結婚祝いのお返しの相場、ご存知ですか?贈っていただいた方とどのような間柄か、披露宴に参加しないかでお返しの相場は変わります。今後のお付き合いにもかかわることですから、結婚祝いのお返しの正しい相場とマナーについてきちんと知っておきましょう!

目次
結婚祝いのお返しは品物が基本
結婚祝いなどで現金をいただくことはよくありますが、結婚祝いのお返しの場合は、現金を贈ることは失礼にあたります。どんな場合も、お返しは品物が基本であるということを覚えておきましょう。
また、お返し以外でも、開店・開業祝やお餞別以外で目上の人へ商品券や現金を贈るのは失礼にあたるので、注意が必要です。
結婚祝いのお返しの品物でタブーなものは?
結婚祝いのお返しで、贈る品物によっては相手に誤解を与えてしまう贈り物もありますので注意しましょう。
日本茶は結婚祝いには不向き
一般的に、日本茶をお返しの品物として贈るのはタブーとされています。日本茶は、香典返しなどの仏事に使われるイメージが強く、お祝いごとの贈り物には不向きです。また、いただいた品物と同じものをお返しとして贈るのもマナー違反となります。
肌着や靴下を贈ることは相手を見下すことに
肌に直接身に着けるものや、下半身に身に着ける靴下などを贈るのは、相手に対して失礼となります。なぜなら、これらの品物は、『生活に困っている人に贈るもの』と取られる場合があるからです。
結婚祝いでいただく金額の相場はいくら?
結婚祝いでいただく金額によって、お返しの相場が決まります。まずは結婚のお祝いでいただく金額の相場について知っておきましょう。
結婚祝いの贈り物は3パターン
結婚のお祝いは、現金だけを贈る場合、品物だけを贈る場合、現金と品物両方を贈る場合の3パターンに分かれます。贈る金額については、新郎新婦と贈る人がどのような間柄か、贈る人が披露宴に出席するのかしないのか、一人か連名かによって違ってきます。
送り先が親族で披露宴に出席する場合の相場
贈り先の人が披露宴に出席する場合、兄弟・姉妹であれば3~10万円、甥・姪であれば3~5万円、いとこであれば3万円、その他の親族であれば3万円が相場です。夫婦連名で贈る場合は、それぞれの相場にプラス2万円が相場と言われています。
贈り先が親族で披露宴に出席しない場合の相場
贈り先が、甥・姪、いとこ、その他の親族の場合で披露宴に出席しない場合は、それぞれ一律1~2万円が相場です。
贈り先が友人や職場の人で披露宴に出席する場合の相場
贈り先の人が披露宴に出席する場合、友人・知人およびその親族、職場の同僚であれば2~3万円、職場の部下の場合は3万円、取引先などの関係者の場合は3万円、近所の親しい人であれば2~3万円が相場です。職場の部下へ送る場合の相場が少し高くなっていますが、目上の人が下の人へ贈る場合は相場を多めに設定するのが常識とされます。
贈り先が友人や職場の人で披露宴に出席しない場合の相場
贈り先の人が披露宴に出席しない場合、友人・知人の場合は1万円、職場の同僚であれば5000円~1万円、職場の部下であれば1万円、取引先などの関係者の場合も1万円が相場とされます。
結婚祝いのお返しの相場は?
結婚祝いのお返しの相場の目安は、いただいた金額の3分の1~半返しが基本です。職場などで連名のお祝いをいただいた場合は、新婚旅行のお土産を買ってきてお祝いのお返しとする場合もあります。
披露宴の引き出物はお返しになる?
披露宴にした方の場合は、披露宴で渡す引き出物の金額が、いただいたお祝いの半額の金額となっていれば、そのほかにお返しを渡す必要はありません。
お返しの金額が多すぎるのはNG
結婚祝いのお返しに、『たくさんいただいたのだからたくさんお返ししよう』と思って、お返しの相場である半額以上の品物を贈るのはマナーに反します。贈った相手は、お返しがほしいから贈っているのではないということうを理解しましょう。
結婚祝いのお返しはいつ頃贈るのが良い?
結婚のお祝いは、披露宴に出席してくれた方には引き出物がお祝いのお返しとなります。それ以外でお祝いをいただいた方へは、挙式後2週間~1か月以内、あるいは新婚旅行後2週間~1か月以内に贈ります。贈り物の表書きは「内祝い」として贈ります。
仲人の方など、結婚式で特にお世話になった方には、新婚旅行先からお礼のはがきを出すというのも素敵なお礼の仕方ですね。
入籍のみの場合結婚祝いのお返しはどうする?
結婚式を挙げず、入籍のみの場合は、お祝いをいただいてから1か月以内に内祝いを贈ります。挨拶を兼ねて、夫婦そろって贈り物を直接手渡しするとより丁寧です。
会社からいただいた結婚祝いにお返しは必要?
