誰ふり構わず「頑張ってください」と言っていませんか?ビジネスシーンでこのワードの使用は要注意です。「頑張ってください」を上司に言うのが失礼にあたる理由と、「頑張ってください」を様々なシーンで上手に言い換える言葉を徹底解説します。

頑張ってくださいを上司に言うのは失礼?上手な言い換え言葉は?

目次

  1. 「頑張ってください」は便利な言葉?それとも地雷ワード?
  2. 「頑張ってください」の意味とは?
  3. 「頑張ってください」を上司に言うのがNGなわけ
  4. 応援する「頑張ってください」の言い換え
  5. 仕事の成果を願う「頑張ってください」の言い換え
  6. 相手を励ます「頑張ってください」の言い換え
  7. 相手をねぎらう「頑張ってください」の言い換え
  8. 「頑張ってください」の気持ちをビジネスメールに込める
  9. 「頑張ってください」を使っても良い時がある
  10. 「頑張ります」は大丈夫?
  11. 「頑張ってください」を正しく言い換えて「真心」を伝える

「頑張ってください」は便利な言葉?それとも地雷ワード?

日本語の「頑張って」もしくは「頑張ってください」という言葉ほど万能な言葉はありません。誰かを励ましたい時、元気づけたい時、鼓舞したい時に自然と口から出てくる言葉かもしれません。相手を思いやる良い言葉ではあるのですが、時に相手をイライラさせたり傷つける地雷ワードになり得ることも事実です。

時に注意が必要な「頑張ってください」という言葉ですが、ビジネス上ではどうでしょうか?上司や目上の人、社外の人などに使う際にはどんな注意が必要でしょうか?相手に失礼がないようにどのように上手に言い換えることができるでしょうか?今回はそんな点を徹底的に考察していきます。

「頑張ってください」の意味とは?

ここで「頑張ってください」に含まれている意味を簡単に考えてみます。そもそも「頑張る」とは、「困難にめげないで我慢してやり抜く」という意味があります。「頑張ってください」となると、困難に負けずにやり抜くよう、相手を励ましたり、指示するニュアンスになります。

「頑張ってください」がイラッとする原因に

さらに「頑張って」という言葉は「頑張りが十分ではない」、または「もっと頑張れる」という意味として受け取る人もいるかもしれません。上述のように「頑張って」が地雷ワードになってしまう理由はここにあります。

「頑張ってください」を上司に言うのがNGなわけ

以上の考察からすると、「頑張ってください」という言葉を上司に使用するのは不適切だということに気付かれたと思います。「頑張って」に「ください」が付いたところで敬語にはなりません。「あきらめずにやり抜こう」もしくは「もっと頑張って」と指示するのはもってのほかで、励ますつもりで使ったとしても「上から目線」になってしまうことは明らかです。

ふさわしい敬語に言い換えが必要

とはいえ、仕事上で「頑張ってください」と言いたくなる場面に数多く遭遇するのも事実です。そんな時、上司や社外の人に失礼にあたらないよう上手に言い換えるのが、ビジネスパーソンの心得と言えます。「頑張ってください」に込められたニュアンスごとに、おすすめの言い換え敬語をご紹介します。

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応援する「頑張ってください」の言い換え

「頑張ってください」という言葉に込められた思いの一つは、「あなたのことを応援しています。」ということではないでしょうか。上司が社運をかけたプロジェクトに取り組んでいる時や、転勤する際に「自分もサポートします」ということを伝えたいはず。しかし「頑張ってください」と言うと、軽くて失礼になってしまいます。

この場合のふさわしい言い換え表現は「応援しています。」または「応援させてください。」です。「心から応援しています」と付け加えるとさらに気持ちを込めることができます。また、文頭に「陰ながら…」を付けることによって、自分のサポートは微々たるものである、という謙虚な気持ちが加わって、よりふさわしい敬語表現になります。

仕事の成果を願う「頑張ってください」の言い換え

ビジネスマンとして、上司の取り組んでいるプロジェクトが成功することや、取引先の会社経営が順調であることを願うのは当たり前のこと。自分の周りの人たちの仕事の成果を願うこの気持ちを伝えるのに「頑張って」は軽くて失礼あたりますから、ふさわしい敬語に言い換えましょう。

例えば、「ご活躍をお祈り申し上げます」という言葉は非常に丁寧な言い換えの敬語になります。「ご活躍」という言葉に仕事の成果を願う気持ちが込められています。ただし、若干かしこまった表現なので、ビジネスメールや人前でのスピーチなどに用いたい表現と言えます。会話の場合は「ご活躍を願っております」で良いかもしれません。

