ゴム鉄砲の作り方をまとめました。割り箸と輪ゴムを使った誰でも作れる簡単なタイプから、木材を使用した本格的なタイプまで幅広くご紹介いたします。ゴム鉄砲といえば子供の頃、作って遊んでいた方も多いのではないでしょうか。エアガンなどと比べて怪我もしづらく安全で、輪ゴムというどこにでもあるものを使用して作れるゴム鉄砲は、子供のおもちゃとしてもおすすめです。今回は、子供でも作れる簡易的なタイプから、高い技術を要求する本格的なタイプのゴム鉄砲の作り方をご紹介いたします。

ゴム鉄砲で遊びたい!
ゴム鉄砲は輪ゴムを使用したおもちゃのことで、その名の通り、輪ゴムを飛ばして遊ぶおもちゃのことです。輪ゴムを指に引っ掛けるだけでもいいし、割りばしを利用した簡易的な物から、しっかりとした木材を使用したかっこいい物まで幅広く存在します。今回は、誰でもすぐに作れる簡易的なタイプのゴム鉄砲から、木材などを使用した、本格的でかっこいいゴム鉄砲まで、ゴム鉄砲の作り方をいくつかご紹介いたします。
大人も子供も楽しめるゴム鉄砲の世界
ゴム鉄砲といえば、子供が遊ぶおもちゃだと思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、ゴム鉄砲は木材などを使用した複雑な作り方になるほど、大人も楽しめるものになっていくのです。中には、スタイリッシュでとてもかっこいい、おもちゃとは思えない本格的なゴム鉄砲も作られています。
上記の画像のゴム鉄砲などは、頑丈な木材をネジで固定して作られており、一見するとまるで本物の拳銃のようで、とてもおもちゃには見えません。もちろん発射するのはごく普通の輪ゴムですので、たとえ子供が使用しても怪我をする心配はありません。
ゴム鉄砲を愛する団体『日本ゴム銃射撃協会』
日本には、なんとゴム鉄砲を愛する人たちで設立された『日本ゴム銃射撃協会』という非営利団体が存在します。日本国内の都道府県に支部が存在し、公式競技による大会の開催や、ゴム鉄砲の製作教室などを開いてゴム鉄砲の面白さを多くの人々に広めています。アジア、アメリカ、ヨーロッパなど海外にも十数の支部が存在し、世界中でゴム鉄砲を遊んでもらおうと活動しています。
ゴム鉄砲の作り方:初級者~中級者編
「子供と一緒に作りたい」「久しぶりだから作れるか不安」という方へ、まずは簡単な作りをしたゴム鉄砲の作り方をご紹介いたします。まずはここで作り方の基本を学び、徐々にステップアップしていきましょう。材料も割り箸などの加工する必要のない、身近なアイテムを最低限使っておりますので、あまりお金をかけたくない、という方にもおすすめです。
超簡単!割り箸を使ったゴム鉄砲【初級】
最初にご紹介するゴム鉄砲は、割りばしを使用した基本的な形の物です。用意する物は、ハサミ、割り箸、輪ゴムの3点だけです。まずは割った割り箸の一本の先端部分、約3cm程のところにハサミで切れ込みを入れ、手で折ります。その後、短くなった割り箸を挟むように、割った二本の割り箸と輪ゴムでまとめます。そして真ん中の短い割り箸を引っ張り出し、その先端に切り落とした3cm程の割り箸をくっつけます。
次に、割った二本の割り箸を、それぞれ半分に切って計四本にします。半分に切った内の二本の片側だけを輪ゴムで結び、結びつけていない片側を開いて本体に固定して持ち手にします。そして残りの一本を引き金として本体に固定すれば完成です。最後の一本は予備としておきます。先端から引き金の頭まで輪ゴムを引っ掛け、引き金を引けば輪ゴムを発射出来ます。
上記の動画では、ところどころ解説を入れて作業を進めています。このゴム鉄砲の作り方はとてもポピュラーなもので、小学校低学年程度の子供でも、しっかり教えてあげれば作ることが出来ます。使う材料や手順も少なく、費用もほとんどかかりません。慣れてくれば2~3分程度で作ることも可能でしょう。
連射が可能なゴム鉄砲!【中級】
こちらは連射が可能なゴム鉄砲ですが、使用する材料は先ほどと変わりません。まずは、割っていない割り箸一善の、片方のみの先端を3cm程切り落とします。念のため、この一善が割れないよう、輪ゴムで結びつけます。その後、割った二本の割り箸を、先ほどの割っていない割り箸の真ん中あたりに先端が来るように挟み込み、輪ゴムで結びつけます。これで銃身の完成です。
後は、初級でご紹介した方法と同じように、引き金と持ち手を割り箸で作ります。これで完成ですが、重要なのは輪ゴムのかけかたです。一つ目の輪ゴムを銃身の先端から引き金の頭にかけたあと、二つ目の輪ゴムを持ち手の頭から引き金の頭にかけます。普通は何個か輪ゴムをかけても一回で同時に発射してしまいますが、二つ目の輪ゴムをストッパーにすることで暴発を防ぐことが出来、確実に連射することが出来るようになります。
作り方そのものは初級とほとんど変わらないため、こちらも子供が作ることが可能です。3発~6発程度は連射することが出来、1発ごとに装填する手間がないのでとても爽快です。
