今回は、ムササビウイングの魅力をお伝えします。他にも、焚き火タープを種類別にご紹介していきます。ムササビウイングは幻の焚き火タープと呼ばれており、キャンプ愛好家たちの間では非常に有名なタープです。そんなムササビウイングの魅力と合わせて、焚き火タープの種類などについてご説明いたします。焚き火タープは難燃性に優れており、焚き火タープの下で焚き火をすることが出来るため非常に便利です。ムササビウイングと焚き火タープについて理解を深めることで、キャンプをさらに楽しむことが出来るようになるでしょう。

キャンプで役に立つタープ
キャンプをする場合にテントとは別に用意するのがタープです。タープによってもたらされる開放的な空間は魅力的で、雨や日差しを凌げる、テントより広い空間を作ることが出来ます。種類も豊富で、慣れてくれば個人個人でアレンジをしたり、タープ同士を連結することでさらに広くすることが出来、キャンプの醍醐味の一つと言っても過言ではありません。今回は、その中でも焚き火に強い焚き火タープと、幻の焚き火タープと呼ばれるムササビウイングについてご紹介いたします。
焚き火タープとは?
私はタープの中で焚き火でぬくぬく😊 pic.twitter.com/kgnfKYV7CS
— 二木rider (@kampfer104) October 1, 2018
タープと同じくらいキャンプの楽しみとして挙げれらるのが焚き火です。調理、体を温める、灯りとして使うなど、様々な用途にも使えるのが焚き火です。しかし、雨の日などはもちろん焚き火を起こすことは出来ません。タープの下で焚き火を起こすことも出来ますが、通常のタープでは焚き火の熱や火の粉が移って、燃えたり溶けてしまうことがあります。そこで、通常のタープの代わりに役立つのが焚き火タープです。
一般的なタープは化学繊維、主にビニールで作られているものであり、雨を防ぐ防水性には優れていて軽量なのが特徴です。しかし、ビニールゆえに火に弱く、僅かな火の粉でも穴が空いてしまったり、最悪燃えてしまうことがあります。それに比べて焚き火タープと呼ばれるものは難燃性の高い素材、つまり燃えにくい素材で作られており、防水性を保ちつつ、多少の火の粉などでは損傷しづらいものになっています。
もちろんデメリットもあり、ビニール製のタープと比べると重量が重い、水を吸うとさらに重くなる、などのデメリットが存在します。焚き火タープは腰を据えてじっくりと行うキャンプなどに最適であり、キャンプの目的によって一般的なタープとうまく使い分けていくことが重要です。
テンマクデザインの焚火タープTCウイングです。コットン混紡で火の粉に強いのでタープの下で火をおこしてます。収納サイズが大きくて重いですが、それを差し引いても良いタープだと思います!https://t.co/KQjEYap3FG
— うおり (@wally332) August 27, 2017
幻の焚き火タープ『ムササビウイング』
世界各地を旅している遊行人、堀田貴之氏が作成したタープがムササビウイングです。数十張りしか作られておらず、その希少性からムササビウイングは幻の焚き火タープと呼ばれています。堀田貴之氏はカヌーやシーカヤック、テレマークスキーなど通年を通して様々な野外活動をしている方で、日本国内をはじめ、世界各国でさまざまな人のお世話になりながら旅を続けています。書籍等も出版されており、本格的なアウトドアを趣味としている人の間では非常に有名な方です。
ムササビウイングの魅力
設営完了しました( ̄^ ̄)ゞ
— kuriputo (@kuriputo1) June 9, 2018
ミニピークⅡ&ムササビウイング ^ ^ pic.twitter.com/o5scK6A7c6
ムササビウイングは設営が完成した際の形が、滑空するムササビのように見えることから『ムササビウイング』と呼ばれています。ムササビウイングのデザインは美しく、わずか数十張しか作られていないにも関わらず、キャンプ愛好家たちの間で瞬く間に話が広がり、その希少性からムササビウイングは『幻の焚き火タープ』と呼ばれるようになりました。
海に来てみました。@mu705 さん の投稿を参考にして、#テント と #タープ を連結やめたら、#ムササビウイング が超プライベート空間に、、^ ^#アウトドア でこの引きこもり感たまりません。#キャンプ #ソロキャンプ pic.twitter.com/2b3uJoShi3
— けんじキャンプ (@u1QEvEBVHtahKfY) August 14, 2018
ムササビウイングの特徴はデザインだけではありません。ムササビウイングはポール一本で設営可能という、一人でのキャンプをする人にとってはとても使い勝手のよいタープなのです。さらにムササビウイングはアレンジ性も高く、個人個人でアレンジされたムササビウイングは別物のような姿へ形を変えます。
復刻した『ムササビウイング』
幻の焚き火タープとして有名なムササビウイングですが、アウトドア用品を取り扱う会社「tent-Mark DESIGNS(テンマクデザイン)」によってムササビウイングの復刻品が作られていることでも有名です。堀田貴之氏の協力のもと、希少なオリジナルのムササビウイングを原型として復刻した商品が、『ムササビウイング13ft.SilNY“山旅”version』です。張った際の美しさはオリジナルのムササビウイングのまま、実用性はバージョンアップを果たしています。
『ムササビウイング』は焚き火用もある!
