現在競馬番組や雑誌などで競馬評論家を務めているアンカツこと安藤勝己元騎手ですが、現役時代のイメージとは異なりTwitterという流行のSNSを活用して名言を連発しています。この記事では現役、引退後含め安藤勝己元騎手の名言や伝説を紹介したいと思います。

目次
個性豊かな元騎手・安藤勝己
ある程度以上の競馬ファンであれば安藤勝己という名前を知らない人はいないでしょう。現役時代数々の名馬にまたがりG1をいくつも勝利した名ジョッキーです。また競馬歴の浅い人でも競馬番組などで眼鏡を掛けた気の良さそうなおじさんを見た事がある人も多いと思いますね。現在は競馬番組で解説を務めており、元騎手ならではの独特の解説で競馬ファンを楽しませてくれています。
新年明けましておめでとうございます。酉年やね。引退してだいぶ時間も経って、TVやTwitterでオレを知ったって競馬ファンが増えてきたみたい。喜ばしいことやし、様々な層にわかりやすく、またスパイスにもなる発信をしていきたいね。 pic.twitter.com/3hRMkRjAkO
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) December 31, 2016
さらに安藤勝己元騎手はその現役時代のアナログなイメージとは異なり、TwitterなどのSNSを活用してファンに情報を伝えてくれています。この内容が安藤勝己らしい非常にユニークな内容となっており、競馬ファンの間で注目を集めることも多いですね。この記事ではそんな安藤勝己の現役時代の伝説や名言、独特なTwitterでの発言などを紹介していきたいと思います。
ニコ生終了。後番組も面白かった。シュヴァルグラン頑張ってほしいね。 pic.twitter.com/s5Q2s4i8ju
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) December 23, 2016
安藤勝己の現役時代
アンカツこと安藤勝己の現役時代についてですが、元々安藤勝己はJRA所属の騎手ではありませんでした。元々は岐阜県笠松町にある笠松競馬場に所属する地方ジョッキーだったのです。笠松競馬での成績はまさに鬼人の如しで「カラスの鳴かない日はあってもアンカツが勝たない日はない」と呼ばれるほどの成績を残していました。かの伝説的な名馬オグリキャップが笠松に所属していた頃も騎乗していましたね。
しかしそんな名騎手だった安藤勝己ですが、当時は地方競馬所属の騎手が中央競馬で騎乗できる機会は招待競走などに限られ、今現在のように地方競馬所属の騎手が中央競馬に移籍できるルールは存在していなかったのです。当然中央G1に騎乗できる機会はほとんどなく、安藤勝己は毎日同じことの繰り返しに嫌気がさし、このころは調教師転身も考えていたそうです。
しかし1995年、笠松所属ライデンリーダーの桜花賞参戦を機に「中央のG1で騎乗したい」と強く思った安藤勝己は2002年中央競馬騎手試験に合格、中央競馬所属の騎手となります。ちなみに1回目の試験は不合格でしたが、落としたJRAには抗議が殺到し、「5年以内に中央で20勝を2回達成していれば合格とする」という「アンカツルール」をJRAが作ったほどの影響力でした。
中央移籍後はビリーヴでの高松宮記念制覇を皮切りにザッツザプレンティ、アドマイヤドンなど次々にG1を制し、移籍後2年目にはキングカメハメハで日本ダービーを制するなど名誉を積み重ねていきます。その後もダイワメジャーやダイワスカーレット兄妹などを初めてとして名馬に数多く騎乗、2013年に「思うように騎乗できなくなった」として現役を引退しています。通算でG1を28勝という成績でした。
午年やね。駆けましておめでとうございます。勝負服をスーツに着替え、本年も駆け抜ける所存でございます。相変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。 pic.twitter.com/uvuz1aY5NJ
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) December 31, 2013
引退後の安藤勝己
偉大な成績を挙げた安藤勝己ですが、引退後は調教師にはならず競馬評論家として活動を始め雑誌やテレビでの解説を主として活動しています。解説では独特の表現を使う「アンカツ節」が有名で競馬ファンを中心に人気が高いですね。
番組裏でも佐々木さんの話で盛り上がった。競馬愛が伝わってくるし、本当に羨ましいほど話上手やね。 pic.twitter.com/QXa16fvDUv
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) March 26, 2017
安藤勝己の名言①「ユタカちゃん、このレース何mだっけ?」
そんな安藤勝己元騎手は現役時代から伝説的なユニークエピソードに事欠かない人でした。口癖は「知らねえ」「関係ねえ」で主に自分の感覚で騎乗するタイプでしたね。そのため通常のジョッキーでは考えられない位置からレースを進めることも珍しくなく、しかもそれでこれだけの成績を残しているのですから安藤勝己が如何に天才肌の騎手だったが分かりますよね。
対談ついでに、俺から取材もしといた。楽しみやね。 pic.twitter.com/ixLvwTgwOs
