皆さんは、空間認識能力というものをご存じでしょうか。一般的にはスポーツなどで周りに誰がいるかなどの位置状況を把握する能力と言われていますが、これが人間の器用、不器用にも関係しているのだそうです。そんな空間認識能力は、鍛えることで向上させることができます。ということで、スポーツの能力向上などにつながる空間認識能力を鍛えることができる5つの方法についてまとめてみました。

目次
空間認識能力を鍛えよう!スポーツなどの能力が上がる5つの方法
皆さんは、スポーツはお好きでしょうか。一口にスポーツといってもいろいろとありますが、チームプレイなどで重要と言われているのが、空間認識能力というものです。一般的には、スポーツなどで自分の周りに何があるかなどの位置情報を把握する能力と言われています。

まるで後ろに目が付いているかのよう、というのは空間認識能力が高い人に良く言われます。この能力は、その人の器用さ不器用さにも関係しており、何もないはずなのになぜかつまづいてしまう、地図を見てもよく分からないなどに思い当たる方は、空間認識能力を鍛えることをおすすめします。
この能力を鍛えることで、スポーツのみならずゲームやお仕事など様々な所で役立てることができます。そんな空間認識能力は、具体的にどんな方法で鍛えることができるのでしょうか。ということで、スポーツなどの能力を向上させる空間認識能力を鍛える5つの方法についてまとめてみました。
そもそも空間認識能力とは?右脳の働きがポイント?
では最初に、そもそも空間認識能力というのがどんな能力なのかということについてご紹介しておきましょう。空間認識能力を一言で表すと、空間の中で位置や形などを認識する能力となります。これが生活にどう生かされるのか微妙かもしれませんが、実は結構いろんなところで必要になっています。
例えば、美術の授業などで物を見つつ絵を描くであるとか、補助輪無しの自転車に乗るときなどにも空間認識能力が使われています。このほかにも小説などの文字だけの本を読みつつ、そのシーンが具体的にはどんな状況なのかをイメージしたり、時間の長さを具体的な長さで想像したりなどでも空間認識能力が使われます。
もちろん、大人数でのスポーツで敵や味方の位置を把握しつつプレイする際も空間認識能力は使われます。しかしこの能力はスポーツだけでなく、勉学などにおいても実力を伸ばすためのカギとなりえるのです。では、その空間認識能力は今の自分にどれだけあるのか、把握してみましょう。
例えば、自分の自宅から日ごろ使っている駅や勤め先など、通いなれた道のりを地図にしてかいてみましょう。方角も北を上にして、過程の建物などもできるだけ事細かに、です。これが結構難しいようで、周りの人に見てもらって出来が良くないと評価された方は、空間認識能力を鍛えることをおすすめします。
スポーツを観戦して空間認識能力を鍛えることができる?
それでは本題である、空間認識能力を鍛える具体的な方法をご紹介します。まず1つ目の方法は、スポーツを観戦するというものです。ご紹介しました通り空間認識能力は一般的にはスポーツの位置把握能力として広く知られており、必須といってもいいほど重要な能力です。
実際にスポーツを自分自身が行うのも良いのですが、なかなかそういった機会が無い社会人にとっては難しい話でしょう。しかし案ずることはありません。なぜなら最も効率が良いのは、実際にスポーツを行うのではなくプロの試合を観戦することだからです。
ここで空間認識能力を鍛えるために重要なのは、どっちか勝つのか負けるのかを想像したり無心で見るのではなく、自分もそのスポーツのチームの一員としてどう行動するかを考えつつ観戦するということです。例えば野球なら、打たれた球をどうやってキャッチして、どの塁に投げるかなどを考えます。
もう1つサッカーを例にすれば、今自分がボールをもらったとして次に誰にパスを回すのか、回すために敵をどうよけるのかだとか、パスをしてからどの位置に動こうかなどを考えます。自分がプレイしていると考えながらスポーツの観戦をすると、自然と空間認識能力を鍛えることができるのです。
絵を描いて空間認識能力を上げよう!空想上の絵がおすすめ
続いての空間認識能力を上げる方法は、絵を描くことです。絵を描くには、自分の空間認識能力をフル活用します。描く対象をしっかりと観察し、どんな形をしているのか、どんな色なのかに加えて、自分が見ている面からは見えていない位置にある部分はどんな形になっているのかなどを把握して描きます。
基本的には何を書いても空間認識能力の向上につながります。実物を見て描くのであれば家やビルなど立体物を見て描くと効果的ですが、より効果的なのが空想上の景色です。つまりは実物を見るのではなく、自分の頭の中にある景色を想像しつつ描くということになります。
絵の上手い下手はさして重要なことではなく、そして高層ビルが立ち並ぶ夜の摩天楼のような複雑な景色である必要はありません。それこそ机の上にある鉛筆や消しゴム1つでもいいわけです。それを立体的で奥行きのあるものに書いていくのが重要で、光の当たっている方向なども加えます。
空間認識能力が鍛えられある程度上手に描けるようになったら、鉛筆と消しゴム、加えて筆箱などというように少しずつ描く対象を加えて複雑にしていきましょう。それぞれの位置や大きさ、距離感などに注意しながら描くことで、空間認識能力が高まっていきます。
空間認識能力が高まるのは目を閉じた時?目を閉じたままで位置取りをしてみよう!
