オシャレなユニクロ。今ではおしゃれアイテムの必需品として誰しも持っているブランドだが、実はロゴが変わっていたことを覚えているだろうか。実はユニクロは順風満帆でここまで来たわけではない。その裏には沢山の苦労や歴史がある。ロゴの変更など、そんな歴史を紹介しよう。

ユニクロのロゴの由来や歴史まとめ!デザインが生まれ変わった?

目次

  1. ユニクロとは?
  2. ユニクロのロゴの由来や意味は?
  3. ユニクロのロゴが変わっている?
  4. ユニクロ黒歴史!?「ユニバレ」「ユニ被り」と呼ばれていた過去が!?
  5. ロゴだけじゃない!過去のイメージやCMまで黒歴史
  6. ユニバレだけじゃない!経営不振
  7. ユニクロはなんと野菜も売っていた!
  8. ユニクロのロゴを担当したのは佐藤可士和氏
  9. ユニクロのイメージはがらりと変わる!
  10. ユニクロの歴史!デザインが変わってイメージも変わる

ユニクロとは?

日本を代表するアパレルブランドであるユニクロ。高品質なものを低価格で提供してくれるブランドで、私たちの生活になくてはならない存在になっている。ユニクロの店舗数は800店舗を超えており、全国にその店舗は存在する。そんな、今では私たちの生活n一部にまでなったユニクロは、1974年にサンロード株式会社として生まれた。

当時はメンズアパレルを取り扱っていたが、1984年に現在のユニクロの1号店を立ち上げる。オープン初日には、早朝6時の開店にもかかわらず、開店待ちの長蛇の列ができ、列の人に、ユニクロからアンパンと牛乳を配った話は有名だ。

ユニクロのロゴの由来や意味は?

そんなユニクロという言葉の由来は、ユニーク・クロージング・ウェア・ハウスの略のことで、「他では買うことのできないカジュアルなファッションを、お客様が自由に選び買うことができるブランド」という意味が込められている。

そんな、ユニクロの英語表記は「UNIQLO」だが、本来は「UNICLO」になるべき。なぜ今の表記になったのかというと、由来は香港で合併会社が設立した際に誤って今の表記にしたのが始まり。代表取締役がこのつづりを見て、こっちのほうがかっこいいと気に入り、今の表記が採用される形になった。

またユニクロのロゴについても由来がある。現在の目にするロゴは、2代目の表記になる。初代のロゴも、現在のロゴと同様にベースカラーは赤であった。しかし、年数がたつにつれ、いつの間にかワインレッドに変更されていたようで、その経緯については代表取締役も把握してないという。そして、さらに変更され、現在のロゴになったという。

ユニクロのロゴが変わっている?

ユニクロ過去のロゴ

そんな由来ある名前とロゴなわけだが、ユニクロの設立当初のロゴを知っているだろうか。現在のロゴは2代目になるため、初代にあたるデザインがある。このロゴは、かなり不評でダサいと感じる人も沢山いた。現在のロゴに近いロゴが使われていたのだが、よく見ると今よりも少しえんじがかった色をしており、フォントも少し違う。

そして、なにより注目を引くのが、この両手を上げた独特なロゴだ。以前は、このロゴがユニクロであり、特徴的なロゴとフォントをしていた。ベッドタウンの国道沿いに店をかまえ、ファミリー層を主たるターゲットにしたダサい服屋さんというイメージはどうしても感じざるを得なかったのだ。

ユニクロ現在のロゴ

そんなダサいロゴから、今では見慣れた、高級感あふれるデザインになっている。これは企業のイメージを新しくするために考えられたもので、ベースの赤色に、白の色でフォントもシンプルに書かれたロゴだ。カタカナの社名と英語表記の2パターンのロゴがあるが、どちらも赤と白のシンプルなマークながらも、頭の片隅に残るような印象的なデザインになっている。

今では、このロゴがあるからこそユニクロといえるほど、服のワンポイントになるほどの特徴があり、それがおしゃれにもなるほどの印象的なデザインのロゴだ。

ユニクロ黒歴史!?「ユニバレ」「ユニ被り」と呼ばれていた過去が!?

ユニバレとは?

このようなロゴで、ダサいといわれながらも服を売ってきたユニクロであるが、実はその本質となる服の分野でも、ダサいエピソードがある。それがユニバレといわれるものだ。ユニバレとは、「大勢の消費者が持っているユニクロ商品を、自分も来ているのが恥ずかしい」という意味になる。

要は、どんな人でも持っているようなデザインなので、かぶってしまってきているのが恥ずかしくなるのだ。あまりにもかぶるために、それがばれないように、表に出ないインナーはユニクロを着て、表に出るアウターは古着やほかのブランドといわれるほど。このユニバレが原因で、中国ではユニクロ離れが進んでしまうほどであった。

ユニ被りとは?

ユニバレと同様に、ユニ被りという言葉も登場した。意味は、読んで字のごとく、ユニクロの服がほかの人とかぶってしまうことの意味だ。集団ができてしまうほどかぶっているので、一刻も早く隠すかその場から立ち去るといった選択肢を迫られるほどのものだったようだ。それほど、ダサいと感じられ服のデザインには不評だった。

ロゴだけじゃない!過去のイメージやCMまで黒歴史

【ロゴだけじゃない!①】社長も語る過去のユニクロイメージ

ロゴの由来や意味、そして得意の服ですらダサいといわれた黒歴史を持つユニクロ。新しい造語を作ってしまうほど、服のデザインも不評なわけだが、ユニクロの黒歴史はこれだけでは終わらない。ユニクロの悪いイメージは社長も語るほどの物であった。ユニクロは社長から見ても「田舎から出てきた安売り屋」としての印象しかなかったという。

