ポリエステルやアクリルといった合成繊維の素材で出来ている衣類は、比較的価格も安く、洗濯もしやすいため人気の商品ですが、どうしても毛玉が出来てしまいます。肌寒くなってくると、セーターやカーディガンを羽織るようになりますが、毛玉が出来ていると着るのに躊躇してしまいます。ポリエステルなどに出来る毛玉の取り方や、出来るだけ毛玉が出来にくくする毛玉防止方法などをご紹介しますので毛玉で悩んでいる方はご参考にして下さい。

衣類に出来てしまう「毛玉」とは
肌寒くなりカーディガンやセーターを羽織ろうと思ったときに、衣類に毛玉が出来ていることがあります。「毛玉」は主に摩擦で出来ますので、洗濯するだけではなく、日常の生活でも出来てしまいます。今回はポリエステルなどの素材で出来た「毛玉」の取り方や除去方法、毛玉を出来にくくする防止方法などをご紹介します。
ポリエステル素材のメリット
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ポリエステルなどで出来た衣類は、洗濯もしやすく、価格も手軽でデザインも様々な物が販売されていますので、ワードロープのお気に入りになっている方も多いのではないでしょうか。とても重宝するポリエステル素材は、石油を加工して作られている化学繊維のことです。
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ポリエステルは他の素材よりも比較的シワになりにくく、洗濯してアイロンをあてずにそのまま着ることができます。また熱や日光にも強く、洗濯で縮む心配もありません。生地はプリーツ加工に向いていて、価格の高価なシルクのような美しい光沢があるのが特徴です。
ポリエスエル素材は毛玉ができやすい
ポリエステルはメリットがとても多い素材ですが、反面、毛玉が出来やすく、ワイシャツなどですと、襟の部分に黒ずみができやすい素材です。ポリエステルのニットでは、静電気が起こりやすいのも特徴です。ポリエステルやアクリル100%の合成繊維や、ポリエステルやアクリルに「綿」「ウール」などを組み合わせた混紡糸も毛玉ができやすい素材になりますので、注意して下さい。
毛玉が出来にくい素材とは
ポリエステルなどの合成繊維に比べて、毛玉が出来にくいと言われているのは、「動物繊維」の衣類です。「ウール」「カシミア」「アンゴラ」といった動物繊維は、価格は高価になりますが、毛玉は出来てもポリエスエルに比べると、衣類の表面から毛玉が自然に落ちるような感じになっています。
おすすめ出来ない毛玉の取り方・除去方法

毛玉の取り方や除去方法で、毛玉を手で引っ張ってちぎるという方があいますが、これは毛玉を引っ張った際に、毛玉になっていない繊維まで引っ張っていることになります。毛玉が出来ていない繊維を引っ張ると、そこがまた浮き出てしまいますので、毛玉がまたできやすくなってしまいます。毛玉を手で引っ張るのはやめましょう。

近年、簡単な毛玉の取り方として、台所のスポンジの固い部分や紙やすりを使って、毛玉をこすって取るという方法があります。広範囲の毛玉の取り方として人気ですが、毛玉をこすって取っていることになりますので、手で引っ張って取る取り方と同様、生地が傷み、また毛玉ができやすい原因にもなりますので、注意して下さい。
ポリエステル衣類の毛玉の取り方!除去方法

ポリエステル素材は毛玉ができやすいのですが、毛玉を除去するときには繊維を引っ張るようなことは止めましょう。生地を痛め、また毛玉が出来る原因になります。毛玉が出来た衣類には、繊維の方向が同じになるように、ブラシを丁寧にかけてから毛玉をとるようにしましょう。
ポリエステルの毛玉の除去方法1【ハサミ】を使う取り方
毛玉の除去方法で、ポリエステル生地を痛めないのが「ハサミ」を使った取り方です。ブラシをかけて繊維の方向を整えた衣類に、毛玉部分にガムテープなどをつけ、毛玉を上に浮かせるようにします。その後、ハサミを使って毛玉部分だけを切り取ります。ハサミは普通のハサミで良いのですが、大きなハサミだと他の部分を切る可能性もあるので、眉切りハサミのような小さな物を使用すると良いでしょう。
ポリエステルの毛玉の除去方法2【カミソリ】を使う取り方
カミソリを使うのもポリエステル素材の毛玉をとるのにはおすすめです。ハサミを使用するときのように、毛玉部分はガムテープなどで浮かせておきましょう。カミソリはT字の使用済みの物が良いでしょう。力は加えずにそっと軽く毛玉部分をこすります。綺麗に除去できますが、力をいれるとポリエステル生地が傷みますので注意して下さい。
ポリエステルの毛玉の除去方法3【毛玉取り器】を使う取り方
あちこちと広範囲に渡りポリエステル生地に毛玉が出来てしまっている場合は、市販の電動毛玉取り器を使用するのも良いでしょう。電動毛玉取り器は100均などでも販売されていますが、価格の安い商品はポリエステル生地を痛める可能性があります。
電動毛玉取り器は2000円~3000円ほどで販売されている商品を使用するのをおすすめします。電動毛玉取り器を使用する場合も、毛玉は浮かせておきましょう。浮かせた毛玉に毛玉取り器をあてて毛玉をとりますが、強くあてるとポリエステル生地を切ってしまいます。穴が開いてしまいますので注意して下さい。
毛玉がなるべく出来ないよう防止しよう
ポリエステルに毛玉が出来てしまうのは、服を着ているときや洗濯時の「摩擦」のためです。ポリエステルの生地の表面が摩擦により毛羽だち、その毛羽が集まって「毛玉」となります。毛羽だちやすいポリエステルの起毛セーターやカーディガン、ジャージや靴下などに毛玉ができやすくなります。
毛玉は繊維の固まりです。毛玉を除去する方法をご紹介しましたが、毛玉=ポリエステル繊維ですので、毛玉をとるということは服の繊維をとってしまい傷付けています。普段からできるだけ毛玉ができないように防止しましょう。
服を着ているときから毛玉を防止しよう
ポリエステル素材の衣類を着用しているときから、毛玉が出来ないようにケアしましょう。リュックサックやショルダーバッグを肩にかけると摩擦がおき毛玉ができやすくなります。片方の肩にかける際に、いつも同じ肩にかけるのはやめましょう。
服の裾なども椅子に座る際、摩擦が起きますので、服が擦れないようにしましょう。ポリエステル衣類の上から服を羽織る場合は、少しゆとりのあるサイズにするのも、毛玉予防になります。静電気スプレーや毛玉予防のスプレーなども販売されていますので、使用すると良いでしょう。
服を脱いだ後も毛玉を防止しよう