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) April 25, 2013
最も有名なエピソードとしてはレースの前、ゲートの後ろで待機していた武豊騎手に「ユタカちゃん、このレース何mだっけ?」と聞いたエピソードです。普通騎手ならレース前の距離の確認は最初に行わなければならないことですが、安藤勝己はこれからレースが始まるというのに距離のことを忘れていたのです。聞かれた武豊騎手も「安藤さんは本当に天才」と嬉しそうに話していました。
リーディング前祝い。になるとええんやけど…。地方出身とは思えんやろ。 pic.twitter.com/lX8U19A0Xe
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) December 18, 2016
安藤勝己の名言②「この馬ユタカちゃんが乗った方が走るで」
さらに武豊騎手は安藤勝己元騎手に「この馬ユタカちゃんが乗った方が走るで」と言われたともおっしゃっています。その馬とは安藤勝己がデビューから手綱を取り続け、牝馬では37年振りに有馬記念を制したダイワスカーレット。通常騎手は「自分が乗った方が走る!」と考えている人が多いですが、安藤勝己はそうではないようですね。
達者な2人が盛り上げてくれたで、オレ的には楽で良かった。 pic.twitter.com/FiixgARHAT
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) April 15, 2016
確かにダイワスカーレットのような柔らかなスピードを持つ馬は武豊騎手には合っているとは思いますが、自分の利害抜きで本当にそれを口に出してしまう所が流石のアンカツですね。成績のみならずこういった飄々とした立ち振る舞いも安藤勝己の魅力の一つだと言えるでしょう。ちなみに武豊騎手は何度も同じことを言われたようです。
今日はキンカメに会いに来た。ディープとジャスタウェイも触らせてもらったよ。 pic.twitter.com/7oVbE5a8Dr
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) October 10, 2015
安藤勝己の名言③「失敗しても乗り代わりになるだけ」
騎手にとって最悪の事態と言えば「乗り替わり」です。騎乗ミスがあったりすると調教師や馬主の意向によって他の騎手に乗り替わりになってしまうことは競馬では珍しくなく、騎手にとっては大変不名誉なことですよね。しかし安藤勝己の考え方は少し違います。なんと安藤勝己は「失敗しても乗り替わりになるだけ」と考えて競馬に臨んでいたのです。乗り替わりになる「だけ」というのは凄い考え方ですよね。
今日は佐賀やね。雨が降ったり止んだりであいにくの天候やけど、2回ほどトークショーある。競馬場におる方は是非。 pic.twitter.com/T80tYuhHxI
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) August 19, 2014
上記の通り騎手にとっては乗り替わりは絶対に避けたいことですが、安藤勝己は居直って「乗り替わりくらい大したことじゃない」と言っているのです。確かに調教師の指示を頑なに守ろうとして逆に騎乗に柔軟性を欠き、思うような成績を残せない騎手もたくさんいます。安藤勝己騎手はそのことについて言っているのでしょう。しかしそうはいっても中々こういった意識は持てないのでここにも安藤勝己の豪快さが表れています。
16時からBSイレブンやね。 pic.twitter.com/ZQo2o07GMh
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) July 13, 2014
安藤勝己の名言④「最初はちんけな馬だと思った」
上記のエピソードでも分かるように安藤勝己は基本的にすごく正直な発言をする人です。そのような方ですから馬に対する表現も独特で、名馬オグリキャップが笠松に所属していた頃、安藤勝己は「見た目もみすぼらしくて最初はチンケな馬だと思った」と正直に評価しています。しかし安藤勝己が乗ってからは一戦ごとに成長したらしく、今でも思い出に残る一頭に名前を挙げています。
今日はちょっと慌ただしかったな。 pic.twitter.com/J3Ky9CsnSE
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) March 31, 2013
安藤勝己のTwitterが面白い①騎乗について
上記のエピソードは示す通り安藤勝己は非常に感覚派の人ですが、その独特の感性は安藤勝己の公式Twitterにも表れています。安藤勝己のTwitterは基本的にその週の重賞レースで勝った馬やいい成績を残した馬、注目馬のレース振りなどを評価するツイートがほとんどですが、元騎手らしく騎手のレースでの選択を適切に評価し時にはちょっと厳しめの意見をツイートすることもあります。
嫌な予感がする交替やったけど、レイデオロは見ての通り上手く乗ってない。クリンチャーとアルアインは断然人気馬の存在で、かえって冷静に立ち回れてた。モズカッチャン然り、馬場適性も影響したけど、大阪杯を見据えるならアルアインが一番いい前哨戦やったかな。しかし、クリンチャーは意外性ある。