オープンタープは、
— かつを (@chibitar) September 22, 2018
テンマクデザイン ムササビウイング 焚き火バージョン 2013年モデル (赤パイピング 赤ガイロープ)
を使っております
キャンプをしている方は良くご存知だと思いますが、サイズもソロに丁度良いですし、ポリ+コットンの混紡生地で幕の下で焚き火ができるので重宝しています pic.twitter.com/EwoPwyn9VS
もちろん焚き火用のムササビウイングも作られており、『ムササビウイング13ft.TC“焚き火”version』として販売されています。重量こそ山旅用のムササビウイングより重いですが、ムササビウイングのデザインはそのままに、難燃性の優れた素材を使用することで焚き火のすぐそばや、ムササビウイングの下で焚き火をしても安心です。夜はムササビウイングの美しいデザインと焚き火をセットで眺めることで、より一層キャンプを楽しむことが出来ます。
今では多くの人が『ムササビウイング』を使っている
ムササビウイングは、堀田貴之氏が作られた当時こそ使ったいる人がほとんどおらず、まさに幻といっても過言ではありませんでした。しかし、ムササビウイングの復刻品が作られ、多くの人に知られるようになると、ムササビウイングを知ったたくさんの人々が、ムササビウイングを使うようになりました。今現在ではムササビウイングはそれほど珍しい物ではなくなってしまいましたが、そのデザインと利便性から、今もなお多くの人々の愛されています。
焚き火タープを種類別でご紹介!
本項ではタープの種類についてご紹介していきます。大きさ、形状、張り方など、様々な種類のタープが存在し、目的によってそれぞれ使い勝手が違います。家族で使うのか、自分一人か、友人と少人数で、あるいは大人数で使うのか、それぞれの用途に適したタープを使用することが大事です。タープの種類や役割をしっかり学び、必要なタープを購入しましょう。
スクエアタープ
スクエアタープは『レクタタープ』とも呼ばれており、2本のメインポールと4本のサブポールで設営する非自立式のタープです。完成すると正方形、もしくは長方形の形になり、タープの中では広い面積を確保することが出来ます。スクエアタープ同士を連結すれば、大人数での食事なども行えます。欠点としては大きい分設営に時間がかかり、収納性も他のタープよりは低いといえるでしょう。
ヘキサタープ
こちらは完成すると六角形(ヘキサゴン)の形になるタープです。メインポール、サブポールをそれぞれ2本づつ使用するもので、スクエアタープより設営が簡単なのが特徴です。必要なポールが少ない分、確保できる面積が少なくなってしまいますが、収納性・携帯性はスクエアタープより優れています。
ウイングタープ
設営の仕方や必要なポールの数はヘキサタープと同じですが、ヘキサタープよりさらに軽量で持ち運びが簡単です。確保できる面積は非常に狭くなってしまいますが、1人用だと割り切ればコストパフォーマンスは十分です。さらに、アレンジ性も高く、ウイングタープの張り方には個人個人の感性が現れます。完成した際のウイングタープのひし形は美しく、デザインに優れた物も多く販売されており、ムササビウイングもウイングタープの一種とされています。
連結すればさらに広く!
