バイクにUSB電源を取り付けている方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。USB電源を取り付けておけば、スマホの充電もバイク内のバッテリーで行うことができるので、スマホのアプリで地図を見る機会が多いであろうロングツーリング時などにはあると心強いです。配線も工夫するとメリットがあります。ということで、バイクにUSB電源を取り付けるやり方やおすすめの配線、工賃などについてまとめてみました。

バイクのUSB電源の取り付け方を解説!おすすめの配線方法・工賃は?

目次

  1. バイクにUSB電源!取り付けの仕方やおすすめの配線
  2. 今や必須となりつつあるバイクへのUSB電源
  3. バイク用USB電源にもいろいろと種類が!おすすめはどれか
  4. バイクからUSB電源へ電力を送る方法
  5. USB電源をバイクに取り付けるのに必要なもの
  6. おすすめのバイクUSB電源の配線位置
  7. 実際にバイクへUSB電源を取り付ける手順
  8. おすすめのバイク用USB電源
  9. まとめ:バイク用USB電源を取り付けてみよう

バイクにUSB電源!取り付けの仕方やおすすめの配線

バイクにはノーマルの状態から様々な装備を加えることができます。例えばスマートフォンホルダーは乗りながら使えるようにすれば地図を見つつツーリングができますし、トップケースやパニアケースを追加すれば背負うバッグに収まらない荷物を乗せて走ることができるようになります。

そんなバイクへの装備の中にUSB電源がありますが、バイクにUSB電源を取り付けている方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。USB電源を取り付けておけば、スマホの充電もバイク内のバッテリーで行うことができるので、スマホのアプリで地図を見る機会が多いであろうロングツーリング時などは必須といっても良いくらい重要な装備になります。

バイクにUSB電源を取り付けるのはバイク屋さんに頼めばできますが、工賃をかけたくない方や単純に自分でやってみたいという方は取り付けの方法を知りたいでしょう。ということで、バイクにUSB電源を取り付けるやり方やおすすめの電源の配線の仕方、工賃などについてご紹介します。

今や必須となりつつあるバイクへのUSB電源

バイク人口は1990年代当たりの爆発的なブームと比較すると減少傾向にあります。これは少子化であったりバイクへの興味関心が薄れつつあるのが原因とされているようですが、そんな中でもバイクに興味を持つ若者はある一定以上はいるようで、新しいライダーも生まれています。

そしてバイクを手にできたら、何はともあれ近場でも遠方でもツーリングに行きたくなることでしょう。近場であれば自分の住んでいる地域の近くですから土地勘もありますので良いでしょうが、遠くへのツーリングには地図が必要です。そして現在はGooglemapなどをはじめとするスマホの地図アプリを使えば、行き先が分かっていれば道順も教えてくれるのでカーナビのように使えます。

マップとして使う以外にも、バイクに乗りながら音楽を聴いたり、仲間との会話をしたりと様々な電装品を装備することになるでしょう。無いのと比較すると非常に快適なバイクでのツーリングになることは間違いないですが、例えばスマホをバイクでナビとして使っているとバッテリーは持っても2時間そこそこでしょう。

それ以外にもバイクに本格的なカーナビを付けたりといったこともするでしょうが、いずれの場合もツーリングの間使用し続ける場合はバッテリーがもちませんのでバイク用のUSB電源が必要となってきます。バイクにUSB電源を装着して快適なバイクライフを楽しみましょう。

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バイク用USB電源にもいろいろと種類が!おすすめはどれか

一口にバイク用USBといってもいろんなタイプがあります。例えば充電ポートが1つのものや2つまたはそれ以上のたくさんのポートがあるものや、電圧計、電源スイッチ付きのものなどがあります。充電ポートが2つ以上あれば、例としてはスマホの充電をしつつカーナビも使い続けられるのでとても便利になります。

また、USB電源の最大電流の違いなども考慮する必要ありますので、そういった細かい辺りを把握したうえで適合するUSB電源を選びましょう。USB電源の種類としては、シガーソケット付きのものがあります。車で使っているナビやドライブレコーダーなどをバイクにそのまま使いたいという場合は、シガーソケット付きがおすすめです。

自動車のカーナビなどの電装品はシガーソケットから電源を供給するタイプのものが多いようですので、車の装備をバイクに取り付けて使いたいという場合はシガーソケット付きを選ぶようにしましょう。次に電源付きのUSB電源もあります。

バイク用USBはスイッチが無いものはエンジンがかかっている間は電源を供給できますが、イグニッションキーをオフにしエンジンを切れば供給がされなくなります。電源付きのUSB電源は電装品側で電力の供給をするかしないかを決めることができるようになるのが特徴です。