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) February 11, 2018
競馬ファンのほとんどの人は当然ながら乗馬はおろか競馬に乗った事はありません。なのでこういった元騎手の意見というのは見ていて面白いですし、馬券購入者のレース検討の参考にもなりますよね。現役時代は上記の通り感覚派なイメージが強かった安藤勝己ですが、やはり長年の経験で蓄積した騎乗理論は非常に貴重です。競馬ファンならアンカツTwitterはフォローしておいた方がいいでしょう。
今回の決着になった鍵はテイエムジンソク。G1初挑戦で②着は立派やけど、慎重に乗った結果で、いつものねじ伏せる強引な仕掛けなら勝ち切った可能性もある。そういった意味で一番恵まれのはコパノリッキー。ケイティブレイブも綺麗に乗りすぎた。悪い運びじゃないけど、極端にタメたほうがいい馬だよ。
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) December 3, 2017
また安藤勝己は雑誌にも連載を持っており、メディアなどにも頻繁に出演するためそういった自身の出演状況をツイートすることもあります。安藤勝己独特の表現を楽しみたい方はやはりアンカツTwitterをフォローしておいたほうがいいですね。
今週は金曜から競馬。JBCの展望は東スポ系のみで公開しとる。 pic.twitter.com/Neyl1EsRX8
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) November 2, 2017
安藤勝己のTwitterが面白い②社会について
今の時代において信念と進化って紙一重。予想でもそうでしょ。天候と馬場状態、馬体重、直前の気配、誰に乗るか、ベストを選ぶのが的中への常套手段。これだけの情報社会やで、ブレるのも間違いじゃないと思う。重要なのは感覚を研ぎ澄まして、決めた結論に覚悟を持つこと。話題が多い1週間やったね。
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) November 5, 2017
さらに安藤勝己のtwitterは競馬に関してだけではなく社会などについても発言されます。上記のツイートに代表されるように自己啓発系のツイートをするなど安藤勝己の信念や生き様が伝わってきますね。現役時代はそういう事を発言するキャラクターではなかったですが、稀にこういった発言をする安藤勝己もそれはそれで魅力的だと言えるでしょう。
トークショー終わった直後にゲリラ豪雨。一瞬にしてこんなやで。超不良馬場や。 pic.twitter.com/UkbYb0n3BY
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) August 19, 2014
安藤勝己のTwitterが面白い③好きな食べ物について
レンコンのはさみ揚げ。カキフライなんかも好きやね。@takanorinakanis: @andokatsumi これがあったらお酒がすすむ一品、ありますか?
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) January 29, 2014
安藤勝己のTwitterは基本的に真面目な話で占められていますが、稀にファンの質問に気さくに答えることもあり、中にはかなりお茶目な回答もあります。上記のツイートによるとレンコンのはさみ揚げが好きだそうで…真面目な競馬のツイートの合間にこういったほのぼのしたツイートを見かけると思わず笑ってしまいます。これも安藤勝己の魅力ですね。
ホントにいいタイミングで勝ちよった。シャレたとこに来ても、地方はビールからの焼酎やね。エージェントの中村なんかも来よって楽しかった。機会あったらネタも披露するわ。 pic.twitter.com/CRcYXo3zkm
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) September 8, 2013
アンカツの発言には今後も注目!
紹介してきた通り安藤勝己元騎手は非常に個性的な人物であり、独特のセンスが溢れる名言を連発してきたレジェンドです。Twitterに代表されるように競馬に対する見方は競馬ファンにとって非常に有益な情報となるでしょう。競馬の話以外でも時折人柄が出るお茶目なツイートなどもあるので今後もアンカツTwitter及び出演するテレビや雑誌には注目することをおすすめします。
新年明けましておめでとうございます。戌年やね。プライベートではゴルフを極め、仕事でも予想と回顧をブラッシュアップする年にしようと思っとる。あの3歳馬か、あの4歳馬か、あの古豪か…。キタサンブラック、コパノリッキーの後継になるスターホースの出現に期待やね。 pic.twitter.com/tNJ57wy0uK
— アンカツ(安藤勝己) (@andokatsumi) December 31, 2017
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