今やお洒落に敏感な人なら誰もが知っているニューエラのキャップ。つばの丸いシールを貼ったままにしている人をよく見かけますが、その理由が何なのか知らない人は多いはず。そこでニューエラの歴史を紐解きながら、多くの人がシールを剥がさない理由を調べてみました。

目次
ニューエラ(NEW ERA)とは?
アメリカの野球帽製造会社で、正式名称をニュー・エラ・キャップカンパニーといいます。創業は1920年、ニューヨーク州バッファーロに本社を構えているようです。思った以上に歴史が深い会社であるといえます。街中で被っている人を見かけることも多いのではないでしょうか。
そんなニューエラのキャップですが、はじめはメジャー・マイナーリーグのチームの野球帽を独占していました。次第にアメリカ国内に止まらずアジアなどの国々、またラグビーやアイスホッケーなど他のスポーツにまで需要を広げていきました。元々はスポーツのブランドだったのですね。
ファッションのブランドとしても注目を集めるニューエラ
スポーツをしていない人からもそのデザイン性が評価され、普段使いとしても次第に需要が高まってきました。特にストリート系ファッションが好きな人にはお馴染みですよね。近年では他のファッションブランドやキャラクターとのコラボも話題になっており、その知名度は世代を問わず上昇し続けているといえます。
メジャーリーガーに憧れて、という人も勿論いますが、日本国内ではファッションの一環として身に着ける人が多いのではないでしょうか。特に渋谷・原宿などストリート系ブランドを多く取り揃える店舗が多い場所ではニューエラのキャップを被った人を多く見かけます。
またニューエラはキャップだけでなくアパレルや鞄なども製造しているので、あまり帽子は被らない…という人にとってもファッションに取り入れやすい製品が多数販売されているようですね。
「ニューエラのシール」とは?
とは言ってもニューエラ一番の売れ筋商品はやはりキャップですよね。そのつばに貼ってある「ニューエラのシール」。このとても印象的なステッカーについてネット上で度々議論が交わされていることをご存知ですか?
ニューエラのキャップに付いてるシールそのまま付けてかぶってる人見て、密かに笑ってたけどあれ付けたままの方がイイのか。普通に写真撮った後すぐ取ってしまった。 pic.twitter.com/xNhQ4nfKP8
— まーぴー (@anosawa) September 19, 2017
これは元々サイズタグとしての役割もあり、店頭に並ぶキャップには必ず付いているこのシールです。しかし被るときに剥がす人・剥がさない人がいるようですね。当然のように剥がしてしまった後に、貼ったままにしている人を見かけて戸惑った…という経験をした方もいるのではないでしょうか。
ニューエラのキャップのシールを剥がさないというスタイルがかなり浸透してきたのか、おっさんとかもキャップのシール剥がさなくなってるんだな。
— アベショウ (@sho_elephant) September 23, 2017
かっこいいとか悪いじゃなく、スーツの1番下のボタン閉めないらしいよくらいの感覚か…
ニューエラのキャップのシールってつけたままが正解なのかな~前買った時おもくそ剥がしてしまった…どっちなんだろどっちでもいいか!
— 駄犬 (@daken18) September 24, 2017
独特のデザインで貼っているだけで目立つニューエラのステッカー。普通なら初めて被るときに剥がすはずですよね。ネット上では戸惑いの声も多いようですが、剥がす人・剥がさない人の両方がいる理由は一体何なのでしょうか?
ニューエラのシールを剥がさないことで、ちょい悪アピールをしていた?
あえてニューエラのシールを剥がさない理由についてはどうやら諸説あるようです。一体どれが正解なのでしょうか。一つずつ掘り下げていきたいと思います。
ニューエラの帽子のシール剥がさない理由って、発祥のアメリカ人が「万引きした物、新品の物」って意味でちょい悪アピールするためらしい。 pic.twitter.com/mvwSjJtx5G
— ぼんじり (@KM2_aN) December 6, 2013
ニューエラ発祥の地・アメリカにおいていわゆる「ブラック・アメリカン」と呼ばれた人々。彼らの独特な慣習との関係性が見えてきました。あえて店頭に押し入って万引きをし、自らの強さを示すために「ちょい悪アピール」をするのですね。
ニューエラのシールが貼られたキャップを仲間に見せること自体がアピールになると考えられていたのでしょう。それを見た仲間達が真似をして店に盗みに入る…ということも想像できます。当時、彼らにとってニューエラのシールはある意味「勲章」だったのかもしれませんね。
ニューエラのシールが新品としての証だった?