ですので、電源をバイクのバッテリーから直接取っている場合などは電装品側でスイッチのオンオフの切り替えをすることにより、無駄に電力を消費することなく節電をすることができます。加えてバイクのバッテリーが上がってしまうのを防止することにもつながります。

最後に、電圧計などが付属しているUSBもあります。スマホなどを充電しながらバッテリーの電圧を逐一確認することができるので、これもバッテリー上がりの対策となるため安心して使えます。

USB電源のポート数や最大電流など

続いてUSB電源のポート数や最大電流などについてです。まずポート数ですが、これは2つ以上あるとやはり便利です。最近はバイクでもスマホとカーナビ、GoProに代表されるアクションカメラなど複数の電装品を装備することも多くなっているようですので、多めに充電ポートがあるものの方が便利でしょう。

組み合わせはスマホとインカムやカーナビとカメラといったように人それぞれですが、それらを一度にバイクで充電できるように2つ以上はポートのあるUSB電源がおすすめです。バイクに乗っていて3つ以上の電装品を使う可能性がある方は自分の使い方に合わせたものを選択しましょう。

続いてバイク用USB電源の最大電流についてですが、これには他と比較してもより注意が必要です。安めのUSB電源の場合充電ポート1つあたりの最大電流が1A(アンペア)以下というものもあるようで、これだと電流が低すぎてスマホの充電もできない可能性があります。

また仮にそのバイク用USB電源で充電ができたとしても、電流が低いため当然ながら充電に相当の時間がかかってしまいます。こういった不備が無いように、最大電流は最低でも2A以上のバイク用USB電源を選択しておくと安心できるようです。

バイクからUSB電源へ電力を送る方法

バイク用のUSB電源を始めとした電装品がバイクから電源を供給してもらうのには、いくつかの方法があります。まずは、バイクのバッテリーから直に供給する方法です。バイクのバッテリーの+の端子から直接電源を取る方法で、実際にやってみると配線は簡単ですし直に供給してもらえるので電力も高く安定して充電などができます。

ただし常に電流が流れていますので、下手に使っているとバッテリー上りの原因に繋がってしまいます。このため、バイクのバッテリーから直取りする場合はご紹介した電源付きのUSB電源を使用することをおすすめします。次に、バイクのヘッドランプやストップランプなどといった電装品の配線から、分岐させて電源を取る方法もあります。

こちらは元々完成している配線をいじくって、かつバッテリー上りや灯火類が消えてしまったりしてしまわないように配線を考える必要がありますので、ある程度そちらの道に詳しい方でないと難しいやり方になるので初心者にはおすすめできません。

リレーを使った供給方法なら安全か

前述の2つの方法だとメリットとデメリットが発生しています。ここで、「リレー」というものを使った電力の供給方法があります。リレーを使うというのは、一言で言えば直接バイクのバッテリーから取るよりもよりしっかりとバッテリーの保護対策を講じて電源を作るというものです。

アクションカメラやグリップヒーターなどの大量の電力を消費するものは大きな電力を安定して供給させる必要が出てきます。リレーというのは単純に言えば電磁スイッチで、中にコイルがあってそこに電流が流れると磁力に引っ張られて電源が入るわけです。直接バイクのバッテリーから供給するよりも安全な方法といえます。

USB電源をバイクに取り付けるのに必要なもの

バイクへのUSB電源の取り付けには、いろいろと工具や部品、消耗品などを揃えなければなりません。種類こそ多いかもしれませんが、大体はホームセンターやアマゾンなどのネットショップで手に入れることができるものばかりですので準備しておくと良いでしょう。

まずは電工ペンチ。電源ケーブルを切ったり端子をくっつけたりと必要になってきます。電源ケーブル同士をつなぎ合わせるのには、ギボシ端子が必要です。一次側の電源ケーブルにメスの端子、二次側の電源ケーブルにオスの端子を取り付け、オスとメスを接続してスレーブを被せます。配線を分岐させたいときは、メス側がダブルになっているギボシ端子が要ります。

続いてはY型、丸型、クワ型の接続端子です。それぞれの端子の輪っかにネジを通して締め付けをすることになり、バイクのバッテリーの端子に電源ケーブルを共締めさせるときに使います。丸型の端子はちゃんと輪っか状になっているので一度ネジを取ってから締めますが、クワ型は先端が開いているので緩めればネジを締められます。

バイクのヘッドライトなどの既にある電気配線から電源を供給させる場合、ご紹介したギボシ端子などで分岐させるのですが、電源取り出しコネクターを使用するとそれらを使うより簡単に分岐させられます。電源ケーブルにコネクターをしっかりはめ込めば、簡単に配線の分岐ができます。

