オウエンス)

1997年に誕生した新興のモードブランド。こちらもメンズラインの人気が高い事で知られています。当初は知る人ぞ知るブランドでしたが、2000年代中盤から人気に火がつき、パリコレクションに参加したあたりから一躍トップブランドの仲間入りを果たしました。

アンダーグラウンドさや無機質さを押し出しながら時にはグラマラスな服作りを展開し、そのアンバランスさからかミュージシャンの支持者が多いのも特長です。特筆すべきはドレープやシルエットの美しさ、素材感です。

ブランドから選ぶメンズモードファッション(日本編)

日本のメンズモードは、数こそ多くないものの、海外のブランドと違った流れを歩む独自のブランドが多く活躍しています。基本としておさえておきたいブランドを幾つか紹介しますが、いずれも独自の世界観を持った稀有なブランドです。

COMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)

言わずと知れた、世界を代表する前衛的モードブランドです。社会の流れを汲み取らないアンチの思想に基づく独自のデザイン・シルエットは多くのファンを獲得し、今なお根強い人気を誇っています。メンズラインとしてはコムデギャルソン・オム プリュスが主力です。

いわゆる近年のメンズモードで主流の「細身スタイル」とは違ったシルエットを持つアイテムが多く、いま風に着こなすならば他ブランドのアイテムとの組み合わせでコーディネートを組み立てるのがよいでしょう。もちろん、ギャルソンの世界観に嵌ってギャルソン一色に染まるのもアリです。

JULIUS(ユリウス) 

2001年に誕生。海外にもファンが多い日本を代表するメンズモードブランドです。殆どのアイテムをモノトーンで構成し、有名なガスマスクシリーズを初め、頽廃的なイメージを色濃く打ち出しています。

デザイナーの堀川達郎氏は元グラフィックデザイナー。ブランドタグや各種ツール類からも構成主義的な美学を見出すことができます。色使いをモノトーンに抑える代わりにレザーやレーヨンなど多彩な素材使いで違いを出すのも特長です。

ストリート感あふれるモードという意味では、最も現代的なメンズモードのブランドと言えるでしょう。全身をユリウスで固めた着こなしの熱狂的ファンも少なくありませんが、ユリウスならばどのタイプの服にも合わせやすいので、積極的にミックスコーディネイトをすることをおすすめします

ATO(アトウ)

1993年に設立された日本のメンズモードブランド。90年代後半に起きたモードブームを牽引したブランドの一つであり、数少ない生き残りでもあります。日本人の体形に合わせた立体裁断によるシルエットの美しさが特長で、その自信は洋服のタグにパタンナーの名前を記載する所からもうかがえます。

基本的には体にフィットするラインのプロダクトが多く、現代のモードスタイルのメインストリームと言える服作りをしていますが、ジャケットのアームホール一つにしても無理やりな細さではなく、体の曲線に沿って綺麗に作り込まれていることがわかります。

シンプルなアイテムが多いので着こなし方は自在。定番物に加え、各シーズンごとに個性的なテーマの洋服を発表するので、アクセントとして使うのもおすすめです。

モード系メンズファッション着こなしコーデ&おすすめブランドのまとめ

今回は入門編的にモードの由来と潮流、着こなしのトレンドについて簡単な紹介をしました。ストリートファッションとモードの融合スタイルは定番のコーディネートとして数年先でも通用しそうです。以前ほど「流行り・廃り」を意識しないで済むようになったのも、ファッションフリークとしては嬉しい事ではないでしょうか。

ざっくりまとめると現在のメンズモードファッションは「モノトーン・細身」が主流です。まずはこの形から入ることをおすすめします。後は体形に合わせたパンツ選びをする事で、コーディネートの幅はぐっと広がります。特に拘りがないのならば、ブランドは一つで固めず、色々な組み合わせにチャレンジしてみましょう。


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