輪ゴムが苦手な方へ
輪ゴムでお馴染みの共和の商品。発売から半年ほどですが、名前を聞いてもあのバンドしか連想できません。
— ちゃき a.k.a. Masaki (@a2u7g_s57) May 21, 2018
シリコン製の輪ゴムだから劣化しにくい丈夫さに加えてキレイな色も特徴です。皆さま是非文具店でご覧&ご購入下さい。#凛としたバンド #凛として時雨 #オーバンド #共和 #文房具 #文具 #輪ゴム pic.twitter.com/TZG8XCGMBR
輪ゴムの独特な匂いが苦手な方や、もっと劣化しづらい輪ゴムが欲しいという方におすすめするのが、シリコン製の輪ゴムです。天然ゴムの輪ゴムは時間経過でくっついたりすることもありますが、この輪ゴムはシリコン製なのでくっつきません。色もカラフルで様々な物が存在しますので、ゴム鉄砲以外でも活躍できる優れものです。
ゴム鉄砲の作り方:上級者編
本項でご紹介するゴム鉄砲は、上級者向け本格的な物です。材料を揃える段階からそれなりの出費がかかりますし、作る際は工具を使用することもあるため、大人向けの内容となっております。子供が作る場合は、必ず大人の監修のもとに作るようにしましょう。作り方は複雑になってきますが、その分見た目もかっこいいデザインになり、耐久性も割り箸の物とは段違いです。
超本格的!かっこいい木製ゴム鉄砲の作り方【上級】
上記の動画で紹介されているのは、木材やネジ等を使用したゴム鉄砲です。必要な材料、工具等がとても多く、文章で説明するのが難しいため、動画を参考に作成することをおすすめします。動画内には設計図をダウンロード可能なサイトも紹介されているため、動画だけでは作れないと判断したら、そちらを頼るのもよいでしょう。割り箸のゴム鉄砲は輪ゴムが劣化しやすく、壊れやすいですが、このゴム鉄砲はしっかりとした材料を使用しているため、耐久性も抜群です。
おもちゃとは思えない!アサルトライフル型ゴム銃【超上級】
こちらの動画で紹介されているゴム鉄砲は、なんとアサルトライフル型です。連射が可能なだけでなく、ある程度分解した状態で保管出来たり、セミオートとオートを切り替えることすら可能です。外観もまるで本物と見紛うものであり、これで塗装もされていたら本物の銃と見分けがつかないかもしれません。
作るのはどうしても難しい!という方へ
とてもかっこいい上級者向けのゴム鉄砲ですが、とにかく作るのが大変です。ドライバーやネジ、木材だけならまだしも、本格的な工具や精密な設計図が必要となると、気軽に手を出すことは出来ません。それでもかっこいいゴム鉄砲が欲しい!という方は、通販などで購入するのも一つの手です。加工済みの材料がセットになったものや、組み立て済みのものも存在し、手軽にかっこいいゴム鉄砲で遊ぶことが出来ます。
ゴム鉄砲の遊び方
ゴム鉄砲を作り終えたら、早速遊んでみましょう。エアガンなどと比べて威力の低いゴム鉄砲は、子供が遊んでも怪我をする心配がないので気軽に遊ぶことが出来ます。射的などを用意すれば、大人も子供も楽しめるでしょう。しかし、ゴム鉄砲は威力が低いので、当てた時の爽快感はエアガンに劣ります。そこで重要になってくるのが、的を工夫することです。
シンプルな射的で遊ぶ

ゴム鉄砲の遊び方と言えば射的ですが、ただの紙などを使ってはいけません。マッチの小箱などの小さな空箱、使い終わったワサビチューブやスティックのりなど、ほどほどの重量があるものがおすすめです。当てがいもありますし、小箱などは積み重ねて使えば一風変わった射的が楽しめるでしょう。
日本ゴム銃射撃協会には公式競技が存在し、その中でもコインペンドラムは5円玉に糸を結び付け、振り子状にしたものを標的に使います。普通の的と違って常に揺れ動くため、集中力の高さが要求される競技です。振り子なので当てるたびにセットし直す必要がありませんし、揺れが大きくなっていくので飽きがこないのが特徴です。
小さい箱に入っているお菓子を使って、家の中で小さな射的大会をすることも出来ます。小さいお子さんがいらっしゃる家庭では、子供とのスキンシップにもなるのでおすすめです。普通の射的のコルク銃と違って、輪ゴムなので怪我をする心配がないのも魅力的です。
ゴム鉄砲の作り方まとめ
今回は、ゴム鉄砲の作り方についてご紹介いたしました。ゴム鉄砲は誰でも手軽に作れるおもちゃですが、工夫の幅がとても広く、オリジナリティ溢れるゴム鉄砲が多数作られています。一見すると本物に見えるような塗装をされた物や、木製の機械といっても過言ではない、精密に作られたゴム鉄砲など、ゴム鉄砲の世界は現代でも留まることを知りません。本記事を機会に、一度ゴム鉄砲を作ってみてはいかがでしょうか。
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