避妊具は、安全な性行為を行う上で非常に重要、必須といってもいいほどに大切なアイテムです。女性ならばピル、男性ならコンドームが挙げられますが、男性の使用するコンドームは意外と正しいつけ方を知らない方が多いのだとか。安全な性行為のために、正しいゴムの付け方を覚えておくべきでしょう。ということで、意外と知らないコンドームの正しい付け方、実際につける際の手順などについてまとめてみました。

目次
正しいコンドームの付け方!ゴムを付ける手順を知っておくべき
皆さんは、避妊具についてどれくらいご存じでしょうか。ちゃんとした避妊具の使い方を知っておくことは、安全な性行為をするためにとても重要です。男女の性行為によるコミュニケーションもあるでしょうが、妊娠を望んでいないのであれば避妊することが非常に大切になってきます。
避妊具は女性であればピル、男性であればコンドームなどが挙げられますが、その中でも男性の避妊具であるコンドームの正しい付け方などをちゃんと知っている人は意外と少なく、間違った付け方をしている人も多いのだとか。ということで、男性のコンドームの正しい付け方、つける際の手順などについてご紹介しますので、ちゃんとした避妊法を知っておきましょう。
コンドームのちゃんとした付け方はどれくらい知っている?
皆さんはコンドームを初めて知った時、実際に見たことのあるときはいつだったでしょうか。小中学校の保険の授業でなんとなく習っていたような記憶がある、というように曖昧な方が大半なのではないかと思われます。そして、実物のゴムを見てつける手順を学んだという方は少ないのではないでしょうか。
男性は実際に実技で自分に装着するといったことがあるわけではありませんし、実際に自分が装着することになるのはおそらく数年後です。実際に自分で装着することになった時、いまいちちゃんとした付け方かどうかわからないまま「たぶんあっている」として性行為に臨むことも少なくないでしょう。
冒頭でご紹介しました通り避妊具の正しい付け方使い方は避妊をする上で非常に大切です。それを「多分大丈夫」で済ますのは決して良いこととは言えません。また避妊具の使用をパートナー任せにするのも良くありません。男性の避妊具であっても、避妊するのであれば2人が協力すべきでしょうから女性の方も正しい付け方を知っておいて損にはなりません。
コンドームを装着するメリットとデメリット
コンドームには、ちゃんとした付け方を理解すれば単に避妊につながるだけではないメリットがあります。例えば性器の直接接触を防ぐので、性感染症の予防効果があります。また薬局やコンビニ、通信販売などで簡単に手に入れることができますし、コンビニでも多少ゴムの厚さなどの種類がそろっています。
加えて女性の使うピルなどのように薬品ではありませんから、副作用や合併症など後々考慮しなければならないことはありません。反対にデメリットとしては、次にご紹介するように正しい付け方を理解しないと完全な避妊効果は期待できないこと、男性側が避妊をちゃんと考えていなければ使えないなどがあります。
噂に頼らない!コンドームの危険性について
続いて、コンドームによる避妊の注意点や間違った噂などについてご紹介しましょう。まず、コンドームの避妊確率は100%ではないという話を聞いたことがある方は多いかもしれません。それは、コンドームの使い方、付け方が間違っていることに起因しています。
コンドームを使ったのに妊娠してしまったという方の中には、射精の時にだけ着用していたという付け方をしている方が少なからずいるのです。射精の時にだけコンドームを付ければ避妊になるというのは大きな間違いで、精子は射精時の精液にだけ含まれているわけではなく男性が性的に興奮した時に分泌される、カウパー液にも沢山含まれているのです。
加えて膣内に実際に挿っていなくても、膣口付近につくだけで女性の分泌物などを伝って中に入っていってしまうのだそうです。なのでコンドームを使って避妊をするには、最初から最後まで付けた状態で性行為をするというのが正しい付け方になります。
裏表を間違えたコンドームの付け方が原因になることも
