アパートに住んでいて、新生活などのために新居を探し引っ越すというのは少なくない話でしょう。新居への引っ越しで必要になるのが、アパートからの退去の手続きです。役所などが絡む手続きでは決められた時期にしなければならないということもあります。ということで、アパートから退去することになった際の退去手続きや適切な時期、手続きや掃除のやり方などについてまとめてみました。

アパートを退去する時はどうする?時期や手続き・掃除のやり方などまとめ

目次

  1. アパートから引っ越す際の退去手続き!掃除のやり方なども解説
  2. アパート退去に際してまずやるべきなのは家主への連絡
  3. 引っ越し前に退去届や近所への挨拶を
  4. 退去の理由は当り障りなく!アパートを円満に退去しよう
  5. アパート退去前の掃除のやり方!どこを掃除するべきなのか
  6. 退去に関する費用相場を知っておこう!
  7. まとめ:アパートからの退去はちゃんとした手続きをしよう!

アパートから引っ越す際の退去手続き!掃除のやり方なども解説

新生活をすることとなりアパートなどの賃貸物件から新居に引っ越したことのある方は少なくないでしょう。新居へ引っ越す際は新しい住居の確認や荷物をまとめて引っ越し業者へ依頼するなど、やらなくてはならないことがたくさんあります。その中で必ずやらなければならないのが、アパート退去の手続きです。

アパートへの入居の時もそうですが、退去の場合でも今すぐ引越したいと思っても、思い通りにすぐ引っ越して行けるとは限りません。退去の際は、期限が決められている手続きを行う必要があったり、敷金の清算などのさまざまな手続きがあり、気分よく退去するための適切な時期を見極めなければいけません。

また、今まで世話になった部屋の掃除等も必要になってきます。現在アパートに住んでいて新居への引っ越しを考えている方は、この機会にアパートからの退去の手続きなどを覚えておきましょう。ということで、アパートからの退去の際の適切な時期や、手続き、掃除のやり方などについてご紹介します。

アパート退去に際してまずやるべきなのは家主への連絡

解約予告の時期はいつなのか確認を

それでは早速、アパートからの退去の手続きを順を追ってご紹介していきましょう。まず最初に行わなくてはならないのは、現在住んでいるアパートの家主への退去の連絡です。アパートを始めマンションなどの賃貸物件に住んでおり、引っ越しが決まったのであれば最初に管理会社や家主さんに退去する旨の連絡をしなくてはなりません。

賃貸物件からの退去に際しての通知時期に関しては、その物件の賃貸契約をした際に必ず説明を受けているはずです。例えば、「借主からの解約予告は1か月前が原則です」となっている場合は、引っ越しをする日の1か月前までに必ず管理会社や家主さんに連絡を入れるという契約になっているのです。

解約予告の契約時期は1か月のみとは限らなず2か月だったりすることもありますので、しっかり賃貸契約書を確認して解約予告の時期がいつなのかを見ておきましょう。また、解約予告をする時期によっては1ヶ月分の家賃を余分に払うこともあるようですので、この辺りは解約予告時期と一緒に確認をしておきましょう。

もし契約満了での解約を行う場合は、満了日の1か月から3ヶ月ほど前には契約更新か解約の書類が送られてきますので、解約し新居への引っ越しをするのであればその期日までに書類を返送します。解約の予定なのに書類の返送をしないと自動で契約更新がされることもあるようなので注意が必要です。

アパートからの引っ越しの日程と退去の立会日はちゃんと決めておく

引っ越すには当然ながら実際に引っ越す日程を決めなければいけません。アパートからの引っ越しの場合はご紹介しました通り家主さんなどに解約予告を定められた時期に申告しなければいけませんので、退去および引っ越しがいつになるのかは必ずちゃんと決めておきましょう。

その引っ越しの予約ですが、繁忙期になるとなかなか自分の希望の日にちに予約を取ることは難しくなり、また引っ越し業者によって金額も大きく違ってきます。少しでも引っ越しの費用は安く抑えた方がいいでしょうから、前もって複数の引っ越し業者から見積もりをしておくことが必要になります。

実際に引っ越しをする前に、業者によってアパートの中の荷物がすべて運び出された状態で管理会社や家主さんの立ち合いの元退去手続きを行うことになります。このとき、立会人が家主さんや管理会社などではなく不動産の仲介業者などの場合は名刺をもらっておきましょう。