タープ同士で連結すれば、より広い空間を確保できるのはもちろんのこと、テントとタープを連結することも可能です。タープの連結には人それぞれのアレンジがあり、利便性だけでなく見た目も優れたものが多数存在します。キャンプの回数をこなし、ある程度余裕が出来たら自分の好みの形に設営するのもよいでしょう。
焚き火タープの張り方
雨降って来る前にタープ張る練習したー!
— ヤッティー@マグフジ初日参戦予定 (@sigyunn) September 30, 2018
写真は途中だけど張り方はなんとなくわかった! pic.twitter.com/N1cGXxh5cx
本項では焚き火タープの張り方についてご紹介していきます。基本的な張り方は通常のタープと同じなので、基本的な張り方を押さえておけば張ったことのない種類のタープでも、安定した作業を行うことが可能です。タープの張り方以外にも、タープを張る場所、レイアウトについての注意点も解説します。
タープを張る前に
タープを用意したら、すぐに設営するのではなく、周囲の環境をよく観察しましょう。基本的には、川、木、崖のそばにはタープを張ってはいけません。川は増水の危険性がある場所がありますし、木のそばは落雷、あるいは折れた木の枝などが落ちてくるかもしれません。崖は崩れた岩が落ちてくる可能性もあります。他にも、地面がよく見える場所に張りましょう。草むらには蛇などの害がある生き物が潜んでいるかもしれません。
ポールやペグを準備しましょう
まずはタープ全体を広げて地面に敷きましょう。さらに、ポールを立てる位置にはポールを、ペグを打つ位置にはペグをセットしましょう。これは、作業のたびにその都度部品を持ってくるのが非効率なため、あらかじめ必要な部品を置いておくことで、面倒を少なくするためです。
【キャンプの基本】タープを張るときに使えるロープワーク「ふた結び」を覚えよう! https://t.co/TPigF9oe8q
— BE-PAL編集部 (@bepal_staff) June 16, 2018
次にロープを張ってペグを打っていきます。気を付けなければいけないのが、ロープをピンと張ってはいけない、ということです。この時点ではタープは平面の状態ですが、立ち上がれば立体的になります。となれば必要なロープの長さも伸びることになるので、ロープを張る時はある程度余裕を持たせておくことが重要です。
ペグを打つ時も要注意です。慣れていない方はペグを地面に対して垂直に打ってしまうことがありますが、これはあまりよくありません。タープを立ち上げると、必然的にロープも斜め上に対して上がっていきます。この時、ペグが垂直の状態だと、ロープが抜けたり、ペグが抜けてしまうことがあります。なので、タープに向かって斜め下の方にペグを打ち込んでおくと、ロープやペグが抜ける心配もなくなります。
全ての角のペグを打ち終わったら、いよいよタープの立ち上げです。ロープのループをポールに通し、まずはメインポールを立ち上げましょう。その後、対角線上にありメインポール、もしくはサブポールを立ち上げます。これでタープの張り方は終了となります。どのタープも基本的な張り方は同じですが、複数人いる場合はメインポールを同時に立ち上げると、バランスよく張ることが出来るのでおすすめです。
大雨の中、ずぶ濡れになりながら、無駄にベランダでタープ貼ってるw
— たぁ(親父) (@tar_mini4) October 29, 2017
雨を溜めないようにするには、思ったよりテンションかけないとダメだな... pic.twitter.com/6YJjLl7RGt
本項の最初に述べたレイアウトとは別に、タープの向きにも気を使いましょう。東西に張ってしまうと日差しをもろに受けてしまいます。出来るだけ日差しを遮ることが出来るような向きに張ることが重要です。さらに、張り終わったらタープの皺をとることをおすすめします。皺を取っておいた方がより美しい形になりますし、雨が降った場合も、皺に水が溜まることを防ぐことが出来ます。
ムササビウイングの魅力と焚き火タープについてまとめ

今回は、ムササビウイングの魅力と、各種類の焚き火タープについてご紹介してきました。有名なムササビウイングを含めタープは種類も多く、タープ同士の連結やテントとの連結、様々な色や模様など、色々な楽しみ方があります。少々重さはありますが、焚き火タープを使えば焚き火とセットで楽しむことも可能です。タープの種類や設営方法、その役割などを理解すれば、さらにキャンプを楽しむことが出来るようになるでしょう。
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