貧しい家庭で育った人々にとって、新品のキャップは貴重品でした。ましてや憧れのメジャーリーガーが身に着けているもの。だからこそ新品であることをアピールするためにあえてニューエラのステッカーを剥がさないという習慣もあったようです。
ニューエラのキャップに貼ってあるステッカーは、ある意味買った人の嬉しい気持ちを表現しているのかもしれません。剥がすのは勿体ない、できるだけ買った時の状態を保ちたい…。そう考える気持ちは何となく理解できますよね。ずっと欲しかったものをようやく手に入れた、というシチュエーションで同じような経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
また、中古品として売ることを前提としてステッカーを貼ったままにする人もいるようで、査定価格をできるだけ高くするためにそうしていたことも考えられます。新品同様の商品なら、それだけ高く買ってもらうことが出来ますからね。
キャップのデザインによってシールを剥がさないという人も
色々な理由が見えてきましたが、この他にもニューエラのキャップのデザインによってステッカーを剥がす・剥がさないを決める人がいるようです。
ニューエラのキャップを購入しましたが、つばのシールって剥がさない方が良いのかな。 pic.twitter.com/xCdjlWE6FY
— ごじゃっぺ (@kappe_e) July 21, 2017
つばが曲がっているタイプのキャップを使っている人はステッカーを剥がすことが多いようです。時間の経過と共にシールの粘着部分が劣化し、剥がれてきてしまうことが多いよう。だったらその前に自分でシールを剥がしてしまおう、ということなのですね。
ニューエラのシールはツバ裏に貼り変える派だが
— ちゃたろう んまやり (@l2r2chatarou) November 4, 2016
刺繍があって残念🙍🏼 pic.twitter.com/EGFhsW5YKp
中にはいったんシールを剥がし、裏側に張り替える派もいました。紙が劣化してしまうのを防ぐためでしょうか。確かにこれならシールをある程度綺麗なまま貼り続けることができそうですよね。きっと、捨てるには勿体ないと思わせる何かがあるのでしょう。
実際、ニューエラのシールをどうしてる人が多いのか?
ステッカーを剥がさない様々な理由が露わになってきましたが、実際はどうしてる人が多いのでしょうか?具体的な割合を調べることは不可能ですが、ネット上での議論を覗いてみると大まかな答えが分かってきました。
ニューエラのシール
— まなぶ (@dorabaseba11) September 18, 2017
やはり剥がさない派が多数のようです。とは言っても、剥がす派が圧倒的に少ないという訳ではないことが分かりました。特に深い意味はないが剥がさない、という人も多く見られたのでニューエラのシールを剥がさない理由というものがあまり深く知られていないことが分かります。
ニューエラのシールは容赦なく剥がす派
— おん🦊 (@cenemm) September 7, 2017
中にはこんな人も。寧ろ、かえって潔いのかもしれませんね。剥がす派の人は買ったらすぐに剥がす、という意見が多いです。
そうそう、自分は知らなくてシール剥がしちゃったんですけど、ニューエラのこのシールは剥がすと価値が下がるそうなので、なるべく剥がさない方がいいとの事です。反省…😑
— うみはな@10/14 一条百鬼夜行 (@umihana7110) July 29, 2017
※写真は貼り直し pic.twitter.com/ZXOgpm9q84
全体を見渡してみると、そこまで強い拘りはないけれど何となく剥がしてしまうという人が多いようです。中には、剥がさないという選択肢があることを知らない人も。それもそうですよね、買った洋服のタグを付けたまま着る人はいないはず。これは非常に独特な文化であるようです。
シールを剥がすも剥がさないも個人の自由!だけど…
様々な理由が憶測として挙がっている中で、シールを剥がすも剥がさないに関わらずそれぞれが好きなようにキャップを被り、ファッションを楽しんでいることがうかがえます。ある意味それがファッションの本質でもあり、本来の姿であるともいえるでしょう。しかし、一つだけ気を付けなければならないことが…。
ニューエラのキャップのシールが剥げる絶望
— 仕事をしないプリウスMAZDA (@suuuuuuuupercar) August 22, 2016
その部分以外日焼けしていて色が違うのが目立つ
剥がすのであれば、早めに剥がしましょう…ということでしょうか。しばらく使用してしまうと帽子の特性上日焼けがおき、シールの跡がくっきり残ってしまうことに。これは少し恥ずかしいですね。剥がす・剥がさないで悩んでいるならば、早いうちに剥がしてしまうことをおススメします!
ニューエラのシールめっちゃ日焼けしとる pic.twitter.com/TouXy3Kudf
— まうと (@bucchin817) April 12, 2016
また、シールそのものが変色してしまうこともあるようです。これはこれでオリジナリティーがあるようにも思えますが…。このまま放っておくと紫外線によってどんどん色落ちしてしまいそうですよね。
ニューエラのシールは、単体でも売っていた
ニューエラ愛用者の中で度々議論になる剥がす・剥がさない論争。そんな中、驚いたことに、通販や店頭ではステッカーのみの販売もしているようなのです。
どれも1,000円前後のお手頃な価格で販売されているようです。単品としても需要があることから、シール自体が愛されていることがうかがえます。それだけニューエラのキャップは愛用者の心を掴む、魅力的な商品なのでしょう。この他にも、ニューエラのブランドロゴを模したステッカーの販売もしているようですので、ファンの方は必見ですね。
また、印象的だったのは女性の愛用者も多いことでした。少しサイズは大きいですが、それがかえって女性の可愛らしさを引き立てます。カップルや夫婦でお揃いにしてみるのも大いにアリでしょう。デートがてら一緒に店舗に出向くのも楽しそうですよね。
シールを剥がす派・剥がさない派に共通するのはニューエラへの「愛」
シールを剥がさない理由はいくつも考えられるようでした。一方で、剥がす派の人も少なからずいるようで、そのどちらが正解とは言い難い結果に。自分なりのポリシーを持ち、実際の行動で示すことによって自己表現をする。長く愛される商品だからこそそのような楽しみ方もできるという訳ですね。
剥がす・剥がさないの論争を繰り広げてみるのも、実際のところは楽しいのかもしれません。それは同じ、ニューエラというブランドの商品を愛しているからこそ出来ること。どちらが正しいのかということではなく、自分なりの楽しみ方を見付けてみてはいかがでしょうか。
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