もしどうしても退去の立会日の都合がつかないという時には、管理会社や家主さんが物件を確認した後、電話での連絡で退去費用の明細書や請求書などが後で新居に郵送されてくるという場合もあります。基本的にちゃんと立ち合いをするべきですが、もしどうしても立ち合いの都合がつかずに引っ越しをすることになりそうなら相談をしてみましょう。

引っ越し前に退去届や近所への挨拶を

管理会社や家主さんにアパートからの退去の連絡ができたら、その後退去届が郵送されてきます。この退去届には、引越し先の住所や家賃の精算口座などを記入する欄がありますので、漏れのないように記入をして返送をしましょう。もし家賃が日割り計算の場合は、早めに家賃の精算口座を伝えれば払った家賃が早く戻ってきます。

アパートの管理会社や家主さんだけでなく、電気やガス、インターネットなどのライフライン各所へも退去の連絡をしておく必要があります。基本的にアパートからの退去の連絡は電話で行いますが、インターネットから手続きができる場合もあれば立ち合いが必要なこともありますのでこれも確認しておきましょう。

また、アパートの家賃支払いを口座振替にしている場合は、通帳と印鑑を持参して銀行に行き口座振替停止の手続きも行います。そして実際に引っ越しをする日にはバタバタして迷惑がかかる可能性も否定できませんので、アパートの近所の方、少なくとも両隣の住人には引っ越しの挨拶をしておきましょう。

この辺りは引っ越しの1週間前から数日前までにはやっておかなければいけないことです。結構な数のやるべきことがありますので、それぞれしっかり手続きを行いましょう。そして引っ越しの前日には、転出届と転入届の提出をします。

まずは現在住んでいるアパートの役所に転出届を提出して、転出証明書を受け取ります。 次に引っ越した先の役所に転入届を提出するのですが、転出証明書はその際に必ず必要なのでしっかり手続きしておきましょう。 また、転入届は引っ越して新しい住所に住み始めた日から数えて14日以内に引っ越し先の役所へ提出が必要となっていますので、期限以内に提出しましょう。

退去の理由は当り障りなく!アパートを円満に退去しよう

退去届などの退去のための書類で記入する中に、退去の理由を書く欄があります。理由が転勤や実家への引っ越しなど一般的なものであればそのまま書けば特に問題はないのですが、もし何かしらのトラブルがあって退去したい場合は「正直に書いて大丈夫だろうか」と心配になる方もいらっしゃるかもしれません。

退去届があまり大きな声では言えないものの場合は、当たり障りのない「住み替え」であったり「家庭の事情」のように多少はぐらかしても問題はありません。例えば退去するのに転勤が理由だった場合、その証明書を出さなければいけないというようなこともありませんので、心配せずに退去理由を考えましょう。

アパート退去の延長などは原則不可

原則として、アパートからの退去手続きもちゃんと終えられて後は退去当日の立ち合いのみとなっている時、新居への移住が例えば建築途中でトラブルがあり工事が必要になったなど、何らかの理由で延長になってしまったため、予定されている退去日に引っ越しができなくなったとします。

そうなったときに退去日は延長してもらえたりするのかということなのですが、原則として延長は不可能です。加えて次の入居者が決まってしまっている場合はほぼ不可能と考えてよいでしょう。退去が決まっているのであれば、クリーニング業者にアパートのクリーニングを依頼したり新しい入居者を募集したりと管理側も忙しいのです。

もし万が一退去日を延長するという場合、アパートの家賃を一か月分支払わなければならないなどの余分な費用が発生することになりますので、延長になってしまった場合はおとなしく従うこと、そうならないためにも退去、引っ越しの日は慎重に決めるようにすることをおすすめします。

アパート退去前の掃除のやり方!どこを掃除するべきなのか

新居への引っ越しということで期待が高まっているでしょうが、立つ鳥跡を濁さずということわざもあります。今まで住んでいたアパートにもお世話になってきたわけですから、退去をする前にアパートの掃除をしておくこと、掃除のやり方も覚えておきましょう。

アパートの掃除をすれば、敷金が返還される可能性もあります。敷金とは家賃を滞納してしまったときや、原状回復に必要な費用が発生した場合などに備えて、家主さんなどが貸す相手に対して予め預けておくお金のことです。敷金は預けたお金になりますので、退去する時には返還されるようになっています。