もう1つよくあるコンドームの間違った付け方が、裏表を間違えた付け方というものです。コンドームにも一見すると分かりにくいかもしれませんがちゃんと裏表があり、表面に裏と表がどちらなのかも書いてあります。そして、一度付けたコンドームを裏返してもう一度付けるという付け方は非常に危険ですので、もったいないと思っても破棄しましょう。
理由は、本来外側になるべきだった場所に精子が付いてしまっている可能性があるからです。もったいないと思ってもう一度つけ直しては避妊になりませんので、新規のものを使いましょう。
男性女性共に必見!コンドームの付け方と手順解説
それでは本題である、コンドームの正しい付け方、手順についてご紹介します。まずはゴムの装着前に、男性側がちゃんと勃起した状態かどうかを確認しましょう。その際、包茎の方は皮をしっかりとむいた状態で付けるようにし、陰毛なども巻き込んでしまわないよう注意してください。
続いてコンドームを袋から取り出すと、とんがっている精液だまりが確認できるかと思われます。これは装着した状態で射精するときに精子が飛び出てしまわないための余分なスペースですので、この精液だまりを指でつまんで中に余分な空気が入り込んでしまわないようにします。
そして陰茎に装着する手順に入り、陰茎の上に乗せたら根元まで引っ掛かることのないように皮や陰毛に注意しつつおろしていきます。このとき、根本場で降りきるまで精液だまりから指を離さないようにだけ注意しましょう。精液だまりを指でつまんだ状態からは、もたつかずにスムーズに進めることが重要です。
何故かというと、コンドームが乾いてしまうからです。ご紹介したコンドームの間違った付け方の中には、ゴムが破れて精子が飛び出してしまったというものもあります。これはゴムが乾いてしまい、摩擦によって破れてしまうのです。破れるのを防ぐためには潤った状態が必要で、乾かないように使うかローションを使って滑る状態にすることをおすすめします。
ちなみに包茎の場合は、勃起した状態になってから皮をゆっくりと剥きましょう。皮は根元までもっていき、余分なたるみなどが無いようにします。皮がしっかりとむけた状態にしてから、コンドームを皮を集めた上の部分までおろしていきます。
次に根元の部分までもっていったコンドームを持ち、下におろした皮を先端に持っていきます。こうすることで根元にあった皮も全てコンドーム内に収まり、最後にコンドームの中の皮も根元までおろせば完了です。包茎だといささか手間が増えますが、安全な性行為のために手順を知っておくべきでしょう。
コンドームの付け方を知らないのは教育の影響も
性に関する知識は、小中学校での保健体育の授業で実施されています。その中でコンドームの必要性なども教わるわけですが、結局正しい付け方を知っていると自信を持って言える方はそこまでおおくありません。この背景は義務教育からきている点もあるようです。
まず、保健体育の授業時間がそこまで多くはないということが挙げられます。コンドームについて教わるのは中学3年生、しかも付け方を教えるというよりは性感染症の予防などの観点から必要性を教える傾向にあるようです。正しい付け方を知ったのは成人して箱の中に入っている説明書であったという方も少なくないでしょう。
加えて現在はインターネットが普及しており、小学生でもスマホでネットを使用することができる家庭もあります。そしてネットにある真偽のほどが分からない情報が、ゴムの正しいつけ方を知るのを妨害しているともいえます。中学生は思春期真っただ中ですから、充実した性知識の教育が必要となっているのです。
正しいコンドームの付け方を覚えて避妊に繋げよう
コンドームの正しい付け方やよくある間違った使用法、諸々の危険性などについてご紹介しました。コンドームは値段が安くコンビニなどでも手に入れることができ、使用に関しても準備に時間がかからず避妊だけでなく性感染症の予防にもつながるなどとても便利なアイテムです。
ただし、しっかりとした付け方を知っていればの話です。ご紹介しました通り間違った付け方をすると下手をすれば逆効果になってしまう可能性も十分ありますから、正しい付け方、手順を男性だけでなく女性側もしっかり知っておけると最も良いでしょう。
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