相手を励ます「頑張ってください」の言い換え

「頑張る」という言葉には、「幾多の困難があってもあきらめずに根気よく努力を続ける」という意味合いがあります。ビジネスの世界にはクリアしなければならないハードルや困難はつきものです。あきらめずに頑張ってほしい、そんな激励の気持ちを上司に伝える際に、「頑張ってください」と失礼にも上から目線で言ってしまわないために、正しい敬語で言い換える必要があります。

とても良い言い換え表現は、「ご健闘をお祈りしております」です。「健闘する」とは不利な条件に屈せず、立派に戦うこと、という意味がありますから、ふさわしい激励の表現です。「お祈りしている」→「願っている」という表現は上司に対して用いることのできる敬語になっています。メールやスピーチ等で最適の表現です。

相手をねぎらう「頑張ってください」の言い換え

毎日外回りの営業に忙しく駆け回り、帰社後も残業してパソコンに向かってくたくたになるまで働く。そんな上司に対してこれ以上「頑張ってください」と上から目線でプレッシャーをかけるのはやめましょう。身を粉にして働く尊敬すべき上司にかける言葉は「頑張って」ではなく、体を気遣うねぎらいの言葉ではないでしょうか。

最適な言い換えの敬語は「どうぞご自愛ください」です。「ご自愛」とは「自」分を「愛」する、つまり自分自身の体を大切にすることです。例としては「お忙しいですから、どうぞご自愛ください」や「ご無理なさらず、どうぞご自愛くださいませ。」などが適切でしょう。

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「頑張ってください」の気持ちをビジネスメールに込める

ここまで「頑張ってください」のふさわしい言い換え表現について考察してきましたが、とくに言い換えが必要な場面はビジネスメールです。特に上司へのメールや取引先へのメールの文末で「頑張ってください」の言い換え表現がピタッとはまります。

「ご健勝とご活躍を、心よりお祈り申し上げます。」「ご健勝」は健康を気遣う言葉、「ご活躍」は成果を願う言葉ですから、「頑張ってください」の2つの要素が含まれた丁寧な文となります。あまりにもかしこまり過ぎるようなら、文末は「…お祈りしてしています。」と相手との距離感によって調節できます。

取引先企業向けのメール

「皆様の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。」「ご発展」という言葉を入れることによって、取引先企業様の団体としての成功を願い、応援している気持ちを込めることができます。ここに挙げた例文はいずれもメール文の一番最後に入れるとぐっと締まりますので、ビジネスメールのコツとして覚えておきたいポイントです。

「頑張ってください」を使っても良い時がある

「頑張ってください」はビジネスでは絶対に使ってはいけないNGワードなのでしょうか?必ずしもそうとは限りません。上で述べた言い換えの例文を自分の直属の上司にそのまま使うと、妙に堅苦しく違和感を感じるかもしれません。実はこの感覚、ビジネスマンに必要な能力です。つまり自分と相手(上司や取引先の人)との距離感を正確に把握し、敬語を臨機応変に使い分ける能力です。

もし、普段から冗談を言い合ったり、食事に言ったりする距離の近い上司ならば、「頑張ってください」と言っても失礼にはあたらないかもしれません。逆に自然に聞こえて良い関係性を維持するのによい場合もあります。「頑張ってください」を使う際には相手との関係、距離感を常に意識したいものです。

「頑張ります」は大丈夫?

「頑張ってください」と似た言葉で「頑張ります」も頻繁に使われます。この言葉はビジネスではOKでしょうか?これは上司(目上の人)に「頑張って」と言っているのではなく、「自分」が「頑張る」わけです。ですから相手には失礼にあたりませんので使うことができます。気持ちを込めて「頑張ります。」と述べるならば、こちらのやる気をアピールすることにもなります。

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「頑張ってください」を正しく言い換えて「真心」を伝える

言葉には力があり、間違って用いるならリスクもあることを忘れないようにしましょう。「頑張ってください」は便利でかつ、万能な言葉ですが、上司や目上の人に対してはふさわしい言い換えの敬語を使いたいものです。自分が何を伝えたいのか、応援したいのか、励ましたいのか、ねぎらいたいのか、と考えるのがポイントです。

上司や目上の人に「頑張ってください」を乱用するのではなく、その場に合ったふさわしい丁寧な敬語を使用することによって「真心」を伝えることができます。そして本当の意味で、相手に「頑張る」力を与えることも可能なのです。


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