次にご紹介する方法は、目を閉じたまま何らかの作業をしてみるというものです。実は空間認識能力が高まるのは、目を閉じている時だといわれているようで、目を閉じたままいろいろな作業をするのは空間認識能力を鍛えるのに非常に効果的なのだそうです。
まず、テーブルの上に触っても危険が無いものを置いておき、しっかりと見てからそれを目を閉じたままつかんでみましょう。探り探りではなく、躊躇なくつかむのです。おそらく失敗する可能性の方が高いでしょうが、それで構いません。テーブルのどの位置に自分とどれくらいの距離感で置いてあるのか、普段使いなれたテーブルの上でも目を閉じればそれを理解するのに苦戦するでしょう。
対象物をつかめなかったら、位置を確認してもう一度目を閉じてトライしてみましょう。今度は最初にやった時より近くなるか、もしかしたらつかみ取れるかもしれません。これを繰り返していくことで空間認識能力を高められます。対象物は刃物や割れ物など危険なものにはしないでください。
部屋の片づけも空間認識能力向上に効果的!パズルのように考えつつ片づけよう
自分の部屋を片付けるのも、空間認識能力の向上に効果的です。片付けといっても、単にその辺に散らばっているものを押し入れの中に押し込んだり同じ引き出しの中にどんどん入れていくだけでは空間認識能力の向上にはつながりません。
部屋の片づけで空間認識能力を高めるのに重要なポイントは、どのように片づければ、片づけたものを効率よく使うことができるのかの使い方を重視することです。一見空間認識能力にどうつながるのか分からないかもしれませんが、頭の中で自分が物をどう効率的に使っているのかの想像をすることで、空間認識能力を鍛えることにつながるのです。
加えて、自分の部屋のスペースなどを把握するのは空間認識能力を直に使います。発展として、部屋の模様替えをできるのであればそれもやってみましょう。これはどの位置にどの家具を置くのか、どんな風に使うのかとパズルのように考えます。もし季節が変わるごとに模様替えをするのなら、空間認識能力がかなり鍛えられるでしょう。
最後はジグソーパズルで空間認識能力を強化!
最後にご紹介する空間認識能力を鍛える方法は、ジグソーパズルを使ったものになります。ジグソーパズルは、自分が持っているピースがどの場所にあてはまるものなのかを考えながら埋めていきます。元の完成の絵を見つつピースを当てはめていくのは、部屋の片づけと同じように空間認識能力を直に使います。
これを趣味にすることができれば、完成の絵を見ずにパズルを組み立てるという上級の鍛え方をしてみても良いでしょう。かなり難関ではありますが、これができれば明らかに普通以上の空間認識能力を持っていると自信をもって言えるでしょう。
まとめ:いろんな方法で空間認識能力を鍛えられる!
空間認識能力を鍛える方法を5つご紹介しました。空間認識能力はスポーツを体験することで身に着けられると思われがちかもしれませんが、実はご紹介しました通り絵を描いたり目を閉じてものをつかんだりといった簡単にできる方法で鍛えることができるのです。
空間認識能力はただスポーツが上手になるだけでなく、勉学にも効果を発揮しますし、加齢による転倒などを予防するのにも必要とされているようです。そのため、体の動く若いうちから空間認識能力を鍛えておいても決して損にはならないでしょう。
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