ご紹介したバイクの灯火類の配線の分岐での電力供給では、元々ある配線を一部切断したりする必要が出てきます。これを避けたいのであれば、分岐ヒューズというものを使いましょう。分岐用のケーブルが付いていますので、元あるヒューズと取り換えるだけで電力供給をさせられます。これがあれば、ギボシ端子などは必要なくなってきます。

そしてご紹介したリレーと、自己融着テープもそろえるのをおすすめします。自己融着テープは普通のテープのように粘着剤が付いておらず、引っ張りながら巻いていくとテープ同士が密着してくれます。耐水性や絶縁性を持っており、電源ケーブルの端子部分に巻き付ければ防水対策にできます。最後に電圧などを計測するテスターも、確認作業のために持っておきましょう。

バイク用USB電源の分岐ヒューズに関して

分岐ヒューズを使う場合既存のヒューズと交換すると紹介しましたが、バイク用USB電源の供給電源をバッテリーからにする場合リレーのコイルを回すための電源に分岐ヒューズを使うことになります。なのでバイクに元ある電装品への影響はほぼないので、バイクのイグニッションと繋がっているヒューズならどこでも大丈夫です。ウインカーやホーンなどのものでも問題ありません。

また分岐ヒューズには「平型」「ミニ平型」「低背型」の3つの種類があり、バイクには平型かミニ平型が使われていることが多いようです。加えてアンペア数も1つではありませんので、自分のバイクのヒューズの種類とアンペア数を事前に調べておきましょう。

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おすすめのバイクUSB電源の配線位置

バイク用USB電源は配線にも気を配る必要があります。ご存じの通りバイクは車のように雨風をしのぐようなものはありませんので、雨や風など機構の影響を強く受けることになります。なので、単純にバッテリーとUSB電源などの電装品をケーブルでつなぐだけだと断線してしまう可能性もあります。

これを防ぐために配線は一工夫しなければなりません。例えば、ガソリンタンクやシートの下などはたとえ雨の中で走っていたとしても影響を受けることはありません。なので、こういった場所を通すことをおすすめします。

そして、単に配線箇所を工夫するだけでなく配線の途中を結束バンドなどでバイクのフレームなど固定できそうなところに巻き付けて、走っているときに動いてしまわないようにもします。シート下などを通すならばよいですが、機構の影響を受ける可能性があるならば自己融着テープで防水対策をしておきましょう。

バイク用USB電源を取り付ける前に、具体的にどこに取り付けるのか、電源はどこから取るのかや配線はどこを通すのか、加えて取り付けの際はどのような工具や部品、消耗品が必要になるかをあらかじめ想定しておくことをおすすめします。そうする方が、実際に作業をするときスムーズに進めることができます。

また電気系を扱う場合は、最初にバイクのバッテリーのマイナスの方の端子を外しておきましょう。もしマイナスの端子をつけたままだと、電気系のユニットを扱っている時に電源ケーブルや工具などがバイクのフレームやその周りの金属の部分に触れるとショートしてしまう可能性があるからです。なので安全にUSB電源交換をするため、必ず外してください。

実際にバイクへUSB電源を取り付ける手順

ではここからは、実際にバイクへUSB電源を取り付ける手順をご紹介していきます。今回はバイクのハンドルに本体を取り付け、イグニッションがオンになったら充電が開始されるようにします。まずリレーのメインの電源はクワ型端子を使ってバイクのバッテリーのプラス端子に接続、コイルを回すための電源は分岐ヒューズを使ってバイクのヒューズボックスから供給させるようにします。

そして、USB電源とコイルを回すアースはクワ型端子を使いバイクのバッテリーのマイナス端子に繋げましょう。続いて配線ですが、バイク用のUSB電源からバッテリー付近までの配線はおすすめした通りガソリンタンクとシートの下を通して、その間で何箇所か結束バンドでバイクのフレームなどしっかりしている部分に固定させます。

リレーは、バイクのヒューズボックスの辺りに設置してます。配線同士を繋げたり分岐させたい場合はギボシ端子を使って、もし繋げた部分が外に出ていて雨風の影響がある場合は、自己融着テープをその部分に巻いて防水加工を施しましょう。

バイクの各部邪魔になる部品を取り外す

続いて、配線をする関係上一旦バイクから取り外す部分を外します。今回はガソリンタンクとシートの下を通すということですので、まずシートから外しましょう。バイクのシートを固定しているものはボルトやナット、もしくは工具がなくとも外せるものもあります。またシートを上に開けるだけでも作業を進められるタイプもありますので、必要に応じて取り外しの工具を使いましょう。