一般的には、フローリングの色落ちや畳やクロスなどの変色、家具の設置による床やカーペットのへこみに加え、電気ヤケなどは、借りている人が部屋を通常に使用している中で発生してしまう減耗となされているので、これらがあったとしても原状回復のための費用は掛からないのだそうです。

つまりは、前述した箇所は掃除をして修復をしなくとも帰ってくる敷金が減ることにはつながらないということです。逆にこれらの減耗を汚れとして落とそうとすると逆に悪化してしまい逆効果、加えて必要のなかった原状回復義務が生じてしまうことに繋がりますので覚えておきましょう。

ではどこを掃除するべきなのかということですが、シンクなどの台所の油汚れやガスコンロ置き場、換気扇の油汚れと風呂、トイレ、洗面台などの水場の水垢などについては、退去時までにきちんと掃除をしておいたほうが良いとされています。ただ、掃除の必要がある場合とそうでない場合があります。

台所の油汚れを例にすると、雑巾でサッと吹けば落ちる程度の軽めの汚れであれば、原状回復の費用がかかることはありません。もちろん綺麗に掃除をしておいた方が気分はいいですが、戻ってくる敷金が増えるわけではありません。逆に簡単には取れない頑固な油汚れになってしまっている場合は、しっかり掃除する必要が出てきます。

一部の具体的な掃除のやり方も紹介

アパートで特定の箇所に簡単に落ちない汚れがある場合は、しっかりと掃除をしておく必要があるとご紹介しました。ここで一部の具体的なアパートでの掃除のやり方をご紹介しておきます。紹介するのはシンクの掃除のやり方で、長く使っていると水垢やくすみが発生してしまう可能性が高いです。

シンクのくすみなどを落とすのに役立つのが、クエン酸を使った掃除のやり方です。水垢などはアルカリ性の性質を持っており、クエン酸の持つ酸性の成分で中和させ落とすという掃除方法で、クエン酸と、キッチンペーパーにスポンジ、計量カップと台所用洗剤、有ればスプレーボトルを用意しましょう。まずクエン酸を水に混ぜたクエン酸水を作りますので、水200ミリリットルとクエン酸を小さじ1杯程度混ぜます。

このクエン酸水をスプレーボトルに入れ、汚れのある部分に吹きかけます。吹きかけたら、その状態で30分から長くて2時間ほど放置しておきます。時間を空けたらキッチンペーパーを当てた場合剥がし、汚れをスポンジなどで擦り落とします。汚れを落とせたら水で流し、キッチンペーパーで水気を拭き取ってあげればシンクの汚れの掃除は終了です。

退去に関する費用相場を知っておこう!

アパートからの退去には原状回復など色々と費用がかかりますが、事前に退去にどの程度費用がかかるのかの相場を知っておくことも大切です。何も知らずに立ち合いの場でいわれるがままに退去費用を支払ってしまうと、本当は支払わなくても良い費用を出してしまっていることもあります。

例えば、本来支払う必要のない仲介費用を取る業者だったり、その他の不当な請求をしてくる業者だったりしたらとても心配です。なので、国土交通省の賃貸物件に関する経年劣化や原状回復などの数値を細かく示したガイドラインを、ホームページから確認することをおすすめします。

もしアパートからの退去の立ち合いが一人で不安ならば知人や友人と一緒であっても全く問題ありません。また立会完了後書類へのサインを求められますが、少しでも違和感があればその場でサインする必要もありません。サインしなかったから退去できないなんてこともありませんから、ともかく落ち着いて対処しましょう。

まとめ:アパートからの退去はちゃんとした手続きをしよう!

アパートの退去の際の手続きや掃除のやり方、退去予告の時期などについてご紹介しました。アパートからの退去はご紹介しました通りやるべきことがたくさんあります。加えて新居への引っ越しのための準備等も必要になってきますから、非常に忙しくなるのはやむを得ません。

そんな中でしっかりと退去の手続きを手順を踏んで行う必要がありますので、まず管理会社や家主さんへの解約予告は1か月だったり2か月だったりしますので、自分はいつまでにやるべきなのか、退去日もいつになるのか慎重に確認と決定をしていきましょう。

また、敷金返還のためにもお世話になったお部屋のためにも自分がやるべき掃除のやり方を覚えておきましょう。やることこそ多いですがそれぞれはそこまで難しいことではないでしょうから、焦ることなくやるべきことを1つ1つ確認しながらやっていきましょう。


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