今まで女性にのみ訪れるとされていた生理。それがなんと、男性にもあるのだといいます。男性の生理ってどんなものなのでしょうか。また、周期やどんな症状があるのでしょうか。ということで今回は、男性の生理についてまとめてみました。

目次
男にも生理がある?
女性にとって、大事な「生理」。一方で腹痛や吐き気、精神不安をともない、とてもつらい状態になることもあります。毎月、そんな「生理」に悩まされるのは女性ばかりかと思われていました。しかしなんと、男の人にも「生理」があることが近年、わかってきたのだといいます。
男性と女性では体の構造も違うはずなのに、なぜ男性にも生理があるということになっているのでしょうか。また、その生理の症状や周期などは女性のそれと比べて違っているのでしょうか。ということで今回は、男性にもあるという生理について詳しくまとめてみました。
女性の生理
まず最初に、女性の生理についてご紹介しておき、後の男性の生理との違いの参考にしていきたいと思います。生理は、妊娠のための準備です。女性の体はくるべき妊娠に向けて、毎月お腹の中で赤ちゃんを育てる準備をしています。
そして妊娠しなかったときは準備していたものを捨てて、また新たに準備をはじめます。このサイクルは人によっても体調によっても変わりますが、28日~30日くらいです。このサイクルは、ホルモンの変化によって起こり、体や心に影響を与え、それが様々な症状となってあられます。
生理が始まって10日ほど経つと、排卵日がやってきます。排卵日前の女性は、ホルモンバランスが安定していて、精神的にも安定しています。排卵日後の女性は、体が妊娠の準備を始めるので、身体的にも精神的にも不調が起こりやすくなります。生理前や生理中の症状には個人差があります。下腹部や腰がひどく痛む、頭痛など様々な症状があるのです。男性は今一度生理について理解をしておくことをおすすめします。
男性の生理とは
ではさっそく、男性の生理がどんなものなのかということについてご紹介しておこうと思います。男性の「生理」とはどんなものなのでしょうか。具体的には、倦怠感、集中力の低下、性欲の減退が主なものだといいますが、女性のようにはっきりとした腹痛や吐き気とは違い、具合は悪くないけれど何となくだるい、イライラするといった形であらわれるそうです。
何となくやる気が起きない、やったとしてもはかどらない、出かけるのがだるいといったことが見受けられるときは、男性の「生理」中なのかもしれません。誰にだってバイオリズムがあり、体の状態も常に一定とはかぎりません。男性にはあまり自覚がないことだからこそ、無視してしまいがち。調子がわるいときは、しっかり休むことも必要ですね。
男性の生理の原因:骨盤説
男性に生理が訪れる原因は、実ははっきりとはしていません。ですが、何が原因かという説は幾つか立っています。その1つが「骨盤説」というものです。よくいわれていることに骨盤説があり、二週間に一度の周期で、骨盤がゆるむといいます。
これは女性だけでなく男性にもいえることで、骨盤が閉じている「高潮期」という時期にはやる気に満ち、体力もみなぎっているけれども、骨盤が開いている「低潮期」という時期になると、意欲がそがれ、疲れやすくなるのだと言います。
ただし、男性の場合、そのゆるみの差は女性の生理周期より不定期だとする意見もあるのだそうです。また、骨盤がゆがむと自律神経の乱れや不調につながるとのことで、骨盤の状態も注意する必要がありそうです。
男性の生理の原因:ホルモン説
もう1つの男性の生理の原因として、「ホルモン説」というものがあり、「テストステロン」というホルモンが関係している可能性があるといいます。女性は、女らしさをつくる「エストロゲン」というホルモンと妊娠ホルモンである「プロゲステロン」というホルモンの量の増減で体調が変化します。
男性も同じように、ホルモンの増減があり、これによって体調が変わっていくというのです。男性ホルモンである「テストステロン」は約一カ月周期で減少し、このとき体調や精神面に影響があるのだといいます。ちなみにこのテストステロン、女性も妊娠するときに分泌されます。ホルモンの変化がダイレクトに体調と関わっているというのは、納得できる話かもしれません。
男性の生理は「骨盤説」が有力か
ご紹介したように、女性の生理では二週間に一度の周期で骨盤が緩んでおり、男性にも同じことが言えるとされています。生理は女子だけに起こるものというのが一般的な認識ですが、実は男子の体内でも女子の生理と同じように周期的な骨盤の開閉が行われています。
一般的に「生理=出血」というのが世の中の認識ですが、実は身体的メイン活動は出血ではなく、骨盤の開閉周期の方とも言われているそうなのです。人間の体は男女共にある一定の周期で、骨盤の開閉が起きています。そしてそれは2週間かけてゆっくりと開き、同じく2週間かけてゆっくり閉じるのだそうです。
男性は「生理」をストレスと勘違いしやすい?
原因は諸説ありますが、男性にも生理らしきものが周期的に訪れるということをお分かりいただけたのではないかと思います。さて、そんな男性の生理ですが、多くの男性はこの生理を「ストレス」と勘違いしていることが多いのだそうです。
女子はだいたい10代で生理周期が安定しますが、男は20代半ばくらいで周期が安定する人が多いと言われています。そのため「社会人になって月に一度の不調を感じ始めた」という男性が多いようですが、生理が来ているという認識は無く、「日頃のストレスではないか」と勘違いしていることが多いといいます。
男性の生理によって体調が変わる
ご紹介したように、男性の生理は出血を伴わないため体調の変化を自覚しにくいようですが、骨盤が開いている時は、女子同様「生理の時は集中力が落ちる」や「何となくだるさを感じる」、「性欲がなくなる」などの不調が起こりやすくなるのだそうです。
これによって、骨盤が開いている時期は男性も体を休める時期として、やる気と性欲がなくなって所謂「草食男子」に、骨盤が閉じている時期は精子が次々と作られている時期なので、やる気と性欲が多くなる、所謂「肉食男子」と呼べるようになるといいます。
男性でも不調の人には優しさを
ここまで男性の「生理」について、いろいろとお伝えしてきましたが、お分かりいただけたでしょうか。それでも「男性の生理なんてものはない」と主張する方もいて、まだ解明されていないところは多いようなのですが、「生理は女性だけのもの」とばかり言っていられないかもしれませんね。
女性で生理の重い人は丸一日動けなくなってしまうほどつらいということもあり、生理中はそっとしておいてほしいもの。男性もまた、そういう時期があるということを覚えておくといいでしょう。そして、あからさまにはわからなくとも、何となくイライラしている、体調が悪そうというときには、優しく接してみてはいかがでしょうか。
男性の生理についてまとめ
男性の生理がどんな症状なのか、どれくらいの周期で訪れるのかなどについてご紹介しました。男性の生理の症状としては、「集中力が落ちる」「やる気がいつもより減少する」、「性欲も減少する」といったものがあるようです。自分にあてはまるような時期がなかったか、一度振り返ってみてください。
また、ご紹介したように男性の生理は成人する辺りで周期が安定するようですが、ちょうどそれが社会人と成り立ての時期と重なり、生理は新生活のストレスだと勘違いしていることが多いこともお分かりいただけたかと思います。女性に限らず、男性も生理中と思しき場合は、気を遣ってあげることをおすすめします。
皆さんももし男性の生理について知りたいときには、ぜひ本記事を参考にして、男性の生理の症状や周期などについて覚えていってみてください。ということで今回は、「男性の生理がどんなものなのか、症状や周期」などについてまとめてみました。
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