【ロゴだけじゃない!②】安そうなチラシ

そんな社長も語るほどの安っぽいイメージのユニクロになった理由の一つに、ユニクロのチラシが挙げられるだろう。ユニクロの当時にチラシは、何といっても安っぽい感じがどうしてもぬぐえないデザインであった。安い衣料量販店のイメージを感じさせる色遣いとフォントでどうしても若者が欲しくなるような印象は感じられない。

また、そのデザインとフォントのせいで、チラシ自体が安っぽさを出してしまっている。ユニクロの魅力を感じることができないので、いかにファミリー向きであっても、目を引かないところが致命的なポイントだろう。

【ロゴだけじゃない!③】とんでもないCM

さらに、イメージを低下させ、ダサいと確固たるものにしたのは当時流れていたCMにも問題があった。これこそまさに黒歴史といわざるを得ないCMで、今から20年ほど前に流れていたものだ。ユニクロの店舗に来た一人のおばちゃんが、突然レジの前で来ていた服を脱ぎだすのだ。

今では、CMとなれば有名人やおしゃれなイメージの人を起用し、スタイリッシュなCMにするが、当時はそんなことは関係ない強烈なCMだった。このCMには、「ユニクロは理由を問わず返品交換する」という当時のコンセプトを盛り込んでのことだったようだが、独特すぎて当時のCM制作の仕事はなにか迷走していたのではないかと思わせるくらいだ。

【ロゴだけじゃない!④】ユニ隠しという新たな名言の誕生

そんなチラシやCMが仕事をしたおかげで、ユニクロのイメージは悪くなる一方。そうしたことからとうとうユニ隠しという言葉まで生まれてしまう。これは、ユニ被りを解消するために、胸にワンポイントやマークを入れて、カスタマイズする仕事のことを言う。自分でこういった努力をしてまで、ユニクロを隠したかったのだ。

ユニバレだけじゃない!経営不振

【ユニクロの経営不振①】ファミクロ

さらにさらに、仕事の内容においても経営不振が起き始める。ユニクロはもともとフリースジャケットが大流行していた。ベッドタウンにどんどん店舗数を増やしていき、このフリースジャケットを大流行させ、一気に成長した会社なのだ。しかし、同時にファミクロという20から30代の母親をターゲットにした、子供服や婦人服を売るお店も展開しようとしていた。

しかし、このファミクロの商品は、ユニクロとは少し違うだけで、根本的にはユニクロの商品との明中違いがなく、区別ができないため、結局ほかの人とかぶってしまう。結果的に、人気は出ずに終わってしまった。

【ユニクロの経営不振②】スポクロ

ファミクロと同様に、スポクロという名の10から30代の男性をターゲットにした、ジャージやトレーナーなどのスポーツ服を売っているお店も展開していた。しかしながら、こちらもユニクロとの差別化ができず人気は出なかった。さらに、スポーツブランドからのライセンス外商品に対するメーカークレームが大きく影響し、ファミクロとともに撤退することとなった。

ユニクロはなんと野菜も売っていた!

ユニクロのロゴや名前の由来を見てきたわけだが、何と野菜を売っていたことがあるのを知っているだろうか。ユニクロは2002年に、野菜や果物、米などの食品販売事業「SKIP」というものも始めた。会員制のサービスで、ネットでの野菜通販サービスになる。ユニクロ同様に、生産、物流、販売の一貫コントロールに挑戦したのだ。

しかし、その結果は失敗であった。それは価格の高さと会員制コースの使い勝手の悪さがネックになったこと、また、服などの工業製品とは全く勝手が違い、手間暇がかかる農作物の生産効率の悪さに、安定的な商品の供給ができなくなったことが原因だ。さらに、この時、ユニクロの要であったフリーズのブームが去り、停滞期に入っていたため、野菜事業は撤退となる。

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ユニクロのロゴを担当したのは佐藤可士和氏

そのような由来のあるロゴから、黒歴史やよくないイメージを払拭するために、ロゴが変えられることとなる。ロゴを作成したのは、佐藤可士和氏だ。佐藤氏は、気づいたらえんじ色に変わっていたユニクロのロゴの様に、ユニクロ自体の体質も、何かに流されているのではないかと感じたようだ。だからこそ、ロゴの原点を考え直したといわれている。

そして完成したのが今のロゴになる。初代ロゴを改変する形で生まれたのは、原点を見つめなおしてユニクロを再建していくという意味が込められている。2パターンの表記があるが、そのどちらもゴシック体のオリジナルフォントで、美しくフォントが並べられており、美しい仕事になっている。

また、佐藤氏の仕事はロゴの改変だけにはとどまらず、CMやWEBとユニクロにかかわるすべてのクリエイティブを見直したそうだ。ブランドイメージを、「安くでダサい」から「安くておしゃれ」に変えるために、仕事に取り組んだ。こうして、今のロゴと、ユニクロの仕事・イメージが出来上がっていく。

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ユニクロのイメージはがらりと変わる!

ユニクロのロゴ、デザインやフォントが少し変わるだけでも印象が変わり、そして過去の広告から変え、おしゃれなイメージをつけることに成功したユニクロ。今では誰しも持っている1枚になっていることだろう。生産管理も徹底されて低価格を実現し、今では世界6位の巨大なアパレル企業として成功を収めることになる。

ユニクロの歴史!デザインが変わってイメージも変わる

過去のユニクロを知っている人は、今とは全く違うイメージだったはずだ。たかがロゴと感じる人も多いだろうが、このロゴの色、デザイン、フォントを変えるだけでここまで良い印象に変わる。そして、ユニクロの歴史もいろいろなことがあった。慰安では大きな企業だが、実は隠された苦労や歴史があったのだ。


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