社長から直接いただくような贈り物でない限り、会社からいただく結婚祝いは、福利厚生として会社から出される場合が多いので、お返しについてはそれほど気にする必要はないでしょう。
連名でいただいたお祝いへのお返しはどうする?
職場の方や友人から連名でいただくような贈り物に対しては、一人一人にお返しをします。例えば5人で10000円のお祝いをいただいた場合は、一人から2000円をいただいたことになりますので、2000円の半額、つまり1000円程度のお返しを一人一人にお返しします。
いただいた金額が高額、少額に関係なく、一人一人にきちんと相場通りのお返しをするのがマナーです。この場合、お菓子の詰め合わせや、ハンカチなどをお返しするが多いようです。
友人からの結婚祝いにお返しは不要?
『友人に結婚式のお祝いを贈ったけれどお返しがない』という話をよく聞きますが、友人だからお返しをしなくてもよいということはありません。親しき中にも礼儀ありということわざがあるように、いただいたお祝いには必ずお返しをするようにします。
お祝いをいただくときに『お返しはいらないよ』と言われた場合でも、何のお礼もしないのは非常識といえます。相手に気を使わせない程度のお返し、例えばお菓子などをお礼状と一緒に贈るのがいいでしょう。
祝電のみいただいた場合お返しは必要?
祝電のみの場合は、お返しは必要ありません。ただ、品物としてのお返しは不要とはいえ、お祝いの言葉をいただいたことには、きちんとお礼をする必要があります。なるべく早いうちに、電話や手紙でお礼の気持ちを伝えましょう。
高額なお祝いをいただいた時のお返しの相場は?
親族からの結婚祝いでは、高額なお祝いをいただくことが多くあります。また、御祝儀とは別にお祝いをいただくこともあります。このような場合、どのくらいの金額をお返していいのか悩む人が多いのではないでしょうか。
高額なお祝いのお返しの半返しが相場?
高額なお祝いを贈る側の気持ちとしては、何かの役に立ててほしいという気持ちで贈るはずですので、お返しを期待して贈ることはあまりないのではないでしょうか。お祝いのお返しは3分の1から半返しが基本と言われていますが、お祝いが高額な場合や、目上の方へのお返しは、多く返しすぎるとかえって失礼に当たります。
目上の方や高額なお祝いのお返しの相場としては、いただいた金額の3分の1程度が妥当とされています。例えば、10万円のお祝いをいただいたら、3万円相当の品物をお返しするのがよいでしょう。
親戚へのお返しには写真や直筆のお礼状を添える
親族からの結婚祝いのお返しには、夫婦の写真や、直筆で書かれた心のこもったお礼状を添えると喜ばれるでしょう。また、『お返しが3割では申し訳ない』と思う方は、挨拶も兼ねて相手のお宅を訪問し、贈る相手の好むお菓子やお酒を直接手渡しするといいのではないでしょうか。
贈って喜ばれる結婚祝いのお返しは?
結婚祝いのお返しに何を贈るか悩むと思いますが、せっかくですから贈った相手が喜ぶものを選びたいですよね。実際のところ、もらってうれしいと思われるお返しにはどんなものなのでしょうか。
人気No.1はカタログギフト
結婚祝いのお返しでダントツ人気なのはカタログギフトです。好みのものを選べるという理由で、贈られる側にもとても人気がります。カタログギフトをもらって困るという意見は非常に少なく、失敗の少ない贈り物といえるでしょう。
最近のカタログギフトは、品物だけでなく、旅行やレストランでの食事、カフェチケット、エステチケット、クルージングチケットなどが選べる体験型カタログギフトもあります。相手の好みに合わせてカタログの種類を選ぶと、より喜ばれるでしょう。
実用的な商品券・ギフト券
商品券やギフト券は、自分で好きなものを買えるということで、こちらも喜ばれるお返しです。結婚式のお返しに悩んだ時には、商品券・ギフト券を選ぶといいでしょう。また、商品券を選べるカタログギフトもありますので、そういうカタログギフトを贈るのもいいですね。
ただし、商品券は現金に近いものですので、目上の方へのお返しには贈らないほうが良いでしょう。上司への結婚祝いのお返しに商品券を贈って激怒された、という実際の例もあるようです。
高級スイーツも人気
普段自分では買わないような高級スイーツなども、結婚式のお返しとして人気があります。定番のものであれば、相手の好みが分かれにくく、贈りやすいお返しです。日持ちのするお菓子であればなおいいでしょう。
結婚祝いのお返しの相場は?職場・親族・友人へのまとめ
結婚祝いのお返しの基本は、いただいたお祝いの金額の3分の1から半額が相場です。また、お返しを贈るのが遅すぎるのも失礼に当たりますので、結婚式や新婚旅行後から1か月以内に贈るのが常識です。せっかくお祝いを贈ってくれた方に失礼がないように、マナーを守ってお返しを贈りましょう。
結婚祝いのお返しについてもっと知りたいアナタヘ!
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