ポリエステル素材の衣類を脱いだ後もケアすることが毛玉予防には大切です。ポリエステル素材の衣類を着た後、2~3日は着用しないで休ませましょう。また、脱いだ後に、ブラシをかけて衣類の毛並みを同方向へとしておくのも、毛玉予防になります。
ポリエステルの衣類の洗濯方法
洗濯表示を確認しよう
ポリエステルの衣類を洗濯する際には、表示を確認しましょう。「水洗い」か「手洗い」なのか、色落ちはしないかなどを確認してから洗濯するようにします。ポリエステルは毛玉以外にも黒ずみが出やすいので、黒ずみに洗剤を直接つけて軽くもみ洗いしておくのも良いでしょう。
ポリエステル衣類を洗濯するコツ
ポリエステルは比較的シワになりにくいのですが、脱水した後は、少しシワを伸ばすように干しましょう。アイロンの手間もなくなります。ポリエステルは熱や日光には強いと言われる素材ですが、乾燥機のような高温や、直射日光には当てず、風通しの良い日陰に干すのが良いでしょう。乾燥機を使用する場合は、短い時間にして下さい。
ポリエステル衣類を洗濯する際の注意点
ポリエステルは吸水性のあまりない素材ですので、洗濯しても縮みにくくなっています。ただ乾燥機などの高温は縮む可能性があるので、注意しましょう。また、多くの衣類と一緒に洗濯すると摩擦で毛玉ができやすくなるでしょう。干すときにまだ水分が多く残っていると重さで生地が伸びますので、ハンガー干しでなく竿にかけて干しましょう。
洗濯機でポリエステル衣類を洗う場合
洗濯機でポリエステル素材の衣類を洗う場合は、毛玉を出来にくくするため衣類は裏返して洗濯ネットにいれます。そうすることで摩擦が起きても衣類の裏に毛玉ができます。洗濯機は手洗いかドライコースにし、弱アルカリ性の洗剤を使用します。汚れがついている場合は汚れ部分に洗剤をつけ、軽くもんでおきます。柔軟剤を使用する場合は、静電気防止や摩擦防止といった商品を使うのも効果的です。
手洗いでポリエスエル衣類を洗う場合
弊社のごみ箱にも使用済みティッシュが大量発生しており、花粉症🌲の方にはツライ季節だと思いますが、柔軟剤で少しでもお役に立てればと思います 💦#花粉対策#柔軟剤#静電気防止 pic.twitter.com/9Aq2hNSMw4
— NSファーファ・ジャパン【公式】 (@nsfafajapan) March 19, 2018
ポリエステル素材は洗濯機で洗える物が多いのですが、手洗いすると毛玉も出来にくくなります。洗面器にぬるま湯を入れ、おしゃれ着用の中性洗剤を入れます。しばらく漬け置きしておいた後、手で軽く押すように洗います。水は2度ほどかえて優しくすすぎましょう。最後に静電気防止や摩擦防止の柔軟剤を使用します。脱水機にかけて竿に干しましょう。
ポリエステルの毛玉の取り方や毛玉を防止する方法まとめ

ポリエステルの毛玉の取り方や毛玉を防止する方法をまとめました。ポリエステルの衣類は秋や冬だけでなく、四季を通じて着用することのできる、とても便利な素材です。ただ、繊維が摩擦で絡まり易いため、どうしても毛玉が出来てしまいます。

毛玉が出来た場合は取り方でご紹介した方法で丁寧にとるのが良いのですが、普段からのちょっとしたケアで毛玉を防止することもできます。お気に入りの服を長く着るために、ご参考にして下さい。
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