ティンバーランドの日常のお手入れから、雨に濡れた時、汚れが落ちない時、色あせてしまった時など、様々なシーンでのティンバーランドの手入れ方法を解説します。正しい手入れを知って、自分だけのティンバーランドを育てあげましょう。

目次
ティンバーランドを正しい手入れ方法で長持ちさせよう!
雨の日や悪路もものともしないタフさが売りのティンバーランド。革にも防水加工が施されているため雨の日でも快適に使用することができる。だが、その効果も永遠に持続するものではない。やはり長持ちのためには手入れが必要だ。正しい手入れのやり方を覚えてお気に入りのティンバーランドを長持ちさせよう。
ティンバーランドの素材は何?手入れのやり方は?
ティンバーランドの定番のイエローブーツの素材は何か知っているだろうか?触るとわずかに起毛しているのがわかるだろう。この起毛素材はヌバックと言って革の表面をやすりがけして毛羽立たせたものだ。スウェードよりも毛足が短く、滑らかな肌触りが特徴だ。
起毛素材なので、当然表革のメンテナンスとはやり方が違ってくる。表革用のクリームやワックスを使用するとせっかくのヌバックの風合いがなくなってしまうので、手入れの時には起毛素材専用のものを用意しよう。
ティンバーランドの基本のお手入れ方法
ヌバックやスウェード等の起毛素材の手入れは、ブラッシングでほこり等を払い毛並みを整えて、防水スプレーで汚れを防止するのが基本の手入れ方法だ。
まず、靴を脱いだらブラッシングする癖をつけよう。まず最初に、毛並みに逆らってブラシをかけてホコリを払う。次に、毛並みの方向へブラシをかけて毛並みを整える。たったの2ステップ、慣れてしまえば1分程度で終わるような簡単さだ。だが、続けることでどれだけ長持ちするかが変わってくるのだ。
そして革にとっての大敵は湿気だ。ブラッシングを終えたら、湿気を抜くために一晩ほどは下駄箱に入れず、ブーツキーパーも入れずに放置しておこう。湿気が抜けたらブーツキーパーを入れて型崩れを防いだ上で下駄箱にしまっても大丈夫だ。
ヌバックのような起毛素材は汚れが入り込みやすいため、汚れる前に保護することが肝心になってくる。防水スプレーは水を弾くだけでなく、汚れも弾いてくれるので、週1回程度はブラッシングの後に防水スプレーを吹きかけて汚れから保護しておけば日常的な手入れは完璧だ。
ティンバーランドを買ったら最初にやるべき手入れ
新品のティンバーランドを初めて履く前には、防水スプレーをかけておこう。靴の手入れのやり方の基本は、汚れをつけないこと、汚れが定着する前に取り除くことだ。まだ汚れのついていない新品の状態に防水スプレーを使用することで水や汚れを簡単には寄せ付けなくなる。簡単だが長持ちのためにはとても重要なステップだ。
スプレーのやり方は、30㎝程離して使用しよう。目安としては両足でスプレー100ml程。たっぷりと振りかけたら、数分おいてスプレーの浸透を待ってから、全体に馴染むようにブラッシングをすることでファーストケアは完了だ。ここで使用するブラシは持っているならば起毛素材専用のブラシを使おう。天然生ゴム製のブラシが一番のお勧めだ。
もし、防水スプレーをかけずに履き始めているならば、今からでも遅くないので、できれば一度丁寧に汚れを落として防水スプレーをかけておいてほしい。たまにブラシだけかけておけば大丈夫、なんていう人もいるだろうが、やはりケアしておいた方が長持ちするのだ。
傷や汚れがあった方がかっこいい、と思うかもしれない。確かにそうかもしれない。けれど、革は放っておけば乾燥してボロボロになってきて、目も当てられない。かっこいいはずの傷や汚れがただのボロボロになってしまうのだ。革をボロボロにしないでかっこよさを長持ちさせるための手入れだ。
ティンバーランドが濡れてしまった場合の手入れ方法
ティンバーランドならば雨の日に使用しても中身はおそらく濡れていないだろう。軽く汚れを拭き取った後に自然乾燥させておけば問題ない。乾いてからブラッシング等の基本の手入れをしよう。泥等が付着してしまった場合も、濡れたままでブラッシングすると汚れを広げてしまうので必ず乾くのを待ってから手入れするのが正しい。
ティンバーランドのブラッシングでは落ちない汚れの手入れ方法
防水スプレーがしてあれば、ほとんどの場合部分的な汚れだけで済んでいるだろう。部分的な汚れを落とすために使用する道具は消しゴム。この消しゴムは、文具の消しゴムを使用する人もいるようだが、できれば天然ゴムでできた専用の消しゴムを用意しよう。まず、汚れている部分が濡れている場合は、乾かしてから作業を始めよう。汚れを周りに広げないためだ。
やり方は簡単。汚れが乾いたらブラシで大まかな汚れを払い落し、その後、汚れを消しゴムで軽くこすると汚れが取れるはずだ。消しゴムのカスは、ブラッシングで払い落としてから、最後に毛並みを整えよう。気を付けてほしいのは、消しゴムの角を使うと一部分だけに力がかかってしまうので、角を使わないことと、ごく軽くで汚れは落ちるので力を入れないことだ。