バイクのシートの次はサイドカバーとガソリンタンクです。バイクのガソリンタンクの外し方も車種によって分かれていますが、バイクのフレーム左右にあるダンパーにフックを掛け、後ろ側をボルトやナットで固定しているものであればその固定を外し、ちょっと浮かせると作業ができます。

それとは違い完全にガソリンタンクをバイクから取り外す必要がある場合は、ガソリンのホースを外す作業が出てきます。加えてアメリカンタイプのバイクだとガソリンタンク上のスピードメーターなどがある場合は、それらのケーブルのカプラーを外す必要がありますので、結構作業が増えてきます。

部品の取り外しをしたら、ハンドルにバイク用USB電源の機器を取り付けます。ここで位置を決定すると、配線などをした後に場所の調整をしなければいけなくなったときに大変になってしまいます。なので一旦固定するために仮の固定箇所を決めておき、配線が終わってから調整をして本命の場所を決めるという流れがおすすめです。

次は配線です。、電装系の一次側と二次側の配線を、バイクのハンドルからガソリンタンクの下、シート下のバッテリーを辺りへと通していきます。ここで何箇所かバイクのフレームなどに結束バンドで固定します。これもUSB電源本体と同じく、仮の固定箇所を作ってから終わった後に固定することをおすすめします。

後はリレーとコイル駆動用の配線です。まずリレー用の回線は、メイン回路の一次側にクワ型端子でバイクのバッテリーのプラス端子に、二次側はギボシ端子を使ってUSB電源の一次側と繋げます。USB電源の二次側の方はクワ型端子でバイクのバッテリーのマイナス端子に接続します。

最後にコイル駆動用の配線です。リレーのコイル駆動用回路の一次側に分岐ヒューズを付けて、バイクのヒューズと交換してます。二次側はクワ型端子を使いバイクのバッテリーのマイナス端子に繋げます。これで配線は完了しましたので、外していたバイクのバッテリーのマイナス端子を繋ぎ、イグニッションをオンにしてスマホの充電などができるか試してみましょう。

配線の後は調整を行います。USB電源機器や結束バンドの固定箇所は仮の場所のままですので、位置や角度が大丈夫かを確認しつつ細かく調整しましょう。最後に取り外していたバイクのガソリンタンクやシートなどを再度取り付ければ、めでたくバイクへのUSB電源の取り付け完了です。

おすすめのバイク用USB電源

実際にバイクへUSB電源を取り付ける手順をご紹介しました。最後に、いろいろと種類のある中でおすすめのバイク用USB電源をいくつかご紹介します。まずはAKEEYOの「シガーライターソケットチャージャー」です。こちらは急速充電に対応した高出力なUSB端子が2つ備わっているUSB電源になります。

このUSB電源の中にはSmartICチップが搭載されているので、接続されたUSB機器を自動で認識し、それに合わせた適切な電流を流して充電をすることができるのです。iPhoneやiPadなど様々な危機に対応し、35分で最大8割充電ができるのだそうです。電源スイッチはありませんので、USB機器を挿したままにしないよう注意は必要です。お値段は税込み2088円とリーズナブルです。

続いては「USB電源ソケット充電器」です。こちらの最大の魅力はコストパフォーマンスで、税込み857円という体価格なのに最大電流が3.1Aまで対応、USB端子も2つあるので、バイクに乗りつつ複数の電装品を一度に充電、使用し続けることができます。

電源スイッチも搭載されいますので、スイッチを切っておけばUSB機器を挿したままでもバッテリー上りになってしまうような心配もありません。防水機能はスイッチのみ施されていませんので雨の日などは注意が必要です。バイクでUSB電源を試しに使ってみたいという方におすすめできるでしょう。

最後はDaytonaの「バイク専用電源」です。バイク用品のブランドとしてスマホホルダーを始め様々な製品を取り扱っているDaytona製で、高性能なIC搭載、優秀な省電力機能もあるなど性能が高く、Amazonでもベストセラーになっています。お値段は税込み1590円です。

まとめ:バイク用USB電源を取り付けてみよう

バイク用USB電源の取り付け方やおすすめの配線方法などについてご紹介しました。工賃についてですが、お店でやってもらう場合部品代+5千円から7千円ほど、セルフでやる場合はUSB電源本体+3千円から4千円程度となっているようです。そこまで大きな金額の違いはありませんが、自分でできるのは決して損ではありません。

実際に取り付けをしてみると配線の知識なども必要ですので初めてやる方は難易度が高いでしょう。ですが経験のある方に手伝ってもらって取り付けをしていけば間違いもなくなると思われますので、USB電源をバイクに取り付けたいのであればぜひやってみましょう。


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