ティンバーランドの色が薄くなってきたときの正しい手入れ方法
起毛素材の靴は使用しているうちに少しずつ色が抜けていってしまう。色が薄くなってきたな、と感じたら補色スプレーをかけよう。補色材は靴に合わせた色のものを使用するのがセオリーだが、ちょうどいい色を見つけられなかった場合は無色のものを選ぶのが正しい。無色のものでも元の色を鮮やかにする効果がある。
ティンバーランドの毛が寝てしまった場合の手入れ方法
履いているうちにこすれやすい部分の毛が寝てしまう場合がある。毛先が潰れてしまったり、テカってしまったり。毛が抜けたようにも見えるが、正しい手入れをすればたいていの場合元通りに戻すことができる。このときに必要なのは、ワイヤーブラシだ。
ワイヤーブラシは大抵のものは真鍮でできている。一見革へダメージを与えてしまいそうだが、ヌバックは製造工程で既にヤスリ掛けされているためそれほどヤワではない。毛並みと逆方向にワイヤーブラシをかけて寝てしまった毛を起こし、最後にブラッシングして毛並みを整えよう。
ティンバーランドを買う時一緒に用意したい手入れグッズ
ブラシ
今から正しい手入れのためのグッズを揃えようとするなら、一番に手に入れてほしいのがブラシだ。ブラシには色々な種類があるが、基本となるのは3種類だ。生ゴムでできたクレープブラシ、馬毛・豚毛の天然毛ブラシ、真鍮製の靴用ブラシの3つだ。
まず手に入れて欲しいのがクレープブラシだ。これは通常のブラシの毛の部分がくねくねと折り込まれた生ゴムでできていて、起毛の中まで入り込んでしまった汚れをしっかりと吸い取るようにきれいにしてくれる。できれば汚れ取りをクレープブラシ、最後に毛並みを整えるのは天然毛のブラシと使い分けるようにしよう。
次に必要なのが馬毛・豚毛等でできた天然毛ブラシだ。通常の表革用でも使用するものなので、既に持っているかもしれないが、使用したブラシにはワックスやクリームが多少なりとも残っているので、ブラシの使いまわしには気をつけよう。できれば未使用のものをホコリ取り専用に用意して欲しい。
最後に真鍮のワイヤーブラシ。これは履いていくうちに寝てしまったり、潰れてしまった毛並みを起き上がらせるためのものだ。なので、ティンバーランドを購入してすぐには必要ないかもしれない。どうも毛が潰れて通常のブラッシングでは戻らないという状態になってからでも十分間に合うだろう。
防水スプレー
先ほどにも述べたように、防水スプレーは水を弾くだけではなく、大切なティンバーランドを汚れから保護してくれるので、できればティンバーランドを購入する時に同時に用意したい大事なツールだ。最近の防水スプレーは高機能で防水だけでなく、栄養補給や補色も同時に行ってくれるものもある。好みに合わせてチョイスしよう。
ティンバーランド製のケアグッズ
色々ありすぎてわからない!という場合は、ティンバーランド純正のケアグッズはいかがだろうか。ナイロンブラシとクリーナーバーがセットになったドライクリーニングキットや、ソフトクレープラバーでできたスエードブラシ、防水スプレーのバームプルーファー™があれば安心だろう。
ティンバーランドのスペシャルケアのための手入れグッズ
まずは汚れを落とすための消しゴム。大抵のものは生ゴムでできていて、汚れを取りたい部分を普通の消しゴムのようにこすれば面白いように汚れが取れていく。普通の消しゴムのようにカスが出てくるのでブラシで払って様子を見ながら、こすりすぎないように使用してほしい。
次に補色だ。履きこむうちにティンバーランドのヌバックからは汚れとともに色も抜け落ちていってしまう。その場合は、ヌバックスプレーやスウェードヌバックスプレー等という名前で販売されている補色用スプレーで対応できるが、スプレーほど広範囲にカバーしなくてもいい場合はボトルに入ったリキッドタイプの補色材もあるのでピンポイントのメンテナンスも可能だ。
ティンバーランドの手入れ方法のまとめ
手入れには色々なやり方があるが、基本は簡単で、「汚れをつけない」「汚れたらすぐに落とす」の2点に尽きるだろう。こまめにブラッシングと防水スプレーをすることを忘れてないで、大事に履けば10年は履き続けられるはずだ。
そしてもう一つ忘れないでほしいのは、汚れや傷なんていう他の靴ではアウトのこともティンバーランドではそれも味の一つだということだ。手入れのやり方人それぞれ、千差万別だ。ヌバックにオイルは厳禁と言っても、元々の風合いはなくなるが、オイルを入れたティンバーランドもかっこいいものだ。世界にたった一つの自分だけのティンバーランドを大事に育てていってほしい。
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